ストライク・ザ・ブラッド~黒輪の根絶者〜   作:アイリエッタ・ゼロス

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蒼の魔女の迷宮 Ⅹ

 紗矢華side

 

「ん....もう朝....って.....!?」

 カーテンから射す朝陽で、私は目が覚めた。その瞬間、私は自分の身体に違和感を

 感じた。その違和感の正体は、自分が服を一枚着ていない事だった。

 

「な、何で....!? 寝る時に私は服を着てたはずなのに....」

「ん....」

 私の慌てた声が聞こえたのか、隣で寝ていた王女も目を覚ました。そして、何故か王女も

 服を一枚も着ず、下着姿だった。

 

「おはよう紗矢華。昨夜のあなたは、とても情熱的でしたね」

「ちょっ....!? な、何言ってるんですか! それだと色々と誤解が起きるんですけど!」

 私はブランケットを身体に纏ってベッドから出た。

 

「あら? 日本では同じベッドで朝を迎えた人に対してこう言うと侍女から教わったのですが....

 違いましたか?」

「違います! そ、そういうのは自分が好きな人に対して言う事で....」

「あぁ....! では、私達の場合は終夜に言えば良いのですね!」

「っ!?」

 王女の言葉に私の思考は一瞬停止した。

 

「どうしましたか紗矢華? ....もしかして、終夜に向かって自分が言っているのを

 想像しましたか?」

「なっ....!?」///

 そう言われた瞬間、私の顔は一気に真っ赤になった。

 

「あらあら。図星でしたか」

「ち、違います! へ、変な誤解をしてください!」///

 私はそう言うが、顔が赤くなっていくのは抑えられなかった。

 

「ふふふ....まぁそれは置いておきましょうか」

 そう言いながら、王女は充電器に挿していた携帯を確認し始めた。

 

「時に紗矢華。今回のこの事態、どう考えていますか?」

 王女は携帯の確認を終わらせると、急にそう聞いてきた。

 

「こ、今回の事態ですか....?」

 私はこれまでの事を考え、それを纏め上げてこう言った。

 

「....その、悪ふざけにしてはあまりにも度が過ぎているものかと」

「紗矢華もそう考えていましたか」

「と言うと、王女もですか?」

「えぇ。恐らく、今回のこの空間異常は本来の目的ではないのかもしれません」

「本来の目的ではない、ですか?」

 王女の言葉に、私は疑問を持ちながらそう言った。

 

「えぇ。恐らくですが、空間異常はただのブラフで、本来の目的は別のものかと....」

 すると、突然王女の携帯が鳴った。王女は携帯を手に取り画面を見ると、なぜか笑顔を

 浮かべていた。

 

「紗矢華、どうやら今日は一段と忙しくなりそうですよ」

「えっ....?」

 

 

 〜〜〜〜

 終夜side

 

「....朝か」

 陽の光で俺は目覚めた。空は随分と晴れており、気温としては丁度良いぐらいだった。

 俺は周りを見ると、ラドンとクリプトンが周囲を警戒していた。

 

「お前達、見張りご苦労だったな」

 俺が二体に向かってそう言うと、二体は頷きカードになって俺の手元に戻ってきた。それを

 カードの束に戻すと、俺はマヨロンの気配がする方に歩いていった。そして、海岸の近くで

 マヨロンが結界に向かって何かしているのが見えた。

 

「マヨロン」

『っ! 我が先導者(マイ・ヴァンガード)。おはようございます』

「おう。....結界の方はどうだ」

『あと一時間もすれば解除が終わります。それと我が先導者(マイ・ヴァンガード)、黒門にコレを』

 そう言うと、マヨロンは謎の数式が書かれた紙を渡してきた。

 

「コイツは?」

『絃神島に入るための空間転移に必要な演算です。結界を力づくで破壊しても良いですが、

 その場合、図書館の者に我が先導者(マイ・ヴァンガード)の存在が気づかれ妨害を受ける可能性があります。

 ですので、ここは図書館に気付かれずに絃神島に戻り、結界を作り出している魔導書を

 超遠距離からの狙撃で破壊した方が良いと思いましたので』

「そうか....すまないな」

 俺はそう言って演算が書かれた紙をポケットに入れた。

 

『いえ。結界の解除が終わり次第、こちらから報告させていただきますので、我が先導者(マイ・ヴァンガード)

 それまで魔力の回復に専念してください』

「あぁ。じゃあ、そっちは任せたぞ」

 そう言って、俺は自分がさっきまで寝ていた所に戻った。そして、カードを展開して召喚する

 ユニットの選抜を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

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