ストライク・ザ・ブラッド~黒輪の根絶者〜   作:アイリエッタ・ゼロス

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天使炎上 Ⅷ

 リアside

 

召喚(コール)、小惑星帯のレディガンナー』

 古城が厚化粧の吸血鬼に叫んだ後、終夜は一体の部下を召喚した。

 

『小星ガンナー、模造天使(エンジェル・フォウ)を頼むぞ』

『YES、我が先導者(マイ・ヴァンガード)

 終夜がそう言うと、召喚された者はそう答え模造天使(エンジェル・フォウ)に銃を向けた。

 そして、終夜は古城とともに叶瀬 夏音の元に向かって行った。

 

「さて、では私達も参りましょうか雪菜」

「はい!」

 そう言うと、雪菜は厚化粧の吸血鬼に向かって行った。すると、私の目の前には

 片腕を失った獣人が立った。

 

「何で姿が変わってるか知らねぇが、さっさと捕獲させてもらうぞ!」

 そう言うと、獣人は一気に私に接近し、私に鉤爪を振り下ろしてきた。それを私は障壁を

 作って防いだ。

 

「何っ!?」

「その程度の攻撃では、この障壁は傷一つ付きませんよ」

 私はそう言いながら呪式銃から黒い弾丸を放った。弾丸は目にも見えない速さで獣人の脚を

 貫いた。

 

「グッ!?」

「....ここで時間をかけても仕方がありません。一瞬で終わらせましょう」

 私がそう言うと、呪式銃の銃剣(バヨネット)が白と黒の光に包まれた。

 

「こんな、こんな所で終わってたまるかぁぁ!!」

 獣人の男は足の傷を無視して私に向かってきた。

 

「....終わりですよ、あなたは」

 私は獣人の攻撃を避け、銃剣(バヨネット)で獣人の胸を斬り裂いた。

 

「ガハッ....!」

 獣人の男の胸は私の銃剣(バヨネット)で斬り裂いた痕ができ、そこから大量の血が流れていた。そして、

 私は獣人の男に手を向けてこう言った。

 

呪縛(ロック)

 すると、獣人の男は黒い球体に封じ込まれた。それと同じタイミングで、上空で何かが

 割れる音が聞こえた。見ると、終夜が召喚した者が模造天使(エンジェル・フォウ)の仮面を破壊していた。

 

「(これで模造天使(エンジェル・フォウ)の方も終わりましたか。後は....)」

 そう考えながら雪菜の方を見ると、私に向かって紅い槍のエネルギー波が数本向かってきた。

 私はそれを再び作った障壁で全て無効化した。

 

「獣人と同じく、あなたも甘いですよ。ベアトリス・バスラー」

 私はそう言いながら厚化粧の吸血鬼に近づいて行った。その時、私はある詠唱を唱え始めた。

 

「我が身に宿れ、神々の娘。軍勢の守り手。剣の時代。勝利をもたらし、死を運ぶ者よ」

 すると、私の呪式銃に付いている銃剣(バヨネット)が巨大な光の剣になった。その光の剣には黒い線が

 一本あった。

 

「そ、それはヴェルンド・システムの擬似聖剣!?」

 厚化粧の吸血鬼は擬似聖剣に驚いていた。

 

「馬鹿なっ、そいつは精霊炉を備えた母船が近くになきゃ....まさか、精霊を召喚したのか! 

 自分の中に!」

 吸血鬼は察したかのような表情でそう叫んだ。

 

「えぇ。今は私が精霊炉です。ベアトリス・バスラー」

 そして、私は呪式銃を天に掲げた。

 

「騎士のみならず、非戦闘員にまで手にかけたあなたの所業....ラ・フォリア・リハヴァインの

 名において断罪します。我が部下たちの無念、その身で思い知りなさい」

「んな事....私が知った事じゃないのよ!」

 吸血鬼は再び紅い槍で攻撃しようと槍を出現させたが、私の背後から飛んできた黒い銃弾が槍を

 持った手と脚を貫いた。

 

「グッ....!?」

『後は貴方の好きにしなさい、王女様』

 銃弾を撃ってきたのはどうやら終夜の部下のようだった。

 

「えぇ、感謝します」

 そして、私は吸血鬼に向かって擬似聖剣を振り下ろした。

 

「こんなガキ共に....! この、私が....!」

 吸血鬼は恨み言を呟きながら地面に倒れた。そして、私は獣人と同じく吸血鬼を呪縛(ロック)した。

 

「これでこちらは終わりですね....」

 そう呟きながら、私は終夜達の方を見た。

 

「二人とも、後は頼みましたよ」

 

 

 〜〜〜〜

 終夜side

 

 俺は今、古城とともに覚醒した叶瀬 夏音を見上げていた。

 

『....暁 古城、一回で決めろ。時間がかかれば、彼女への負担が多くなるぞ』

「あぁ、わかってる」

『....では、行くぞ!』

 俺は地面を蹴り、叶瀬 夏音に一気に接近した。叶瀬 夏音は俺に向かって光の槍を

 放ってきたが、俺はブラスター・ブレードで弾きながら叶瀬 夏音の前まで来た。

 

『はぁぁぁっ!』

 そして、俺は自分と叶瀬 夏音の間で剣を振った。すると、剣を振った場所には巨大な

 穴が開いた。

 

『今だ暁 古城!』

「あぁ! ”焔光の夜伯(カレイドブラッド)"の血脈を継ぎし者、暁 古城が、汝の枷を放つ! 疾く在れ(きやがれ)

 三番目の眷獣"龍蛇の水銀(アル・メイサ・メルクーリ)"!」

 古城がそう叫ぶと、俺の背後に水銀の鱗に覆われた双頭龍が現れた。

 

「行け! 龍蛇の水銀(アル・メイサ・メルクーリ)!」

 龍蛇の水銀(アル・メイサ・メルクーリ)は叶瀬 夏音から放たれる光の槍を躱しながら両翼を喰いちぎった。そして、

 俺は落下する叶瀬 夏音を受け止めようとしたが、突然放たれた凄まじい閃光に

 吹き飛ばされた。

 

『チッ....!』

 俺は空中で受け身を取りながら地面に着地して上空を見た。上空には、燃えるような赤い

 歪んだ翼を生やした叶瀬 夏音がいた。

 

「くそっ....! あれでもダメなのかよ!」

『....いや、ここで終わらせる』

 俺はそう言って一瞬で叶瀬 夏音の背後に回った。そして、俺は叶瀬 夏音の翼を根本から

 断ち切った。すると、叶瀬 夏音と翼は離れ、翼は制御する術を失い暴走を始めた。

 

『暁 古城! やれ!』

「っ! 龍蛇の水銀(アル・メイサ・メルクーリ)!」

 俺の言葉に反応した古城は、龍蛇の水銀(アル・メイサ・メルクーリ)を動かし翼を喰らった。そして、俺は叶瀬 夏音を

 キャッチして地面に着地した。

 

『....終わったな』

 俺はそう呟きながら晴れた空を見上げた。

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