ストライク・ザ・ブラッド~黒輪の根絶者〜   作:アイリエッタ・ゼロス

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天使炎上 Ⅲ

 次の日

 

「何故こうも嫌な予感は当たるんだか....」はぁ

 今日の朝、起きると俺の姿は何とか男に戻っていた。そして今、俺は人のいない

 とある増設人工島(サブフロート)にいた。何故なら、俺はとある人物を探そうとしていたからだ。

 

「さて....」

 俺は腕を振るい、周りにカードを出現させた。そこから、俺は八枚のカードを手に取った。

 

召喚(コール)星輝兵(スターベイダー) ガンマダイル、クォーク・シュービル、オーロライーグル、

 シニスター・イーグル、スプレイ・バーディ、スピキュール・シャーク、アルベド・コンドル、

 ダーククラウド・スネーク」

 俺がそう言ってカードを投げると、八体のユニットが召喚された。

 

「ガンマダイル、オーロライーグルは島の北側で、シャーク、シニスター・イーグルは南側で、

 スネーク、シュービルは西側で、バーディ、コンドルは東側でアルディギアのマークが

 描かれた救命ポッドを探してくれ。俺は飛行船の反応が消滅した所から探す。見つけ次第、

 すぐに俺の所まで来い」

 そう言うと、ユニット達は鳴き声を上げてそれぞれ俺が言った場所に向かっていった。

 そして、俺は真っ黒なカードを手に取った。

 

「ライド・ザ・ヴァンガード!」

 俺がそう叫ぶと、俺の姿はブラスター・ジョーカーに変わった。

 

召喚(コール)、デスティニー・ディーラー』

 俺はデスティニー・ディーラーを召喚してその上に飛び乗った。

 

『ディーラー、頼むぞ』

 俺がそう言うと、ディーラーは目的の場所に向かって飛び始めた。

 

 〜十分後〜

 

『....ここが、反応が消滅した所か』

 ディーラーに乗って、目的の場所に着いた俺の周りには巨大な飛行船の

 残骸が海の上を漂っていた。

 

『(救命ポッドは何処にも無いか....上手く逃げたか、それとも....)』

 そんな一抹の不安を抱えながらも、俺はこの付近の無人島を探し始めた。

 だが、二時間近く探したが何処にもアルディギアのマークが付いた救命ポッドは

 見つからなかった。

 

『ここにも無いか....』

 俺は無人島を出て周りの景色を見た。

 

『(この付近の島は全て調べた。そうなってくると、残った可能性はここより離れた島か、

 既に飛行船を落とした連中に連れ去られたか....)』

 すると、突如シニスター・イーグルが俺の目の前に降りてきた。

 

『見つけたのか? シニスター・イーグル』

 俺がそう聞くと、肯定といった様子で鳴き声を上げた。

 

『っ、そうか! じゃあ今すぐ案内してくれ!』

 その言葉にシニスター・イーグルは頷き、空に向かって飛び始めた。俺もディーラーに乗って

 シニスター・イーグルを追いかけた。

 

 〜〜〜〜

 

 シニスター・イーグルを追いかけて見えてきた場所は絃神島から南西に三十分ほどで着く

 無人島だった。

 

『思ったよりも絃神島の近くまで流れて来たのか....』

 すると、海辺の付近にスピキュール・シャークが巨大な丸い何かを守っていた。

 よく見てみると、その丸い何かは純金製でゴム製の浮力具がついており、アルディギアの

 マークが描かれていた。

 

『....これ、救命ポッドかよ』

『(制作費いくらだよ....)』

 そんな事を考えながら、俺はディーラーから降り、救命ポッドに近づいた。

 すると、救命ポッドの近くには誰かの足跡が残っていた。その足跡は森の方に続いていた。

 

『まだ新しい....て事は、まだアイツは....』

 そう思い、俺は森の方に向かって走り出した。

 

 〜〜〜〜

 

 俺は森にある足跡を辿っていた。そして、辿り着いたのはそれなりに広さのある湖だった。

 

『無人島なのに、こんな綺麗な湖があるのか....』

 そうして、しばらく湖を眺めていると、急に背後から拳銃を突きつけられた。

 

「そのまま動かないで手を挙げてください」

 声からして、拳銃を突きつけているのは女だった。俺は大人しく女の言う通りに手を挙げた。

 

「....ここで一体何をしているんです?」

『....ちょっと人探しをしていただけだ』

「人探し、ですか....」

『あぁ』

「そうですか。でも残念ですね。あなたはここで終わりですよ」

 そう言って、女は引き金を引いた。だが、女の拳銃から聞こえてきたのは空砲の音だった。

 

『....はぁ。茶番はこれで終わりでいいか、()()

「....ふふふ。えぇ、わざわざ付き合ってくれてありがとうございます終夜。

 もう腕を下ろしてくださって構いませんよ」

 俺は腕を下ろし、後ろを向いた。そこには、俺がさっきまで探していた人物、

 アルディギア王国第一王女のラ・フォリア・リハヴァインが立っていた。

 

「終夜、きっと助けに来てくれると信じていましたよ」

『そうか....の割には、随分な茶番をしてくれたな。後、この姿の時にその名前で呼ぶな』

 俺は懐疑の目でリアを見ながらそう言った。

 

「あなたならノリに乗ってくれると思いましたから。実際、あなたも結構乗り気で

 やってくれましたからね。後、名前についてはごめんなさい。うっかり忘れていました」

 リアは嬉しそうにそう言いながら拳銃をホルダーに直した。

 

「さて、色々と聞きたい事もあるでしょう?」

『....まぁな』

「では、救命ポッドの方に戻りましょう。ここだと日差しが強いですからね」

 リアはそう言って、救命ポッドがあった方に向かって歩き出した。

 

『(自由奔放な性格は相変わらずか....)』

 そんな事を考えながら、俺はリアの後についていった。

 

 

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