戦姫絶唱シンフォギア ~最善を生み出すその男は~ 作:青海 翠果
それは置いといて、さて今回は、ルイーナが焦り、ドヴェルグ=ダインの遺産が開き、悠斗君が自身の謎に迫ります。
それでは第九話スタート!
~チフォージュ・シャトー~
ル「何ッ!?あの男のギアは、再生しただと!?」
レ「はい、しかし転送した五人のシンフォギアは破壊しました。」
ル「そうか、ならいい。ご苦労だった。」
ル(どういうことだ!?なぜ、レイアとファラの同時攻撃を受けて罅だけなんだ!?それに再生だと!?一瞬で修復したなど、あり得ん!!)
~特異災害対策機動部二課・研究室~
悠「なんですか、話って。」
了「ドヴェルグ=ダインの遺産が開いたわ。」
悠「本当ですか!?」
ナ「はい、しかしこれは...。」
悠「ん?...聖遺物の欠片?」
了「魔剣ダインスレイフ、その欠片ね。」
悠「ダインスレイフ!?使用者の血を代償に力を発揮する呪われた剣ですか!?」
了「ええ、でもこれをどうすればいいのか...。」
悠「キャロルってやつが『シンフォギア装者』にこれを渡してほしいってことは、ダインスレイフとシンフォギアを使って何かをすればいいんでしょうね。例えばその欠片をギアに組み込むとか。」
了子・ナスターシャ『それだっ!!』
了「でも負荷が大きそうね。そのあたりをどうにかしないと。」
ナ「そうですね、調整など色々しないとですね。」
悠「壊されてないギアもやった方がいいですよね。じゃあ皆にも連絡してきます。」
了「お願いするわ。」
~特異災害対策機動部二課・司令室~
悠「というわけだ。」
奏「てことは、ギアを直すだけじゃなくてさらに強くなるってことか!?」
翼「なるほど、そのダインスレイフという聖遺物の力を新たにギアに付与して強化するんですね。」
悠「ああ、でもダインスレイフだからな。伝承では『その剣を鞘から引き抜いたとき、使いし者の血を吸い取り、力を発揮する。』とか言っているし、何かしらの呪い的な何かが精神的、もしくは肉体的に影響を及ぼすかもしれない。使うときは気をつけろよ。」
他の装者『はい(デス)っ!!』
悠「じゃあ俺は先に行く。ちょっと調べたいことがあるから。」
奏「先輩、どうしたんだ?」
翼「何か気になることでもあるのだろうか...。」
ク「悩んでても仕方ないよ。悠斗さんが言っていたようにダインスレイフに危険な何かがあるかもしれないから、それに備えてトレーニングとかしておいたほうがいいかも。」
マ「そうね、ギアを纏えない私たちじゃ響たちの足手まといになりかねないから。」
響「足手まといなんてそんな!?ギアの欠片はあるんですから!皆さんが二度とギアを使えないってわけじゃないんですから!」
セ「そうですね。今度は油断しないように!」
~悠斗の精神世界~
悠「神、質問がある。」
神『なんでしょうか?』
悠「なぜあの時、レーヴァテインは瞬間再生した?そしてなぜあんなにレーヴァテインには膨大な能力が存在する?」
神『そうですね、何処から答えましょうか。まず一つ、レーヴァテインに膨大な能力があるのは、初めてあなたがレーヴァテインをギアとして纏った時に瞬間的に『こんな能力が欲しい』と無意識でイメージしたものをそのまま使えるようにしたのが理由です。』
悠「えっ!?つまり、俺が望んだ能力がそのままレーヴァテインの能力になったってことか!?」
神『はい、そして二つ目。レーヴァテインが瞬時に再生したのは、貴方に元から存在するあり得ないほどのフォニックゲインが、これもまた無意識に貴方が『直れ』と念じたことでギアを修復したんです。』
悠「あり得ないほどのフォニックゲイン?」
神『ええ、しかも生まれつき多かったようですね。ざっと一般人『5兆人分』くらいでしょうか?』
悠「はぁ!?ご、5兆人!?」
神『そのフォニックゲインの多さと柔軟な発想力、そしてダイヤモンドのような固い意志。それが貴方にレーヴァテインを託した理由になります。』
悠「な、なんだよそれ...。」
神『私達の使う用語なのですが、世界には必ず「変革者(イノベーター)」と呼ばれる特異な人間が複数存在します。その者達はある一定の地域での何かしらの変革をもたらすものということでイノベーターと呼んでいます。そして、それぞれが持つ固有能力の強さによって「町の変革者(タウンイノベーター)」、「都市の変革者(シティイノベーター)」、「国の変革者(カントリーイノベーター)」と呼ばれる段階分けをするのですが、貴方だけは次元が違うレベルなんです。だから私達神の間では貴方のことを『全ての変革者(オールイノベーター)」と呼んでいるんです。』
悠「オールイノベーター...。」
神『そしてなぜ貴方のフォニックゲインをレーヴァテインに瞬時に使用出来たかというと、もう一つ貴方には固有能力があって、その力は『どんな聖遺物でも自分のフォニックゲインを注ぎ込み、全てを染め上げる。そうして塗り替えた聖遺物を使いこなせる』という能力です。普通の場合は聖遺物が人間を取り込もうとするのですが、貴方の場合は違い、貴方がレーヴァテインを取り込み融合している状態ですね。ですがこのままでも大丈夫です。寿命で亡くならない限りは貴方とレーヴァテインは融合し続けた状態で、レーヴァテインも完全に貴方に染められているので、貴方の身体を侵食したりすることはありません。』
悠「つまり俺とレーヴァテインは一体化したってことか。」
神『ええ、でもご安心ください。人体の五感や見た目などに影響は出ないようにしてありますし、病気にもかかりにくくなっています。というかレーヴァテインも最初は乗っ取ろうとしていたみたいですが、フォニックゲインに塗りつぶされて諦めているようですし。』
悠「つまり人間のまま聖遺物と融合したって感じ?」
神『そうですね、本来の歴史ならば立花響さんが貴方とは逆の状態、どんどんガングニールに取り込まれそうになるという感じになったのですが、貴方が救った結果「正規適合者」として生き残っているということになります。』
悠「本来の歴史って俺が居ない世界線ってことだよな。」
神『はい、貴方という特異点が存在しない歴史ですね。いつか行くかもしれませんよ。『ギャラルホルン』という並行世界に渡るゲートを開く能力を持った完全聖遺物を使えばそれも可能になります。』
悠「ギャラルホルンねぇ。鳴ったら世界の終わりが来そうだな。」
神『見た目は確かに角笛ですね。』
悠「一説ではラグナロクの始まりを知らせるヘイムダルの角笛のことだよな。」
神『よくご存じですね。』
悠「神話系の話は結構好きなんだよ。」
神『少しの説明で察してくれることがとてもありがたいですよ。』
悠「ならよかった。」
自分の内なる能力を知った悠斗。彼は呪われた剣をどう使いこなすのか。
悠斗君、とんでもないですね。生まれつきフォニックゲインが5兆人ですよ。なぜもれないかというと、それを受け止められる体も生まれつき持っているという感じなんですね。
そしてこれだけが彼の能力ではございません。ご期待ください。
さて次回は、ダインスレイフを組み込んでのギアの改造が終わるまでにオートスコアラーが攻めてくるということで、悠斗とフィーアハートの五人で食い止めます。しかし...!?
おそらく土曜日に投稿予定です。感想、誤字脱字報告お待ちしております!
それではまた次回、読了ありがとうございました。