ストライク・ザ・ブラッド~黒輪の根絶者〜 作:アイリエッタ・ゼロス
姫柊side
「シュウ君、一体何処に行ったんだろう....」
「バイクはあったからそう遠くに行ってはないと思うが....」
朝食を食べ終えた私達四人は空港にいた。
「....てか、何でお前らまでいるんだよ。矢瀬、浅葱」
暁先輩がそう言った先にはパーティーマスクを付けた矢瀬先輩と藍羽先輩がいた。
「よく気づいたわね、私達の完璧な変装に」
「何が完璧だよ....逆に目立ちまくってたぞ。てかそれ、何処から持って来たんだよ」
「仮装パレード用のやつをちょっとな」
「あれ? 終夜は?」
マスクを外した藍羽先輩は伊吹先輩がいない事に気づいてそう聞いてきた。
「分かんねぇ。朝、家に居なかったからなぁ」
「あ、そうなんだ。連絡は?」
「携帯忘れてるから無理だ」
先輩が藍羽先輩にそう言っていたその時....
「古城!」
突然私達の頭上から先輩の名前を呼ぶ声が聞こえた。上を見ると、先輩に向かって
飛び降りてくる人影があった。飛び降りて来たのは快活そうな雰囲気の人で、髪型は
ショートボブ。ポーツブランドのフード付きチュニックとショートパンツを着ていた。
「うおっ!?」
先輩はその人を何とか受け止めたが、何故か抱き合うような姿勢になっていた。
「ユ、ユウマ!?」
「久しぶり。元気そうだね、古城」
「ユ、ユウマって....」
「あの子、昨日の写真の子!?」
藍羽先輩は昨日の写真の人だという事に驚いていた。私も声には出さなかったが内心では
もの凄く驚いていた。
「お前、相変わらずむちゃくちゃするな....」
「古城の前でぐらいしかここまでむちゃくちゃしないって」
そう言いながら、ユウマさんは先輩から離れると、凪沙ちゃんがユウマさんに
近づいていった。
「ユウちゃん久しぶり!」
「久しぶりだね凪沙ちゃん。美人になったね。見違えたよ」
「またまたぁ....この前写真送ったばっかじゃん」
「ねぇ、あれは一体どういう事!」
「わ、私に聞かれても....」
鬼気迫った藍羽先輩に、私はそう返すしかなかった。
「そうだユウマ。紹介しておく。こっちの二人は凪沙のクラスメイトの叶瀬 夏音と
姫柊 雪菜。そこの二人はただの通行人」
「誰が通行人よ!」
藍羽先輩と先輩のやり取りを見てユウマさんは笑っていた。
「面白い友達だね古城」
ユウマさんはそう言って私達に頭を下げた。
「仙都木 優麻です。みなさん、どうぞよろしく」
〜その頃〜
終夜side
「かはっ....!?」
「ネーナ!」
『バニッシュデリート....』
現在、俺は白と青のローブを纏った女と戦っていた。そして、俺は今、白いローブを
纏った女は
『....雑魚は全て奴等が潰した。これで、残るはお前だけだ』
「....っ、ありえない! あれだけの数を、たった四体の化け物に倒されるなど!」
『じゃあこの状況をどう説明する』
そう言った俺は背後を見た。背後には、エルロ達が
転がっていた。
「それはっ....!」
『これで分かっただろ。お前等は俺を、いや、俺達を舐めすぎた』
そう言いながら俺は腕に力を溜めた。
『失せろ、この魔女風情が』
そして、溜めた力を一気に解放し巨大な光線を放った。光線を受けた魔女はその場で
倒れていた。
『....終わりだな』
そう言って腕を向けた瞬間、魔女の持っていた魔導書が光り出した。
「そうは行くか....! せめて、汝だけはここから抜けさせぬ!」
そう叫んだ瞬間、島の全体を包み込む様に巨大な結界が張られた。
「破壊できるならしてみるが良い....ただし、絃神島の人間の無事は保証せぬがな....」
そう恨み言を残しながら、魔女の女は気絶し魔導書は燃えて灰になった。俺はそれを見届け、
女を
「一体何の結界だ....」
俺はそう呟いてカードを展開させて四枚のカードを手に取った。
「
鍵盤の
そして、四枚のカードを投げると、投げた所に魔法陣が展開され四体のユニットが現れた。
『
『我等に何かご用でしょうか?』
四人は俺の前で膝をつきながらそう聞いてきた。
「お前達、この島に張られた結界を調べてくれ」
『結界を、ですか....』
「あぁ。この結界が絃神島とどう関係しているか。それと、結界の解除の方法もな」
『承知いたしました』
『少し時間は掛かると思いますが、お任せください。行くぞお前達』
黒門を開く者の言葉で、四人はそれぞれ別の方向に向かっていった。
「....さて、コイツらの記憶の処理と魔導書の回収するか」
そう呟き、俺は四枚のカードを手に取った。
「
連なる黒輪 プレアデス」
俺は四枚のカードを上空に投げると、魔法陣から四体のユニットが現れた。
『
『ワレラニ、ニンムカ?』
「あぁ。ここに
コイツらの記憶からここに来た目的を探し出してくれ」
『承知しました』
そう言って、俺と四体のユニットは魔導書の回収と記憶の書き換えを始めた。