鬼滅の東刃〜Another of Slayer〜 作:トーニオン
そろそろかな、
「ちょっと君!オイタが過ぎるわよ!」
「黙れあばずれが、儂に命令して良いのはこの世で御一方のみぞ」
あばずれ!私のこと!?信じられない!あの子なんて言葉を使うのかしら!?
私の末弟とそんな変わらない年格好なのに!あら!?でも鬼だと実年齢と見た目は違うわよね。それにしたって酷いわ!
狂鳴
雷殺
「甘露寺さん!気をつけてくださ…」
恋の呼吸。 参の型 恋猫しぐれ
「私ものすごく怒ってるから!見た目は幼い子でも絶対に許さないわよ」
「か…か…甘露寺さん!?」
私の技にみんな驚いていたかもしれない。
それもそのはず、
私の刀はものすごく柔らかく、ものすごく薄い、技の速さは柱でもしのぶさんについで2番目、それにしなりに加えて私の体の柔らかさ、可動域の広さがあってできるの。
それに、この刀を扱えるのは私だけ、継子のアリスちゃんはみんなと同じような日輪刀をしてるから私より技が少し硬いの。
鬼がものすごい数の技を出してきた。
でも、私の速さに追いつける鬼はほとんどいない。
「この煩い蝿のような分際で、ならばこれはどうだ!」
血鬼術 無間業樹
キャー!広範囲の術!受け切れるかしら!
恋の呼吸。伍の型 揺らめく恋情・乱れ爪
いけるわ!そんなに速い技じゃないし、それに。
鬼は何とかしようと口を開けてる。
でも頸を斬っちゃえばこっちのもん!
「甘露寺さん!そいつは本体じゃない!頸を斬っても死なない!」
えっ!やだホントに!?
まずいまずい!判断間違えちゃっ…
狂圧鳴波
私…まともに食らっちゃった…
どうしよう。とっさの判断で全身に力を入れたから大丈夫だけど…
「甘露寺さん!!」
「お主、何者だ!儂の攻撃を受けて肉の形を保っているとは!なぜだ、この小娘、もしや、ならばお主を喰らい、再び上弦の肆に返り咲くきっかけにでもなれ!」
もしかして私死ぬのかな?なんかみえてきた。
「あなたの食事量は異常すぎる。これでは海軍の中将の息子である私でもお金が足りません。あなたと結婚できるのなんて熊か猪か牛か、それとも鯨くらいでしょう。それにそのおかしな髪の色も私の子供に遺伝したら真っ先に狙われてしまう。いや、真っ先に海軍内の暴力で死んでしまう。このお見合いは無かったことにして、私のことは一切忘れてください、さようなら」
そうだ、私は鬼殺隊に入る少し前に、海軍のお偉いさんの息子さんとのお見合いで破談になったんだ。
私は特殊な体で筋肉の密度が8倍以上ある。
一歳二ヶ月の頃長男を身篭っていたお母さんを気遣い、四貫もの重さの漬物石を持ち上げて、お母さんを人生で初めて腰を抜かしたんだった。
そして私はものすごく食べた。相撲取りが四人がかりでやっと食べ切れるちゃんこ鍋を一人で食べきるほど。
私はお見合いを破談した日には隠して生きようと思った。
髪を染め粉で一時的に黒くし、食べたいものもぐっと堪えてフラフラになり、それでもいっぱい嘘をついて力の弱いフリをした。家族みんなが私を心配していた。そして1ヶ月後、結婚したいという男が現れた。その人は古物商のご子息の森近さん、とてもカッコいい人だった。でも、嘘つきでいるのはどうなんだろう。いっぱい食べるのも力が強いのも髪の毛も全部私なのに、私は私じゃない振りするの?私が私のまま出来ること、人の役に立てることがあるんじゃないかな?私のままの私がいられる場所ってこの世にないの?私のこと好きになってくれる人はいないの?こんなのおかしいよ。
そう思って私は夜、二人で街を歩いていると、鬼が襲ってきて、
私は思わず、その鬼を殴っちゃったの、そしたら鬼の頭がポーンと飛んでいって、
それを見た森近さんがびっくりしてこう言ったの。
「君!そんな力があるんだったら鬼殺隊に入りなよ!君なら、鬼殺隊に僕よりぴったりの人が見つかるよ!」
そう言われて私は鬼殺隊に入った。
でも、私って、今…
「ぐわぁぁぁぁ!」
意識を取り戻す。
私気絶しちゃってた!?
「立て!みんな!次の攻撃くるぞ!」
「わかってますよ!」
「いちいちウルセェんだよ!」
「甘露寺さんを守るんだ!一番可能性のあるこの人が希望の光だ!この人さえ生きていてくれたら絶対勝てる!みんなで勝とう!誰も死なない!俺たちは…鬼殺隊の期待の星なんだから!」
そう言って私を抱えて逃げる。
すると、鬼が小太鼓を鳴らす。
その瞬間、雷撃が飛んでくる。
「やったか?これは呆気ない死に…」
「みんなありがと〜!柱なのにヘマしちゃってごめんねぇぇ!なかまは絶対死なせないから!鬼殺隊は私の大切な居場所なんだから!上弦だろうが何だろうが関係ないわよ!私、悪い奴には絶対負けない!覚悟しなさいよ本気出すから!」
「甘露寺さん!すげぇ!」
「甘露寺さん!凄すぎます!尊敬します!」
「むーむー!!」
炭治郎くん、咲夜ちゃん、禰豆子ちゃん。本当に嬉しい。
思い出した。私はお館様に言われたんだ。
「素晴らしい、君は神様から特別に愛された人なんだよ密璃。自分の強さを誇りなさい。君を悪く言う人は皆、君の才能を恐れ、羨ましがっているだけなんだよ」
お父さんお母さん、私を丈夫に産んでくれてありがとう。鬼殺隊ではみんな私を認めてくれたの
鬼から守った人達はね、涙を流して私にお礼を言ってくれた。
伊黒さんがね、私に縞々の長い靴下と羽織をくれたのよ。
女の子なのにこんな強くっていいのかなってまた人間じゃないみたいに言われるじゃないのかなって怖くって力を抑えていたけどもうやめるね。
「任せといて!みんな私が守るから!」
「私も加勢します!」
「咲夜ちゃん、ありがとう、炭治郎くん!こっちは何とかするから!」
私はもっと速く、もっと強く!血の巡りも、心拍数も!もっと速く!
鬼は私の方を見ながら攻撃する。
だが、今は咲夜ちゃんもいる。
2人でこの攻撃を避けながら!戦わなきゃ!
「咲夜ちゃん、すごいね!私と同じ速さについていけるなんて」
「この戦い、炭治郎くんたちにかかってるんですよ。私と甘露寺さんが足止めをしないと」
「あと、咲夜ちゃん、気になってたけど右頬の紋様は何?」
「私にはわかりません、ですが、何かが覚醒したみたいな感じですね。心地が良いです」
「私もよ!あの鬼の小太鼓も残り半分!さぁ、畳み掛けるわよ!」
「はい!」
私と咲夜ちゃんは鬼を少しずつ押している気がした。
今回は咲夜さんが加勢!そして甘露寺さんと咲夜さんの協力攻撃!
炭治郎!マジで見つけてくれ!