ストライク・ザ・ブラッド~黒輪の根絶者〜 作:アイリエッタ・ゼロス
「....」
「(随分と人が多いな....)」
天塚 汞の襲撃があった次の日、俺は昼休みに例の修道院に来ていた。だが、修道院には
「....ライド」
俺はバレないように近づこうと思い、
糸を使い、修道院の屋根に移動した。そして、屋根から中を覗き込んだ。修道院の中では、
研究員の様な人間が修道院の中にあるレリーフに装置を当てていた。
『(あのレリーフ、魔力の気配があるな....)』
そう思って見ていると、背後の方で打撃音が聞こえた。俺が打撃音が聞こえた方を見ると、
そこには浅葱と、浅葱を押し倒した古城と呆れた表情をしたなっちゃんがいた。
『(あんな所で何やってんだか....)』
俺は呆れながらそう思い、近くの木に移ってライドを解除して三人に近づいた。
「何やってんだ二人とも」
俺が着いた時には、古城と浅葱はなっちゃんの前で正座していた。
「しゅ、終夜!」
「....やはりお前も来ていたか」
「ア、アンタこんな所で何してるのよ!」
「ちょっと調べ物をしてたんだよ。昨日の件でな」
「昨日....?」
「あぁ。ま、事情はなっちゃんから聞け。それでなっちゃんどうする? 俺の方でもここに
監視を置いておくか?」
「好きにしろ。ただし、
「了解。じゃ、また後でな二人とも。説教ちゃんと受けろよ」
そう言って、俺は二人から離れ監視用に
召喚して学園の方に戻った。
~放課後~
放課後になり、俺は凪沙ちゃんとショッピングのためにアクセサリーショップに来ていた。
「シュウ君、これとかどうかな?」
「そうだな....」
何故俺と凪沙ちゃんがアクセサリーショップにいるかというと、二日後の11月11日は
凪沙ちゃん誕生日で、少し早いが凪沙ちゃんの誕生日プレゼントを買うために
アクセサリーショップに来ていたのだ。
「(凪沙ちゃんにあうアクセサリーは、そうだな....)」
俺も俺で凪沙ちゃんに合いそうなアクセサリーを探していた。すると、俺は一つのネックレスに
目が留まった。そのネックレスは三日月の形をしており、一つ小さな宝石が付いて
どこか神秘的な力を感じた。
「このネックレス....」
「うわ~....! すっごく綺麗....」
「あぁ....」
「(確かに綺麗だ....だが、この親近感がわくような感じは....)」
「シュウ君! 私、これが良いなぁ」
「....わかった。じゃ、チェーンの長さとか合わせてもらおっか」
「うん! ありがとうシュウ君!」
そう言って、凪沙ちゃんは店員にチェーンの長さを測ってもらっていた。その間に、俺は
会計をしていた。
「お会計、16万5000円になります」
「(....高)」
「カードで」
そうして、チェーンの長さも測り終わり、俺と凪沙ちゃんは店から出た。すると、突然頭の中に
ヲルグとメヰズの声が聞こえた。
「(っ! この声....奴が来たのか)」
俺はそう思い、隣にいた凪沙ちゃんにこう言った。
「悪い凪沙ちゃん。魔族関係でちょっと問題が発生したみたいだ」
「えっ? 魔族関係で?」
「あぁ。どうやら見張ってた犯罪者が動いたみたいでな。ちょっと捕まえてくるから先に
家に帰っておいてくれないか?」
「だ、大丈夫なの?」
「あぁ。すぐに終わるから」
「....わかったよ。怪我しないで帰ってきてね」
「了解」
その言葉を聞き、俺は修道院の方に向かって走り出した。その時、俺は気づかなかった。
凪沙ちゃんの左目に、謎の紋章が現れたことに....