ストライク・ザ・ブラッド~黒輪の根絶者〜 作:アイリエッタ・ゼロス
煌坂side
「ほんっと....! アンタ一回死ねば良いのに」
「先輩....流石に今回は紗矢華さんに同意です」
「仕方ねぇだろ! ユウマのやつ、一食も食ってないと思わなかったんだよ!」
空腹で倒れていた暁 古城を起こした私達は、この家の冷蔵庫にある冷凍ピザを
チンして食べていた。
「そういえば雪菜、彼女の容態は?」
私は仙都木 優麻の事が気になり、私は雪菜にそう聞いた。
「傷の手当ては終わって今すぐに命に関わるような事はないそうです。ですが、
現状これ以上の回復は望めないそうで....」
「ここの設備でも無理なのか....」
「魔女契約は解析不能な超高難易度魔術の一種ですから。臨床データも
不足しているそうですし....」
「そうか....だったら早く那月ちゃんを見つけるしかないな」
「確かにそうだけど....場所が分からないのにどうやって探すのよ。ただでさえ
フェスタで人が溢れてるのに」
私がそう言った時、突然扉がノックされた。
「母さんか....? どうした母さん」
そう言いながら暁 古城が扉を開けると、そこにいたのは意外な人物たった。
『誰がお前の母親だ』
「ア、アンタは!?」
「っ!?」
「っ! 黒輪の
雪菜は扉の前にいるいた黒輪の
私は黒輪の
「な、何であなたがここに....」
『少しお前達に話があってな。邪魔をするぞ』
黒輪の
『とりあえず、時間もあまりないから用件だけを話す。....南宮 那月を救出するまで
俺と手を組まないか?』
「....えっ?」
『お前らも南宮 那月を助けに行くんだろ? だったらここは手を組んだ方が
良いと思ってな』
「....黒輪の
あなたの足手纏いになると思うのですが」
雪菜は黒輪の
『お前らと手を組んだ方が安全に南宮 那月を救出できる。足手纏い云々なんかは
今は心底どうでもいい』
「....」
『それで、どうするんだ暁 古城』
そう言われた暁 古城は少し考え込むと....
「....わかった。アンタと手を組む。今は少しでも戦力が多い方が良い。だよな、二人とも」
暁 古城は黒輪の
「まぁ、それは確かにそうね」
「....色々と納得できないところはありますが先輩の言っている事も一理あります。
だから、ここは私が折れてあげます」
雪菜は半分納得、半分納得していない様子でそう言った。
『とりあえず、全員手を組むって事で良さそうだな』
黒輪の
何かに気づいたような表情をした。
『お前ら、南宮 那月の居場所が分かった』
「本当か!?」
『あぁ。テレビ見てみろ』
黒輪の
藍羽 浅葱と黒髪で髪の長い小さな女の子が映っていた。
「浅葱! それに隣にいる女の子は....」
「何だか、南宮先生に似てますね....」
「確かに....」
『似てるじゃなくておそらく南宮 那月本人だ。仙都木 阿夜の魔導書によって
姿を変えられたんだろうな』
「マジかよ....! とりあえず浅葱に連絡を!」
そう言いながら、暁 古城は携帯を取り出して藍羽 浅葱に電話をかけ始めた。
それを見ながら黒輪の
窓の外にカードを投げた。
「浅葱! おい浅葱!」
すると、電話をかけていた暁 古城が必死に藍羽 浅葱の名前を呼んだ。
「ど、どうかしたんですか?」
「浅葱のやつ、何か変な老人がいて逃げるって言って電話が切れた....!」
『変な老人....監獄結界のキリカ・ギリカだな』
「あいつ囚人に追われてんのかよ!?」
「急がないとマズイやつじゃない!?」
『だな。じゃあお前ら、とりあえずこいつの上に乗れ』
そう言って、黒輪の
何かがいた。
「こいつは....!」
「アスタルテさんの時の....」
『四人乗るには十分な大きさだ。とっとと乗って南宮 那月を救うぞ』
「おう!」
こうして、私達は黒輪の
〜〜〜〜
黒輪の
デスティニー・ディーラーに三人を乗せた俺は浅葱となっちゃんが映った
場所の近くの上空にいた。
『この辺りで下に降りるぞ』
そう言って、俺はビルの上にデスティニー・ディーラーを降りさせた。
そして、デスティニー・ディーラーから俺達は降りたのだが三人は何故か
気分の悪そうな表情をしていた。
「気持ち悪い....」
「私も同感です....」
「速度出過ぎよ....」
『お前らピザ食ってたからだろ....』はぁ
俺はさっき机の上に置かれていたピザを思い出しながらため息をついた。
『グロッキーになってないで早く探す....っ!』
俺はそう言って言葉を続けようとした時、突然ここから少し離れた所で強力な魔力を感じた。
俺と同じように他の三人も魔力を感じたのか、魔力の気配を感じた方を見た。
すると、俺達の視線の先には巨大な蛇がいた。その蛇に俺は見覚えがあった。
『ヴァトラー....! アイツまだ島にいたのか!』
「アイツ眷獣ぶっ放してるって事は....!」
「あそこに囚人がいるって事じゃない!」
『いらん仕事を増やしやがって....お前ら! 南宮 那月の事を少し任せるぞ!』
そう言って、俺は地面を蹴って住宅の屋根に乗り、ヴァトラーがいる場所に向かって
走り出した。