戦姫絶唱シンフォギア ~最善を生み出すその男は~ 作:青海 翠果
さて今回は、装者全員で原作世界に行きます!きりしらがお兄ちゃんと呼ぶ理由や、原作翼へのツヴァイウイングと悠斗のお説教です!
それでは、第二十話スタート!
~特異災害対策機動部二課・ギャラルホルン保管室~
ギャランホルンのアラートを感知し、集まった最善世界の装者達。研究チームが座標を割り出した結果、悠斗たちが前回訪れた原作世界だということが分かった。
悠「まさか、変な事件が起こってんじゃないか?」
響「だったら早く助けに行かないと!」
翼「ええ、いくら向こう側の私たちが強くても、事件などに巻き込まれているなら助けないわけないじゃない。」
ク「うん、ツンデレな私っていうのも見てみたい。それでいろいろ喋りたい。」
マ「気にするのそこなのっ!?...まあ、悪役を演じ世界を変えた私っていうのも知りたくはあるけど、重要なのはそこじゃないでしょう?」
セ「そうですよ、何か大変なことになってるかもしれないじゃないですか。」
奏「平和なら平和で全然大丈夫だけど、そんな雰囲気のアラートじゃないしな。」
切「でも安心したデス、世界を超えてもアタシと調は一蓮托生だってわかったデスから!」
調「うん、きっと向こうの私も切ちゃんもあったかくて優しいと思うよ。」
未「私は一般人のままだろうけど、会えたらいいな。」
キャ「向こう側のエルフナインも元気だと良いですね。」
ル「ああ、俺をキャロルと言わなければいいがな。」
悠「とりあえず、行くぞ皆!!」
他の装者達『了解(デス)!!』
そして全員で、ギャランホルンが開いたゲートに飛び込んでいった。
~原作世界・シミュレーションルーム~
原エ「えっ!?皆さん、離れてください!そこに高エネルギー反応、これは...ギャランホルンのゲートと同じ反応です!!」
原響「ギャランホルンって、悠斗さんたちの!?」
そしてゲートが巨大化すると、最善世界の装者達がなだれ込んできた。
最善世界の装者達『うわぁぁぁ!!!???』
原作世界のキャラ達『えぇぇぇぇぇ!!!???』
悠「み、皆...のしかかりすぎ...。」
響「あ、ごめんなさい!」
未「すぐにどきます!!」
そしてギアを解除して...
悠「さて、久しぶりだな皆。ギャランホルンに呼ばれて皆で来ちまった。」
原響「ぜ、全員で来ちゃったんですか!?」
原ク「あ、あたしか!?」
ク「うん、初めまして、クリス。」
原作世界のキャラ達『全然違う!?』
翼「改めて宜しく、風鳴翼よ。」
奏「天羽奏だ!」
ク「雪音クリス、宜しくね。」
セ「セレナ・カデンツァヴナ・イヴです。改めてよろしくお願いします。」
マ「マリア・カデンツァヴナ・イヴよ、宜しくね。」
切「暁切歌デス!宜しくデス!」
調「月読調です、よろしくお願いします。」
響「立花響です!よろしくお願いします!!」
未「小日向未来です、よろしくお願いします。」
キャ「キャロル・マールス・ディーンハイムです、よろしくお願いしますね。」
原作世界のキャラ達『キャロル!!??』
原エ「ではそちらの方が...。」
ル「きっとこの世界にはいない人間だ。ルイーナ・マールス・ディーンハイムだ、宜しく頼む。」
原エ「あ、貴方がルイーナさん...こちら側のキャロルとそっくりですね。」
ル「そう言うと思った、だが間違ってもキャロルと呼ばないでくれ。俺にとってのキャロルは彼女であり、貴方達にとってのキャロルは別にいるんだから。」
原響「う、うんわかったよルイーナちゃん!」
ル「我々側の響と同じ呼び方だな。区別がつきづらいな。どうする、先生?」
原作世界のキャラ達『先生!?』
悠「こんなこともあろうかと、皆をイメージしたアイテムを集めてきた。響には名札風にご飯のステッカーを張ってあるものを、翼には刀型のイアリング、クリスは前あんパン好きって聞いてたからあんパン型の髪留め、マリアはリンゴのネックレス、切歌と調にはそれぞれ色違いのヘッドホンをあげるよ。未来はこっちでも料理好きって聞いたからお玉をデザインしてあるポーチ。こんな感じでどうだ?」
響「いいなぁ、私も悠斗さんから何かもらいたいなぁ。」
未「私もだよ、誕生日とかなにくれるんだろう?」
切「きっとお兄ちゃんのことデス、盛大にトータルコーディネートとかしてくれるデス!」
調「おにぃちゃんならあり得る、ファッションセンスもピカイチだし。」
原作世界のキャラ達『お兄ちゃん!!??』
切「あ、お気になさらずデス。アタシたちが昔からお兄ちゃんって呼んでるだけデス。」
調「決して血縁があるわけじゃない、でもいつの間にかおにぃちゃんって呼んでた。」
悠「言いだしっぺはセレナだよな?」
セ「ふふっ、そうでしたね。」
~回想・初めて二人がお兄ちゃんと呼んだ日~
そう、セレナが二人に、悠斗は頼りになるからお兄ちゃんみたいな存在だと教えた結果、二人してお兄ちゃんと呼ぶようになったのだ。
セ「悠斗さん、二人に悠斗さんのことをお兄ちゃんと呼ばせてもいいですか?」
悠「え!?...何故?」
セ「この子達にとって頼れる兄のような存在だと教えたので、悠斗さんさえよければ...。」
悠「それなら全然良いけど、俺そんな頼りがいある?」
セ「何を言ってるんですか!?いつも颯爽と現れて一瞬でノイズを倒していくじゃないですか!」
切「ノイズをスパーンと切っていくのが、とってもカッコよかったデス!!」
調「素敵だった。」
悠「お、おう。ありがとな。まあ血のつながりはないけど、そんなの関係なく家族にはなれるしな。兄のように思ってくれ、二人とも。」
切「はいデス!お兄ちゃんデース!!」
調「おにぃちゃん!」
悠「ちょっと恥ずかしいな...///」
それをきっかけに二人は悠斗のことをお兄ちゃんと呼ぶようになった。
~現在・原作世界~
切「それからずっとアタシたちはお兄ちゃんと呼んでいるデス!」
調「これはずっと変わらない。」
原切「そ、そうなんデスね。」
原調「な、なんか恥ずかしいような。」
翼「こちら側の私は堅い口調だと聞いていたのだけれど、理由はあるのかしら?」
原響「初めて会った頃の翼さんみたい!」
原翼「...奏を失ってから、私は剣として生きると決めた。この国を守るための防人として。」
悠「人間は人間以外にはなれない、絶対にな。」
原翼「っ!!あなたに何がわかる!?」
悠「理解してもらいたいなら口に出せよ!!!!」
原翼「っ!?」
悠「言わなきゃ伝わらない、テレパシーなんて幻想だ!!シンフォギアの能力でもない限りな。だから俺は言う、もしお前が剣になれたなら命も体も心も記憶も全て捨てたってことだぞ!!!!そんなの俺のエゴが許さない!!!お前は、人間以外のものになるって意味を理解してない!だからそんな簡単に言えるんだ!!」
原翼「命も体も...捨てる...。」
悠「つまりそれは、お前という存在が肉体的に死ぬってことだ!!!」
翼「貴方はきっと、私よりも強い。この世界の奏の死を乗り越えて、戦ってきた。でも貴方がそうやって抱え込むことで、皆に心配をかけてしまう。それは結果としては良くない。この世界の立花や雪音たちは貴方の私情を知っても、拒絶なんてしないでしょう。そんな脆くないでしょう!!」
奏「こっち側の翼、アンタはこいつらを侮ったんじゃないか?もうちょい信じてみなよ。」
原翼「...そうか、私は無意識に仲間を信じられなかったのか...。」
原響「翼さん...。」
悠「とりあえず、お前は自分を一人きりだと思い込み過ぎってことだ。周りをよく見ることも大事だぞ。」
原翼「ありがとう、ございます...。」
悠「さて、この世界に呼ばれたのはどうしてだろうな?とりあえず異変が起こるまで滞在させてもらえるか、こっち側の弦さんと相談だな。」
この世界で、いったいどんな異変が起きているのか...。
ちなみに悠斗はガチでキレると本当に恐ろしいです。IOを見てくれていた方なら開理と同じ、初見の適合者の方々には未来のガチギレの五倍ほどといえばいいでしょうか。とにかくとんでもなく怖いです。
さて次回は、原作キャラと最善キャラの模擬戦、そして悠斗&フィーアハートの料理を原作キャラに振舞います!
次回は明後日投稿予定です!感想、誤字脱字報告お待ちしております!
それではまた次回、読了ありがとうございました。