ストライク・ザ・ブラッド~黒輪の根絶者〜 作:アイリエッタ・ゼロス
観測者たちの宴 Ⅰ
『....』
『(まさかここまでの事態になるとはな....)』
俺は監獄結界に向かっている途中の空中でそう思った。
『(さっきの気配....間違いなくあの女の気配だった。それに、それ以外の気配も....)』
俺はさっき感じた気配の連中を頭の中で整理した。
『(ここで一気に始末しないと....街で暴れられたら流石にやばい事になる....)』
そう考えている間にも、俺は監獄結界の上空に着いた。そして下を見ると、監獄結界の上に
十人の監獄結界の囚人がいた。そして、その監獄結界の下には古城と姫柊、血を流した
仙都木 優麻がいた。その様子を確認していると、監獄結界の上にいた男の一人が古城達に
向かって攻撃を仕掛けようとしていた。
『(考えてる時間はないか....!)』
そう思った俺は、弾丸の威力の調整をして監獄結界の上にいる囚人どもと、古城達に
攻撃を仕掛けようとした囚人に向かって弾丸の雨を降らせた。そしてそのまま古城達の
前に降り立った。
『無事....とは言えねぇか』
「ア、アンタは!」
『お前ら、少し下がってろ』
そう言いながら、俺は両腕の銃を監獄結界の方に向けていた。すると、監獄結界の前を
包んでいた砂煙が晴れた。そこには....
『....チッ。やっぱり防がれてたか』
ほとんど無傷な囚人どもがいた。よく見てみると囚人どもは、黒い着物を纏った女が
創り出したと思われる紫色の障壁に守られていた。
「....やはり来たか」
黒い着物を纏った女は俺を見た瞬間そう言ってきた。
『....あぁ。十年ぶりだな、仙都木 阿夜。それと、その他の囚人どもも久しぶりだな』
そう言いながらも、俺は仙都木 阿夜を警戒して銃を向けていた。
「....あぁ。久しいな、黒輪の
『まさか監獄結界から出てくるとはな....空隙の魔女はどうした』
「那月の行方は我も知らぬ。上手い具合に逃げられたからな。....だが」
仙都木 阿夜はそう言いながら一冊の魔導書を見せてきた。
「既に手は打たせてもらった。今の那月は魔術も使えないただの娘だ。今の我でも、
魔術を使えない那月を消す事は容易い」
『面倒な事を....』
「この十年、我はこの時のために策謀を巡らせてきた。....黒輪の
今回の計画の邪魔立てはさせぬ」
そう言うと、監獄結界に立っていたドレッドヘアーの囚人が俺に向かって腕を振りかぶって
きた。すると、その方向から強烈な風を感じた。
『....』
俺はその風を感じた方向に、弾丸を放ち風を打ち消した。
「なっ!? 俺の轟嵐砕斧をかき消しやがった!?」
『囚人どもが....あまり調子にのるなよ。今の俺は、虫の居所が悪いんでなぁ....』
そう言いながら、俺が囚人どもに向かって弾丸を放とうとした瞬間、背後から覚えのある
魔力を感じた。そして次の瞬間、監獄結界を中心に巨大な魔法陣が形成され、魔法陣から
無数の稲妻が降り注いだ。
『これは....』
「乗って雪菜! ついでに暁 古城も!」
すると、背後からそんな声が聞こえてきた。振り向くとそこには、謎の戦車に乗った
紗矢華がいた。
『(良いタイミングで来てくれた!)』
『暁 古城! 姫柊 雪菜! 仙都木 優麻を連れてさっさと行け! ここは俺が足止めをする!』
「....わかりました。先輩! 黒輪の
すると、大人しく俺の言うことを聞いてくれたのか姫柊がそう言って古城と仙都木 優麻を
連れて戦車の上に乗った。
「紗矢華さん! 出してください!」
「了解! しっかり掴まっててよ!」
そう言って、紗矢華は戦車を動かしてこの場から去っていった。
『さてと....』
紗矢華達が去っていく間に、稲妻は降り終わり、監獄結界を包んでいた煙は晴れた。
その晴れた先にいたのは、四人の囚人と仙都木 阿夜だけだった。
『仙都木 阿夜、他の囚人どもは何処に行った』
「さてな。さっきの攻撃の間にバラバラに逃げていったぞ。おそらく、那月を探すためにな」
そう言っている仙都木 阿夜の背後には魔法陣があった。
「では、我も一度退散させてもらおう。....黒輪の
止めてみると良い」
そう言って、仙都木 阿夜は魔法陣の中に消えていった。すると、監獄結界の上に残っていた
囚人どもが一斉に俺に攻撃を仕掛けてきた。
『邪魔をするな囚人ども!』
俺は囚人どもの攻撃を全て弾丸で打ち消すと、一瞬で背後に回り、囚人どもの身体を
弾丸で撃ち抜いた。すると、囚人どもの周りに魔法陣が現れ、その魔法陣からなっちゃんが
操っている
消えていった。
『(監獄結界のシステムは生きてるのか....?)』
そう考えていると、突然腕の銃が粒子となり消えかかっていた。
『
戦えないぞ』
すると、カードの状態のブラスター・ジョーカーが俺の前に現れてそう言った。
『そうか....』
『(思ったより魔力を使い過ぎてたか....)』
そう思っていると、俺の元に十二体のユニット達がカードとなって戻ってきた。
『(仕方ない....一時的だが、やるしかない)』
『
俺がそう呟いた瞬間、俺の身体から黒い波動が放たれた。
『この力を解放するのも久しぶりだな....』
そう呟きながら、俺はブラスター・ジョーカーのカードを手に取って
ブラスター・ジョーカーにライドした。
『後は....』
俺は展開させたカードから二枚のカードを手に取った。
『
俺が二枚のカードを投げると、そこから二体のユニットが現れた。
『レディボンバー、お前は行方不明のなっちゃんを探して見つけ次第俺に連絡を。
フリックヒッターは逃走した囚人どもを排除しろ』
『『了解しました』』
そう言って、二人は街の方に走り出していった。
『さて、今のうちに俺は....』
俺は古城達の魔力の向かった方向を探して古城達が居る所に向かった。
投票は明日の昼12時までにしようと思います。