鬼滅の東刃〜Another of Slayer〜   作:トーニオン

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今回はさとりさんの試練です!
新たに4人増え、本格的に最後の試練ですね!



最後の試練と透き通る世界

「ついに来た!」

「あぁ、最後の試練だ」

「俺はうずうずするぜ!」

「この試練を超えれば柱稽古も終わる」

俺たちはさとりさんの屋敷に着く。

 

「お邪魔します」

屋敷に俺たちは入る。

すると、そこには落ち込む人々が様々な状態でいた。

塞ぎ込むもの、諦めたかのように寝転がるもの、顔を下に向けて虚ろになるもの、頭を抱えるものなど、それを見てどれほど厳しいかがはっきりわかる。

どんな修業なのか、もしかすると俺達が今までやってきた訓練とは比べ物にならないほど厳しいのか、不安が伝播する。

 

「あ……みんな……ここまで来ちゃったんだ……」

「どうせ私たちはこの試練は受からない」

「はぁ……答えはどこなんだ」

「俺たちがわからないからこうしてさとりさんに答えを探して来いって言われるんだろ……」

 

その時、さとりさんがやってくる。

「あら、皆さん、こんにちは、もしかして最後の試練を受ける人達?」

「はい!」

「あっ、じゃあこっちに来て」

さとりさんに屋敷の奥へと案内される。

 

 

屋敷を奥に進む事に周りを見渡すが何の変哲もない普通の屋敷だ。

仕掛けや罠があってそれを襲ってくるのかと思ったが何も無かった。

「はい、この部屋で私の試練を行うわ、一人ずつ入ること。それがこの試練での決まり事よ」

「じゃあ、まず……伊之助くん?入って」

「おっしゃぁ!俺が一番乗り!」

「ちょっ、張り切りすぎるんじゃないよ!」

 

俺たち3人はその間別室で待たされる。

 

そして30分後、伊之助が戻ってきた。

 

「伊之助!どうだった……か」

その姿は落ち込み、蝶屋敷で入院してすぐのような状態だった。

 

「ゴメンネ……俺……ヨワクテ……」

 

そういうと塞ぎ込んでしまう。

「じゃあ次、善逸くん」

「はい!俺はやってやる!とにかく、俺は合格するんだ!」

 

 

30分後、両頬が腫れ上がった状態で戻ってくる。

 

「さとりさん、やりすぎだろ……」

 

「はい、じゃあ、炭治郎くん」

ついに俺の番が回ってきたか、俺は覚悟を決める。

 

「失礼します」

俺はそういい、部屋へと入る。

 

そこには、武器も何も無く、ただ広い部屋だった。

「さぁ、座って」

「はい!」

俺はさとりさんの前に正座する。

「試練、始めるわ」

「はい……!」

 

「まず、あなたは、禰豆子ちゃんが本当に人間に戻れるという可能性はあるの?」

「あります!」

「どうして?」

「俺には珠代さん、しのぶさん、八意さんがついています。それに、今3人は鬼から人間に戻るための薬を作っています」

「それは確実に言えるの?」

「いえ、わかりません、でも、俺なら完成すると信じています」

 

「わかったわ、次、あなたは、鬼殺隊に入ったあとの受けた任務の数は覚えてますか?」

「はい、20です」

「鬼を倒した数は?」

「確か、36体だったはずです」

 

「じゃあ次、鬼殺隊は何をする組織か、あなたの経験に基づいて答えて」

「はい、鬼殺隊は鬼を人から守る組織、そして、鬼にされてしまった人を救い、最期を迎えさせる組織です」

「なぜそう思ったの?」

「俺は鬼と戦い、そして鬼にされた人々が、涙を流しながら最期を迎えた所を幾度か見ました。鬼も人間だったこと、その人の生きる道を歪めてしまう。それが鬼の始祖、鬼舞辻無惨と、まだわからないもう1つの始祖だと思っています。だからこそ、鬼は悲しい生き物なんだと思います」

「なるほど、じゃあもし、鬼の始祖が人間の心を取り戻そうとしてたらどうするの?」

「その時は……わかりません。すみません」

 

 

俺は失敗したと思った。

わからないことは口にできない。

俺は嘘がつけないから。

 

 

 

「合格よ!」

 

その言葉を聞いた瞬間、俺は唖然とする。

 

「無理もないわ、なぜなら、あなたが初めての合格者だから」

「え?どういうことですか?」

 

「私の試練は、あなたは嘘をついているかを確かめる試練なのよ。」

 

「どういうことですか?」

「鬼は嘘つきをする、そう思っていることが多い、でも、それは人間も同じ、私利私欲のために動くのは人間だってその心がある。自分自信に嘘をつきすぎると本当の自分を見失うから。でも、あなたは違う。まっすぐで嘘もつかない。その心を刃に鬼と戦うのよ」

 

「……」

 

「鬼を倒すのは日輪刀だけじゃない、倒したい、救いたい、その思い、つまり心がなければ、この先の戦いでも死ぬ。だからこそ私は質問したんです」

 

「え……」

 

「まぁ、分からなくてもしょうがないわ、でも、最後の試練、それは心の試練、あなたは心技体という言葉はご存知?」

 

「知らないです……」

「なら教えましょう。今までの試練というのは全て、技と体力が主とした訓練なのよ。つまり、根性論で出来ちゃうのよ。でも、心が噛み合わなければ本当の力を発揮できない。その心を強くすることも大事というわけ。私は心が読めるから、あなたの心も全て見えてました、だがここまでの心の鍛え方があなたほど出来ている人はいなかったのです」

 

「……なるほど……」

「そして炭治郎、あなたは答えというものを探している同期たちとあったじゃない?」

「あ……はい、会いました」

「彼らは答えも見つけられず、ただ自分のやるべきことを見失ってるの。この1ヶ月、柱の試練で」

「それぞれが別の答えを持っている。だから、一度、答えを探しなさいって言っただけなのになぜあの子たちは柱の試練をしてる所を回り出したのかな?これが分からない」

 

うーん、そりゃ言われたらそうなりますよね。

「今、そうなるだろうなって思ったでしょ」

ビクッ

「やっぱりね。まぁとりあえず合格。あなたは認めるわ。柱と同等として」

 

「あの〜、柱と同等として認めるっていうの、一体なんなんですか?」

「はぁ、他の柱は一切話してないのね。既に定員なのよ。柱は11人までしかなれない。そういう決まりだから、だからこそ、柱と同等の特別な隊士枠みたいなのを作ろう、って話だったのよ。まさか誰にも伝わってないなんてね」

「あはは……」

 

「炭治郎、恐らく他の人も受かると思うから、ゆっくりと休みを取りなさい」

「はい!」

 

そしてそれから3日の間に、8人が合格した。

その全てが俺の同期だったというのはちょっと面白いと思った。

 

 

「はぁ……みんなで第8の試練を考えろだってさ」

「まさか、そのためのさとりさんの試練だったとは思いませんでしたね」

「自分で考えろってーの!受かった甲隊士何人か集めて合格とか拍子抜けだ!」

「どうすればいいかなぁ」

 

その時、俺は思いつく。

「刀鍛冶の里の時、俺は鬼と戦っている途中、鬼の体が透けて見えたんだよ」

「え?どういうこと?」

「ぎゃぁぁぁぁ!何そのとんでもない話!」

「もしかすると、これが使えるかもしれない」

 

「それ?透き通る世界じゃね?」

「え?そんな技名なの?」

「あぁ、悲鳴嶼さんが言ってた。正しい呼吸と動きを一本一本の血管にまで認識させる感覚なんだとさ」

「なるほど、それって玄弥は使えるの?」

「俺は使えないな、呼吸法が全く出来ないから」

「呼吸法使えねぇのか?雑魚が!」

「は?ふざけんなよ猪頭」

そう言うとカナヲと咲夜が止めに入る。

「二人とも喧嘩はやめなさい」

「男どうしの喧嘩ほど見苦しいものは無い」

 

いや、あなたたちも相当喧嘩してましたよね……。

 

 

これにて第8の試練として透き通る世界をできるようになるという試練をみんなで決めた。

これは、鬼舞辻無惨が襲撃してくる11日前のことである。




まさかのさとりさん柱稽古の試練浮かばず……

結果として面接みたいなものとなってしまいました。


次回は無惨サイドの話です。

1ヶ月以上もの間沈黙を通している理由が何かあると思いますね。
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