この橋渡る者無きこと長し   作:塵紙驀地

43 / 67
夜明け

 冷えた空気が頬をなぞった気がした。パルスィは目を覚ました。外を見たわけではないが、部屋は薄暗い。日の出はまだらしい。振り向けば、さとりもいた。寝息をまだ立てている。

 ちゃぶ台も、蝋燭も昨日あった場所のままだった。来客よりも早く起きられたことに安堵を覚えつつ、パルスィはのそのそと布団から這い出た。パルスィの勘が正しいのであれば、昨日の夜よりは寒かった。

 パルスィは障子を開けて客間へと渡り出た。足からは悲鳴が聞こえる。跳ねるように土間まで渡り歩いた。パルスィは、床に転がっていた桶を二つ持ち、雪駄をつっかけて戸を開けた。今日の地底には霞がかかっていた。目を凝らせば、橋の方はより濃いような気もした。珍しいことなのでパルスィは首を傾げたが、今調べにいくことでもない。丁度あくびがひとつ漏れ出た。家の右手に回り、奥の蔵へと足をすすめる。ざくざくと霜柱が音を立てた。パルスィは蔵の途中にある井戸を覗き込んだが、中はよく見えなかった。片方の桶をそこらの地面に乱雑に置き、もう片方の桶を縄で結んで井戸に投げ入れた。小気味よい水の音がした。井戸はどうやら枯れてはいないようだった。井戸の縁にある桁に縄の端を結び、手ぶらとなったパルスィは蔵に足を向ける。

 今日は蔵の戸は開けたままだった。もちろん常に開けっぱなしにしているわけではない。今日だけ北町の妖怪のためにこの蔵を開けていたのであった。ただ、常に開けたままだったとしても橋町では何ら問題はなかった。中にあるものは、炊き出しに使われる万が一の時の米に食物、パルスィの私物。幸いにも盗まれることは滅多になかった。外から来る盗人は、ここまでは来ない。村の妖怪には、ここから盗むことは頭になかった。町には、己の命綱を断ち切るほど愚かな妖怪はほとんどいなかった。とはいえ、全てとは言えないが。

 パルスィは蔵から幾つかの干物を取り出し、また井戸の方へと向かった。持ってきた干物を、井戸の近くの大きく平らな石の上に置いた。そこでパルスィは腕を軽く一度回し、桁に巻いた縄の結び目をほどいて桶を巻き上げた。汲んだ水を、地においたままの桶に移す。空となった桶は再び井戸の底に沈んだ。

 冬はごく稀に井戸が枯れる。パルスィの井戸は良い場所とも悪い場所とも言えない所にあった。昔はよく枯れていたが、勇儀に建て替えてもらってからは滅多に枯れなくなった。井戸の底が深くなったのだ。それでも、枯れるときは枯れる。問題は、僅かに水があるときだった。水が十分にあれば井戸の中の水は凍らない。しかし、水が僅かにしかないときはそうとは限らない。そのときに桶が井戸の中にあれば、桶が氷の中に埋もれ、へばりついて取れなくなってしまう。そのため、面倒ながらも夜には桶を引き上げていた。

 

 

 干物を家に運んだ後、井戸を数度往復し、今日使う水の半分以上は溜め込んだ。まだ二人は起きていないようだった。猫は例外なく早起きと聞いていたが、そうでもないようだ。ここでパルスィには空きができ、手持ち無沙汰となってしまった。腹は空いたが、朝飯にはまだ早かった。散歩に行くには、眠ったままのさとりを放っていくのはパルスィには怖すぎた。

 パルスィは霞がかかっていた理由を推測することにした。――今日は寒いから。――いつもより湿っている気がしないでもない。理由はなんとでも思い付いたが、その根拠は何も思い付かなかった。家の戸は開いたままだ。突然誰かが中をひょっこり覗き込んできた。

 

「あの、水橋……様」

 

 長い黒髪をした、橋町の住民であろう妖怪だった。パルスィは脳内をくまなく探索したが、結局のところ見覚えは無かった。

 

「どなた?」

 

「橋の方に家を建てたものです。折り入って話があってきました」

 

「……長いかしら?」

 

「……お忙しかったでしょうか」

 

 パルスィの受け答えはいささか礼を逸していなくもなかったが、そこは身分の差。パルスィがその程度の無礼を働いたとしても誰も怒らない。ただ、パルスィの名誉のために付け加えておくと、パルスィは地底の中ではむしろ、その程度しか偉そうに見えない素敵な町の頭だった。

 

「いえ、家にあげる必要があるか……と思って」

 

「あ、すぐに終わります。ここで。あの……橋がですね。ええと……。違う、……川」

 

「ゆっくりでいいわ。橋? 川?」

 

 パルスィは、橋といえばあそこの橋しか知らなかった。川の方は検討がつかなかった。伝わらないと見るや、その妖怪は一息呼吸を整えてから再び話し始めた。

 

「町の境の……橋に突然川が出来て……」

 

 正確な説明には不十分な単語の羅列だったが、パルスィには思い当たる節があった。先程思い当たったあそこの橋だ。あの橋はかつて、三途の川にかけられた橋だったからだ。

「ん……? 縦穴の方?」

 

「そうです」

 

 昔は三途の川として流れていたものの、地獄としての役目を果たし終えてからは、川は枯れ果てていた。パルスィはあの橋で何もせず暮らしてきた。それゆえ橋と川には詳しい。

 

「ひょっとして、あの……橋? 本当なのかしら?」

 

 パルスィはかつての記憶を頭の底から引きずり出して何故かを考えた。確かに脳内には川が流れていた時の記憶も、おぼろげだが、なくはない。昨日の予感もまた頭を占める。実際にパルスィは、昨日の夜から少し調子が狂っていた。パルスィどころかお燐も同様のことを言っていたとパルスィの脳裏に浮かんだ。昨日の予感は当たっていたのか、と気を揉みつつ、目の前の妖怪を見つめる。

 

「あの橋です。水が流れているところなんて見たことがないのに……。それに、霧がかかって、怨霊も見えないのに橋の辺りが明るくなっていました」

 

「橋の辺りが明るいことはいつも通りよ」

 

 

「いいえ、いつもよりも……」

 

「ええ……? それは変ね。」

 

 パルスィは事態をそのままにできるはずもなかった。しかし、おいそれと見に行けるはずもなかった。パルスィの家に押し掛けた乙女の家の所在を聞き、一度帰らせた。今のパルスィにできることは何も無かった。

 

 まだ朝飯の準備には早かった。パルスィはこの時間に他人の家に押し掛ける妖怪というものは非常識な存在だと今気づいたが、いまさら言っても詮のないことだった。相変わらず手持ち無沙汰なパルスィは掃除をすることに決めた。少し前に紫に貰った――というよりは押し付けられた――箒で土間を掃いた。理屈はわからなかったが、この箒は手に馴染んだ。パルスィはこれこそが良い箒なのだろうと決めつけ、このことを深く考えることはしなかった。パルスィは箒など使えたら何でもよかった。

 

 

 

 とうとう箒で隅から隅まで掃き終えてしまった。土間に塵に埃は一切無いだろう。雑巾がけをした縁側には一切の汚れも見つからない。

 

「まだ起きないのね……」

 

 地霊殿の朝は遅いらしい。パルスィの朝が早いだけかもしれないが。ともかく、パルスィは思っていたものとは違う曙を迎えていた。唯一の救いは、朝飯を作るには良い時間となっていたことだった。火打石と打ち金をかまどの横に積まれた道具からさぐって取り出し、慣れた手つきで火を起こした。パルスィはお燐とは違い、良い術を持っていなかった。パルスィがお燐を待っていたのも、火を起こしてもらおうといった魂胆があったからだった。羽釜に水と研いだ米を入れてまた部屋に戻る。何も状況は変わっていなかった。四つん這いになって、さとりの顔を覗き込む。精巧な人形だろうかと見間違う顔だ。パルスィは本当に生きているのかと心配になりそっと右手を伸ばす。

 布団の中からもぞもぞと猫が出てきたのはその時だった。

 

「……何してるのさ。夜這い?」

 

猫はパルスィの腹の下をくぐり抜けた。丁度右横に誰かが立った。もちろんお燐だ。振り返ってみれば、呆れ顔だ。

 

「違うわ。どうして女に夜這いをかけなければならないのよ。……あと、もう朝よ。さとりが本当に生きているのか、と思って」

 

 お燐は少し首を傾げた。

 

「何を言ってるの? 冷たくなっていたらあたいが一番に起きているよ」

 

 パルスィは得心がいった。さとりの布団の中にいる猫がぬくもりの変化を感じとることができないわけが無かった。すくなくともそれだけの信頼らしきものをお燐に置いていた。

 

「それもそうね」

 

「うんうんあたいが……うん……さとり様死んでないよね?」

 

 さとりは死んでいないと言い放った目の前の火車も、実際はパルスィと大差ないようだった。お燐は直接顔を近づけて、さとりの顔を覗き込んだ。よく寝ているのか、さとりは動かない。少しの間、変に緊張した時間が流れた。だが、すぐにさとりの鼻息がお燐の前髪を揺らした。二人が立ち上がったのはほとんど同時だった。

 

「馬鹿らしいわ」

「まったくだね」

 

 パルスィはかまどの方へ向かった。お燐も伸びをしながらついてくる。あくびの音がパルスィの耳に入る。後ろからしたので、お燐があくびをしたようだった。

 

「猫も朝は眠いのね」

 

「あたいは猫そのものじゃないけどさ、眠いのは眠いかな。昨日も夜更かしだったからね」

 

「ああ、ならさとりがまだ寝ているのも?」

 

「それじゃない?」

 

 確かに地霊殿は夜も照明をつけることはできた。が、住んでいる動物とどうしても寝る時間と起きる時間が被る。それゆえさとりは早く寝る癖がついていた。そればかりか、さとりは他所の家に泊まっていた。さとりにはこれまで経験したことが無いものだった。興奮して寝れなかったのは言うまでもない。

 お燐が起きたことはパルスィにとって吉報だった。面倒な火起こしをしなくてもよかったからだ。囲炉裏が空気を暖め始めた。パルスィは干物を水に浸した。今日の夕飯には使えるようになるだろう。次いでざるにあったごぼう、蓮根、大根を手に取った。少し眺め回す。すかすかでは無かった。

 

「この野菜は地霊殿のものね」

 

「つまりは、お姉さんの腕で決まるわけだね」

 

「……ああ、言わなければ気付かずに済んだと言うのに」

 

「えっと、頑張ってよ? そうだ、でもあたいの作る料理もそんなにいいものじゃないから、安心して作ったらいいよ」

 

「私よりできるじゃないの。羨ましいわ」

 

「そうかな?わからないよ」

 

 食材が悪くてさとりに食わせられないことにはならなさそうではあったが、かわりにパルスィの腕が問われることとなってしまった。パルスィはできる限りのおもてなしをしたいとは思っていたものの、作れるのはせいぜい普通の料理だけだった。

 

 囲炉裏の中の黒い炭の中には赤い火が見える。火はお燐が付けたものだ。鉄でできた鍋でおじやを作り始める。囲炉裏の側にはお燐が仰向けに寝転がっていた。左腕を顔の上に置いていたので、お燐の目は腕で隠れていた。

 

「……さとり様起きないね」

 

 パルスィからはお燐の目こそ見えないが、お燐は首を傾けてパルスィの方に向けたようだった。

 お燐の呟きももっともなことである。辺りはそろそろ明るくなってきていた。実は、さとりは普段と何ら変わらなかったが、お燐が早く起きていたのだった。一つ付け加えるとするならば、さとりの起きる時間は他の妖怪と比べても遅かった。

 

「もう諦めたわ。そんなものよ」

 

 炭火は強い火力を出せるが、鍋は上から吊り下げられているため、少し火の元から遠い。そのためか、鍋の中が熱されるまで少し時間がかかる。

 

「さとり様を頼むよ? さとり様に何かあったら……だから」

 

 お燐の言わんとしていることはパルスィでも察することができた。危機から逃れるためにパルスィの家に身を寄せているのに、何かが起これば本末転倒であったからだ。しかし、何か起こったからといってパルスィを殺そうとするのはお燐にとって何の益にもならないことだ。そうだとしてもこの女はやるだろう。それだけの気迫はあった。

 

「今さら脅されてもね。努力はするわ」

 

「お姉さん、つまんないや」

 

「……反応を楽しもうとしたわね」

 

「まあね? じっくりと焼いてあげる。前はすぐに溶かしちゃっていたみたいだから……」

 

「おお、恐ろしい」

 

 その時、外からパルスィを呼ぶ声がした。低くて太い声だ。パルスィはその声に覚えがあった。この町に住む猟師だ。

 

「お燐、少しだけ火を見ておいてほしいの」

 

「んあ……」

 

 お燐の生返事を肯定の意に捉え、パルスィは戸を開けた。妖怪がいた。少し血なまぐさい臭いがする。

 

「おお、猪でいいのが獲れたよ! 買わんか? 安くするぞ。」

 

 開けたとたんにこちらの間を考えずに話してくるこの妖怪。耳が少しだけ悪いらしく、声もうるさい。パルスィはこれにやっと慣れたところだった。

 

「いいわね……どこの部位でいくら? 良し悪しが分からないから貴方に任せるわ」

 

「あれは今日の朝だった……。俺は――」

「聞きなさいよ」

 

 自分の猟で何が起こったかを語り始めることだけがこの妖怪の欠点だった。もし誰かが止めなければ、米が炊けるまでは語り続けただろう。パルスィは一度、こいつにとんだ目に遭わされていたのだった。

 

「いや、これだけは聞いてくれよ! 川があったんだ! 縦穴に向かう橋でさ! そこで猪のつれが水を飲んでいたんだ。川と言ってもただの大河じゃない、驚くばかりの――」

「……詳しくお願いしても?」

 

 今日、昨日と起こった不可解な出来事がある今、聞かざるを得なかった。あとは単純にこの妖怪は語りが上手かった。久しぶりにパルスィが聞く気になったためか、猟師はにっこりと人の良さそうな笑みをみせる。

 

「やった、はじめて信じてくれたよ! まず驚いてくれよ、橋の下に川が流れていたこと! 俺も初めてみたとき――」

「ごめんなさい。そこは興味ないの」

 

 パルスィは彼に失礼なことくらいはわかっていた。しかし、冷たくあしらわないとこの妖怪とは付き合っていけない。彼は熱くなると少々妄言を吐く癖もあった。噂によれば、話を面白くしようとする結果らしい。熱くなる前の述懐は正確なものである。

 

「……そうか。それは知っていたのか?」

 

「一応ここの頭を務めさせてもらっているもの。というより、貴方が来る前に他の妖怪が伝えに来てくれたわ。何よりも、ずっと昔は流れていたのよ。何百年も流れていなかったものだけどね。とりあえず、貴方とその妖怪が言ったことだから、本当なのでしょうね。ありがとう」

 

「そうなのか!? いやー……知らなんだ。そうか、そうか」

 

 猟師は見た目こそ壮年とはいえ、パルスィの方が年上だった。そこは年の差でもあった。

 

「気になるのはその後よ。猪が水を飲んだ?」

 

「……猪が水を飲むのは当たり前じゃあないか」

 

「阿呆ね。その川はもともと三途の川よ。もしかしたら……生者が飲んでいいものではないかもしれないわ」

 

「うわ、猪が飲んでいたから俺も飲んじまったぞ?」

 

「阿呆……いや無知……失礼」

 この妖怪の行いへの呆れがパルスィに押し寄せる。しかし、猟師の行いについてはすぐに見直すこととなった。野生動物が飲んでいる水は安全だろう、猟師がそう考えることは理解できる。彼は培った知識に則って水を飲んだ。そう考えると阿呆とは到底言い難かった。だが彼はこの川の由来も知らなかった。昔ここに流れていたのは三途の川、もし新しく流れてきた川が三途の川みたいなものなら?生き物が水を飲めば何かが起こることもおかしくはない。それを知らないのなら彼は無知だ。パルスィはそうも考えていた。

 

「ま、私があとで川を見に行くわ。早く猪肉を売って。今火を使っているから」

 

「ああ、そりゃいけない。こんだけで、十文。血はもちろん抜いてある。今すぐ食べられるよ」

 

「そうね、半分で五文にできない? ……いえ、そのまま買うわ」

 

「この量を勧めておいてなんだが、一人暮らしだよな……一人でそんな食べるか?」

 

「えーっと、……周りにおすそわけよ」

 この妖怪が鬼でないことに心から感謝しつつ、十文を取り出す。猟師のがっしりとして健康的な色をした手に銭を落とした。

「……や、なるほど。……丁度! まいどあり!」

 

 ピシャッと音を立てて戸が閉まる。受け取った肉はずっしりと重い。パルスィはお燐の腹への期待から、これだけの量を買っていた。昔地霊殿に泊まりに行ったとき、沢山の食材をせびっていたさとりの猫。お燐の食べる量に対するパルスィの評価なんてそんなものだった。実際、お燐は体の割にはよく食べる。パルスィの品定めもあながち間違いでは無かった。

 

「……お肉よ」

 

「遅いよ?」

 

 鍋からは湯気が出ていた。中を覗けば、人参、ごぼうが既に入っていた。

 

「まだ間に合うわ」

 

「うそぉ、間に合わないよ。でも鉄板出して焼いて食べるならありだよ。今から切って入れるのは時間が足りなくない?」

 

 お燐は寝転びながら、お玉で適当に鍋の中をかき回している。もう片方の手を上に伸ばして火をちらつかす。尻尾もたっている。上機嫌なのだろう、笑みがこぼれていた。

 

 パルスィはそれで納得して鉄板を出した。お燐は器用にも空いたかまどに火をつけた。隣では羽釜がもうもうと湯気を出している。

 

「ぶつ切りで……余ったらあたいが持って帰る……」

 

「目をぎらつかせすぎ。……半分あげるから」

 

「くー! お姉さん、気が利く!」

 

 肉も焼けたところで丁度完成した。辺りには生姜の香りが漂う。朝飯と名乗るには豪勢である。岩塩でまぶした肉と炊いた米。ついでに味噌汁。おじやにもなるだろう。

 

「どうみても胃が持たれるわね。よくよく考えたら病人のための食事じゃないわ」

 

「さとり様は病にかかったんじゃなくて、怪我しただけだから食べられるさ。知らないけど」

 

「……それもそうね」

 それならばいつもより良い出来だ。そう頭が確信して腹を鳴らす。隣でよだれをすする音がした。お燐も肉の匂いに頭をやられているようだった。

 

「……早く食べたい! さとり様を起こそう!」

 

 景気の良い音を立て、ふすまが滑った。さとりが居た。寝ているわけでもなく、上体を起こしていた。つまりは、お姫様をほっぽりだして家来だけが楽しんでいるという構図だった。

 

「起きてますよ……二人で楽しそうにして。私の声も届かなかった……」

 

 素晴らしい妬みだ。最初にそう思うあたり、パルスィもどこかずれていた。

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。