いよいよ21世紀に時代は移り変わります
00年夏ごろ、全米に激震が走った。
洋館事件に端を発し、ラクーンシティを壊滅寸前に追いやったバイオハザードの元凶であるオズウェル・E・スペンサーが、裁判所への移動中何者かによって襲撃、行方不明となったのだ
重要人物だけあって護送はFBIが主導となって行われていたが、周辺住民に負傷者を出すほどの大規模な銃撃戦となり、職員にも多数の死傷者を出す大惨事となった
現場検証の結果、スペンサーの血痕がなく、監視カメラの映像からもスペンサーの抹殺を目論んでの襲撃ではなく、彼を当局から拉致もしくは奪還することが目的のものとされ、ジェームズ・マーシャル大統領は直ちにFBIとFBCにICPOとG対策センターと協力しての世界規模での捜索を下命
大統領直属の特別エージェントとなっていたレオン・S・ケネディと元陸軍特殊戦略部隊所属のジャック・クラウザーも調査に参加する
捜査の渦中で、スペンサーの車両襲撃を行った犯人側で、南米の犯罪組織『聖なる蛇』の構成員が複数紛れ込んでいることが銃撃戦で射殺された犯人の死体の身元から判明
レオンとクラウザーは、聖なる蛇のリーダーであるハヴィエ・ヒダルゴを調査するべく南米へ飛ぶ
一方、MI-6とCIA「IMF部隊」の調査から、FDCは事件の渦中であるアメリカから独立し、ある程度自由に動くことが出来るアンブレラフランス支部、アンブレラロシア支部が合同で今回のスペンサー奪還を図ったことを突き止めていた
追跡の結果、スペンサーはフランス領海にある孤島ロックフォート島のアンブレラの施設に逃げ込んでいることも、フランス対外治安当局DGSEの追跡で判明した
そこでGフォースEUは陸軍特殊化学防護部隊を現地に派遣することを決定、アドバイザーとしてGハウンド所属のバリー・バートンとレベッカ・チェンバースを招集
フランスも国家憲兵隊空挺介入中隊を出撃させ、DGSEのエージェントフィリップ・ローシェ率いる諜報員チームも作戦に参加していた
ロックフォート島に突入した合同部隊は、既に同島が何者かの襲撃を受け、現地職員が多数死亡しているところを発見する
B.O.Wも多数が稼働し調査は熾烈を極めるが、事前に潜入していたフィリップが、数日前にアンブレラパリ支局で捕まっていたクレア・レッドフィールドとロックフォート島の住民の生き残りであるスティーブ・バーンサイドを救出
彼女らの証言から、島の管理者でありアンブレラフランス支部の有力者であるアルフレッド・アシュフォードとアレクシア・アシュフォードの兄妹が今回の事件の黒幕の一人であることが明らかにされた
Gフォースは辛うじて島を制圧することに成功するが、スペンサーの姿は既に島には無く、アルフレッドも間一髪で取り逃がしてしまう
島の管理システムのデータも消去されてしまうが、ぎりぎりで吸い出されたデータから、アルフレッドが向かったのはロシア北東サハ共和国にある秘密基地であることを突き止めた
南米へ飛んだレオンとクラウザーは、現地協力者を失い、B.O.Wの大群に襲われながらも、道中で出会った少女マヌエラを連れながらもハヴィエの元に近づいていく
そしてハヴィエの口から、この一連の事件の真相が明かされることとなった
マヌエラはハヴィエの娘であり、彼女は土着の未知の風土病に冒されていた
彼女の命を救うため、ハヴィエはスペンサー奪還の為の手ごまを求めて接近を図ったアルフレッド、元ソ連軍大佐でアンブレラ親衛隊隊長セルゲイ・ウラジミールの提案を受け入れる
彼らから提供された新ウイルス『t-Veronica』を投与されたマヌエラは死を免れるが、定期的な臓器交換を必要とする体となり、スペンサー奪還と証拠隠滅を図ったセルゲイの奇襲で聖なる蛇の構成員もほぼ壊滅状態となってしまったのだ
レオンとクラウザーに追い詰められたハヴィエは自らにt-Veronicaを投与して怪物に変貌。二人を追い詰めるが、意を決したマヌエラによって二人は窮地を奪還、レオンによってハヴィエは倒され聖なる蛇はついに滅亡する
マヌエラを連れてヘリに乗り込んだ二人だったが、レオンの携帯端末にエイダからt-Veronicaのワクチンの試作設計図と、サハ共和国にあるとされるアンブレラのロシア秘密基地の正確な地図データが送信されてきた
マヌエラをG対策センター北米支部に託したレオンとクラウザーは、返す刀でクリス、ジル率いるGハウンド部隊と合流し、ロシアでのアンブレラとの最終決戦に向かうのだった
数日後、クリス、ジル、レオン、クラウザー、バリー、レベッカ、クレア、スティーブはSMPA、Gフォースロシア支部の陸戦部隊、Gハウンド部隊と共にロシアアンブレラ秘密基地を強襲した
アンブレラ残党の反撃はすさまじく、U.S.Sの残党の他、ハンターの大群、またセルゲイが独自に調節したテイロス、イワンと言ったカスタマイズタイラント、ノスフェラトゥと呼ばれる謎の怪物が多数投入され、Gハウンド部隊にも大きい被害が出る
だが、元スターズ部隊の連携と優れた身体能力を持つレオン、クレア、クラウザーと言った人材の奮闘によってついにその全てが打倒される
基地が崩壊していく中、セルゲイとアルフレッドを抹殺し真のアシュフォード家当主となったアレクシアの二人は自らを怪物化させ、クリス達に最後の戦いを挑む
マシンガンやライフルと言った軽火器は愚か、ロケットランチャーの直撃にもひるまない二大モンスターに一同は窮地に陥るが
増援として現れたハイヤード部隊の隊長熊坂誠勝少佐が、ある秘密兵器を運び込んできた
小型怪獣対策用にGフォースが研究し、ついに完成した新兵器、メーサーライフルだ!
熊坂と、彼から託されたクリスによって発射されるメーサーライフル
高速で連射される電磁エネルギーの弾丸は一瞬で二体のモンスターの肉体を焼き尽くし、トドメを刺すことに成功した
全ての障害を排除したGフォース部隊は、この基地に隠れているであろうスペンサーの身柄を拘束するべく捜索を続行する
やがて基地のすぐ外でスペンサーは発見されるが、クリス達がたどり着くころには既に死体となっていた
そしてそこにはもう一人意外な人物の姿があった
元スターズ隊長であり、アンブレラの幹部であった裏切者、アルバート・ウェスカーである
彼は『ある事』をスペンサーに問い詰め、同時にアンブレラに引導を渡すべくひそかに基地に潜入していたのだ
そしてひそかに基地を脱したスペンサーを相手にすべてを聞き出し、既に用無として射殺したのである
思わず銃を向け合うクリスとウェスカー
だが、基地近くのクレバスの底から大きな唸り声が響くと、周囲を見回す彼らの前に一体の怪獣がクレバスから姿を現した
暗い灰色の身体、頭部には角が生えた四つ足の怪獣は、クリス達を睨みつけるように見つめた後、静かに再びクレバスの奥へと姿を消した
そしてその一瞬のスキを突いて、ウェスカーの姿も吹雪の中に消えていたのである
一連の事件の黒幕であったスペンサーが死に、完全にアンブレラと言う企業は崩壊
一連のバイオハザード事件はこれでひと段落と言う形になった
だが、スペンサーの脱走は米国側にも手引する人間がいたという可能性が根強く残っており、クリス達バイオハザードに立ち向かう戦士たちは、これが終わりではなく新たな始まりであることを、口に出さずとも予感していたのである
00年12月
複数の明るい話題が世をにぎわせた
南極地下で『エレメントX』と仮称された未知の鉱物が発見され、精製する事でテクスメキシウムと言う常温超高効率電動物質へと変化するのである
常温下でも数ギガワットの電流が流れ、レーザー核融合システムの効率を数倍にはね上げるこの物質は、国家のパワーバランスを作用しかねないことから、慎重に慎重を喫して扱われることが国連会議で決定した
同じく、数年前から開始されていたSY計画の一番船、スターライトSY-1がついに就航
月面の有人基地として建造が進んでいたディオナベースも、それに続くように完成。少数人数による月開発のための移住が開始されたのである
無補給で地球から木星重力圏まで到達可能な新世代宇宙船の存在と、長らく夢物語であった月への移住の可能性は大きく、宇宙開発はさらに加速人々はこのニュースを20世紀最後にして最大のクリスマスプレゼントと呼び喜んだ
そして、21世紀が訪れる
何とか平和に迎えることが出来た新世紀、穏やかな100年になることを誰もが己の信じる神に願い、今はただ大いに喜ぶのであった
2001年1月、南インド洋クリスマス島周辺を航行中の漁船が、小さいが、移動する謎の環礁を目撃した
今回特撮映画以外のキーワードもちょっとちりばめてありますが、あくまでお遊びなのでニヤリとしていただければ幸い
果たしてロシアに現れた怪獣はナンナノカナー