鬼滅の東刃〜Another of Slayer〜   作:トーニオン

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今回は二つの戦いがはじまります。



二体の武人と二つの開戦

一刻も早く無惨のところに向かわねば。

それを一心に進んでいく。

 

水の呼吸。壱の型 水面斬り

 

鬼が大量に現れる。

それは数を数えるのが無駄だというばかりに。

 

水の呼吸。参の型 流流舞い

 

「義勇さん!ありがとうございます!」

「気を抜くな!炭治郎!」

 

この城に落ちた時、幸いにもすぐの所で足がついたから良かったものの、場所がずれていれば転落死もありえたかもしれない。

それでも3階くらいの高さは落ちている。

この城は上下左右という概念がほぼなく。

右に落ちるや下に登るなど目が回りそうだ。

 

俺と義勇さんが大量の鬼を斬り、全滅をさせ、一息をつく。

 

「炭治郎、強くなったな」

「はい、ありがとうございます」

 

「じゃあ進むぞ」

義勇さんが先導していく。俺はそれについていこうとしたその時、

 

「きゃぁぁぁぁぁぁ」

ものすごい叫ぶ声がする。

どこかと見渡すと、その瞬間に俺の目の前が真っ暗になる。

 

ん、なんか柔らかい。

「ちょっと何してるんですか炭治郎!」

思いきり顔を締め付けられる。

その声は妖夢、時間差で落ちてきたのか。

俺は太ももで締められながら前屈みになり、妖夢を下ろす。

 

 

「ほんと災難ですよ。まさかみんなが落ちていった後に私が落ちるなんて、しかも落ちた先が炭治郎の肩とか!」

「いや、それは不可抗力だって…」

「妖夢、偶然だから仕方ない」

「まぁいいですよ、でも炭治郎?私の下着見ました?」

「いや…見てないよ」

「妖夢、もしかしてスカートなのか?」

「いや、違いますよ?長めのキュロットパンツですから」

「よかった、甘露寺や八意のようにスカートの隊士もいるから心配してた」

 

そんな時だった。

 

「善逸!魔理沙!二名ニヨリ上弦ノ陸撃破ァァァ!」

鎹鴉が飛びまわる。

それにあの鴉、愈史郎さんの目隠し紙をつけている。

 

「こうしちゃいられませんね、私達も上弦を倒しましょう!」

「俺についてこい!」

義勇さんは俺と妖夢を連れて城の中を走る。

 

 

 

同時刻、別の場所では、

 

 

「お前ら!弛んでるぞ!」

「えーー!酷いじゃないですか!私めちゃくちゃ倒してますよ」

「そうですよ!妹紅さんが私たちより多く斬ってるだけですよ」

「お前らよりも、音柱の継子2人の方が倒してるぞ!」

 

音の呼吸。 弐の型 柔韻

 

音の呼吸。 肆の型 響斬無間

 

 

あ、あれは派手柱の所だから……

 

「とにかくお前らは柱として一度も認められてない!しっかりしろよ!お前ら甲だろ?」

 

「わかりましたよ!やれば!」

「取り返してみせます!」

「その意気だ!行くぞ!」

 

恋の呼吸。肆の型 燃恋の動悸

 

風の呼吸。弐の型 爪々科戸風

 

炎の呼吸。 星火燎原

 

鬼たちを斬り、城の奥へと進む。

 

 

すると、ものすごい音が城の中を響き渡る。

「なんだ!ものすごい音は」

「みんな!散れ!」

 

 

 

「なんですか?この音は!」

「それに、揺れまで起きている!」

「炭治郎!妖夢!止まれ!落ち着け!」

 

誰かが戦っているのか?それとも建物が崩れているのか?

いや違う!こっちに近づいている。

この匂いは!

 

 

「上だ!みんな!避けろ!」

天井がバキバキと割れ、目の前に何かが降り立つ。

 

 

「久しいなぁ、約1年ぶりだな、よく生きていたものだ、お前のような弱者が、竈門炭治郎!」

「猗窩座ぁぁぁぁ!」

「私もいましたよ。あの場所に、私もあなたが嫌いですよ」

 

 

ヒノカミ神楽 火車

 

腕ぐらい斬れないと頸なんか斬れない!

全力で斬るんだ!

 

 

俺は猗窩座の左腕を切り落とす。

 

斬れた!攻撃もゆっくり見える。通用する!戦える!

頸は狙えなかった!けど次は!

 

猗窩座の腕が来る。

でも避けられる。

 

ヒノカミ神楽 幻日紅

 

 

見える。そして、頸は斬れなかったが両耳は落とせた。

 

魂の呼吸。壱の型 乱魂

 

猗窩座の顔面に切り傷をつける。

しかし、すぐに治ってしまう。

 

 

「この少年は弱くない、侮辱するな、杏寿郎の言葉は正しかったと認めよう。お前は確かに弱くなかった、敬意を評する」

「私もあの場にいたんですけど?」

「おういたな、白髪の坊主かあの時はただ眺めるだけの弱々しい少年だったのになぁ」

 

「少年ですって?私は女ですけど!」

「そんな筋肉の付いた女など勇儀以外見た事ないわ!」

 

術式展開

 

「さぁ始めようか、宴の時間だ」

 

 

 

「お前らは面白そうな鬼狩じゃのう、私と同じ栗色の女、喋りが滑稽な女、青髪に茶髪、そして、炎柱、会いたかったのう。あたしの知り合いが先代の炎柱を引退に追い込んだというから見てきたらまさか女に代替わりしてるとはなぁ!こりゃ酒の肴になるわ!」

「お前の知り合いのせいで私の兄ぃは、杖無しでは生きていけないんだぞ!許さない!」

「ほう、面白いのう、兄妹、いや、従兄妹だと思うが、お前らは仲が良さそうだな。あたしが兄ともども鬼狩をできなくしてやる!」

目の前には大きな体をした赤い角を生やす栗色の髪の鬼、その手には盃があり、そこには酒が入っている。

「おおっと、名乗らなければ武人の恥だ。あたしは勇儀、上弦の肆じゃ!さぁ、お前ら全員、酒の肴にしてやる!」

 

血鬼術 金剛螺旋

 

脚旋風が巻き起こる。

 

硬い!それに、重い!

 

炎の呼吸。 漆の型 爛発

 

「なかなかやるじゃねぇか、あたしの血鬼術を斬った鬼狩は初めてだ」

「私の炎の呼吸は兄ぃよりも強いぞ!」

「その強さ気に入った!これは私の宴も面白くなるぞ!」

 

 

「義勇!炭治郎!妖夢!上弦ノ伍ト遭遇!妹紅!アリス!文!弁々!八橋!上弦ノ肆ト遭遇!戦闘状態ニ入レリ!」

 

鎹鴉の声が無限城に響き渡った。




次回!
二つの場所で始まった戦い。
さてどうなるのか。
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