戦姫絶唱シンフォギア ~最善を生み出すその男は~ 作:青海 翠果
さて今回は、悠斗君の新能力と彼のおじい様についての話をしたいと思います。
それでは、第三十一話スタート!
~最善世界・シミュレーションルーム~
ダインスレイフを抜剣した状態での訓練を行っている悠斗とF.I.S.チームの四人。
悠「さて、ちょっと試したいことがあるんだよな。」
マ「な、何する気なの?」
悠「いやいや、今までよりはまともだと思うぞ。」
セ「どういう感じの能力なんですか?」
悠「とりあえず皆、アームドギアを出してくれ。」
そして四人がアームドギアを出した時...
悠「錬成ダインスレイフ、フォームトレースラーニング!!蛇腹剣、変形盾、鋸、鎌!!」
そして悠斗が手に持っている錬成したダインスレイフが形状を変えると、鞭に刃が大量についているような姿になった。
悠「よし、成功だな。」
セ「えっ、私のアームドギアと同じ形状ですか!?」
悠「フォームトレース、俺の脳に焼き付けた皆のアームドギアや敵の武器の形状や能力を錬成したダインスレイフに付与してダインスレイフの形状を変える能力だ。」
調「ぜ、全部コピーしたの!?」
マ「またとんでもない能力を...。」
そう、自分が認識し脳内に焼き付けた武器や能力を自分のフォニックゲインを使い武器に付与したり武器の形状を変化することが出来る『フォームトレース』という能力を身に着けたのだ。
悠「さて、試してみるか!!」
そしてセレナのアームドギアをトレースした『錬成ダインスレイフ(蛇腹剣)』を使い、周囲のアルカ・ノイズを片付ける。
悠「そして、チェンジ!鎌!」
次は切歌のアームドギアをトレースした『錬成ダインスレイフ(鎌)』を展開する。
切「な、何でもありすぎませんデスか?」
セ「あ、あはは...。」
~数日後・最善世界の特異災害対策機動部二課~
現在悠斗は原作世界に一人で行っているため、最善世界の装者達は悠斗以外この場に揃っている。そこに
神『おや、彼以外皆さん揃っているとは、良きタイミングだったようですね。』
他全員『っ!?』
響「だ、誰ですか!?」
神『おや、失敬。突然現れて申し訳ありません。私は葛城悠斗さんにレーヴァテインを与えた、彼からは『神』と云われるものです。』
他全員『っ!!!』
そう呼ばれる存在には全員心当たりがあった。悠斗が常日頃から『このレーヴァテインは神にもらった』と言っていたが、流石に神なんていないだろうと思っていた全員は、この時ようやく悠斗が言っていたことが真実だと知る。
翼「その神が、私たちに何の用?」
神『率直に言いますと、彼のことをもっと知ってほしいためにこうして彼の過去についてお話にきた、という感じでございます。』
他全員『えっ!?』
ほとんどの人間が知らない『葛城悠斗の過去』。唯一分かるのは『祖父が目の前で死んだ』こと程度。その祖父の名も死因すらも知られていない。
神『なぜ彼にはあれだけのポテンシャルがあったのか。なぜ彼が目の前で命を失うことを嫌うのか。そしてなぜ彼にレーヴァテインを与えたのか。全て話しましょう。』
~十数年前・小学校~
神『彼は元はおとなしい少年でした。その性格が災いして低レベルないじめを受けていました。靴を隠されたり、消しゴムを唐突に投げられたりなど。でも彼は耐えました。『仕返しをしても何も良いことはない。』ということを既に小学4年生の時点で察していたからです。そして彼は、大好きな祖父と一緒に将棋をしたり、運動したりするのを好みました。彼の祖父の名は『葛城豪』。風鳴訃堂も恐れた人類最強の存在であり、人の愛と絆を誰よりも信じた素晴らしき人格者でした。』
その名に大人たち、そして翼は驚愕する。
弦「な!?あの豪先生の孫だったのか!?」
響「えっ、司令が先生って言うほど凄い人なんですか!?」
翼「ええ、葛城豪さん。彼がいればこの世界のバランスは保たれると言えるほどに強い方で、それでいてとても優しい方よ。一度だけ会ったことがあるのだけど、『訃堂にこんな別嬪な孫が出来るとはな。これは隔世遺伝はなさそうだな!!ガッハッハッハ!!!!!!』と明朗快活でとても当時140歳とは思えなかったわ。」
神・弦十郎・翼以外『140歳!!??』
弦「親父殿よりも年上であるからな。それでいて生涯無敗であり手を取り合った者達の数は計り知れない。しかし...。」
神『豪さんの死は癌による病死でした。悠斗さんは日に日に弱っていく豪さんに「ごめんね爺ちゃん、俺に爺ちゃんを助けられる力があれば...俺が、もっと努力してれば...爺ちゃんを助けられたのに...ご、めんね...。」と言っていました。それに対し豪さんは
「大丈夫だよ、悠斗君。爺ちゃんは悠斗君が毎日頑張って勉強していることも、運動していることも、おとなしい自分を変えようとしていることも知っているよ。こうして苦しんでいるのは、爺ちゃんが助けきれなかった人たちが、助けてって呼んでるからなんだろうな。向こうでももうちょい頑張らないとなぁ...。」
そんな呟きをした豪さんに悠斗さんは
「お、おれ!!爺ちゃん以外に目の前で誰も死なせない!!ノイズとか、病気とか関係なく、目の前で苦しんでいる人を助けられるように、絶対なって見せる!!だから、おれに...おれに、最後まで、頑張る勇気を、ください!!じいちゃんっ!!!」
豪さんはその言葉に涙しながら
「うん、うん...!素敵な目標じゃないか...!爺ちゃんは、嬉しいよ...!わし..いや、俺は...孫の良き祖父になれただろうか...?いや、こうして悠斗君がいってくれたんだ、なれたんだろうな...。悠、斗君...向こうに、行っても、どこにい、ても、じい、ちゃんは...ゆう、とく、んの、ことを...おうえん、してる、から、な...いつ、までも、おれ、は...ゆ、うと、く、んの、みか、た、だ、よ...。」
その言葉を最後に、息を引き取りました。
悠 「...っ!!!!!!!!.....................................................っ、うぅ、ううぅ.......じぃぃいちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
神『そして彼は、中学に入って夏休みの頃に、私からレーヴァテインを受け取り、装者になりました。彼のフォニックゲインの量の多さは豪さんからの隔世遺伝だと思われます。しかし豪さんを超える量のフォニックゲインを有していたために、最初はレーヴァテインに乗っ取られるかと私は予想していたのですが、逆にレーヴァテインを彼のフォニックゲインで塗り替えました。そして与えた私の予想をはるかに上回る速度で成長し続けている彼は、今や『虹の英雄』といっても過言ではないでしょう。そして彼が書き換えるのは『人々が笑顔で幸せに暮らせるために、いらないノイズの処理やシンフォギアを強化することによる装者にの負担の軽減のために必要なこと。』と絞っているんです。』
豪が生涯信じ続けた『人間の愛と絆』を信じる意志は、悠斗にも受け継がれている。その意志を最高の原動力に変えて、悠斗は戦い続けている。
セレナ・奏さん・未来イグナイトが公式で出るってマジ?泣いて良いかな?
さて次回は、イノセント・シスター編に入っていきたいと思います!
次回は土曜日投稿予定です。感想、誤字脱字報告お待ちしております!
それではまた次回、読了ありがとうございました。