鬼滅の東刃〜Another of Slayer〜 作:トーニオン
炭治郎たちはどこまでやれるのでしょうか。
水の呼吸。 参の型 流流舞い
「水の柱か!これは良い!遭遇したのは51年振りだ!
破壊殺・乱式
水の呼吸。 拾壱の型 凪
「見たことない技だ!以前殺した水の柱、村紗水星は使わなかった!」
ヒノカミ神楽。烈日紅鏡
消えた?いや、後ろ!
ヒノカミ神楽…
魂の呼吸。伍の型 荒御魂
妖夢!助かった!
「ちっ、白髪のガキは引っ込んでろ!」
水の呼吸 弐の型 水車
脚の方を狙えば行けるか。
ヒノカミ神楽。炎舞
破壊殺・脚式。冠先割
受けた!ちゃんと刀で、
俺の鼻は少し掠っている。
それでこの威力、鼻血が止まらない。
「流麗!練り上げられた剣技だ!素晴らしい!名を名乗れ!お前の名は何だ!覚えておきたい!」
「鬼に名乗るような名は持ち合わせていない。俺は話すのが嫌いだから話しかけるな」
「そうかお前は話すのが嫌いなのか!俺は話すのが大好きだ!何度でも聞くぞ!お前の名を!」
破壊殺・脚式。流閃群光
凄まじい蹴りに義勇さんは何枚もの壁をも背で受ける。
「義勇さん!」
「冨岡さん!」
「そうか、アイツは冨岡義勇という名前なのか」
ヒノカミ神楽。灼骨炎陽
破壊殺。鬼芯八重芯
重い!腕が痺れそうだ!
踏ん張れ!
破壊殺・乱式。
魂の呼吸。 壱の型 乱魂
妖夢は全力で放つ衝撃波に耐えきる。
「いい動きだ。短期間でよくぞここまで鍛錬したな。褒めてやる、それにしても杏寿郎はいい仕事をしてくれたぞ。あの夜地面転がっていたお前らは圧倒的な弱者、雑草でしかなかった。
だがどうだ!今のお前たちは!目を見張る成長だ!俺は純粋に嬉しい!心が躍る!
杏寿郎はあの夜で鬼狩をやめて良かった。ともするとあれ以上強くなれなかったかもしれない。人間のまま痛がるようなくだらぬ価値観を持っていたし」
俺はそれを言われてふつふつと怒りが込み上げてくる。
「何だと…お前、お前はもう煉獄さんのことを喋るな」
「なぜだ?俺は称賛しているんだぞ、お前らのことも杏寿郎のことも」
妖夢も怒りを露わにする。
「違う、お前は侮辱しているだけだ。唾を吐きかけているだけだ、誰に対しても」
「勘違いだよ、炭治郎、白髪坊主、俺は嫌いなのは弱者のみ、俺が唾を吐きかけるのは弱者に対してだけ。
そう、弱者には虫唾が走る。反吐が出る。淘汰されるのは自然の摂理に他ならない」
「お前の言ってることは全部間違ってる。お前が今そこにいることがその証明だよ」
「生まれた時は誰もが弱い赤子だ。誰かに助けてもらわなきゃ生きられない」
「妖夢の言う通り、お前もそうだよ猗窩座。記憶に無いかもしれないけど赤ん坊の時のお前は誰かに守られて助けられ今生きているんだ」
「強いものは弱いものを助け守る」
「そして弱いものは強くなり、また自分より強いものを助け守る。これが自然の摂理だ。猗窩座!」
「私たちはお前の考え方を許さない」
「これ以上おまえの好きにはさせない!」
「そうか、その白髪の坊主は妖夢という名か、面白い」
「私は魂魄妖夢。私はあなたを絶対に許さない」
理解した。俺はこいつを体の芯から受け付けないのだ。
金属に爪を立てるような神経に障る嫌悪感、不協和音に吐き気がする。
勘違いがあった。初めはいつも通り弱者だから不快なのだと思っていた。
しかしどうだコイツは強くなっても尚不快感が消えない。
こいつの目が声が言葉が全て俺の臓腑を内側から鑢で削りつけてくるようだ。
「うるせぇ!」
猗窩座が突然、後ろを振り向く。
「何?今何と無いところを裏拳で?」
「どういうことだ?」
「炭治郎、妖夢、やはりお前らは不快だ」
破壊殺・砕式。 万葉閃柳
速い!途轍もなく!いや速いというよりこれは…この感じ、この正確さ。
下だ!
破壊殺・脚式。飛遊星千輪
「炭治郎!」
「お前も自分の心配をしろ!」
破壊殺・空式。大牡丹。
「うっ…」
妖夢は刀で受けるものの、壁に背中を打ち付ける。
くっ…、何とか動作予知して攻撃を受けきれても威力が凄すぎて負傷を零にはできない。
正確無比な技…!羅針盤のように確実に隙を刺してくる。
人体の急所に向かって来る攻撃は磁石に吸い寄せられているみたいだ。
何故だ?何だろう、何に反応して吸い寄せられるんだ?
思い出せ、考えろ!何かあるはずだ。今までの猗窩座の言動を推理すれば。
ヒノカミ神楽。飛輪陽炎
魂の呼吸。肆の型 鎮魂歌
だが、猗窩座はすぐさま避け、2人の刀が当たる。
「ハハハ!面白い技だ!確実に避けた刀身が伸びたように見える。どういう振り方をしたのか、刃の切っ先が二本とも陽炎のごとく揺らいだな。興味深い」
やはり二つの幻惑型の技でさえ避けるか。
ヒノカミ神楽。円舞
バチィ
しまった!白刃取りされた!折られる。
「炭治郎!」
魂の呼吸。参の型 魂割り
パァン
「あ…足で!?」
ならばこっちが!
ゴシャァン
俺は全力で猗窩座に頭突きをかます。
猗窩座は一瞬怯んだが手足はビクともしない。
「ふん、いい頭突きだ!」
俺はやつの頭を回し蹴りする。
だが、手を離さない!
その時、猗窩座の両手と左足が斬り落ちる。
「義勇さん!」
「冨岡さん!」
そこには義勇さんの姿があった。先程吹っ飛ばされたのにすぐに助けに来てくれた。
「俺は頭にきてる。猛烈に背中と頭が痛いからだ。よくも遠くまで飛ばしてくれたな上弦の伍。おかげで上弦の肆の盃まで割れたがな」
「何!?あいつも戦闘してたか。まさかここまで気が合うとはなぁ。面白くなってきたじゃねぇか!」
さっき飛ばされた所に上弦の肆、義勇さんは何もしていなかったわけじゃなかったのか。
技多い。
あと、サラッと上弦の肆とも義勇さんは遭遇してたんですか。
割と上弦の肆と伍は近いところで戦ってるのかもしれませんね。