ストライク・ザ・ブラッド~黒輪の根絶者〜 作:アイリエッタ・ゼロス
「ごめんねシュウ君。洗い物に片付けまでしてもらって」
「気にしなくて良いって凪沙ちゃん」
あの後、帰ってきた古城達とすき焼きを食べ、デザートを食べた俺は、凪沙ちゃんと
一緒に洗い物をしていた。ここにいない古城は、部屋で姫柊に勉強を教えられていた。
そうして洗い物をしている時に、俺はある事を思い出した。
「そういえば凪沙ちゃん。古城が帰ってきた時に何か聞こうとしてたけど、何を聞こうと
したんだ?」
俺がそう聞いた瞬間、凪沙ちゃんの身体は固まった。
「....? 凪沙ちゃん?」
「あ、あぁ! アレね! そんなに大した事じゃないよ! ちょっと気になっただけだから!」
「気になった?」
俺がそう言って首をかしげると、凪沙ちゃんは少し遠慮したようにこう聞いてきた。
「え、えっと....そのね....シュウ君ってさ、もし彼女にするならどんな人が良いの?」//
「....えっ?」
俺は予想外の質問に思考が停止した。
「そ、その、私のクラスメイトの子がね! シュウ君の事が気になるって言ってて。
それで私に聞いてくれないって言われててさ!」
凪沙ちゃんはどこかまくしたてるようにそう言ってきた。
「そ、そっか」
「そ、それで、シュウ君ってどんな人を彼女にしたいの!」
「そうだな....」
「(....今まで考えた事がなかったな)」
俺はしばらく考えこみ、凪沙ちゃんにこう言った。
「....強いて言うなら、優しくて、俺のことを信じてくれる人が良いな」
「そ、そうなんだ....」
俺がそう言うと、凪沙ちゃんは何かを考え込んでいた。そんな時、俺は逆に凪沙ちゃんに
こう聞いてみた。
「逆に聞くけど、凪沙ちゃんはどんな人を彼氏にしたいんだ?」
「わ、私!?」///
「あぁ」
「わ、私はその....シュウ君みたいにカッコよくて、一緒にいて楽しい人が良いかな」///
凪沙ちゃんは顔を赤くしながらもそう答えた。
「そっか。凪沙ちゃんと付き合う人はきっと楽しい毎日だろうな」
「そ、そうかな?」///
「あぁ。俺は凪沙ちゃんと話ししてて楽しいぜ。多分凪沙ちゃんの周りの人もそう思ってるって」
「そ、そっか....! シュウ君、楽しいって思ってくれてるんだ....!」
そう話している間に、俺は洗い物が全て終わった。
「よしっ、洗い物終了っと」
すると、突然ポケットに入れている携帯が鳴った。電話を掛けてきたのはなっちゃんだった。
俺は一言凪沙ちゃんに言って電話に出た。
「もしもし」
『伊吹、今暇か?』
「まぁ、暇と言われれば暇だが....何か用なのか?」
『あぁ。先程眷獣を使った馬鹿な連中がいてなぁ。そいつらをとっ捕まえてこい』
「....それ、俺じゃなきゃダメか?」
『人員を集めている間に逃げられたら面倒だ。それに、私も私ですぐに動けん』
「....そういう事なら仕方ないか。わかった。じゃあ今からすぐに動く」
『あぁ、頼んだぞ』
なっちゃんはそう言うと電話を切った。
「悪い凪沙ちゃん。ちょと用事が出来ちまったから今日は帰るな」
そう言って俺は自分の家から持ってきた物を纏めた。
「う、うん。じゃあまた明日!」
「あぁ。すき焼きご馳走様」
俺は暁家を出て自分の家に戻って荷物を置くと、バイクに乗ってなっちゃんからメールで
送られてきた場所に向かった。
〜〜〜〜
凪沙side
「シュウ君、ああいう人が良いんだ....」
私は自分の部屋でシュウ君の言っていた事を思い返していた。
「(優しくて、信じてくれる人か....)」
私は自分の携帯を開いてある事を調べ始めた。
「(えっと、好きな人にやってあげたら喜んでもらえる事って何があるんだろ....)」
そうして調べている時、部屋の外から古城君と雪菜ちゃんが私を見ている事に
私は気づかなかった。