ストライク・ザ・ブラッド~黒輪の根絶者〜 作:アイリエッタ・ゼロス
俺達三人は、ナラクヴェーラに向かって走っていた。すると、ナラクヴェーラは俺達に
向かって真紅のレーザーを放ってきた。俺と煌坂は横に躱したが、古城は
ナラクヴェーラの足元を潜ってレーザーを躱した。すると、ナラクヴェーラは古城を
標的にしたのか、無数のレーザーを放ち始めた。古城はそれを何とか躱し続けるが、
足下の瓦礫に脚を取られ地面に転がってしまった
「くっ....!」
古城はすぐさま体勢を立て直そうとしたが、ナラクヴェーラの攻撃準備は既に
終わっており、今にもレーザーが発射されそうだった。
「アステロイド・ウルフ! 奴の脚を潰せ!」
俺はアステロイド・ウルフを急いで召喚してナラクヴェーラの脚を一本破壊した。
しかし、ほぼ同時のタイミングでナラクヴェーラのレーザーは古城に向かって発射された。
「暁 古城!」
だが、そのレーザーは古城の前に立った煌坂の剣の前で受け流された。その様子を
古城は目を丸くして見ていた。
「....その剣、攻撃を受け流す事が出来るのか?」
俺は煌坂の隣に降りそう聞いた。
「正確には違うわ。私の剣、"煌華麟"の能力は二つで、一つは物理攻撃の無効化よ。煌華麟が
斬り裂くのは物質ではなく、物資を支える空間同士の連結。どんな攻撃も、空間切断による
断層を越えることはできない....だからこの剣が薙いだ空間は、一瞬だけ絶対無敵の障壁と
なるの。そして....」
煌坂はそう説明しながらナラクヴェーラに向かっていった。
「無敵の障壁は、この世で最も堅牢な刃にもなる。たとえ神々の兵器だろうと、私の剣舞に
斬れないものは無い!」
煌坂はナラクヴェーラの足元に入り、アステロイド・ウルフが潰した脚の
反対側を斬り裂いた。その影響でナラクヴェーラは体勢を崩し、煌坂は
ナラクヴェーラの上空に跳躍し頭部を刺し貫こうとした。だが、その攻撃は
ギリギリのところで届かなかった。
「えっ!?」
煌坂はすかさず二撃目を放つが、再び結界のようなもので攻撃は防がれていた。
「煌坂! 一度退がれ!」
俺がそう叫ぶと煌坂はナラクヴェーラから飛び降りたが、ナラクヴェーラの
レーザーの射程範囲に入ってしまっていた。
「っ!
俺は瞬時に煌坂の前に黒い輪を背負った巨大なクマを召喚した。
パルサーベアーはレーザーを腕の装甲で受け流した。
「こっちだ煌坂!」
俺はすぐさま煌坂の腕を引いて瓦礫の影に隠れた。だがその時、レーザーが
弾き飛ばした何かの金具が俺の手を掠った。
「チッ....」
瓦礫の影に隠れて手を見ると、手からは少し血が出血していた。
「お、おい終夜!」
「安心しろ。掠っただけだ」
「っ、ごめんなさい....私のせいで」
「気にするな。ここに来てる以上、怪我の覚悟はできている。....それよりも、
何で煌坂の攻撃が防がれた」
「何か結界みたいなものはあったけどな」
「多分、斥力場の結界ね。私の煌華麟の能力は全て刀身に触れないと発動しないのよ。
だからナラクヴェーラの装甲に触れられる前に斥力場の結界で覆う事で私の煌華麟が
触れる前に攻撃を防がれたんだわ」
「なんか、二人の攻撃を学習したみたいだな....」
古城の言葉を聞いて、煌坂は苦い顔をした。
「そうなると、古城の
古城、一撃で仕留められる自信は?」
「わからねぇ....成功すれば良いが、失敗したら....」
「再び暴れ出す....」
「(俺がユニットになれれば良いが、この状況だと流石に無理がある....
面倒な状況だな....)」
そうこう考えているうちに、急にナラクヴェーラがブースターを噴射して
上空へと離陸し始めた。
「アイツまさか! このまま島へ渡る気!?」
「っ、んな事させるかよ! 叩き落とせ、
古城の言葉によって
そして、ナラクヴェーラを上から押さえつけるように
古城としては島への移動さえ阻止してくれれば良かったものの、肝心の
いうものを知らず、かなりの威力でナラクヴェーラを叩きつけてしまった。その結果、
俺達が立っていた地面は突如崩壊を始めた。
「マジかよ....!」
「バカ─────!」
「うわぁぁぁぁぁ!!」
そして、俺達三人は