鬼滅の東刃〜Another of Slayer〜   作:トーニオン

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上弦を討伐した炭治郎たち。
みんなでやり遂げた先、待ち受けることとは、


勝ちどきと空里

炭治郎さん

十二鬼月と禰豆子さんの血を沢山提供し、

研究に協力してくださってありがとう

浅草で無惨に鬼化させられた2人が自我を取り戻しました。

禰豆子さんの血のお陰です。

無惨の支配からも解放され少量の血で生きておられます。

禰豆子さんの血の変化にはとても驚いています。

この1年間で血の成分が何度も何度も変化している。

私はずっと考えていました。

禰豆子さんが未だ自我を取り戻さず、

幼子のような状態でいる理由を。

恐らく、禰豆子さんの中では、自我を取り戻すよりも重要で優先すべきことがあるのではないか、

炭治郎さん、これは完全に私の憶測ですが、禰豆子さんは近いうちに太陽を克服すると思います。

 

 

俺は、嬉しさが込み上げてきた。

「禰豆子…よかった。大丈夫か?お前…人間に…」

「よかった、お兄ちゃん、大丈夫」

喋ってる…!でも目も牙もそのままだ…完全に人間に戻ったわけじゃない。

「いやぁ、びっくりしたよ、とっさに穴に入ろうとしたら火傷みたいなのがみるみる治ったんだよ。そして、今こんな感じよ。太陽の下で歩ける鬼なんて初めて見た」

にとりさん、そんなことが起きてたなんて。

「みんなありがとう、俺たちのために…禰豆子ちゃんが死んでたら申し訳が立たなかった…禰豆子ちゃんの凄さには感謝するしかない」

「本当に、よかった…塵にならず消えたりしなくて…」

俺は禰豆子を全力で抱きしめた。

「うわぁぁぁ!よかった!禰豆子が無事でよかったぁぁぁ!」

 

「お前ら…すげぇよ、今回は禰豆子と炭治郎に全部やるよ」

「玄弥、俺も玄弥がいなかったら俺と妹は死んでたかもしれない。だから、玄弥もありがと…」

俺は気が抜ける。

「おいおい、大丈夫か!」

「唐突に限界が来たみたいだな」

「竈門殿!しっかりするのだ!」

 

 

 

「あと少しです!太陽も上がって動きも鈍ってます」

「それじゃ、私が切り刻むわ!」

その時、鬼が突然崩れ、そして塵へとかえる。

 

「あれ、なんか消えちゃったんだけど」

「もしかすると、鬼の本体の頸を討ち取ったんでしょう」

「すげぇなぁ、まさか炭治郎達がやってくれるなんてな、私が先に行かせて正解だったわ!」

「あの、文さん?何故袴なんですか?」

「あぁこれ?時透さんから一時的に借りているだけ、私さぁ、壺だとか魚とかみたいな下弦の鬼と戦ってたらスカート全部魚にされちゃってさぁ、それでものすごくにとりさんに叱られたよ。時透さんって結構足長いんだね。服装見て気が付かなかったけど腰の位置意外と高いよ」

 

「「あぁ、なるほどね」」

 

 

「炭治郎大丈夫?」

「あ…時透さん、良かった無事で…刀ありがとう」

「こっちこそありがとう、君のお陰で大切なものを取り戻した」

「え…そんな、何もしてないよ俺…」

「それにしても禰豆子はどうなってるの?」

「太陽を克服したみたいなんだ、俺の自慢の妹だよ、禰豆子ならやってくれると信じてた、もうすぐ人間に戻れる日が近いかもしれない」

「そうなんだ、すごいね」

 

「あっ、いた!みんなー!」

「ちょっと!色々と怪我してるんですから速すぎますよ!」

甘露寺さん、咲夜、文さんがこっちに向かってくる。

 

そして全員を甘露寺さんが抱きしめる。

「うわぁぁぁぁぁ!勝った勝ったぁぁぁ凄いよぉぉ!みんな生きてるよぉぉぉ、よかったぁぁぁぁ!」

「よかったねぇ、甘露寺さん」

「え?禰豆子ちゃん?喋れるの!?」

甘露寺さんは驚きのあまり、引いてしまった。

「それにしてもみんな生き残るってすごいことかもしれないな、昔上弦を倒す際には鬼殺隊の剣士400人の死者を出す大戦闘だって言われてたから」

「え、そんな強い鬼と同格のものを俺たちで倒したんですか?」

「そうだよ、まぁ、その時は火事も発生して焼け死んだ人が多かったって記録があるからね」

「それ、どこで聞いたんですか?」

「え?先代のお館様の奥方、産屋敷あまね様が私に矜羯羅零式を作る際に情報を教えてくださったんです」

 

凄い、お館様やその奥方様もものすごい方なんだ。俺たちはそう思った。

 

 

刀鍛冶の里の復興と移転が急がれる。

一晩なら守れるがそれ以上では危険だ。

それに、下弦一体、上弦一体の十二鬼月による襲撃を受けたにも拘らず、里の被害は最小限に留められ、死者29人という歴代でも最も少ない死者での上弦討伐となった。

だが、失った者たちを悼む時間はない。

鬼は待ってくれないし、人が命を落としてもこの世の巡りは止まらない。

俺たちは全身に鞭を打ち、ヘロヘロになりながら空里へと設備を移転させるために奔走した。

もしかすると鬼の討伐よりもこっちの方が疲れたかもしれない。

 

「はい!みんな!お疲れ様!新たな里でもう一度始めよう!それにこの里にはものすごい設備ができてる!みんな見に来ない?」

俺はヘロヘロだったが好奇心には勝てなかった。

 

「この空里はね、今までにない最新の設備にしてるんだよ、こっちの方がバレなくて本当に良かった」

そこには巨大な建物があり、ガチャガチャと音がしている。

「これは何なんですか?」

「よくぞ聞いてくれた、実はね、私が前々から組み上げていた最新の製鉄所さ!おそらく、この製鉄所はもしかすると英米に並ぶ大製鉄所になるかもしれない、私はそのために2年かけて頑張ったんだよ!」

「凄い…ですね。にとりさんは…」

 

「大丈夫!?しっかりしてよ!」

完全に力尽きた俺はみんなと同じく蝶屋敷に担ぎ込まれた。




にとりさん、レベルが違いすぎますって。
どんだけすごい人なんだよ。
そして次回、柱合会議です。
上弦が114年振りに討伐された結果どうなるのか
気になります。

ちなみに参考までに
吉原遊郭での事件の被害状況がこちら

死者451名
負傷者2964名内重傷者2016名
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