ストライク・ザ・ブラッド~黒輪の根絶者〜 作:アイリエッタ・ゼロス
凪沙ちゃんに腕を掴まれ、私はどこかの部屋の中に連れて行かれた。
「さて、色々と聞きたい事は多いですが....まず! あなたとシュウ君はどういう関係
なんですか!」
「ど、どういう関係って言われても....」
「私知ってるんですよ! あなたが夜にシュウ君と長電話をしてること! それにこの前、
一緒にショッピングモールに行ったのも知ってるんですからね!」
そう言って凪沙ちゃんは携帯の画面を見せてきた。その画面には、私と終夜が
ショッピングモールで買い物をしていた写真が映っていた。
「な、何よその写真!?」
「シュウ君の同級生が撮った写真らしいです!」
「それ盗撮じゃない!」
「私に言われても知りません! それよりも、あなたはシュウ君の何なんですか!」
「っ....今はただの友人よ。それ以上でも、それ以下でもないわ」
「今はって....もしかしてあなた....シュウ君の事が好きなんですか?」
「っ!」
凪沙ちゃんの言葉に、私は身体が固まった。
「その言い方....もしかしてあなたも....」
「....そうですよ。私はシュウ君の事が大好きです。だから、あなたなんかに
シュウ君は渡しません!」
そう言って、凪沙ちゃんは私の事を敵意を持った目で睨みつけてきた。
「(まさか王女以外にアイツの事が好きって言う人がいるなんて....しかも
暁 古城の妹だし....)」
そう思いながら内心困っていると....
「とりあえずシュウ君の事はこれで終わりですが....次はユウちゃんの事です!
ユウちゃんのあの怪我、もしかしてあなたがやったんですか!」
凪沙ちゃんは怒ったような声で私にそう言ってきた。
「わ、私は何も知らないわよ!」
「嘘つかないでください! この前だって浅葱ちゃんを怪我させたじゃないですか!」
「いや、あれは事故で....」
「それにあの時の剣! あなたは一体何者で、どうして古城君を狙ったんですか!」
「(マ、マズイ....)」
凪沙ちゃんの怒ったような言葉を聞いて、私は背中に嫌な汗が流れた。
「答えるまでこの部屋からは出しませんからね!」
「(....これ以上聞かれたら流石に隠しきるのが難しいわね)」
そう思った私は手を後ろに回して手に呪術の術式を描いた。
「さぁ! 早く話してください!」
「....えぇ。でも、それは別の機会にね」
そう言って私は凪沙ちゃんに一気に近づき、凪沙ちゃんの頭に手を置いた。すると、
私の手は光り、凪沙ちゃんは身体の力が抜けたのか目をつぶって前のめりに倒れた。
私は凪沙ちゃんの身体を受け止めると、凪沙ちゃんを抱き上げてベッドに寝かせた。
「力技だけど仕方ないわよね....」
そう呟き、私は部屋の電気を消して部屋から出ると、暁 古城がいる部屋を
探し始めた。
「(見つけたら散々文句を言ってやる....!)」
そう思いながら部屋をしらみ潰しに探していると....
「紗矢華さん?」
偶然、ナース服を着た雪菜と会った。
「雪菜! ....って、そのナース服どうしたの?」
「こ、これは先輩のお母様に着るように言われて....」
「そ、そうなのね....」
「(やっぱり雪菜は何着ても似合うわね!)」
そんな事を考えていた時、突然近くの部屋から何かが倒れる音が聞こえた。
「っ! 何、今の音....」
「分かりません....あの部屋から聞こえましたよね」
そう言いながら、私と雪菜は音が聞こえた扉の前に雪霞狼と煌華麟を構えて立った。
「....開けるわよ」
「....はい」
そう言って、私は扉を開けた。扉を開けて、警戒しながら部屋の中に入ったのだが、
部屋の中には侵入者らしき人物はいなかった。だが、そのかわり部屋の中には
床に倒れている暁 古城がいた。
「暁 古城!?」
「先輩!?」
暁 古城が倒れているのを見て、雪菜は暁 古城に駆け寄って肩を揺すった。
「先輩! 先輩!」
「ちょ、ちょっと! しっかりしなさいよ!」
私もそう声をかけたのだが、コイツから返ってきた言葉は想定外の言葉だった。
「は、腹減った....」