ストライク・ザ・ブラッド~黒輪の根絶者〜   作:アイリエッタ・ゼロス

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錬金術師の帰還 Ⅱ

「....」

「(随分と人が多いな....)」

 天塚 汞の襲撃があった次の日、俺は昼休みに例の修道院に来ていた。だが、修道院には

 特区警備隊(アイランド・ガード)の男達がいた。

 

「....ライド」

 俺はバレないように近づこうと思い、多足の根絶者(ポリポディア・デリーター) ヲロロンにライドして近くの木に登って

 糸を使い、修道院の屋根に移動した。そして、屋根から中を覗き込んだ。修道院の中では、

 研究員の様な人間が修道院の中にあるレリーフに装置を当てていた。

 

『(あのレリーフ、魔力の気配があるな....)』

 そう思って見ていると、背後の方で打撃音が聞こえた。俺が打撃音が聞こえた方を見ると、

 そこには浅葱と、浅葱を押し倒した古城と呆れた表情をしたなっちゃんがいた。

 

『(あんな所で何やってんだか....)』

 俺は呆れながらそう思い、近くの木に移ってライドを解除して三人に近づいた。

 

「何やってんだ二人とも」

 俺が着いた時には、古城と浅葱はなっちゃんの前で正座していた。

 

「しゅ、終夜!」

「....やはりお前も来ていたか」

「ア、アンタこんな所で何してるのよ!」

「ちょっと調べ物をしてたんだよ。昨日の件でな」

「昨日....?」

「あぁ。ま、事情はなっちゃんから聞け。それでなっちゃんどうする? 俺の方でもここに

 監視を置いておくか?」

「好きにしろ。ただし、特区警備隊(アイランド・ガード)にバレるなよ」

「了解。じゃ、また後でな二人とも。説教ちゃんと受けろよ」

 そう言って、俺は二人から離れ監視用に蹂躙する根絶者(オーバーライド・デリーター) ヲルグと進撃する根絶者(マーチング・デリーター) メヰズを

 召喚して学園の方に戻った。

 

 ~放課後~

 

 放課後になり、俺は凪沙ちゃんとショッピングのためにアクセサリーショップに来ていた。

 

「シュウ君、これとかどうかな?」

「そうだな....」

 何故俺と凪沙ちゃんがアクセサリーショップにいるかというと、二日後の11月11日は

 凪沙ちゃん誕生日で、少し早いが凪沙ちゃんの誕生日プレゼントを買うために

 アクセサリーショップに来ていたのだ。

 

「(凪沙ちゃんにあうアクセサリーは、そうだな....)」

 俺も俺で凪沙ちゃんに合いそうなアクセサリーを探していた。すると、俺は一つのネックレスに

 目が留まった。そのネックレスは三日月の形をしており、一つ小さな宝石が付いて

 どこか神秘的な力を感じた。

 

「このネックレス....」

「うわ~....! すっごく綺麗....」

「あぁ....」

「(確かに綺麗だ....だが、この親近感がわくような感じは....)」

「シュウ君! 私、これが良いなぁ」

「....わかった。じゃ、チェーンの長さとか合わせてもらおっか」

「うん! ありがとうシュウ君!」

 そう言って、凪沙ちゃんは店員にチェーンの長さを測ってもらっていた。その間に、俺は

 会計をしていた。

 

「お会計、16万5000円になります」

「(....高)」

「カードで」

 そうして、チェーンの長さも測り終わり、俺と凪沙ちゃんは店から出た。すると、突然頭の中に

 ヲルグとメヰズの声が聞こえた。

 

「(っ! この声....奴が来たのか)」

 俺はそう思い、隣にいた凪沙ちゃんにこう言った。

 

「悪い凪沙ちゃん。魔族関係でちょっと問題が発生したみたいだ」

「えっ? 魔族関係で?」

「あぁ。どうやら見張ってた犯罪者が動いたみたいでな。ちょっと捕まえてくるから先に

 家に帰っておいてくれないか?」

「だ、大丈夫なの?」

「あぁ。すぐに終わるから」

「....わかったよ。怪我しないで帰ってきてね」

「了解」

 その言葉を聞き、俺は修道院の方に向かって走り出した。その時、俺は気づかなかった。

 凪沙ちゃんの左目に、謎の紋章が現れたことに....

 

 

 

 

 

 

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