戦姫絶唱シンフォギア ~最善を生み出すその男は~ 作:青海 翠果
さて今回は、if奏さんとの対面です。この作品のif奏さんは、悠斗のしっかりとした説明とマリアのフォロー、そして説明中切ない表情をし続けていた翼さんのお陰で、初対面でもかなり態度が軟化しています。
それでは、第二六話スタート!
~奏の世界~
悠「さて、交渉できるか否か...なあ、そこのガングニール装者。」
if奏「っ!?誰だお前ら!?なんでガングニールのことを知ってやがる!?」
悠「そりゃ俺の右にもガングニールを現在進行形で纏ってるやつがいるからな。」
if奏「あ、そういえばお前のそれ、ガングニールか?」
原響「は、はい。」
悠「で、俺たちは争う気はない、この世界のことを知りたいだけだ。」
if奏「『この世界』...?どういうことだ!?」
悠「お前の目の前にいる俺たちはこの世界の人間じゃない、完全聖遺物『ギャラルホルン』によってこの世界に導かれた平行世界のシンフォギア装者だ。」
if奏「平行世界...?つまりそこにいる翼は別の世界の翼ってことか?」
悠「ああ、この世界の翼とは違う。でもお前と似たような境遇だぞ。」
if奏「?...どういうことだよ?」
悠「この世界の翼は、ライブに現れたノイズを絶唱を使って死んだんだろ?」
if奏「!?何で知ってやがる!?」
悠「だろうな、カマをかけただけだ。でも確信した、この世界は対になってんだ。この翼の世界と。」
原翼「...なるほど、あの日奏を死なせてしまった私と、私が死んだ世界の奏。確かに鏡合わせのようですね。」
if奏「っ!?...そっちの世界のあたしは、死んじまったのか?」
原響「はい、あのライブでけがをして意識がもうろうとしていた私の前で、リンカーが切れているのに絶唱を使って...。」
if奏「...そうか、なら察することが出来たのも納得だ。」
悠「ちなみに俺はこの三人とはまた別の世界から来た。」
if奏「はぁ!?」
悠「奏も翼も死なずに今も奏者とツヴァイウイングを両立させている世界だな。さらにもっと多くの装者達がいる。」
原マ「私たちは、こちら側の天羽奏が死ぬ直前に砕けていったガングニールの破片がこの子、立花響に刺さって肉体と融合してしまったことからすべてが始まったようなものね。」
if奏(...強いんだな、こいつら。)
悠「まあ、色々あってこの世界にやってきたわけだが...『別の世界のやつらの力は借りない』なんて言うなよ?それじゃこの世界に来た意味がないからな。だからとりあえず特異災害対策機動部二課に案内してくれ。」
if奏「...聞いてたか、弦十郎のダンナ。」
if弦『ああ、詳細な説明のためにも来てもらった方が早そうだ。』
悠「おっ、こっちの世界の弦さんか。二課の場所はリディアンの下か?」
if弦「ああ。」
悠「ならさっさと行こう、ノイズが頻繁に出てんだ。何が起きてもおかしくないだろ?」
原響「そうですね!」
原マ「...私はこの中で唯一生きてる天羽奏とちゃんと話したことがないの、だから二人ほど貴方への思いがあるわけじゃない。ごめんなさいね。」
if奏「そうか、まあ気にすんな。あたしもアンタやあの男、ガングニールを継いだ子のことを知らないしな。」
悠「ああ、俺はこの三人の世界にも存在してなかった。つまり俺の元居た世界だけしか俺と同じ存在はいないってことだろうな。」
原響「あっ、奏さん、私たちを知らないって言ってましたよね?自己紹介した方がいいですよね!」
原マ「そうね、じゃあ私から。マリア・カデンツァヴナ・イヴよ。マリアって呼んでちょうだい。使っているギアの聖遺物はアガートラーム。元F.I.S.所属の装者よ。」
原響「マリアさんも昔は、F.I.S.が保管していた別のガングニールをシンフォギアとして使ってましたよね!」
原翼「そうだったな、初めて会ったときの宣戦布告は度肝を抜かれたぞ。」
悠「俺も知らないネフィリム関連の話だな。」
原響「立花響ですっ!!ガングニールの装者で、好きなものはごはん&ごはんです!よろしくお願いしますっ!!」
if奏「元気だなぁ。」
悠「あとは俺か。葛城悠斗だ、元の世界では世界初のシンフォギア装者にして唯一の男性シンフォギア装者だ。使用するギアの聖遺物はレーヴァテイン。よろしく。」
if奏「さっき纏ってたのを見てたけど、まだ信じられねぇな...。」
原響「悠斗さんは規格外すぎますからね、生身でシンフォギア装者を圧倒したり巨大ノイズを一撃で倒したり!!」
if奏「はあっ!?生身でシンフォギア纏ってるやつに勝った!?」
原翼「あの一撃は、重かった...。」
原マ「出来れば二度とやりたくないわ...。」
悠「まともに戦えるのは弦さんくらいだな。」
原響「流石悠斗さんと師匠っ!!」
if奏「アンタのいう弦さんって弦十郎のダンナのことだよな?なんだ、そっちのダンナはとんでもない化け物か!?」
原響「私の戦闘関連の師匠ですっ!!」
原翼「天羽々斬を纏っても、一度も勝てたことがないな。」
原マ「生身でミサイルを掴めるとかおかしいとしか思えないわよ...。」
if奏「もうわけわかんねぇよ...。」
~奏の世界・特異災害対策機動部二課~
if弦「ようこそ、特異災害対策機動部二課へ!司令官の風鳴弦十郎だ!」
悠「俺にとってこの挨拶を聞くのは三回目だな。」
if了「そして私は、出来る女と評判の櫻井了子よ。」
原響「了子さん!?」
原翼「櫻井女史!?」
悠「なるほど、この世界での了子さんね。」
原マ「この人が、櫻井了子...。」
if了「あら、別の世界でも私たちは有名なのかしら?」
悠「まあ、そうですね。色々改良してもらいましたし。」
原響(翼さん、ルナアタックのことは言わない方がいいですよね...?)
原翼(ああ、余計に混乱させてはいけないからな。)
if弦「先ほどから君たちの会話を奏君の通信機を通して聞かせてもらった。」
悠「なら大体わかったよな。で、この世界で異変が起きてないか?」
if了「あるわよ、それも特大の物が。」
原響「とっ、特大!?」
if弦「ああ、通常のノイズとは違い、全身が黒い。そして、人を炭化させ続ける、無尽蔵に。」
原翼「無尽蔵?」
悠「...あいつか...?」
原マ「...っ!葛城さんがいったん帰る直前に現れていたあの黒いノイズ!?」
悠「だろうな、あいつも異様な雰囲気を持ってたし、きっと同じやつだ...無尽蔵ってことは、人間に触れてもノイズ本体は消えないってことだろ?」
原作の三人『っ!!!!』
if了「その通り!よくわかったわね!」
悠「伊達に9年半も装者やってないですからね。」
ifの人間たち『9年半っ!!??』
悠「こっちは初めてギアを纏ったのは中一の時なんですよ、今23だから9年半で合ってんな。」
if弦「どういう経緯でそうなったんだ...?」
悠「えっと...。」
~少年説明中~
if弦「とんでもない経歴の持ち主なんだな、君は...。」
悠「もう平行世界に渡る程度なら大丈夫ですよ。」
if了「そりゃそんなに堂々としてるわけよ。」
悠「で、あの黒いノイズについての話に戻しましょう。」
if了「そうね...あのノイズが黒い状態を『カルマ化』と私たちは呼んでいるわ。そしてそのカルマ化したノイズを『カルマ・ノイズ』と呼んでるの。」
悠「また別系統を...。」
原翼「強さはあるようですが、アルカ・ノイズと比べるとまだ被害量はないかもですね。」
悠「まあな、アルカ・ノイズは人間だけじゃなく無機物までも崩壊させるからな。」
if奏「アルカ・ノイズ?なんだそりゃ?」
悠「アルカ・ノイズっていうのは...。」
~さらに少年説明中~
if奏「建物とかも壊すってことかよ!?」
悠「ああ、そしてそのアルカ・ノイズを生み出したのは錬金術師とよばれる奴らだ。奴らは自分たちの目的のためなら人を殺すこともいとわない。この世界に現れるか分からないが、警戒はしていてほしい。」
if奏「分かった。」
悠「さて、互いの情報交換も完了したし、次は訓練だな。トレーニングは何処で出来ますか?」
if了「それならこの部屋よ。」
悠「分かりました、じゃあいくか。」
原響「はいっ!!」
原翼(...奏に受け入れられない、確かにそうだろう。私はこの世界とは何の関係もない。この世界の私が奏にどう接していたのかもわからない。でも...。)
if奏(ん?何悩んでんだ?...あたしに遠慮してんのか?だろうな、あたしも同じような状態だし。まあ、復讐しか見えてないあたしに、この世界の翼を裏切ってしまったあたしに、この翼に優しくできる資格なんてない。でもせめて、連携くらいはとれないとな。でも...)
二人(できればもう一度...一緒に歌を、歌いたい...。)
二人の思いが、重なるのはいつなのか?
一度でいいからシンフォギアライブに高山みなみさんと堀江由衣さんが参加してほしい。そしてXD装者全員とキャロル、サンジェルマン達も加えて『虹色のフリューゲル』を歌ってほしい。奏ガングニールの高山さんとセレナアガートラームの堀江さん、きっといい感じのはず。
さて次回は、この世界でも悠斗君がLiNKERを改良して、奏さんを楽にします。この片翼の奏者編を書くために片翼の奏者をやり直してます。相変わらずビッキーが真っすぐすぎる。
次回は明後日投稿予定です。感想、誤字脱字報告お待ちしております!
それではまた次回、読了ありがとうございました。