ストライク・ザ・ブラッド~黒輪の根絶者〜   作:アイリエッタ・ゼロス

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錬金術師の帰還 Ⅲ

 凪沙ちゃんと別れ、俺は修道院の方に向かって走っていた。そして、残り数百mという所で

 突然俺の前にヲルグとメヰズのカードが現れた。だが、カードに描かれているヲルグと

 メヰズの色は灰色に変わっていた。

 

「(退却させられた....? 監視はバレないようにしていたのに....何があった)」

 俺は二枚のカードを見て嫌な予感を感じ、スピードを上げて修道院に向かった。

 

 ~~~~

 

「っ、浅葱!?」

 修道院に着くと、何故か修道院は崩壊し、浅葱が血まみれで地面に倒れていた。

 

「おい! しっかりしろ浅葱!」

 俺は浅葱を抱きかかえたのだが、浅葱の息はかなり衰弱していた。

 

「(っ、マズい....)」

召喚(コール)! 星輝兵(スターベイダー) エーテル・ルーパー!」

 俺はエーテル・ルーパーを召喚して、エーテル・ルーパーに浅葱の回復を任せ俺は

 崩壊した修道院の上に立っている天塚 汞に近づいた。

 

「天塚....テメェが浅葱をこんな目に合わせたのか」

「まぁね。彼女には見られたくない物を見られたしね」

「テメェ....人のダチに手出してただで帰れると思ってんのか?」

 そう言った瞬間、俺の右目に普段は隠れているリンクジョーカーの紋章が光り出した。

 そして、俺の身体からは黒いオーラの様な物が出始めた。

 

「っ!? そのオーラ....! まさか!?」

「気づいたところでもう遅い....顕現せよ(Revelation)、ボーリウムソード」

 そう呟いた瞬間、俺の左手に抜刀の星輝兵(スターベイダー) ボーリウムの刀が現れた。そして、俺は右手を

 鞘に置きながら天塚に一気に接近した。すると、天塚は驚き腕を液体金属に変えて俺の動きを

 妨害しようとしてきた。だが、俺は刀を抜いて液体金属を全て斬り飛ばし天塚の頭上で

 刀を構えた。

 

「死ね....」

 そう呟いた瞬間、俺は天塚の身体を真っ二つに斬り裂いた。天塚は俺の一撃で真っ二つに

 斬れたが、俺の手の感覚には人を斬った感覚はなかった。そして、天塚がいた場所には

 小さな鉄球が落ちていた。

 

「(....偽物か)」

 俺は小さな鉄球を拾うと手で握りつぶし、ボーリウムソードを戻して浅葱のもとに向かった。

 

「(出血が酷い....輸血パックが無いとマズいな)」

 そう思いながら次の動きを考えていると....

 

「終夜!」

「伊吹先輩!」

 突然俺の目の前に古城と姫柊、そしてなぜかメイド服姿の紗矢華らしき何かが現れた。

 

「お前ら....何でここに」

「浅葱が修道院の近くにいるって言うから急いで来たんだよ! てか、浅葱に一体何があった!」

 古城は浅葱の様子を見てそう叫んできた。

 

「....天塚にやられた。俺が来た時にはこの状態で現在応急処置中だ」

「天塚は?」

「俺が殺した。だが、おそらく偽物だ。とにかく詳しい話はあとだ。今は浅葱を....」

 そう言って浅葱を見ると....

 

「いったぁ....って、何じゃこりゃ!? てかこれ何!?」

 浅葱は何故か起き上がって自分の血とエーテル・ルーパーを見て驚いていた。

 

「(嘘だろ....)」

「浅葱....?」

 俺は起き上がった浅葱に言葉が出なかった。

 

「(あれだけの出血量と傷でもう起き上がった....? ありえない....エーテル・ルーパーを

 置いたが精々数分だ。エーテル・ルーパーに即効性の治癒力はないはずだ....一体何が....)」

 俺は目の前で起きたありえない状況に考えを巡らせた。

 

「えっと....これ、どういう状況?」

 そして、この空間には何とも言えない空気が流れていた。

 

 

 

 

 

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