勇者パーティーをクビにされた村人♂、女騎士になる   作:主(ぬし)

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お茶濁しです。作者がキャラを再確認する用なので、読まなくても大丈夫です。
本編の続きもちゃんと書いてます。本当は3話で終わる予定だったのに、どうしてこうなった。


キャラクター紹介①

・ティアナ(クリス)

 

年齢:見た目は18歳前後(女騎士になる前は20歳)

身長169センチ(女騎士になる前は175センチ)

体重58キロ(女騎士になる前は62キロ)

B96/W62/H88

 

 本作の主人公。勇者パーティーのサポート全般を担っていたが、一方的にクビにされた末に崖に落ちて重症を負い、そこで『女騎士の剣』を手に入れたことで女騎士になってしまった不幸な青年。

 『村人』という、全てのクラスのなかで最底辺のクラスだったために、人類の救世主として戦い続ける勇者パーティーでは力不足が目立っていた。しかし、パーティーを組織として運営するための知識と経験を死にもの狂いで学び、自分で思っているより遥かに勇者パーティーにとって重要な役割を担うようになっていたが、それを理解していたのは神官のリンのみだった。女騎士となってからは、偶然助けることとなった王女ルナリアとその護衛である近衛兵たちと行動を共にすることとなる。言うことをまったく聞き入れようとしない勇者パーティーよりも居心地が良いらしい。

 なお、本人は自分が美少女であるという自覚がいまひとつ欠けているため、男だった頃の感覚でスキンシップを行ってしまい、相手や周囲を混乱させることが多々ある。グレイ、そういうところよ。

 神の鋼(ミスリル)製の剣と鎧を装備しており、身体能力も人間の粋を超えている。無敵の武器と無敵の鎧を装備した無敵の人間である。さらに大工としてのスキルや旅の途中で得てきた知識や経験も有しており、まさに完全無欠の女騎士を体現している。女騎士の剣になにか助力を頼むごとに自らの有り様が改変されるようで、そのたびに口調が変化したり、奇妙なカリスマが備わったりしている。

 名前の由来は『星を継ぐもの』に登場するクリスチャン・ダンチェッカー博士。外見のイメージは『この素晴らしき世界に祝福を!』のダクネスだったりします。ボン・キュッ・ボンの砂時計体型は至高。わがままボディっていいよね。でも一番好きなのはアクア様のケツ。

 

 

 

・ハント

 

年齢19歳

身長180センチ

体重75キロ

 

 クリスと同郷出身の『勇者』。幼少期はクリスの背中を追いかける小さくて弱い少年だったが、たまたま村を訪れた神官によって、そのクラスが伝説の『勇者』であることが発覚。神託に従い、“もうひとりの女の勇者”を求めて魔王を倒す旅にクリスを誘った。それからメキメキと腕を上げ、ついには歴代勇者でも5本の指に入ると言われるほどの実力者となった。我流ながらも剣の腕は極めて強く、王国最精鋭の騎士ですら赤子の手をひねるように負かしてしまうほどである。スピード、パワーともに人類最強といって過言ではない。

 が、外見(そとみ)だけは強くなっても内面は成長しておらず、自らの力への驕りと増長が顕著になっていた。自分の強さを基準として、それについてこれないクリスに寂しさや疎ましさが混在する感情を持ち始め、つい勢いに任せて「パーティーに必要ない」と突きつけてしまう。その結果、クリスは崖下に落ちることになり、状況から彼が死んだと思い込んだハントは、この世界で唯一の家族を自分の手で殺してしまったことに絶望し、その人格を大いに狂わせることになる。彼は果たしてこれからどうなっていくのだろうか。

 名前の由来は『星を継ぐもの』に登場するヴィクター・ハント博士。書き始めた当初は、こういう“勇者パーティー追放もの”によく登場する性格の悪い勇者にするつもりだった。でも書いているうちにいつの間にかこの性格に変わってしまった。どうして変わったのかは覚えていない。今となっては自分でもハントはこの性格でよかったと思ってる。

 

 

 

・リン

 

年齢20歳

身長158センチ

体重52キロ

B81/W59/H83

 

 王立教会に属する高位の女神官。サバサバとして世渡りがうまそうに見えるが、根本的なところでまだまだ頭は固く、生真面目な性格はそのまま。というのも、物心ついたときに信仰厚い両親から修道院に預けられ、それ以来、教会以外の世界を知らずに生きてきたせいである。クラスは当然、『神官』。優秀な成績と実力、なにより高い信仰心故に勇者パーティーへの出向を命じられる。それは「田舎者の勇者に同年代の美少女をあてがってやれば自然に王立教会になびくだろう」という見え透いた魂胆によるものだったが、当時の純粋過ぎるリンには予想もしていないことだった。

 しかし、地に足をつけて世界のことを学んできたクリスが立ちはだかったことで、リンの運命は一変する。「ハントに信仰心を芽生えさせる」という目的は、「クリスを論破する」へと変化し、いつしか「世界のことをもっと広く知りたい」という知的欲求へと繋がり、いつの間にか「クリスに会いたい」という恋心に発展することとなった。

 神官として王立教会と勇者パーティーの仲介をするという役目のために定期的にパーティーを離れなければならない。その不在の際にハントがクリスを拒絶し、クリスは底の見えない崖下へと姿を消してしまった。初恋の相手をあっけなく失ってしまった喪失感から必死に目を逸らしながら、せめてクリスの死に崇高な意味を見出そうと、ともすれば殺したいほどに憎いハントを懸命にサポートしながら旅を続ける決意をする。

 名前の由来は『星を継ぐもの』に登場するリン・ガーランド。実は登場する予定なんかまったくなかったキャラクター。2話を更新しようとする直前にふと思いついて書き足し、そして初登場となった。今では登場させてよかったと思ってる。物語に冷静な視点を入れてくれるのでありがたい。

 

 

 

・魔法使い

 

年齢16歳

身長134センチ

体重35キロ

B62/W52/H64

 

 本当は南部のど田舎出身の貧乏な平民だが、隔世遺伝によって『魔法使い』のクラスを授かった少女。その才能を潰してしまわないようにと両親が苦労してエリート校である王立魔法学院に送り出した。出自ゆえに周囲から見くびられることを恐れた彼女は敢えて高飛車な貴族を演じ続け、それが身に染み付いてしまった。王立魔法学院きっての天才魔法使いとして名高いが、実際は誰よりも努力した秀才であり、本当は小心者でもある。「誰よりも努力した」ことが自分の誇りだったが、クラス『村人』というハンデを抱えながらそれ以上に努力しているクリスの姿を見て劣等感を刺激され、彼に対して辛辣な態度をとってしまっていた。クリスを死に追いやってしまった責任と罪悪感を経て、ようやく成長した。

 名前は決まっていないし、決めもしない。そもそも、この小説は長く続いても3話で終わる予定だったため、名前を決める必要もなかったからである。書いている時の外見のイメージは『この素晴らしい世界に祝福を!』のめぐみん。めぐみん可愛いよめぐみん。

 

 

 

・武闘家

 

年齢19歳

身長195センチ

体重130キロ

 

 由緒正しい武家の出身だが、クラス『剣士』ばかりの親兄弟と違って『武闘家』というクラスを持って生まれてしまったばかりに常に過小評価されてきた。『武闘家』として名を挙げれば自分を見下していた者たちを見返してやることができると考え、その一心で勇者パーティーへの参加を希望する。自分が『剣士』でないことがコンプレックスだったため、パーティーの誰にも自分の家が武家であることを伝えなかった。活躍したいという願望が強すぎるために猪突猛進な行動が目立ち、パーティーとしての連携を意識したことはなかった。実は貴族学校(ロイヤルスクール)に通っていたことがあり、このパーティーのなかでは魔法使いに続いて2番目に高学歴だったりする。

 クリスに対して、自分よりも遥かに弱いくせに、自分よりも遥かに高い志しと理念を持っていることに嫉妬し、実の兄への負い目も重なって、きつい態度をとってしまっていた。クリスを死に追いやってしまったことをきっかけに、彼は愚かで弱い自分を見つめ直し、心を入れ替え、贖罪のために拳を振るうことを決意する。

 なお、彼の先祖は歴代勇者の誰かとともに魔王討伐の旅に出た勇者パーティーの『剣士』だった。彼の家はそのことを誇りにしており、一族の男子は全員が『剣士』のクラスとして王国の近衛兵に属している。ちなみに、彼の兄は第二王子の『青の団』に所属しており、優秀な剣士でありながら、国内の情報統制も担当する頭脳派として活躍している。

 名前は決まっていない。理由は魔法使いと同じ。外見はロシアの英雄レスリング選手、アレクサンドル・カレリンをイメージ。身長体重も参考にしてます。120キロの冷蔵庫を1階から15階まで一人で持って上がったってどういうことなのカレリン。




最近はジャック・キャンベル著作の『彷徨える艦隊』を読んでます。以下紹介をば。
大規模な宇宙戦争のさなか、自艦から発射された脱出ポッドで冷凍冬眠していた主人公ジョン・ギアリー中佐が目を覚ますと、そこは100年後の世界だった。そこで自分は“ブラックジャック・ギアリー”というあだ名で伝説の存在となっていることを知る。しかも、100年という長い期間の戦争をするうちに自軍の軍人は戦術の“せ”の字も知らないほどに退化してしまっており、強大な宇宙戦艦を持っていながら「敵と正面から打ち合って勝てば良し、負ければそれまで」というとんでも意識が定着していた。眠っている間に大佐に昇進していたジョン・ギアリーは、責任を放棄する司令官から敗走する百隻以上の艦隊の全指揮権を放り渡され、さらには戦争を終らせる秘密兵器を本国まで移送するという重要任務まで託されてしまう。100年前にみっちり教わった知識と経験を総動員しながら、ジョン・ギアリーは鎌倉武士もかくやという蛮勇部下の手綱をほうほうの体で引き締めながら本国への旅路を進む……というお話です。100年前の戦術は、技術が途絶えた100年後の世界の軍人には驚きの連続です。「またオレなんかやっちゃいました?」のハードSF版といったものかもしれません。面白いですよ。オススメです。

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