鬼滅の東刃〜Another of Slayer〜   作:トーニオン

81 / 134
炭治郎が目覚めました。
色々とありますが、炭治郎の重要な回なので、
是非読むところです。


お見舞い客と柱稽古の報せ

俺は蝶屋敷に担ぎ込まれ、しばらくが経ち、意識が戻って2時間後くらいに、隠の人がお見舞いに来てくれた。

「いやお前すげぇよ、柱でもねぇのに上弦の鬼を倒したとか前代未聞だぞ?」

「そうなんですか!?俺、とんでもないことしました?」

「とんでもねぇよ。まぁ、その疲れで10日間も意識がねぇのはしょうがねぇ。でもそんなに握り飯15も食って大丈夫?」

「はい!甘露寺さんもいっぱい食べるっていってたんで!」

「あの人は原理の外側にいる人だからあまり比べない方がいいぜ。それに恋柱さんも霞柱さんも1週間ほどで全快だったって?」

「はい、尊敬します」

 

 

「まぁ、早く元気になるならいいけどよ、みんな生きてて良かったな」

「はい、良かったです」

「あっ、これ一番聞きたかったんだわ、お前の妹がどえらいことになってるらしいけど大丈夫なのか?」

「あっはい!太陽の下でトコトコ歩いていますね。この前はオオムラサキ捕まえたって妖夢に見せびらかしてきたって聞きましたから」

「やばくね?それマジやばくないか?今後どうなるんだよ、どういう状態なんだ妹は」

「今かなり深く調べてもらっているんですけどわからなくて人間に戻りかけてるのかそれとも鬼として進化しているのか…」

「それって胡蝶様か八意様が調べてるの?」

「いや、それだけじゃなくてもうひと…」

俺はものすごく言いそうになって噎せた。

「おいおい!やっぱ食いすぎだろうが、病み上がりなんだから控えろよ!」

「ごめん、ゲホゲホ」

「ていうか看護師3人と妹はどこにいんだよ、アオイちゃんも鈴仙ちゃんもいないし」

「今は重体の隊士もいないらしいのでずっと禰豆子と遊んでくれてるんですよ。そのおかげで少しづつ喋れるようになってきてて」

「ああそうなのか、平和だな、ただあの善逸というやつが来たらかなりどえらい事になるんじゃねぇの?」

「えっ?それはなんかまずいですね」

「ギィィィィィィィヤァァァァァァ!」

外から叫び声が聞こえた。

「あ、噂をすれば、帰ってきてたんだな」

「あちゃーーー」

俺は少し頭を抱えた。

 

 

 

 

「禰豆子ちゃん!可愛いいよ!可愛すぎて死にそう!」

「おかえり」

「どうしたの禰豆子ちゃん!喋ってるじゃない!俺のため?俺のためかな?俺のために頑張ったんだね!とても嬉しいよ、俺たちついに結婚かな!?」

「善逸さん!今はあっちに行ってください!」

 

「月明かりの下の禰豆子ちゃんもものすごく素敵だったけど、太陽の下の禰豆子ちゃんもたまらなく素敵だよ!素晴らしいよ!結婚したら毎日寿司とうなぎを食べさせてあげるから!安心して嫁いでおいで!」

 

「おかえり、妖夢、伊之助、善逸」

「え?…………。あいつらどこにいる?ちょっと折檻してくるわ…」

「物騒なこと言わないでください!それに、伊之助も妖夢ちゃんも今は出かけてますから」

「じゃあとりあえず俺は折檻の準備でもしておくか…」

「だから物騒すぎますって!」

 

 

 

「ほぉら、やっぱり用心すべきだったかもしれないな」

「すみません、あとで善逸に言っておきます。禰豆子に言葉を覚えさせたのは妖夢と伊之助だから…」

 

病室の戸が開く。

「あーー!にとりさん!鋼鐵塚さん怪我は大丈夫だっ…た…ん?」

2人ともものすごく息切れしている。

「大丈夫じゃない感じですか!?」

「お前に渡す刀がやっとできた…」

「あっありがとうございます」

「とりあえずお二人とも座ってください」

2人は椅子に腰をかける。

 

「煉獄さんの鍔だ!小鉄さんを守ってくれてありがとうございます…」

「は…は……刃を…刃を早く……」

「刃ですね!刀身もみます!」

刀を鞘から抜く。

そこにはものすごく息を飲む刀身があった。

「はぁ…ゴクリ…凄い…、漆黒の深さが違う…」

「鉄の質がいい…前の持ち主が相当強い剣士だったんだろうって鋼鐵塚さんが仰ってます」

「滅の文字…」

「これを打った刀鍛冶が全ての鬼を滅するために作った刀だ。作者名も何も刻まずただこの文字だけを刻んだ。この刀の後から階級制度が始まり、柱だけが悪鬼滅殺の文字を刻むようになったそうだ、と鋼鐵塚さんが仰っています」

「そうなんですね、すごい刀だ…」

鋼鐵塚さんは言葉も出ないほど息切れしている。

かなり渾身の一本を研いだんだろうな。

「あれ?でも前の戦いでこれを使った時はこの文字が刻まれてなかったような…」

すると、鋼鐵塚さんは深く深呼吸をする。

「だからそれは第二段階までしか研ぎ終えて無いのにお前らが持ってって使ったからだろうが!錆を落とすまであと少しだったんだよぶち殺すぞ!」

「すみません…」

「今もまだ傷が治りきってなくてずっと涙が出てるんだよ!痛くて痛くてたまらないんだよ!研ぎの途中で鬼やら柱やらにとりやらに邪魔されまくったせいで最初から研ぎ直しになったんだからな!お前に渡す刀よりも咲夜に渡す方の刀の方が2倍早く終わったぞ!」

「でも怪我の酷さならこいつの方も負けてないっスよ、肋の骨折れまくってるし、今も左脛の辺りの骨が折れてるからにとりさんにここまでおぶってもらったんですよコイツ」

「ぶち殺すぞてめぇ…!」

「話通じねぇな!」

「いいか炭治郎、お前は鬼殺隊である限り俺にみたらし団子とごま団子を持ってくるんだな!いいな!」

「はい…持ってきます」

「じゃあ私たちは咲夜の所に行くから、それに、私は別件も頼まれてるから、そこの隠!鋼鐵塚さんを帰りにおぶってね!」

「え!?俺が!?マジかよ」

 

そして鋼鐵塚さんはにとりさんにおぶられながら2つ隣の病室へと向かった。

 

「噂に聞いてたけどすげぇ人たちだな、特に鋼鐵塚とかいう人は」

「今日はかなり穏やかでしたよ、相当辛いみたいです」

「マジかよ…俺はアイツをおぶって刀鍛冶の里まで運ばなきゃならんのか…」

 

「さっきからうるせぇ、俺の眠りを妨げやがって!」

「あっ、ごめん玄弥。もう済んだから騒がしくして悪かっ…」

 

病室の戸が思い切り蹴破られる。

「ああーーー!伊之助…!何してるんだ!戸を壊して!」

「お前バカかよ!胡蝶様に殺されるぞ」

「強化強化強化!合同強化訓練が始まるぞ!!鬼殺隊の隊士全員が集まって柱って言うやつらが稽古つけて…なんたらかんたら言ってたぜ!」

「なんなんだ?それ?」

「俺にはさっぱりわかんねぇ」

 

「伊之助!さっき本部で言われた話、ちゃんと聞いてなかったでしょ?」

妖夢が入口から息切れしながら入る。

「妖夢。ちょっと説明して欲しいんだけど」

「6日後の四月六日、全鬼殺隊の剣士、1460人が全員で柱に稽古をつけてもらい回る訓練が始まります。稽古をつけてくださる柱は8人、それぞれが内容を持ち合わせて行うというものです。その名も柱稽古、そしてこれは継子だろうと関係なく、参加が義務付けされてます。禰豆子ちゃんが太陽を克服してついに、昨日は鬼の出没が0になった。だからこそ、第2の竈門炭治郎達を育成しようと言う話です」

 

「いやぁ、その話どういうことかなぁ」

「あっ、善逸、どうしたんだ?」

善逸が血管を浮き上がらせた凄まじい形相で部屋に入ってくる。

「何も凄くねぇよ、最悪だよ地獄じゃん。誰なんだよ考えた奴、死んでくれよ」

「善逸、自分より格上の人と手合わせして貰えるって上達の近道だぞ!」

「そうですよ善逸さん!私たちは甲なんですよ!それに、柱になるまであと少しなんですから一緒に頑張りましょうよ!それに、グングン吸収して強くなれるんだから善逸さんも柱、いや、上弦の鬼を倒せる実力がつくと思いますよ」

すると、善逸は俺と妖夢の顔を平手打ちする。

「そんなこと言うんであれば俺とお前の仲もこれまでだな!それに炭治郎!お前はいいよな!まだ骨折治ってねぇからぬくぬくぬくぬく寝といて完治まで待てばいいんだろ?わかるか?この気持ち!」

「あっ善逸!言い忘れてたけどありがとう!上弦の陸との戦いで片足がほとんど使えなくなった時、前に善逸が教えてくれた雷の呼吸のコツを使って鬼の頸が斬れたんだ、勿論善逸みたいな速さでは出来なかったけど本当にありがとう、それに、伊之助や妖夢の技のコツも、しっかり活きた。本当にありがとう、こんなふうに人と人との繋がりが窮地を救ってくれることあるから、柱稽古で学んだことは全部きっといい未来に繋がっていくと思う」

 

「馬鹿野郎お前っ…そんなことで俺の機嫌が直ると思うなよ!」

「はっ!俺の子分だからな、親分の技を見て盗めるのが素晴らしい子分の務めだ!」

「あ…ありがとう…。私、そこまで誉められたの初めてです」

3人はものすごい笑顔になっていた。

 

すると、善逸は突然、何かを思い出したように表情が変わる。

「妖夢、伊之助、お前らちょうど良かった。とりあえずこっちこい!」

「え、ちょっ、ま…」

「妖夢!伊之助!」

忘れてた、善逸はさっきまで禰豆子のことで2人にブチ切れていたんだった。

「あっ、ちょっと善逸!さすがに良くないよ…」

「炭治郎、この話はみんなには秘密だからな、絶対に言うんじゃねぇぞ…!」

 

俺は今まで見たことない怒りの臭いを感じ取り怯む。

 

その時、鴉が俺の肩に乗っかる。

「うわぁ、いきなりびっくりした!」

「先代ノお館様、耀哉様カラノお手紙ダ!!至急読ムヨウニ!」

「手紙?俺に?わざわざ?うーーーんなんだろう?」

俺は鴉から手紙を受け取る。




柱稽古が始まりそうですね。
それにしても禰豆子ちゃんに言葉を教えてこの仕打ちは酷いです。
あと伊之助はその後に、しのぶさんにまで説教されましたから余計辛いです。

ちなみに、あの時のもう一本は咲夜さんの手に渡りました。
なぜ、文さんに渡らなかったかと言うと空里で新たな刀が見つかって、それが文さんの方に渡りました。
今、文さんの刀鍛冶は鋼鐵塚さんから鉄地河原鉄珍様に変更になりました。理由は鋼鐵塚さんが、お前にだけは刀だけはやらんとなって女好きの鉄珍様が、嬉嬉として受け継いだからそうです。
里長はやはり胸フェチなのかな?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。