新テニスの王子様最速RTA U-17日本代表中学主将ルート 作:どぐう
ㅤ趣味は動画編集で特技はハッキング(笑)の男、財前光で走るRTA、はーじまーるよー!
ㅤ今回死にかけて部屋に戻ってきたのは、財前と夜通しランニングしてた海堂のようでした。一日中走り続けられるスタミナって。やべぇよ……やべぇよ……。
「……俺は馬鹿3人に囲まれて生活せねばならないのか」
ㅤ洗濯物を畳みながら、日吉が嫌味を言ってきます。まぁ、気持ちは分からなくもないです。だから、もっとウザ絡みしてやりましょう(鬼畜)。ねねねね~、古武術って楽しい?
「うるさい! クソ……部屋割りを変更しては貰えないものか……」
ㅤ(部屋変更は)ないです。このまま4人で変わりません。ほんと、彼らはめちゃくちゃ大人気ですからね。音ゲーの2周年イベ、205号室がフィーチャーされまくってました。
「ま、多少の我慢は必要か。共同生活も鍛錬のうちだ」
ㅤ日吉が肩を竦めて会話終了です。
ㅤ拍子抜けするくらい短かったですが、基本はこれくらいの長さですから。時折、長い話があるだけです。
ㅤいつも通り、朝食イベントはスキップ可能ですので今日もスキップです。
ㅤおや、銀がこちらへやってきました。何の用でしょうか。
「――財前はん、良かったら一緒にペアくまへんか。たまには、ダブルスやるんもええやろ」
ㅤやだよ(即答)
ㅤU-17合宿パートでは、シングルスばっかできますけど、バランスの問題からか「ダブルスもしよう」と言ってくるんですね。でも、ダブルスはガバが起こりやすいので。断りましょう。
「さよか。気が進まんなら、仕方あらへんわな」
ㅤすごくガッカリした顔されました。なんか、こっちが悪いみたいで嫌ですね。
ㅤでは、気を取り直して。今日は木手を倒します。彼のことは、ご存知の方も多いでしょう。「強い方につくのがモットー」と宣い、ダブルスに裏切りという概念を生み出した男――木手永四郎です。部長クラスは獲得ポイントも多いので、倒し甲斐があります。
「うちなーの力、お見せしますよ」
ㅤ話し方に癖はあれど標準語っぽくて、なに言ってるのか分かりやすくて良いですね。ちょっと他の比嘉メンバーは言葉が難解ですから。
ㅤ今回の試合はこちらが先攻でした。ランダムとは言え、中々引きが良いです。
ㅤ彼はゲージが貯まると「
「しみてぃちゅんどー!」
ㅤやっぱり、なに言ってんだか分かりませんでした。気合を入れてるんでしょうか。
ㅤ木手はスタミナが4と高めですが、「全方位縮地法」持ちなので、絶対に球の方へと移動してきます。ですが、あんまり的外れな場所だと、彼も打ち返す確率が著しく下がります。つまり、結果的に「自分からナパームに当たりに行く」のと同じことになるんですね。ありがたい。
ㅤという訳で、遠慮なくナパームを打ちましょう。クロスさせるのがコツです。上手く逆側に打てれば、ストレートで倒せます。3回くらいで死にます。3回だよ、3回。……倒せましたね。なんだお前根性無しだな(叱咤激励)。
ㅤ結構な実力者ばかりを倒し続けたことで、ポインヨだいぶ溜まってんじゃんアゼルバイジャン。
ㅤですから、そろそろ「イリュージョン」の習得に入りましょう。これは仁王の技で、カリスマ4で覚えられます。この条件は恐らく、跡部にイリュージョンして樺地を従えていたからでしょう。
ㅤ原作では「イリュージョン」は他人の技や精神性までコピーしてしまう恐ろしい技です。しかし、ゲーム内では技スロットを一つ占有して「全ての技を本人補正で計上する」効果を持ちます。まぁ、「イリュージョン」覚えるだけで手塚の技とかポンポン出されても困りますから。妥当な弱体化だと思います。
ㅤなので、今回だと「ナパーム」は「切原補正+クリティカル」でバケモンみたいな強さになる訳です。
ㅤ技を覚えることに成功したので、柳を誘って練習に入りましょう。
「――良かったら、これを受け取ってくれ。成分を少し調整してみた」
ㅤちょっと待って!何これ? シンジャエールじゃないですか! 貰えることあるんですね。wikiには載ってますが、レアな会話で乾汁よりも確率は低いんですが。
ㅤこれで生死の境に彷徨わせなくても、ちゃんと寝ることが出来ます。嬉しいですね。別にしたくてしてるんじゃないんで。
ㅤ練習には乾が混ざってきました。多分柳の方が周囲の好感度があるんで、財前の関係者よりも混ざってくる確率が高いんですね。財前、人望ねぇな。来年、部長をちゃんとできるのかとても気になります。
ㅤ夕食……の前に、一軍コートに向かいましょう。そこには徳川カズヤがいるので、再戦を挑みます。ここで、明日にしたら良いんじゃ?と思った人もいると思います。ですが、それはできないのです。
ㅤ明日は一軍帰還日なので、朝に「入れ替え戦」が確実にあるんですね。徳川を引き当てられる確証はないので、この野良試合で倒し切ります。
「……本気でやるが、後悔するなよ」
ㅤ負けフラグみたいなこと言ってきましたね。じゃあ、今までのちかえしをたっぷりとさせてもらおうじゃないか。
ㅤでは、ボコボコにしてやりましょう。とはいえ、彼は上位高校生です。光る打球に当たるとこちらが死にますし、気をつけなければなりません。
ㅤまた、徳川は「ブラックホール」という技を操ります。これは空間をねじ曲げることによって、どんな球でも止めてしまうというもの。ナパームどころか、光る打球も止めてくる厄介な技です。返球はともかく、ブラックホールで止められるとあちらの点になりますからね。
ㅤけれども、「ナパーム」が当たってくれれば大丈夫です。エグいほど体力ゲージ削れるので、ちゃんと倒せます。まぁ、都合よくナパームが当たるとは言ってません。「この戦い、終わるのかな……」と毎回思います。でも、いずれは当たりますから。
ㅤもちろん、徳川もちゃんと美しく吹っ飛びます。ああ^~いいっすね~。これこそがテニスなんだと、心の底から思えてきます。テニス、楽しんでる?
ㅤなんかもう最終回みたいな気持ちですが、まだ続きます。カリスマを5まで上げきらないといけないので……。一応、それが目標ですからね。
ㅤ今日はシンジャエールを飲んで寝ましょう。おやすみなさい。ご視聴ありがとうございました。
*
Side:白石蔵之介
ㅤ話し合いをせねばならない、彼はそう思った。
ㅤ銀が財前をダブルスに誘って断られた日のことだ。夕食前に白石は、合宿所ロビーのテーブルに四天宝寺の3年生を全員集合させた。
ㅤそう――彼らは、財前の様子が最近おかしいことを心配しているのだ。テニスに対する向き合い方は、以前とは明らかに異なる。何かに取り憑かれたように、上だけを見つめているのだ。その姿は、どこか異質だった。
「すまん。やっぱ、アカンかったわ」
ㅤ銀がやるせない顔で肩を落とす。自分の力不足を悔いているのだ。
「ええんよ。銀さんでもあかんねやったら、他の誰でも厳しいわ……」
ㅤ小春がそのように慰める。そもそも、様子見をする人間に銀が選ばれたのは、謙也や白石よりは舐められてないのでマシだろうという理由だった。それでダメなら、もう全員ダメだ。
「強うなってるのは分かるし、それは心配ないんやけどな……」
ㅤこの合宿中、メキメキと実力を伸ばしている財前。白星続きとはいかないものの、幸村や切原をあっさり下す今の彼は、紛れもなく「天才」の名をほしいままにしていた。
「もう、直接言うべきちゃう? せめて、『熱湯風呂で毎回死にかけるんはやめん?』くらいは」
ㅤユウジの真っ当な提案に、否を返すのは白石だった。
「せやけど……財前ブログ書いとるからな。熱湯風呂でなんかネタ書きたいんやろか……もし、そうやったら邪魔しにくいやん?」
「アホ! 死んだらネタどころちゃうやろ!」
ㅤ白石の弱気な発言に、間髪入れずツッコミを繰り出す謙也。
「それはそうや……」
「せやったら、何か言わなあかんやろ。何かええ案は……」
ㅤ単に、内容が一周するだけの会話。議論は全く前に進んでいない。今までも全員ではないけれども、数人では意見交換しているが、少しも解決に近づいた試しは無かった。
「千歳、お前なんかあらへんの? 『才気煥発』でええアイデア出してぇや」
ㅤユウジが、初の話し合い参加者――千歳にそう尋ねる。しかし、彼はかぶりを振った。
「『才気煥発の極み』にお婆ちゃんの知恵袋みたいな力、無いに決まっとるばい……」
「チッ。意外と使えんのやな、才気煥発」
ㅤ無我の先にある扉に対して、失礼なことを言うユウジ。千歳はそれを不満に思ったようで、珍しく彼にしっかり反論する。
「何も考えとらん訳やなか。新作ドリンクば作って欲しか、って乾と柳に頼んだばい」
ㅤ千歳の部屋は202号室。データマン達とは同室なのであった。
「それ、どう言うことや?」
「飲んだら気絶するけん。大浴場まで行かんね。だから、安全ばい」
ㅤ財前は、何故か乾汁などに奇妙な執着を示している。「今の時代、シェアが大事やないすか」というメチャクチャな理由で、ウォーターサーバーに汁を混入させた過去もあるほどだ。
ㅤ新作ドリンクを貰えば、絶対に飲もうとするだろう。熱湯風呂で気を失えば飲めなくなってしまうから、シャワーで済ますことは十分考えられる。
「まぁ……熱湯風呂よりは安全やな。『人体には害はない』らしいし。あの汁」
「信じられへんわ、あんなマズいのに」
ㅤ一応、話がひと段落した時。急に「なぁ〜! スゴいことなっとんで〜!」という声が聞こえてくる。金太郎の声だ。
「金太郎さん、どないしたの? スゴいイケメンでもおった?」
ㅤ小春が金太郎に尋ねると、隣のユウジが殺気立つ。他の男に小春を取られるのではないか、という危機感を覚えたのだ。
「ちゃうちゃう! ホンマスゴいでぇ! 財前、また徳川の兄チャンと試合しとった!」
ㅤ一瞬、場が静寂に包まれる。理解できる脳のキャパシティを超えてしまったのだ。
「「「えっ……えぇ〜っ!」」」
ㅤ彼らは、揃って叫び声を上げる。
ㅤ金太郎の案内で、試合場所へと向かう。そこで皆が目にしたのは――
「――試合やったら、もう終わりましたよ」
ㅤコート横のベンチでのんびりとスポーツドリンクを飲んでいる財前だった。
「……お前、徳川さんを倒したんか?」
「まぁ、何とか。せやけど、アレ手ぇ抜いとる感じでしたね。でも、勝ちは勝ちですから」
ㅤ勝ったモン勝ち、そう言いますもんね。財前は薄く微笑んだ。
「ほな、お先に失礼しますわ。打ち合いたかったら、勝手にやっといて下さい。俺、今日は疲れたし」
ㅤポカンとする面々に軽く礼をし、彼はさっさとこの場を去っていった。勝利の余韻に浸ってる訳でも無さそうな、あっさりとした態度。
ㅤ財前光は一体どこへ向かおうとしているのか――白石はそんなことを考える。けれども、その答えはまだ誰にも分からない。
○木手永四郎
通称、殺し屋。2年時は変なリーゼントをしておらず、前髪をおろしていた。なんで髪型が迷走してしまったのか。ゴーヤを部員に食べさせがち。ブン太からは「キテレツ」と呼ばれている。
おすすめキャラソン:「Side by Side」…木手とブン太のデュエット曲。かなり悩んだが、「スパイダー」ではなくこっちを。あの君島・遠野ペアとの試合時についての曲。裏切りのこととかは無かったことになっていて、熱い少年同士の友情だけが描かれている。
○石田銀
師範、と呼ばれるほどの貫禄がある。108式波動球で、「テニヌ」の恐ろしさを世に知らしめた。特技は般若心経の暗唱。実家は寺でもなく、普通に大工である。
おすすめキャラソン:「浪速のソーラン節」…四天宝寺全員で歌ってる曲。明るくて多幸感があるので、元気になりたいときに聞いて欲しい。謙也・財前よりも小石川のパートが多い。
○徳川カズヤ
1日のスケジュールを細かく決めるほどに自分に厳しいが、弟が欲しかったのでリョーマのことを結構気に入ってる人。リョーガが登場してから、リョーマを取られたみたいでちょっと複雑らしい。
おすすめキャラソン:「SURVIVAL DESTINY」…もちろん、高校生にもキャラソンがある。ストイックな性格が歌詞にも表れている。とてもかっこいい。
○千歳千里
元「九州二翼」の一人。事故で右目の視力が低下してしまった後、四天宝寺に転校してきた。無我の研究をしているらしいが、その詳細は特にわからない。恐らくだが、この先も明かされない気がする。
おすすめキャラソン:「恋だなう」…お前はいつアイドルになったん?と聞きたくなるくらい、まっすぐな恋愛ソング。