ストライク・ザ・ブラッド~黒輪の根絶者〜 作:アイリエッタ・ゼロス
今年も『ストライク・ザ・ブラッド~黒輪の根絶者〜』
その他の小説もよろしくお願い致しますm(_ _)m
デスティニー・ディーラーに乗った俺は、絃神島の北端にある岸壁の近くに向かっていた。
『....いた』
そして、俺がその近くに着くと、巨大な蛇が出現していた。
『....ライド』
俺はそれを見た瞬間、カードを展開させてブラスター・ジョーカーのカードを手に取り、
自分の目の前に投げた。投げた所には巨大な魔法陣が現れ、魔法陣を潜ると、俺は
ブラスター・ジョーカーに姿を変えた。そのまま俺はデスティニー・ディーラーから
飛び降り、巨大な蛇を頭から斬り裂いた。
『おいヴァトラー....調子に乗るのも大概にしろ』
俺は地面に着地すると、目の前にいるヴァトラーにそう言った。
「よくここがわかったね。黒輪の
『テメェの魔力を追うぐらい、俺にとっては造作もない事だ。....それよりも、さっさと自分の
国にでも戻ったらどうだ? これ以上暴れるってなら、俺も本気でお前を潰すぞ....』
そう言いながら、俺は剣をヴァトラーに向けた。
「ほぉ....! それはそれでまた一興というものだ! その言葉の通りに、君とは少し遊んで
もらおうか!」
そう言って、ヴァトラーを中心に強力な魔力が放出された。そして、ヴァトラーが眷獣を
呼ぼうとしたその時....
『っ!?』
俺は身体中に謎の冷気と、ヴァトラーと同等かそれ以上の魔力を肌に感じ取った。俺は周りを
見てみると、コンテナの上に謎の人影があるのが見えた。そして次の瞬間、その人影の背後に
巨大な人魚の姿をした異形が現れた。
『
俺がそう呟いた瞬間、
吹き飛ばした。そして、
俺がいる場所に向かって歩いてきた。その時、俺は人影の正体に目を疑った。
『(凪沙ちゃん....!? いや違う! この気配は....)』
『久しいな、
『その名前はここではやめてもらえるか、アヴローラ....』
俺は声をかけてきた凪沙ちゃんらしき人物に向かってそう言った。
『ほぉ、今の一言で我と見抜くか。流石は真祖を殺すほどの力を持つ男だ』
『それはどうも....それよりも、何でお前が生きている? お前はあの時、古城の手で....』
『確かに、我はあの時死んだ。だが、この娘のお陰で意識をこの娘の中に眠らせていたのだ』
『凪沙ちゃんの中に....』
俺はなかなかぶっ飛んだ言葉に驚きながらも、冷静に話を聞いていた。
『信じるか信じないかは汝に任せるが....それよりも、ここで今、汝と話している場合ではない。
汝は急いで監獄結界に向かえ。どうやら、まだ終わりそうにはないようだからな....』
『どういう意味だ....?』
そう言った瞬間、監獄結界から十を超えるほどのそこそこ強力な魔力を感じた。
『コレは....!』
『監獄結界の囚人どもが解き放たれたようだな....それも十を超えるほどの、な』
『ミスったのかよアイツら....!』
『さてな....それよりも、ここは我に任せて早く迎え。今のあの者達二人では、長くは持たんぞ』
『....わかった。なら、今はお前の言葉を信じるぞ』
俺はそう言って、カードを展開させて一枚のカードを手に取った。
『ライド。無音の射手 コンダクタンス』
俺はコンダクタンスにライドすると、監獄結界に向かって飛んで行った。
これにて、蒼き魔女の迷宮編は終わりです。次回から、観測者たちの宴編に
入ります。