戦姫絶唱シンフォギア ~最善を生み出すその男は~ 作:青海 翠果
さて今回は、ついにルイーナが動きます。そしてオートスコアラーも出ます。二人だけですが。エルフナインも出ます。そしてツヴァイウイングとドライシャインのメンバーに異変が...!?
それでは、第八話スタート!
~特異災害対策機動部二課~
それは、唐突に起こった。
友「っ!?ノイズの反応を感知!!」
弦「なにぃ!?」
藤「位置情報、出します!」
~数分後・ノイズ出現現場~
悠「了子さん、バビロニアの宝物庫は、ソロモンの杖で完全に閉じたんだよな!?」
了『そのはずよ、でもこうしてノイズが出現してるってことは、もしかすると『錬金術師』の仕業かもしれないわ。」
悠斗・了子以外『錬金術師!?』
悠「なるほど、錬金術ってやつでノイズを錬成して量産したってわけか。」
了「おそらくね、それに今までのノイズとは何かが違う。みんな気を付けて!」
装者全員『了解(デス)ッ!!!』
悠斗:【Zogern Sie Nicht leyvatain tron】『己が道を迷いなく進むために』
響:【Nebeneinander stehen gungnir tron】『並び立つまでのカウントダウン』
未来:【Liebe shen shou jing Fesseln tron】『鏡に映る、絆も愛も何もかも』
奏:【Sehnsucht nach Brillanz Mystrutain tron】『憧れはいつしか己が輝きに』
翼:【Imyuteus amenohabakiri tron】『羽撃きは鋭く、風切る如く』
クリス:【Killter Ichaival tron】『銃爪にかけた指で夢をなぞる』
マリア:【Alles einwickeln Galahud tron】『愛と絆を以て守り抜く』
セレナ:【Seilien coffin airget-lamh tron】『望み掴んだ力と誇り咲く笑顔』
切歌:【Zeios igalima raizen tron】『夜を引き裂く曙光のごとく』
調:【Various shul shagana tron】『純心は突き立つ牙となり』
一斉に聖詠を唄い、ギアを纏う。
そして相対するは...
?「ようやく来たか、シンフォギア装者達よ。」
悠「何者だ?」
ル「俺の名はルイーナ。偉大なる錬金術師、キャロル・マールス・ディーンハイムによって生み出された、彼女を継ぐ錬金術師だ。」
悠「で、そのルイーナがなんでノイズを仕向けてきた?」
ル「俺は世界を知るために、世界を破壊する。そのために邪魔なお前たちを始末しに来た。」
悠「なるほどな、だからって簡単にやられるかよ!」
♪「ユナイト(装者全員バージョン)」(原曲:三澤紗千香さん)
悠「行くぞ、皆ッ!」
他の装者『はい(デス)ッ!』
ル「ふっ、やれ!アルカ・ノイズ!」
悠「アルカ・ノイズ?名前が違うってことは多少能力も違うだろうな、皆!油断するなよ!」
響「はいっ、慢心せずっ、的確にっ!!」
翼「良いぞ立花!その調子だ!私たちも行こう、奏!」
奏「おう!後輩たちにばっか任せてられねぇからな!」
ク「それは遠回しに私たちが頼りないって言ってる?奏先輩。」
奏「違うよクリス!?先輩として頑張らなきゃって思っただけだよ!むしろあたしの後輩や仲間たちは皆、頼りになりすぎるって思うくらいだ!」
ク「そっか、でも奏先輩も翼先輩も、相変わらず頼りになるよ。」
翼「嬉しいことを言ってくれるな雪音。ではその信頼にこたえるとしようか!」
マ「ちょっと貴方達、戦闘中に駄弁るなんてよほど余裕があるじゃない?」
セ「それが皆さんですよ、マリア姉さん。」
ク「そうそう、これくらい余裕を持てって悠斗さんも言ってたでしょ?」
悠『余裕のない状態じゃまともに戦えないぞ、戦いながらでも仲間と喋れるくらいの余裕を持って戦うんだ。』
マ「そういえばそうだったわね。でも本当に喋るとは思わなかったわよ!?」
セ「ふふっ、そう言うマリア姉さんも喋る余裕はあるじゃないですか。」
ル(くっ、こいつら、なぜこんなに余裕がある!?それにアルカ・ノイズがまだ効力を発揮しないのか!?ならば...。)
ル「レイア、奴らのギアを壊せ。」
レ「了解した。」
そう言ってルイーナは姿を消し、別の場所から弾丸のようなものがクリスの身体を掠める。
ク「っ!?何っ!?」
レ「外したか、やはり地味にバレたな。」
調「誰っ!?」
レ「マスタールイーナに仕えし「自動人形(オートスコアラー)」の一体、レイア・ダラーヒム。マスターの命令により、お前たちのギアを派手に破壊する。」
切「ギアを破壊!?とんでもない奴らデス!?」
未「ノイズだけでも厄介なのに、また別に敵が!?」
悠「関係ない、俺たちはお前らの野望を止めるだけだ!」
レ「出来るかな?」
そういってレイアは、翼、奏、マリア、セレナ、クリスを突然転送する。
悠「なっ、皆!?」
響「奏さん、翼さん!?」
未「クリスちゃん、マリアさん、セレナさん!?」
切「奴もいないデス!?」
調「まさか、転送した!?」
しかし、アルカ・ノイズと呼ばれたノイズはまだ残っている。
悠「ちぃっ、さっさとこいつら片づけて、皆を助けに行くぞ!」
他の四人『了解(デス)!』
~転送先~
翼「ん?...っ!?ここは?」
奏「どっかに転送されちまったってわけか。」
レ「そう言うことだ。」
ク「お前はさっきの!」
マ「私たちをどうする気!?」
レ「いったはずだ、お前たちのシンフォギアを派手に破壊すると。」
セ「皆さん、油断せずに行きましょう!」
奏「ああ!悠斗先輩に心配かけらんねぇからな!」
?「レイア、独り占めとは感心致しませんわよ。」
翼「誰だっ!?」
フ「これは失礼。マスタールイーナに仕えし自動人形が一体、ファラ・スユーフと申します。」
奏「お前もあいつの仲間か!」
レ「お前もマスターに言われてきたか。そう言えばあいつらは?」
フ「ガリィは採取中、ミカは休眠中です。」
レ「なるほどな、それでお前も呼ばれたと。」
フ「ええ、ではさっさと始めてしまいましょうか。」
ク「来るっ!!」
~数分後・悠斗たち~
悠「片付いたな。で、どこにいるのか...。」
神『ここから2km先の工場内ですよ。』
悠「いつもナイスタイミングなことで。」
そういって悠斗達は向かう。
~翼たち~
翼「くっ、強い!」
セ「こちらの動きが、読まれているようです!」
フ「ふふっ、もっと楽しませてくださいませ。」
ク「移動しながら的確に狙いを!」
奏「かなり厄介だな!」
マ「くっ、盾の隙間までっ!?」
レ「もっと派手に楽しませてくれ!」
悠「皆っ、大丈夫か!?」
ク「悠斗さん!」
レ「くっ、もうバレるとは...。」
フ「先史の巫女?いや、それにしても早すぎますわ。」
悠「もう一人か、とりあえず再戦だ!」
レ「ではこちらも、フッ!」
レイアがアルカ・ノイズを呼び出す。
未「貴方達も呼び出せるの!?」
フ「もちろん、マスターの駒ですから。」
ク「でもさっきより数は少ない、なんとかできるか...って誰!?」
?「っ!?」
悠「ルイーナに似てるけど、雰囲気が違う!別人だ!」
響「避難させなきゃ!」
そして謎の少女を庇うようにクリスとマリア、セレナが立つ。
ク「ちょっと身を隠しててね。」
マ「危なかったわね、とりあえずアルカ・ノイズを片付けないと。」
レ「油断したなっ!」
セ「あっ!?」
その隙を突かれ、ドライシャインの三人はギアペンダント部分に攻撃を加えられる。
ク「えっ!?」
マ「これは、マズい!」
セ「ギアが、砕けて!?」
翼「なっ、雪音、マリア、セレナ!」
奏「マジかよ!?」
フ「貴方達も、油断大敵ですわよ!」
そしてツヴァイウイングの二人も、ギアペンダント部分に致命傷を受ける。
悠「ヤバい!とりあえず五人ともう一人を避難させないと!」
レ「お前も隙だらけだ!」
悠「くっ!」
悠斗もギアペンダント部分に攻撃を受けたが、すぐに罅が再生した。
レ「何っ!?」
悠「この野郎っ!!」
フ「キャッ!?」
レ「クッ!?」
悠「一旦退くぞ!!」
調「了解、全速力!」
そういって、悠斗と調はそれぞれバーニア、ローラーブーツのブースターを全開にして、二人で3人ずつ抱えて退却する。響たちも何とか退却する。
レ「逃がしたか、だが5人も無力化できた。」
フ「少なくない収穫ですわね。」
~特異災害対策機動部二課~
悠「なんとか皆、欠片は残っていたが...。」
ク「心配しすぎないで、死ななかっただけでもいい方だよ。」
マ「でも危なかったわ、ギリギリの生還だったわね。」
響「よかったぁ...でも、なんであんな簡単にギアが壊れたんでしょうかねぇ?」
悠「多分、あのアルカ・ノイズってやつの力もある。で、保護したルイーナ似の少女は?」
弦「一応拘束室に入れてある。どうするつもりだ?」
悠「あの転送は転送先を指定してたように思う。つまり、奴らはあの少女も狙ってた可能性がある。まだわからないけど。で、あの少女が持ってた箱の解析は了子さんとナスターシャさんに一旦任せるとして、俺はあの少女に直接話を聞いてみようと思う。」
弦「わかった、くれぐれも気を付けてくれ。」
悠「了解。」
~拘束室~
?「...ぁ!」
悠「よう、いきなり拘束して悪かったな。」
?「いえ、大丈夫です。葛城悠斗さん。」
悠「っ!?どうして俺の名前を?あとお前は何者だ?」
エ「あっ、はい。僕はエルフナインって言います。キャロル・マールス・ディーンハイムに作られ、彼女の記憶などを転写して人格形成されたホムンクルスです。」
悠「ホムンクルス?っていうと人工的に作られたってことか。」
エ「はい。」
悠「それで、そのキャロル・マールス・ディーンハイムってのは誰なんだ?」
エ「えっ、ご存じないですか?キャロルの記憶ではあなたによって助けられたようなのですが...。」
悠「何ッ!?何年前の話だ?」
エ「えっと、700年前のことです。」
悠「700年前!?...俺が何をどうしたら700年前に飛んで、そのキャロルってやつを助けんだ...。」
エ「そ、そこまでは分かりません。」
悠「それよりも、ルイーナってやつとはどんな関係だ?」
エ「ルイーナは、僕と同じくキャロルによって作られたホムンクルスです。」
悠「なるほどな、だからお前と顔がそっくりなのか。つまりキャロルも顔がそっくりなんだな。」
エ「はい、キャロルの記憶を複写されて、人格は新しく作られたので、顔はキャロルとそっくりかもしれませんが、人格は全然違います。」
悠「そうか。で、なんであんな場所にいたんだ?」
エ「僕は、ルイーナのアジト『チフォージュ・シャトー』という場所から、みなさんが今解析している匣『ドヴェルグ=ダインの遺産』を盗み出し、貴方達に届けようとしていました。」
悠「あれを、俺たちに?」
エ「はい、キャロルから『ルイーナが暴走したときは、あの匣をシンフォギア装者たちのもとに持っていけ。』と言われていたんです。」
悠「キャロルってやつは、この事態を予測してたのか...つまり俺たちに協力してくれるってことなのか?」
エ「はい、皆さんが認めてくださるなら、僕がキャロルから受け継いだ錬金術を全部使って、皆さんの手助けをしたいと思っています。ルイーナを止めるために。」
悠「なるほどな、じゃあ奴は何を企んでんだ?」
エ「ルイーナは、キャロルが記憶を転写する途中で小さいバグが生じて、完全に転写できなかったんです。だから、キャロルのお父様、イザークさんが死んでしまったと思い込んでいて、火あぶりにかけられる直前にのこした言葉『世界を識れ』という言葉にとらわれ、更にキャロルがまだ『奇跡』を憎んでいると思っているんです。」
悠「じょ、情報量が多いな!...で、そのイザークさんは生きてんだな?」
エ「はい、僕の中にあるキャロルの記憶では、その言葉を言った直後に空中からあなたが現れてキャロルとイザークさんを助けたんです。」
悠「空中か...、あとキャロルが『奇跡』を憎んでいるってどういうことだ?」
エ「えっと、イザークさんが殺されかけた理由につながるんですが、イザークさんは錬金術を応用して、村の流行り病を治したんです。ですが、それを彼の功績とせず『奇跡』と称した村人たちに異端者扱いされ、火あぶりにかけられそうになってしまったんです。」
悠「なるほど、部分的な記憶しかないルイーナはイザークさんが生きてることも、キャロルがその『奇跡』って言葉を恨んでいないってことも知らないんだな。」
エ「はい、それでイザークさんの残した『世界を識れ』という言葉の答えを『世界を分解して解析する』ことで『万象黙示録』というものを完成させようとしているんです。」
悠「万象黙示録?なんか物騒だな。」
エ「全てを解析することで、一つの知識にまとめ上げようとしているのかも。その全容は僕にもわかりません。」
悠「なるほどな。とりあえずさっき言ってたドヴェルグ=ダインの遺産ってやつを調べるか。」
新たな敵ルイーナ。シンフォギア装者たちは、彼女を止められるのか。アルカ・ノイズの力とは何なのか?翼・奏・マリア・セレナ・クリスのギアは戻るのか?ドヴェルグ=ダインの遺産とは何なのか?そしてなぜ700年前の時代に悠斗の存在があるのか。
そして、彼自身も知らない『葛城悠斗』の秘密が、ついに暴かれる。
はい、キャロル自体はまともです。ですがルイーナが原作キャロルを引き継いだ感じです。オートスコアラーは変わりませんよ。
そしてなぜ700年前にディーンハイム親子と悠斗君が会っているのかというところも重要ポイントですね。ここで私がタグやほかの後書きなんかでも言った、訃堂とエンキさん以外死なせないというところにつながるんですね。
そして最後に書いた悠斗君の秘密とは何でしょうね?それも乞うご期待ですよ!
さて次回は、ドヴェルグ=ダインの遺産が開き、中身が出てきます。そして悠斗君のギアがなぜ瞬間修復したのか。その説明を神がします。
次回はおそらく木曜日になると思います。感想、誤字脱字報告お待ちしております!
それではまた次回、読了ありがとうございました。