戦姫絶唱シンフォギア ~最善を生み出すその男は~ 作:青海 翠果
さて今回はめちゃ長いです。フィーネの勘違いをただして、雪音家とF.I.S.の惨劇の回避します。これによりクリスの性格も変わります。響と未来がクリスに名前を呼んでもらえる日も近いかも...?
それでは、プロローグ2話スタート!
~特異災害対策機動部二課~
弦「ようこそ、特異災害対策機動部二課へ!!」
悠「あ、はぁ...こんな歓迎ムードだとは...。」
了「ようこそ、シンフォギアを纏いし少年君。私は櫻井了子、宜しくね。」
悠「あ、よろしくお願いします。」
弦「そういえば名前を聞いていなかったな。」
悠「葛城悠斗って言います。よろしくお願いします。」
弦「悠斗君だな、それでいろいろ説明してほしいんだが。」
悠「その前に、櫻井さん。このシンフォギアをくれた人から伝言があるんですが良いですか?」
了「私に?いいけど...。」
悠「『バラルの呪詛』とは、シェム・ハが統一言語を使って人類を支配しようとして、それを止めるためにエンキが施した統一言語をバラバラにしたこと、って言ってました。」
了「え!?その話を詳しく聞かせて!!!」
弦「どういう事だ了子君!?」
悠「ちょっと話してみます。」(どうします?詳しく説明します?)
神『勘違いをただす為にも、説明しましょうか。』
悠(わかりました。)「えっと、このシンフォギアをくれたのは、この世界とは別の世界に存在する神様で、これは元々俺のために作られたシンフォギアなんです。そしてその神様が知ってることは、エンキっていう存在とシェム・ハっていう言語をつかさどる存在がが月遺跡で争って、人類を言語改変などで操れるシェム・ハを止めるために月遺跡を起動してバラルの呪詛を使ったってことらしいです。」
了「そう...そうだったのね...。」
弦「それが了子君とどう関係があるんだ?」
悠「櫻井さんは『フィーネ』っていうエンキさんと同じ時代に生きた存在が宿ってるんですよね?」
了「ええ、私の本当の人格の名前はフィーネ。この子の話を聞いていなかったらバラルの呪詛を壊していたかもしれない、馬鹿な女よ。」
弦「そ、そうなのか!?」
悠「でも、もうしませんよね?」
了「ええ、もちろんよ。あの御方が命を懸けて守ったものを私が壊すことなんてできるわけないじゃない。ありがとう悠斗君、伝言を届けてくれて。」
悠「良かったです。で、エンキさんは左腕をシェム・ハに銀に変えられて、全身が銀になる前に切り落としたんです。それがアガートラームっていう聖遺物になって、F.I.S.っていうところにあるらしいです。」
了「そうなの!?」
悠「はい、後々シンフォギアとして使われます。あとは錬金術師やパヴァリア光明結社とか。」
了「一般の中学生が知ってることとは到底思えないわね...。」
悠「俺は本来なら死ぬはずだった人を救ってくれって頼まれました。だから、いろんなところに向かいます。」
弦「いろんなところ?例えばどこに?」
悠「バルベルデ共和国、F.I.S.、皆神山ですね。といっても何年か経たないとその事件は起きないらしいですけど。」
弦「そうか、ならしばらくはそのシンフォギアの解析と訓練になりそうだな。」
悠「分かりました、よろしくお願いします。」
~了子の研究室~
了「うわぁ、このシンフォギアとんでもないわね。」
悠「そうなんですか?」
了「ええ、シンフォギアには『絶唱』っていう諸刃の剣のような必殺技があってね、でもその諸刃の部分がないのよ。」
悠「自分にダメージがないんですか?」
了「平たく言うとそうね。絶唱を放つとバックファイアをうけて装者の肉体はボロボロになるんだけど、このレーヴァテインの絶唱の特性は『絶唱によって発するエネルギーとバックファイア全てを燃料とした事象の書き換えや消失』っていう錬金術でも真似できないとんでもない力なのよ。」
悠「つまり絶唱で発生したフォニックゲインとバックファイア全部を使って人間とか事象とかを思うがままにできるってことですか?」
了「その通り、誰でも使えるわけじゃないってことが本当に良かったわ。で、アームドギアに関してもヤバいわよ。普通のシンフォギアってアームドギアは一つだけなんだけど、悠斗君の柔軟な発想とこのレーヴァテインのもう一つの特性により、悠斗君がイメージした武器をそのままアームドギアとして何種類も使えるのよ。」
悠「俺がイメージした武器が、そのままアームドギアとして使えるんですか!?」
了「ええ、本当にチートといっても過言じゃないわ。これで悠斗君がさらに強くなればノイズなんて敵じゃないわ。」
悠「今はシミュレーターを使ってますけど、実践は多分もっと違うんでしょうね。」
了「仕方ないわよ、まだシミュレーターなんだし。」
悠「とにかく、頑張ります。」
了「無理はしちゃだめよ~。」
悠「はい!」
~そして一年後・バルベルデ共和国上空~
弦『調子はどうだ?』
悠「武装しているとはいえシンフォギアで生身の人間相手は手加減に苦労しそうですね。」
弦『仕方ないさ、では頑張ってくれ。』
悠「はい!」
神『そろそろ今日の襲撃が始まりそうですよ。』
悠「了解!」
【Zogern Sie Nicht leyvatain tron】『己が道を迷いなく進むために』
聖詠を歌いながらヘリから飛び降りる悠斗。
~バルベルデ共和国地上~
雅「ん?歌?」
ソ「一体どこから?」
ク「綺麗な声だね!」
武装兵A「なんだこの歌は!?」
武装兵B「何が起きてるんだ!?」
悠「オラァ!!!」
武装兵A「ぐほぁ!!??」
上空から現れた悠斗は、真下にいた武装兵の脳天にかかと落としを喰らわせる。
武装兵B「!!何者だ!?」
悠「この紛争を止めに来た。お前らのような命の重みもわからないクズたちから、ここに住む人たちを解放するためにな!!」
その言葉には一年前とは違い、確かな強さが宿っている。
雅「あれは、なんだ!?」
ク「カッコイイキラキラの人!!」
ソ「兵士たちを攻撃したみたいだけど...。」
悠「じゃあさっさと片づけるか!」
【Gatrandis babel ziggurat edenal Emustolronzen fine el baral zizzl
Gatrandis babel ziggurat edenal Emustolronzen fine el zizzl】
悠斗は早々に絶唱を放ち、事象を書き換えていく。この能力は現在起きている事象から数時間前に起きた事象までを書き換えることはできる。しかし起きた事象を覚えている人間の記憶は書き変わらずに残る。
『バルベルデ共和国での紛争の消失、武装組織の兵士たちは投降と土下座を半日行う。』
悠「実行!!!」
そしてフォニックゲインとバックファイアをレーヴァテインが吸収し、事象が書き変わっていく。目の前にいた兵士たちの武器や装備が消失し、ただの迷彩服だけが残った。そして兵士たちは土下座を行っていく。
武装兵B「なぁ!?一体何が起こっているんだぁ!?」
悠「ハハハァ!!!イイざまだ!!人の命を軽く見るからこうやって足元すくわれんだよ!!!」
雅「彼は一体何をしたんだ!?」
ソ「兵士たちの武器が突然消えて、土下座をし始めた!?」
ク「すごーい!!まほうつかいかな?」
悠「お?第一村人的な?こんにちは!」
雅「え、日本人!?」
ソ「本当だわ!」
悠「あれ、日本人がいらっしゃる?NGOの活動か何かですか?」
雅「はい、助けていただいてありがとうございます。」
悠「いえいえ、ちょっとこの紛争を片付けて来いって、上層部から命令されたんで。」
ソ「その鎧は何なんですか?」
悠「これは国家機密なんで本当は言えないんですけど、協力してもらえるならお教えするんで。」
雅「何に協力すればいいんですか?」
悠「それは日本に帰らないと説明できないですね。」
雅「そうですか...。」
ク「虹色の人すごーい!」
悠「ありがとう。で、一旦日本に付いてきてもらえますか?」
雅「分かりました。」
~翌日・特異災害対策機動部二課~
雅「雪音雅律と申します。」
ソ「妻のソネットといいます。」
ク「ゆきねクリス、8歳だよ!」
悠「葛城悠斗です。」
弦「特異災害対策機動部二課司令官、風鳴弦十郎という。」
了「研究者の櫻井了子です。」
~二課説明中~
雅「なるほど、そのシンフォギアを使ってバルベルデで起きた紛争の事象を消したということですね。」
悠「はい、そしてもう一度紛争を起こすこともできません。『バルベルデでの紛争』という事象を消して、なおかつその事象はもう一度発生することがないんです。」
ソ「そうなんですか!?」
悠「はい、会ったという事実は認識できても準備の段階から行えなくなります。」
雅「つまりバルベルデで紛争が起こることはもうないと?」
悠「そうですね。」
雅「...もう一度向こうに戻ります。そしていろいろ片付いたらここに協力させてもらえますか?」
悠「え、良いんですか?」
雅「悠斗君、君は私たちの夢を叶えられる人だ。歌で世界を平和にするという夢を、ね。だから応援させてほしい。」
ソ「あと、私たちがここにいられない時に、クリスのことを任せたいんです。」
ク「私?」
雅「次私たちやクリスが生きているかわからない、だからここで待っててもらえたら少なくともクリスは無事でいてくれると思うんです。」
悠「じゃあ護衛として俺が行きます。」
雅「え、良いのかい?」
悠「俺は誰にも死んでほしくないんです。だから、このギアでお二人の命を守れるなら、全然大丈夫ですよ!」
雅「...ありがとう!」
こうして一つ目の悲劇は回避され、一つの悪の組織の目論見も外れた。
~二年後・F.I.S.研究施設~
施設の外で、悠斗が待機している。
そして...
うぅ――――ん サイレンの音と爆発音が響く。
悠「始まったか!」
~施設内~
マ「やめて、セレナ!ダメ!」
【Seilien coffin airget-lamh tron】『望まぬ力と寂しい笑顔』
セ「ここは通さない!」
アガートラームを纏って、ネフィリムと対峙するセレナ。そこに...
【Zogern Sie Nicht leyvatain tron】『己が道を迷いなく進むために』
悠「オラアアアア!!!!!!」
叫びながらネフィリムに斬撃を叩きこむ悠斗。
イヴ姉妹『えっ!?』
悠「なんかヤバい爆発音とサイレンが聞こえたと思ったら、こんなデカブツが暴れてんのか!なぁ、アンタ!」
セ「え、私ですか!?」
悠「アイツの名前教えてくれ!」
セ「は、はい!ネフィリムって言います!」
悠「アイツをどうしたらいい!?」
セ「休眠させるためにダメージを負わせれば...でもそのためには絶唱が...。」
悠「アンタに絶唱は歌わせない!」
セ「えっ!?」
【Gatrandis babel ziggurat edenal Emustolronzen fine el baral zizzl
Gatrandis babel ziggurat edenal Emustolronzen fine el zizzl】
絶唱を歌い始めた悠斗。そして...
『ネフィリムの休眠、そしてこの建物の修復』
悠「実行!!」
するとネフィリムが休眠状態に入り、建物の火災が収まっていき、壁や床も修復されていく。
セ「え!?今、全然ダメージを与えていなかったのに!?それに施設が直って!?」
悠「とりあえず、そこの女性を助けないと!」
セ「あ、はい!マリア姉さん!」
マ「セレナ...無事だったのね...良かったわ。」
セ「マリア姉さんこそ、無事でよかったよ。」
悠「ふう、ギリギリだったなぁ。」
セ「あ、そう言えば、貴方はどちら様ですか?」
悠「俺は葛城悠斗。日本のシンフォギア装者だ。」
マ「日本にシンフォギア装者がいたの!?」
セ「知りませんでした。」
悠「所属は特異災害対策機動部二課っていう国家公務員の組織なんだけど年は16才で高校にも通ってる。」
マ「一才上!?もっと離れると思ってたわ...。」
悠「そうなんだ、宜しく。」
セ「セレナ・カデンツァヴナ・イヴと申します。F.I.S.所属のアガートラームの装者です。宜しくお願いします。」
マ「マリア・カデンツァヴナ・イヴよ。さっきはセレナとこの施設を守ってくれて、本当にありがとう!」
悠「姉妹なのか、確かに雰囲気が似てる。」
セ「ありがとうございます。」
悠「で、事情説明のためにここの責任者に会いたいんだけど...。」
セ「分かりました、こちらです。」
~F.I.S.司令室~
ナ「セレナ、マリア!無事でしたか!?」
セ「はい、マム。この方が助けてくださいました。」
ナ「そうなんですか?貴方は...。」
悠「日本の特異災害対策機動部二課所属、レーヴァテイン装者、葛城悠斗と申します。」
ナ「日本にもシンフォギアの装者が...ナスターシャ・セルゲイヴナ・トルスタヤと申します。この度は二人を助けていただき、本当にありがとうございました。」
悠「いえいえ、うちの組織から他にもシンフォギアがあるって聞いてこの場所を教えてもらったんですけど、アポとっとけば良かったですかね?」
ナ「いえ、こちらが疑って断った可能性が高いと思います。でもこうして助けていただいたので全然大丈夫ですよ。」
悠「それならよかったです。」
セ「葛城さん、さっき絶唱したのになんでダメージがないんですか!?」
マ「そういえば、なぜなの!?」
ナ「絶唱!?絶唱を使ったんですか!?」
悠「えっと、俺のギアのレーヴァテインって滅茶苦茶特殊で、絶唱して発生したフォニックゲインとバックファイアを全て燃料に変えて事象改変を行えるんです。でも一度起きた事象に関する人間の記憶は書き換えられないんです。だからさっきの戦いでもしかしたら皆さんから消えていた記憶もある状態なんです。」
ナ「そ、そんなことが...。」
セ「事象改変ってことは、ネフィリムの休眠って言って本当にネフィリムを眠らせたってことですか!?」
悠「そう、一応アームドギアを用いて戦闘も出来るけど、この方が手っ取り早いと思って。」
マ「とんでもない力ね。」
セ「でも、それで私たちが助けてもらったのも事実です。」
悠「とりあえず、色々情報交換とかも兼ねて協力してもらえませんか?いつか起こるかもしれない悲劇を回避するために。」
ナ「分かりました、ところでそのシンフォギアは誰がメンテナンスをされているんですか?」
悠「二課所属の研究者の櫻井了子さんです。」
ナ「とても優秀な方なのですね。」
悠「そうですね。他にも二課に保管されている聖遺物の研究も全部櫻井さんがやってますね。」
ナ「なるほど、では今度同じ研究者としてじっくりとお話をしたいものですね。」
悠「喜びそうだなぁ。」
そして二つ目の悲劇も回避された。そして大惨劇まであと6年。
この作品と原作の違う部分は『ナスターシャ先生がマリアを庇う場面にいない』ことですね。
そしてレーヴァテイン、超チートですね。事象改変とイメージした武器の召喚。事象改変は他の聖遺物にも挙句の果てにはカストディアンにも通じます。唯一シェム・ハが正面から戦って一方的に負けるのが悠斗君です。
さて次回は天羽家の救出と、救われた者たちの会話になると思います。この後書いて投稿する予定です。感想、誤字脱字報告お待ちしております!
それではまた次回、読了ありがとうございました。