鬼滅の東刃〜Another of Slayer〜 作:トーニオン
ここまで追い詰めた炭治郎たちはどう戦うのか!
「炭治郎!本体の入ってる玉は何処だ!わかるか?」
「わかる!こっちだ!」
甘露寺さんと咲夜さんがあの子供の鬼を何とかしてくれている間に、一刻も早く本体の鬼を斬らなければ!
その時、木が突然生えだし、俺たちの行く手を阻む。
「くそ、邪魔すんじゃねぇ!」
「玄弥!流石に折れた刀では無茶が…」
玄弥は、木の壁を噛み付き、バクバクと食べる。
なんだ凄い硬い歯だ!
「玄弥!大丈夫か!お腹壊さないか!」.
そして、そこに斬撃が飛んでくる。
木の壁は崩れ、道が開ける。
「倒れた!今なら!」
そこから木の鞭が飛んでくる。
だがその鞭は目の前で切り刻まれる。
もしかして、
「ふぅ、間に合った!間一髪だったな炭治郎!」
「文さん!ありがとうございます!」
「礼よりも先に鬼の方を追ってくれ!」
「はい!」
とにかく、繋いでくれたんだ、玉ごとやつを斬る!
ヒノカミ神楽、炎舞
玉がかち割られる。
だが、そこには鬼の姿がなかった。
また逃げた!
どこだ!近い!臭いはする。
どこだ!俺は東の方を見る。
そこには悲鳴をあげて逃げる小鬼。
「貴様ぁぁ!逃げるなぁぁぁ!責任から逃げるなぁぁぁ!お前が今まで犯した罪!悪業!その全ての責任は必ず取らせる!絶対に逃がさない!」
俺は全力で追いかける。
すると、玄弥が木を持ち上げる。
「いい加減にしろこのバカタレェェェ!」
玄弥は木を思いきり小鬼目掛けてぶん投げる。
玄弥、どこにそんな力があるんだ!
「クソがぁぁぁ!いい加減死んどけてめぇ、わかってんだろぉ!」
玄弥は木を土から剥がし、丸々一本鬼に向けてぶん投げる。
そのうちの一本が当たったかもしれない。
鬼は声を上げる。
だが、鬼は禰豆子の攻撃を避け、更に、速く逃げていく。
「足速ぇぇ!なんなんだアイツくそがァァァ追いつけねぇ!」
速すぎる!くそっ、延々と逃げ続ける気だな!夜があける前に、甘露寺さんと咲夜さんが潰れるまで、そんなことはさせない!俺たちが、お前には勝たせない!
その時、足に激痛が走る。
駄目だ!踏ん張りが効かない、左足がやられていなければ!
そうだ!善逸が教えてくれたことがあった!
「雷の呼吸って一番足に意識を集中させるんだよな、自分のさ、体の寸法とか筋肉のひとつひとつの形ってさ、案外きちんと把握出来てないからさ。それら全てを認してこそ本物の全集中なりって俺の育手のじいちゃんがよく言ってたなぁ」
筋肉の繊維一本一本、血管の一筋一筋まで、空気を巡らせる。
力を足だけに溜めて、溜めて!
一息に爆発させる。空気を切り裂く雷鳴の如く!
「何あれ!炭治郎!速っ!」
その声が一瞬だけ聞こえたけど、間に合う!奴を斬れる。
小鬼の頸に刃が通る!
いけ!今度こそ渾身の力で…!
「お前はぁ、儂がぁ、可哀想だとは思わんのかぁぁぁ!」
突然鬼が大きくなり、俺の口元を掴む!
「弱いものいじめを、するなァァァ!」
やばい!頭を砕かれる。
「てめぇの理屈は全部クソなんだよ!ボケ野郎がァァァ」
玄弥が、俺を口元を掴む鬼の手を剥がそうと必死になる。
そして、禰豆子が、背後から、炎を飛ばす。
鬼は燃え盛り、怯んだように俺から手が離れる。
「うぉぉぉぉ!」
玄弥は鬼の両腕を引きちぎる。
だが、禰豆子の炎に焼かれそうになったのか、焦って避ける。
もしかすると玄弥は鬼の細胞が入ってるかもしれない!
だが、鬼がよろけた先は、崖!
落ちる!
その時、俺は何とか木に手を掴むことが出来た。
だが、禰豆子はそのまま崖の下に落ちてしまう。
「禰豆子!」
目の前には横たわる禰豆子とフラフラと歩く鬼。
鬼にはさっき半分まで頸を通した刀がそのままになっている。
掴んでそのまま斬ればいける。
「逃がさないぞ!地獄の果てまで逃げても追いかけて頸を斬るからな!」
だが、鬼の逃げる先に、刀鍛冶の人!しかも5人!
急げ!早くしろもう一度だ!もう一度地面を全集中で蹴れ!
その時、目の前に刀が突き刺さる。
「使え!炭治郎!それを使え!」
その声は時透さん!
「ふざけるなぶっ殺すぞ!使うんじゃねぇ!まだ第二段階までしか研いでないんだ返せ!」
鋼鐵塚さんにものすごく殴られていたけど、ありがとう!時透さん!
俺はこれまでよりも更に速く、鬼の頸に刃を入れる!
円舞一閃
更にもう1発!
円舞荒御魂
鬼の両足、そして頸を斬り落とす。
鬼は倒れ、地面に横たわる。
その時、空が青くなろうとしているのに気がつく。
夜が開ける!この開けた場所はまずい、禰豆子!太陽から逃げろ!
だが、声を出そうと必死になるも、喉が乾いて噎せる。
禰豆子は俺の方に向かってくる。こっちに来なくていい!
お前なんだ!危ないのは!陽が射さると!
「禰豆子!逃げろ!日陰になる所へ!」
だが禰豆子は後ろを指さす。
その時、刀鍛冶の人々が大声をあげる。
「うわぁぁどういうことだ!頸を斬られたのに!」
「みんな、別々の方向に逃げろ!」
鬼は何故か獣のような姿になり、何故か襲いかかってくる。
どういうことだ!俺は刎ねた頸の方を見る。
そこには恨みと刻まれた舌を出す頭が転がっていた。
本体は怯えだった、下の文字が違う!
「しくじった!止めなければあいつにトドメを!」
だがそこに太陽は容赦なく陽を射す。
禰豆子は蹲る。そこには焼け爛れる禰豆子、俺は全力で禰豆子を陽から守る。
「縮めろ!体を小さくするんだ、縮め!」
禰豆子は陽に当たり悶え苦しんでいる。
まだ陽が昇りきってなくてもこれほど…!まずい!
「炭治郎!ここは私がどうにかする!すぐ近くに落とし穴があるから、そこに飛び込む!炭治郎は気にせず、その鬼を斬れ!」
「わかりました!ありがとうにとりさん!」
俺はそういい、逃げる鬼を追う。
嗅ぎ分けろ!まだ遠くには逃げてない!
本体が遠くへ離れたなら臭いで気づいたはず、
かなり近くにいる!どこだ!
鬼の臭いはかなり近い!
鬼から煙る気に臭いがする。
そこか、まだ鬼の中にいるな!もっと、もっと鮮明に!
俺は凝視をする。
すると、心臓のところに鬼が見えた!
今度こそお終いだ卑怯者!悪鬼!
俺は、鬼の這う手足を斬り落とし、歩みを止めさせる。
「お前は、命を持って、全ての罪を償え!」
俺はさっき落ちていた2本を合わせ、
鬼を切り刻む!
炎舞・切細裂き
鬼は、細かく切り刻まれ、
そして、凄まじい速さで塵へとかえる。
はぁはぁ、勝った!禰豆子は大丈夫か、死んだかもしれない。
日の光に焼かれて禰豆子は骨さえ残らず消えたかもしれない。
その時だった、
「竈門殿!」
「竈門殿、説明して欲しい!」
俺は刀鍛冶の人々は俺の肩を叩き、後ろを指さす。
俺は振り向くと、そこには焼け爛れもなく、傷もない、禰豆子が立っていた。
「禰…禰豆子」
「おはよう、お兄ちゃん」
半天狗討伐!
ついに終わりました!
刀鍛冶の里は鬼から守られました!
そして奇跡は起きたんですね。