ストライク・ザ・ブラッド~黒輪の根絶者〜 作:アイリエッタ・ゼロス
「我の邪魔をするのか、那月。そして、黒輪の
「あぁ。これ以上、お前の罪を増やすわけにはいかないからな」
『はぁ....俺はそもそも関わる気はなかったんだがな....』
私の目の前では若い頃の南宮先生と仙都木 阿夜、そして黒輪の
「那月、どうしても私の邪魔をするのだな」
「....あぁ。おい、貴様も手を貸せ」
『はいよ』
そう言って、三人の戦いは始まった。だが、その戦いは南宮先生が無人島で見たラ・フォリアと
同じような姿になった瞬間、一瞬にして終わった。そして、次の瞬間三人の姿は霧のように
消滅した。すると、私は彩海学園の教室の中にいた。
「(....雪霞狼がない)」
私の手元には雪霞狼はなく、あるのは学園のカバンだけだった。すると....
「姫柊!」
突然背後から誰かに名前を呼ばれた。振り向くと、そこには先輩と紗矢華さん、伊吹先輩が
いた。
「無事なの雪菜?」
「先輩? それに紗矢華さんに伊吹先輩も? 怪我は平気だったんですか?」
「あぁ。見るか?」
そう言って先輩が服をめくろうとした時、伊吹先輩と紗矢華さんが先輩の頭を叩いた。
「何しようとしてんだお前は」
「そうよ! 私の雪菜が汚れるじゃない!」
そう叫んで、紗矢華さんは私を抱きしめてきた。紗矢華さんからは肌のぬくもりや胸の
柔らかさが実際に伝わってきた。
「(これは、夢じゃない....?)」
「こんなバカの事は放っておいて、部活行こ雪菜」
「部活....ですか? 私は先輩の監視が....」
「監視?」
「何だ? 練習でも見に来てくれるのか?」
「え?」
そう言って先輩を見ると、先輩は何かのスポーツバッグを持ってることに気づいた。
バッグからははみ出したバッシュやスポーツタオルが見えていた。
「先輩....またバスケ始めたんですか?」
「またってなんだ? 弱小だけどバスケ部、潰れてないぜ」
「でも、魔族の力は?」
「マゾ....?」
「....お前、そういう性癖か」
「変態....」
「違うわ! まぁ確かにうちのマネージャーはサディストだが....」
「後で浅葱に報告だな」
「やめろ! 俺が死ぬわ!」
「はぁ、こんな変態と話していたらマゾが伝染るわ。雪菜、早く弓道場に行こ」
「伝染るか!」
「(....そういう事か)」
先輩と紗矢華さん、伊吹先輩達がこうしていがみ合いながらも同じ学園に通っている。これが
私が望んだありえたかもしれない世界なのだとわかった。
「確かに、こうして普通の後輩として先輩達と出会って、紗矢華さんが一緒にいてくれたのかも
しれないんですね。....でも、いつまでも夢に浸るわけにはいきません!」
そう叫ぶと、私の手には消えていた雪霞狼が現れた。私は現れた雪霞狼を振るうと、目の前の
三人と教室が消え、鳥かごのような檻に私は囚われていた。そして、隣の檻には眠っている
サナちゃんがおり、私の目の前には仙都木 阿夜がいた。
「お前が望むなら、今の夢を現実に変えることもできたぞ」
私が目覚めたことに気づくと、仙都木 阿夜は私にそう言ってきた。
「今のが闇聖書の力....自分が望むように世界を創り変える。あなたはその力で自分以外の
異能の力を消したんですね」
「そうだ....」
「何故その様なことを....」
「....証明するためだ。呪われているのは魔女ではなく、この世界だという事をな」
「証明....?」
「これは実験なのだ。そして、お前はこの実験の立会人....っ!」
仙都木 阿夜がそう話していると、何かを警戒したのか屋上に張られた結界を見ていた。
すると、突然結界が身体のいたるところが尖っている異形によって破壊された。そして、異形は
私とサナちゃんの檻を破壊して身体が光り出した。
「土足で踏み込んできたか....黒輪の
仙都木 阿夜がそう言うと、異形がいた場所に騎士の姿をした黒輪の