鬼滅の東刃〜Another of Slayer〜   作:トーニオン

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今回は柱稽古前半戦です。
かなりダイジェスト感はありますが
こんな感じになります。


柱たちの条件と4つの試練

俺はやっと、柱稽古への参加が認められた。

義勇さんの説得もあって少し伸びちゃったけど、一週間遅れで俺は柱稽古に参加した。

まず最初の試練は、腕鳴らしや足慣らしではなく、とにかく忍耐力をつけることだった。

「おいおい、お前ら怯えてんじゃねぇぞ!火が近くにあるからって火の粉を避けるようなビビりじゃダメだ!そんなんじゃいつまで経っても他の柱への訓練さえ出来ないぞ!それに、お前らは痛みにさえ臆病なのか?そんな雑魚で生き残れるのか?」

最初の試練は妹紅さんによる護摩業、そして、

「てめぇら、足の裏までしっかり踏みしめろ!その程度の痛みで耐えられないようじゃ、鬼に手足を食われたりする痛みなんか耐えられねぇぞ!」

岩を砕いたかのような尖った石が敷き詰められた石畳の上を何度も往復する。御百度参りだった。

これは本当に足が痛い。でも、最初の試練のおかげか、すぐにでも終わると言われていた。

「よし、炭治郎、お前は我慢強い。そして、この試練を一日で終わらせた。これが出来ない隊士にはつくづく情けないと思うよ」

「妹紅さんも大変ですね。俺が我慢できたのは今までの戦いの成果かもしれません」

「そうだ、この試練は9割以上が突破できることだ。誰だってできる序の口だ。よし、炭治郎、次は宇髄さんの試練だ!頑張ってこい!」

 

俺は次へと向かった。

 

「よぉ!久しいな!お前ついに上弦を倒したんだってな、それに、五体満足とはすげぇやつだ!ここで鈍りきった体を存分に叩き起しな!」

「はい!頑張ります!」

 

2つ目の試練は基礎体力向上、宇髄さんに言い渡された条件に見合ったものをすればいい。

 

その条件は、

川の流れに逆らい船を漕ぐ。

足に錘をつけて、九十九里浜の砂上を走る。

温泉掘りや水道作りをする。

という腕や足腰を鍛えるものが多かった。

これにより、俺は流れを読む力、そして透き通る世界を完全に会得した。

 

「よし、お前すげぇな、歴代の隊士でもかなり速い部類だよ。それに、この試練で1番速かった伊之助の次くらいかな、それに、お前の同期は全員速い部類だったから同期も合わせてお前らすげぇよ」

「ありがとうございます!」

「じゃあ次は時透のところだ!次は高速移動の稽古だ。あいつは結構厳しいからな!気をつけろよ!」

「はい!わかりました!では!」

 

わずか6日でこの条件に応えた。

 

そして第3の試練、高速移動。

「炭治郎、あの時より随分速くなってる。君たちの同期も含めて優秀な隊士が見れるのは嬉しいよ」

この試練を乗り越えられるかどうかで半分の隊士が分かたれる境界線だ。当然、妹紅さんのところや宇髄さんのところよりも遥かに壁が高く。現に、ここで何日も足止めになる隊士が続出していた。

 

「あの隊士速すぎない?」

「霞柱のあの高速移動を見るので精一杯の俺達には何が何だか」

「それに、霞柱を本気にさせるあたり、凄いとしか言えない」

何日もここで足止めされる隊士からはそう言われていた。

「炭治郎!俺の本気の速さに太刀打ちできるようになるなんて!それに、筋肉の弛緩と緊張の切り替えもかなり滑らかだ!それに、見る限り体力もかなり保てて疲れなくなってきている。ほら、汗も一切流さずに僕と渡り合えるのはなかなかいないよ。それに、足腰の動きも連動しててバッチリだ!」

俺はそこまで強くなっていたのか、実感がより湧いて自信に繋がっている。

「俺を本気にさせたのは伊之助、妖夢、咲夜、カナヲの4人かな。それに、善逸とかいう隊士には俺が初めて隊士相手に危機感を感じたよ。何あの強さ、俺が知りたいくらいだよ。本当に炭治郎の同期には驚かされるばかりだよ。じゃあ次の柱のところに行っていいよ!」

その時の時透さんはものすごく笑顔でものすごく心地よく喋っていた。

「もういいの?四日しか経ってないよ」

「だって炭治郎は対応力がすごいし、全部できてるもん」

 

「時透さん、俺達も出来てますかね……」

「何言ってるの?君たちは駄目だよ。それに、俺で止まってる時点で自分が物覚えが悪いことを自覚しようよ。それに体にも染み込んでないから出来ないんだよ。素振りが終わったら打ち込み台が壊れるまで打ち込み稽古しなよ」

その時、俺は時透さんの刀鍛冶の里で会った時のことを思い出した。

落差凄すぎない?

 

 

そして第4の試練へと向かう。

次は甘露寺さんか、なんだろう、大食いだったら止まっちゃうかもしれない。

そう思い、俺は門を通る。

すると、途端に甘すぎる臭いがした。

「あ!炭治郎くん!久しぶり!元気だったーー?」

「ご無沙汰してます!お元気そうでよかった!」

「養蜂と製糖をしてらっしゃるんですか?蜂蜜とサトウキビの香りがします」

「あっ!わかっちゃった?そうなのよー!巣蜜を発酵させて焼いた甘〜いパンにかけて食べると美味しいのよー!それに、バターを合わせるとものすごく美味しいの!それに、甘みもより深みが出て、もう最高!それに、しのぶさんのところから頂いた花紅茶も入れてケーキやカステラ、それに、タルトも挑戦したからぜひご賞味あれ!」

カステラはわかるけどケーキ?バター?タルト?何だか聞きなれない言葉がずらりと並んでた。

 

だが、甘露寺さんの試練は甘くはなかった。

 

レオタードというような服を男女問わず着せられる。

これには思春期の隊士にとってはかなりの苦痛である。

何よりも、性欲というものの戦い、そして羞恥心との戦いが余儀なくされるからだ。

その格好で踊るということ、そしてそれが綺麗で、その舞が出来ないと、何度もやり直しになる。

甘露寺さんは何を目指しているのかはわからない。

だが、彼女の本来の目的は少し違った。

「はい、脚を広げて〜、背中は反る!指先までしなやかにするといいよ!」

甘露寺さんの試練は柔軟性が問われるものだった。

「痛い痛い!!!無理無理無理ーーーー!」

他の隊士は地獄の柔軟を強いられていた。

何よりもその柔軟に求められるものが甘露寺さんが基本として行われているからだ。

その感覚的な物差しで量るせいで、何人もの隊士が腱を痛めたところを見てきた。

「ほら、伊之助くんみたいにものすごい柔らかさが必要なの!伊之助くんはもっと柔らかかったのよ!」

甘露寺さんにとって伊之助は柔軟性の高すぎる体とその真っ直ぐな性格が滲み出ている舞が忘れられなかったようでよく引き合いに出していた。

「はい、炭治郎くん、凄いね!私くらいの柔軟な体になるなんて、対応力が素晴らしいわ!」

「ありがとうございます!おかげで体がものすごく動きやすいです!」

「じゃあ次は伊黒さんの所ね!伊黒さんはものすごく強い人だから気を引き締めて頑張ってね!」

「はい!ありがとうございました!」

俺は3日で試練を突破した。

だが、俺にとって1番キツかったのは何よりも食だった。

甘すぎる、濃すぎる、多すぎるの三重苦、これのせいで何人かの隊士は顔が丸くなっていた。

俺は太る前にこの試練を抜けられたことが本当に良かったと実感した。

 

「竈門炭治郎、俺はお前を待っていた」

「よろしくお願いしま…」

「黙れ、殺すぞ」

二言目からいきなり言われて俺は驚く。

「甘露寺からお前の話は聞いた。随分とまぁ楽しく稽古をつけてもらったようだな、羨ましい…」

「ん?今から何か…」

「私語はどうでもいい、だが、俺は甘露寺のように甘くないからな?容赦はしないぞ!」

あれっ?初っ端からとてつもなく嫌われている気がする。

 

「そういえば、お前の同期も今ここにいる、白髪の女だったな。もうすぐ休憩を終えて戻ってくるところだ」

妖夢だ。今五つ目の試練で足止めをされているのかもしれない。

 

俺は伊黒さんの試練場を見ると絶句する。

「お前にはこの障害物を避けつつ太刀を振るってもらう」

障害物?処刑場の間違いでは?

「この括られている人たちはなにか罪を犯したんですか?」

「まぁそうだな…弱い罪、覚えない罪、手間を取らせる罪、イラつかせる罪、仲間を思いやらない罪という所だな」

その列挙された罪に俺はとんでもない試練を受けてしまったことに涙が出てくる。

「あっ炭治郎!お久しぶり!」

「妖夢!元気そうだな!」

「元気じゃないですよ…私がここで少し手こずっている間に同期の私以外は既に六番目の試練に向かいましたからね。それに、伊黒さんの試練怖いよ、一瞬でも気を抜くと、みんな傷つけちゃうから」

「なるほどね」

「ここでの試練はまず1人で俺に掠る、または当てることが出来たら次は二人一組でお互いの間合いを確かめつつ、さらに俺を打ち負かすこと、それが条件だ」

俺はこの試練、長くなりそうな気がした。




うーん、やはりここまで厳しい試練。
だからこそ柱の継子になれる人って限られちゃうんですね。
ちなみにこの時点で
第一の試練 突破者数1370人
第二の試練突破者数1045人
第三の試練突破者数728人
第四の試練突破者数530人
なので既に炭治郎は既に上位36%です。
そして第五の試練、伊黒さんの試練は一体どうなるのでしょうか。
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