鬼滅の東刃〜Another of Slayer〜   作:トーニオン

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今回は勇儀戦です。
前回義勇さんが吹っ飛ばされた先で何が起きていたのか気になります。


妹紅の苦悩と乱入者

この女鬼今までとは比べ物にならないほど強い。

 

十二鬼月は上弦は女鬼がいないと兄ぃは言っていたが明らかに予想外だ。

情報が違うのか、それとも鬼側で何かあったのか?

それに凄まじい速さ、私を含めて5人で相手しているのに押されている。

 

血鬼術。大江山嵐

 

「フン、私は強いものが大好きじゃ!お前らは強い、だが人間としての強さに留まるのみだ!鬼になれ!そうすれば至高の領域に到達できよう」

 

襲い来る攻撃は他の隊士たちに傷をいくつもつける。

 

「痛っ!あの鬼どんだけ強いんだよ!こんな狭いところでそんな技出せれたら逃げられない」

「文、心の声が全部出てる」

「ごめん」

 

勇儀という鬼は攻撃を仕掛ける隙もほぼ無い。

それにアイツは余裕で片手しか使っていない。左手で盃を持って呑んでいるのは腹立たしい。

 

「ほらほら、あたしの体に傷一つでもつけてみろ?まぁ付いた所ですぐ治るがねぇ」

 

すると、勇儀がサラッと動く。そして勇儀の服の裾が少し斬れる。

「おっと、お前ら、闘気というものを消せるのか?面白い奴らだな」

 

九十九姉妹が透き通る世界を発動させて、

「やはり、透き通る世界を使っても察知される」

「でも、私たちのことを気づくのに少し遅れてましたね」

 

透き通る世界か、炭治郎から柱稽古の時に聞いてはいた。

だが、私にはまだはっきりとやり切れたことは無い。

一瞬炭治郎がまるで解体新書のようなものに見えた時は焦る。

それもまだ一度しか起きていない。

あの状態は一体なんだったのだろう。

 

私は深く息をする。

 

奴は酒を呑んでいる。

その隙に!

 

炎の呼吸。 壱の型 不知火

 

手金剛

 

「ぐっ…ぶはっ…」

「人が酒を嗜んでいる時に攻撃するとは貴様は武人の風上にもおけぬな。まぁこっちは半分の力も出していないが」

 

半分も出してない?

こいつの実力はどこまで底知れぬのか。

「妹紅さん!私たちが何とかします!」

 

 

風の呼吸。参の型 晴嵐風樹

 

恋の呼吸。弐の型 懊悩巡る恋

 

「遅い!」

 

文はその瞬間揺らめく。

 

「遅いと見えたのはあなたの方ですよ!」

 

風の呼吸。拾の型 霧飄

 

勇儀の右腕が斬り刻まれる。

 

「ほう、なかなか滑稽な技を出すものだ」

「滑稽…」

 

勇儀は盃で頬を弾かれ、壁にめり込む。

さらにアリスは頭突きを食らわされ、床にめり込む。

 

「ガハッ」

「クッ」

 

完全に強いとしか言いきれない。

 

焦る。

まともに戦えるのは音柱の継子と私だけだ。

炭治郎も初めて上弦と戦った時はこれ程苦戦したのか。

そう思い知らされる。

 

ならば出すしかないか、痣というものを。

その選択が迫られている。

 

私は深く呼吸をし、空気を取り込む。

 

炎の呼吸。伍の型 炎虎

 

血鬼術 金剛一進

 

「お前、痣は発動しないのか?あたしはお前の痣が発動する所を見たい」

「お前なんかに痣なんか出すわけにはいかない!お前よりも強い相手に出す、それが私の判断だ!」

「ほう、余裕を見せるか、ならば私も…」

 

恋の呼吸。 壱の型 初恋のわななき

 

風の呼吸。 伍の型 木枯らし颪

 

 

「痣ものは既に2人この場所にいるからな」

「ほう、なるほど、お前らも本気ではなかったということか」

 

 

3人で攻撃しつつ、九十九姉妹を不意打ちに叩けば、確実に倒せるかもしれない。

今この場所で透き通る世界が使えるのはアリスとあの姉妹だけだから。

 

技を放ちあい相手の隙を覗うように離れる。これを繰り返せば。

そんな時だった。

 

「おまえの考えはお見通しじゃ!」

 

血鬼術。 三歩必殺

 

地面を深くうち、その瓦礫を辺りに散りばめる。

 

その瓦礫が容赦なく動けば体に突き刺さる。

私たちは完全に攻撃の手段を封じられてしまった。

 

「私のこの血鬼術は編み出すのに苦労したわい、ざっと110年かのう。まぁこれでお前らはただ私の攻撃をその場で耐えるしかない。残念だったな」

 

万事休すか、もはやあの勇儀を止めることは出来ないのか。

 

その時、メキメキと音がする。

 

「ん?何が起き…」

 

後ろから壁を突破って冨岡さんが吹き飛ばされて、勇儀の背中に直撃する。

勇儀は何もわからず前かがみに倒れ込む。

すると、奴の血鬼術が弱まり、隙ができる。

 

「いまだ!」

 

私は勇儀の力の源であると考えられる盃をたたっ斬った。

 

「どうだ、お前のその余裕の証の盃にもう酒は注げぬ。お前がそうやって油断しているからこうなるのだ」

 

八橋は冨岡さんの所に近寄る。

「冨岡さん、大丈夫ですか?」

「大丈夫だ…先程硬い物に頭を打ったようだが」

「勇儀という上弦の肆です。先程あなたが飛んできたことによって倒れてます」

 

「んーーーーーーーー!あたしの上からどけやがれ!」

 

勇儀が本気を出し始めた。

 

「よくも私の盃を割ったな?お前らには本気で戦ってやる。覚悟しやがれ」

 

「冨岡さん、どうして飛んできたんですか?」

「俺はさっき、上弦の伍と戦っていた。今頃、炭治郎と妖夢が戦っている」

「加勢しにいきましょう。私、八橋もついて行きます」

「ありがとう」

 

そういって、八橋は冨岡の方へ行ってしまった。

 

「1人減ったか、ならばお前らを私がぶっ潰して地獄に送ってやるよ。私の本当の力をな!」

 

血鬼術。怪力乱神

 

技が入り乱れる。その凄まじさに圧倒されながらも耐えなければ。

 

だが、相手の攻撃を受け止めきれず、私は壁まで追いやられる。

その瞬間、勇儀がものすごい速さで近づく。

「まずはお前が地獄へ堕ちろ!妹紅!」

ならば使うしかないか、

 

炎の呼吸。奥義、玖の型、煉獄

 

勇儀の拳から腕を斬り刻み、腕にはめてあった枷を砕く。

 

すると、勇儀は後ろに下がる。

「ほう、私の枷を砕いたか、お前、本当に大変なことをしてくれたな」

「何!?」

「私の枷はなぁ、1つでも砕けば、私よりもはるかに強い鬼の封印が解ける」

 

それを聞かされた私たちはただ息を飲む。




まさかここで義勇さんが飛んできてるとは、
そして軽く頭を打つと

あと八橋が義勇さんについて行きましたね。
なんかあるのかな。
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