ストライク・ザ・ブラッド~黒輪の根絶者〜   作:アイリエッタ・ゼロス

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少しオリジナル回を挟みます


根絶者のとある一日編
根絶者と王女 Ⅰ


「はぁぁぁ....終わった....」

 リアを救出してから三日程経った。俺は家でなっちゃんに大量に渡された課題を

 処理していた。そして、ようやくその課題が終わり床に寝転がった。

 

「(四日サボったツケには多過ぎる....)」

 そんな事を考えていると、急に腹が鳴った。

 

「....何かあったか?」

 俺は起き上がって冷蔵庫や引き出しを見るが、食べれそうな物は何一つ無かった。

 

「こ、こんな時に....はぁ、外に何か食いに行くか」

 俺はそう思い服を着替えて財布と携帯を持って出ようとした時、急にチャイムが鳴った。

 

「(....誰だ? 古城....それか凪沙ちゃんか?)はい....」

 俺はそう考えながら扉を開くと、そこにはありえない人物がいた。

 

「こんにちは終夜」

 扉の前にいたのは何故か私服姿のリアだった。俺はリアの顔を見た瞬間、扉を閉めた。

 

「(....疲れてるから幻覚でも見たか)」

『(いや、それは無理があるぞ我が先導者(マイ・ヴァンガード)....)』

 頭の中でそう考えているとジョーカーがそう言ってきた。そう考えている間に、リアは何度も

 何度もチャイムを押してきた。これ以上は近所迷惑になると思った俺は諦めて扉を開いた。

 

「....リア、それ以上は近所迷惑だからやめろ」

「でしたら急に扉を閉めないでください。せっかく時間を作って遊びに来たんですよ」

「遊びにってお前....護衛は」

「上手く撒いてここまで来たんです。まぁ取り敢えず、お邪魔しますね」

 リアは俺の許可なく勝手に俺の家に入ってきた。

 

「ここが終夜の家ですか....なかなか良い所ですね」

「そりゃどうも....てか、お前どうやって俺の家の場所を。それに入り口はカードキーが....」

「家の場所は南宮 那月に教えてもらいました。その時に一緒にこれも渡されたので」

 そう言ってリアが見せてきたのは俺がなっちゃんに渡したカードキーだった。

 

「あのロリ教師....」

「まぁまぁ。それよりも、終夜は何処かに行こうとしていたのですか?」

 リアは今の俺の姿を見てそう聞いてきた。

 

「....昼飯食いに行こうとしてたんだよ」

「そうなんですね。何を食べに?」

「....強いて言うならラーメンだな」

「ラーメン! 確か、中華麺とスープに様々な具材を乗せた麺料理ですね!」

 リアはどこかテンションが高そうにそう言った。

 

「あぁ....お前まさか、ついて来る気か?」

 俺は嫌な予感を感じてそう聞いた。

 

「えぇ。さっきも言いましたけど、今日は終夜と遊ぶためにここまで来たんですから。

 あ、別に断ってくれても構いませんが、その時は....」

 リアはそう言いながらある写真を見せてきた。その写真は俺が女体化して浴衣を着た写真と、

 俺がジョーカーの姿でリアとキスをした写真だった。

 

「この二枚の写真をばら撒かせていただきますね」

「....お前、それほぼ脅迫じゃねぇか」はぁ

 俺はそう言って諦めたようにため息をつきながら、部屋から帽子とメガネを

 持ってきてリアに渡した。

 

「....ついて来るのは良いが、せめて変装だけはしてくれ。街中でバレたら面倒な事に

 なるのが目に見える」

「分かりました」

 リアは素直にそう言うと帽子をかぶりメガネをかけた。

 

「では、早速行きましょうか!」

 

 

 〜〜〜〜

 

「ここがラーメン屋、ですか....!」

 電車に乗って数十分、俺とリアは俺がよく行くラーメン屋の前にいた。

 

「あぁ、たまに古城とかと行くんだよ。とりあえず店の中に入るぞ」

 俺はそう言って店の中に入った。

 

「いらっしゃい....って、アンタか伊吹」

「どうもミサキさん」

 店に入って話しかけてきたのは店員のミサキさんだった。

 

「....その隣にいる子、見た事ないけどアンタの友達?」

「えぇ。アルディギアにいた時の友人で」

「アルディギアね....ま、とりあえず好きな席に座って」

 そう言われ、俺とリアは窓側の席に座った。そして、ミサキさんはメニュー表と

 お冷を持ってきた。

 

「今、期間限定でトマト味噌ラーメンってのやってるから。....って言っても、アンタは

 いつものか」

「別に良いじゃないっすか」

「別に悪いとは言ってないよ」

 そう言うとミサキさんは厨房の方に戻っていった。俺がミサキさんとそう話している間に

 リアはメニュー表を見ていた。

 

「何か良いのあったか?」

「そうですね....どれもこれも気になりますが、一番気になるのはコレですね」

 リアが指を差したのは期間限定のトマト味噌ラーメンだった。

 

「そうか。じゃあ注文するぞ」

 俺はそう言うとボタンを押した。すると、厨房からミサキさんが出てきた。

 

「ミサキさん、トマト味噌一つと黙示録の炎一つ」

「はいよ。シンさん、トマト味噌と黙示録の炎一つだって」

 ミサキさんは厨房の奥に戻るとそう言っていた。

 

「....はぁ。てか、昼飯がラーメンで良かったのか? この島だったら他にも結構

 飯屋はあるぞ」

「えぇ。お城でまずラーメンなんて出る事はありませんから。お城で出る麺類なんて

 パスタぐらいですし....」

「....そうか。じゃあ今度は蕎麦でも食いに行くか?」

「あら、また一緒に行ってくれるんですか?」

「飯屋ぐらいなら暇な時だったらいつでも付き合ってやるよ。....ただし、前もって

 連絡ぐらいしろよ。急用でたまに出かけてる時があるからな」

「ふふっ、そうですか。では、また次の機会を楽しみにしていますね」

 リアは嬉しそうに笑みを浮かべながらそう言った。そうして、少し話しをしていると

 ミサキさんがラーメンを運んできた。

 

「はい、トマト味噌と黙示録。ごゆっくり」

 リアの前には赤いスープに野菜がたっぷりと乗ったラーメンが、俺の前には石釜にリアとは

 比べものにもならない程赤いスープに赤い粉が乗ったラーメンが置かれた。

 

「....赤過ぎじゃないですか?」

「....まぁ超激辛ラーメンだからな。んじゃま、いただきますっと」

「私も、いただきます」

 そう言って、俺達はラーメンを食べ始めた。すると、半分ぐらい食べ終わった時、リアが

 俺のラーメンをジッと見ていた。

 

「....リア、まさかと思うが食べてみたいとか思ってるのか?」

「....えぇ。それだけスパイシーの香りがすると流石に気になります」

「....そうか。食べるのは良いが、スープは出来るだけ落として食えよ」

 俺はラーメンが入った石釜をリアの前に置いた。そしてリアは麺を少し取って食べたが、

 口に含んだ瞬間咳き込んだ。

 

「....やっぱそうなると思った」

「ケホッ、ケホッ! か、辛すぎます....!」

 リアは慌てたように水を飲んだ。

 

「そりゃハバネロやら何やらかんやら入ってるからな。よっぽど辛いのが好きじゃないと

 食えねぇぞ」

 俺はそう言いながら石釜を自分の前に戻してラーメンを食った。

 

「終夜....あなたの舌、絶対にオカシイですよ....」

 リアはありえないものを見るような目で俺を見てそう言ってきた。

 

「ひでぇ言われようだなおい....」

 俺はリアの言葉を流しながらラーメンをすすった。

 

 

 

 

 

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