ストライク・ザ・ブラッド~黒輪の根絶者〜   作:アイリエッタ・ゼロス

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根絶者と第四真祖の妹 Ⅰ

「シュウ君何食べたい?」

「そうだな....」

 学校が終わって放課後になり、俺は凪沙ちゃんとスーパーに来ていた。そして、二人で

 食材を見ながら今日の晩御飯の事を考えていた。すると、いつのまにか俺と凪沙ちゃんは

 肉売り場に来ていた。

 

「凪沙ちゃん。すき焼きはどうだ?」

「すき焼き! 良いね! それだったら古城君にも野菜を食べさせる事が出来るし」

「そっか」

「じゃあお肉と野菜と卵、あとキノコも買わないと!」

「それとシメのうどんだな」

 そう言って、俺と凪沙ちゃんは手分けしてすき焼きに必要な物をカゴに入れてレジに

 向かった。

 

「あっ....」

 すると、凪沙ちゃんが財布を見ると声を上げた。

 

「どうした凪沙ちゃん」

「ポイントカード忘れちゃって。シュウ君、カード持ってる?」

「あぁ。持ってるぞ」

 そう言って、俺は財布からカードを取って店員に渡した。

 

「ありがとうシュウ君」

「別に良いって」

 そう言いながら、俺は財布から一万円札を取り出してキャッシュトレイに置いた。

 

「シュ、シュウ君!? ココは私が....!」

「気にしなくて良いって凪沙ちゃん。俺は作ってもらう側だから食材代ぐらい払うって」

「で、でも....流石に全額払ってもらうのは悪いよ....」

 凪沙ちゃんの言葉に俺は少し考えてこう言った。

 

「....じゃあ、帰ってから飲み物代とデザート代だけくれるか?」

「っ! う、うん! じゃあ帰ったらレシート貸してね」

「わかったよ。それじゃあ家に帰ろっか」

 俺は袋に買った物を入れて持ち、凪沙ちゃんと一緒に家に向かって歩き出した。

 

 

 〜〜〜〜

 

「ただいま〜!」

「お邪魔しますっと」

 俺は今、凪沙ちゃんの家に来ていた。だが、家の中からは返事が聞こえなかった。

 

「....まだ帰ってないのかな?」

「....そういえば、なっちゃんに残るように言われてたような」

「南宮先生に? って事はまた居残りなのかなぁ」

「多分そうだろうな。ま、料理の準備している間に帰ってくるんじゃないか?」

「そうだね。それじゃあ準備しよっか」

 凪沙ちゃんがそう言ったので、俺は一度自分の家に戻って着替え、食器やガスボンベを

 持っていった。

 

「よし。じゃあ凪沙ちゃん、俺は何をしたらいい?」

「えっと、じゃあ玉ねぎと白菜を切るのをお願い。私は長ネギとキノコを切るから」

「わかったよ」

 俺はそう言うと、玉ねぎの皮を剥いて薄切りにした。そして、白菜はざく切りにした。

 

「シュウ君、いつ見ても思うけど手際良いよね」

「ん? まぁ一人暮らししてるからな。というか、そう言ってる凪沙ちゃんの方が手際は

 良いと思うけど」

「あはは....まぁ、暁家のキッチンを任されてるからね!」

 凪沙ちゃんはそう言いながらも、手際良く具材を切っていた。

 

「よし。具材は切り終わったし、次は割り下作ろっか!」

「わかったよ」

 

 

 〜〜〜〜

 姫柊side

 

「あー....頭痛ぇ」

「先輩、お疲れ様でした」

 私は今、先輩と一緒に先輩の家に向かっていった。

 

「はぁ....今日は一段としごかれたな....」

「授業中に寝ている先輩の自業自得ですよ。....それよりも少し意外でしたね」

 私は先輩を待っている間に思っていた事を呟いた。

 

「何がだよ」

「先輩が凪沙ちゃんと伊吹先輩の事について何も言わない事ですよ」

 その言葉を聞いて先輩は足を止めた。

 

「先輩、この前凪沙ちゃんのクラスメイトの子が屋上に呼び出した時はあんなに慌ててたのに....

 伊吹先輩には何も言わないんですね」

「....ま、凪沙があんなに嬉しそうにしてるところに水を差すのは流石にな。それに、凪沙が

 好きになった奴は信頼できる終夜だし。もしも凪沙が終夜と付き合うって言っても、俺は

 反対する気はねぇよ」

 私は先輩の言葉に驚いて思考が停止した。

 

「....シスコンの先輩がそんな事を言うなんて。明日は雪でも降るんでしょうか....」

「おい待て。それどういう意味だ」

「そのままの意味ですよ。....でも、伊吹先輩は凪沙ちゃんの好意に気づいてなさそうですよね」

 私は朝の伊吹先輩の様子を思い出しながら先輩にそう言った。

 

「そうだよな....アイツ、変に鈍感なところあるよな」

それ、先輩が一番言えない事ですよ....」はぁ

 私は先輩に聞こえないぐらいの声でそう呟いた。

 

「ん? 今、何か言ったか?」

「....何でもないですよ。さ、早く帰りましょうか」

 私はそう言って先輩の前を歩き出した。

 

 

 〜〜〜〜

 終夜side

 

「....ふぅ、後は古城君達が帰ってくるのを待つだけだね」

「そうだな」

 あれから割り下を作った俺と凪沙ちゃんは野菜や豆腐を割り下に入れて二人の帰りを

 待っていた。

 

「....そういえばシュウ君」

「何だ凪沙ちゃん?」

 俺が四人分のコップや箸を用意していると凪沙ちゃんが声をかけてきた。

 

「今日のお昼に古城君が見せてくれた写真の人ってさ、シュウ君の友達なんだよね?」

「あぁ。それがどうかしたのか?」

「その、確認なんだけどさ....彼女さんじゃないんだよね?」

「....? あぁ、別に彼女とかではないけど」

「っ! そ、そっか! だったらまだ私にもチャンスが....!

 凪沙ちゃんはどこか安心したような表情をしていた。

 

「凪沙ちゃん?」

「な、何シュウ君?」

「安心したような表情してるけど、どうかした?」

「う、ううん! 何でもないよ! そ、そういえばさ! シュウ君って....」

「帰ったぞ凪沙ー」

 凪沙ちゃんが何かを言おうとした時、古城の声が玄関から聞こえてきた。

 

「....帰ってきたか」

「み、みたいだね....じゃ、じゃあ私は卵取ってくるね!」

 凪沙ちゃんはそう言って冷蔵庫の方に走っていった。

 

「(....凪沙ちゃん、何聞こうとしたんだ?)」

 俺はそんな事を考えながら凪沙ちゃんの後ろ姿を見ていた。

 

 

 

 

 

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