鬼滅の東刃〜Another of Slayer〜   作:トーニオン

74 / 134
今回は半天狗戦。
ついに憎珀天との戦いですが、一体どうなることやら


被害者面の鬼と成長する鬼。

俺は全力で小鬼を追う。

小さい、でもいける!

俺は火を纏った刀で小鬼の頸に刃を入れる。

「ギャァァァァァ」

ものすごい大声で小鬼は叫び出す。

だが、あと少しだ。肉は斬れる。骨まで断てば…

 

その瞬間、背後にものすごい気配を感じる。

誰だ!俺の後ろに立っているのは、明らかに今までとは違う。

喜怒哀楽のどの鬼でもない、でも、あと少し!

 

だが、鬼の骨は硬く、斬れない!それに、禰豆子の血の効力も途切れた。

どうすればいい、攻撃が来る。避けねば!

 

地面が突然めくれ上がり、竜のような姿で襲いかかってくる。

だが、何とか禰豆子が助けてくれたおかげでその場から離れることができた。

そして禰豆子は着地する。

だが、そこで疲れてしまったのか、へたれこんでしまう。

 

「弱き者をいたぶる鬼畜、不快、不愉快、極まれり。極悪人共めが、貴様らは生かしてはおけぬ!」

 

その鬼はまさに子供のような姿と声をしていた。

六体目!?いや、喜怒哀楽の鬼は全て消えた。

「炭治郎!奴は喜怒哀楽の全ての集合体です!」

咲夜がそう教えてくれる。

そして、鬼は小太鼓を鳴らし、木の根で本体を包み込む。

「待て!」

その時、鬼は俺たちを睨む。

その気迫はものすごく強い。今まで戦った鬼とは全く比べ物にもならない威圧感。

これが上弦の鬼なのか!

 

「何ぞ?貴様、儂のすることになにか不満でもあるのかのう、悪人共めら」

ものすごい威圧感、もしかして成長しているのか、鬼は年老いない、だから成長はしない、そう思ってた。

だが、目の前の鬼は確実に強くなっている。

 

「どうして…どうして俺たちが悪人なんだ?」

「弱き者をいたぶるからよ。先程貴様らは手のひらに乗るような小さく弱き虫のような者を斬ろうとした。なんという極悪非道、これはもう鬼畜の所業、過剰な暴力にも程がある」

それを言われて、俺の中のなにかがプツンときれた。

 

「小さく弱き虫のような者?誰が…誰がだ。ふざけるな、お前たちのこの臭い、血の臭い!そして臓物の臭い!喰った人間の数は百や二百、いや千でも足りない!その人たちがお前に何をした?その全員が命をもって償わなければならないことをしたのか!?大勢の人を殺して喰っておいて、被害者ぶるのはやめろ!捻じ曲がった性根だ!絶対に!許さない!極悪非道はお前の方だ!悪鬼め!お前の頸は俺が斬る!」

 

「ほう、斬れるものなら斬ればいい。だが、儂の頸を取れるほど、強そうには見えんがな」

鬼は、木の竜を発す。

「さぁ、儂に近づけるかな?」

竜の間合いが分からない。さっきは纏まった形だったが、今は分かれている。

どこまで逃げればいい!

俺は全力で逃げる。

鬼にも限界はある。木の長さがあれば、限界はある。

零余子戦の時、あの時の距離の限界は20尺、だが、奴は上弦、その倍以上、下手すると一町はあるかもしれない。

「みんな、距離を取れ!そして相手の限界を測るんだ!」

「わかりました!玄弥!禰豆子さん!全員違う方に逃げて!」

咲夜が指示を伝える。

そして、鬼は咲夜の方を狙う形で凄まじい速さで追っていく。

しかし、距離には限界があった。

竜は一方向に進むと止まった。

「ここか!」

咲夜は足跡をつけ!飛び跳ねて鬼までの距離を目方で測る。

「83尺です!竜の伸ばせる限界は」

「ありがとう!咲夜!」

83尺、それが限界。

これなら、距離をとりながら戦える。

そして竜の今出せる数は8が限界、ならば、その頭を、斬れば。

 

俺は、振り向いて、全力で、頭を斬る。

だが、竜の頭は硬く、そして砕けてもすぐに修復する。

これでは埒が明かない。

どうすればいい、逃げるしかないのか。

その竜の口からものすごい風が吹き出す。

 

「これは…喜の鬼の…」

あの扇の風を受けてしまう。

だが、耐えないと、

俺は脚を木に絡ませ、何とか耐える。

しかし、そこから刺突撃も襲いかかる。

油断もない。避けるしかない!防戦一方なのか。

 

その時、一瞬だけ、鬼はよそ見をする。

何をしている。まるで何かを窺っているようだ。

「今だ!咲夜!」

 

花の呼吸。伍の型 徒の芍薬

 

「やったか」

咲夜の斬撃は遠くまで飛ばせる。

だから、鬼にも届くはず。

 

 

しかし、鬼には斬撃は1つしか届いておらず、他の斬撃は竜の頭が身代わりになっていた。

「ほう、面白い技を出すのだな。今ので儂の鼓に一つ穴が空いた。だが、儂の鼓はまだ替えが多い。一つ穴が空いたところで痛くも痒くもない」

鬼はさらに小太鼓を増やす。

数は8から倍以上の20まで増えた。

「さぁ、宴といこうかのう。極悪人共に制裁を下す。その宴じゃ」

鬼はさらに竜の頭を発す。

さらに絡みながらも増えていく竜、それに、攻撃も四方八方に飛ばす。

とにかく逃げながら、考えるんだ。

打開策はないのか!

俺は跳び、高いところから攻撃を仕掛ける。

まず一体を砕かなきゃ、奴は増やした時点で一体一体が弱体化してるかもしれない。

 

ヒノカミ神楽。碧羅の…

 

ギャイイイイイイイイイン

竜が発した衝撃波に俺は吹き飛ばされる。

そして、意識が飛びながら、木の枝に背中を打ち、受け身も取れず、耳から落ちる。

 

俺は衝撃に耐えきれず、嘔吐する。

目を開け、立ち上がろうとしても目が回る。立てない。脳震盪を起こしたか、それとも耳の奥がやられたか。

だが、こうしてはいられない、早く逃げないと。

俺は鬼の攻撃を避ける。

だが、避けきれなかったのか、左足首の骨が折れる音がする。

 

どうすればいい、足も痛い。それに、相手は喜怒哀楽全ての攻撃も使え、技も増やし攻撃力は格段に上がっている。

それに、4人を相手にしていてあの強さ、それに呼吸をする暇がほぼない。息が苦しい。

攻撃予知で攻撃が来るとわかっても対処が出来なくなってきた!どうすればいい。

83尺逃げて様子でも窺うか。

 

だが鬼はさらに攻撃の種類を増やす。

竜の口がまるで繰り出し人形のように竜を吐き出し、伸びてくる。

対処しないと!だが、技を出す暇が…

 

俺は竜の口の中に引きずり込まれる。

そして押し潰される。

死ぬかもしれない。

そう思った時。

 

ものすごい音がする。

そして竜の頭が切り刻まれる。

 

「きゃーーー!すごいお化け、なぁにアレ!」

俺は桃色の髪が目の前に映る。

「ごめんね!みんな!遅れちゃって!ギリギリだったね!」

「かっ甘露寺さん!」

俺たちは甘露寺さんに助けられた。

甘露寺さんは皆を木の竜から助け出す。

 

「ふぅ、みんな休んでていいよ!頑張ったね!偉いぞみんな!」

そして甘露寺さんは鬼の所へと向かう。

「待って、甘露寺さん!奴は上弦です!今までとは桁違いです」

咲夜がそう忠告しても、甘露寺さんはウキウキしていた。

「上弦を倒せば114年振りの悲願!私がやってやるわ!」

甘露寺さんは聞く耳を持ってくれない。

大丈夫なのかこの人。

俺たち4人はそう思った。

 

 




甘露寺さん、到着!
だけど、甘露寺さんってなんかちょっと抜けてる感じがするから
心配なんですよね…。
継子のアリスちゃんの方がなんかしっかりしてると言うか。
ボケとツッコミのボケ担当みたいな…
うーん…
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。