ストライク・ザ・ブラッド~黒輪の根絶者〜   作:アイリエッタ・ゼロス

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錬金術師の帰還 Ⅳ

「....」

「....伊吹先輩、そんなに疑うような目をしてどうしたんですか?」

 浅葱を助けた帰り道、俺が浅葱を見ながら歩いていると姫柊にそう聞かれた。

 

「....浅葱、アイツ何であんなに出血してたのにもう回復したんだと思ってな」

「....伊吹先輩のウーパールーパーの力じゃないんですか?」

「違う。エーテルルーパーは確かに癒しの力を持っているが、エーテルルーパーの

 癒しの力は時間をかけて癒す力だ。あんなに即効性の回復をする力はない」

「ではどうして....」

「それが分からないから困ってるんだよ....てか....」

 俺は立ち止まって姫柊の背後を歩いていた紗矢華を見た。

 

「その紗矢華の偽物。式神か何かか? 会った時からずっと気になってたが....」

「あぁ....これは私と紗矢華さんのお師匠様の師家様の式神です」

「....何故にメイド服?」

「罰ゲームだそうですよ。ハロウィンの時、勝手に煌華麟を使用したという理由で」

「そうか....」

「(これを古城に見られてたら紗矢華のやつ大暴れしそうだな....)」

 そう思いながら歩き、交差点に着くと姫柊は小声でこう言ってきた。

 

「伊吹先輩、私は今から師家様に起きた事を報告に行きます」

「そうか。....俺もなっちゃんに報告に行くか。古城、浅葱を連れて先帰っててくれ。

 俺と姫柊は後から帰る」

「そうか。んじゃ、先に帰っとくぞ」

「あぁ」

 そう言って、俺と姫柊はそれぞれ別の方向に走り出した。

 

 ~~~~

 那月宅

 

「....そうか。わざわざ報告ご苦労だったな」

「そいつはどうも。そういやこれ」

 なっちゃんの家に来て報告を終えた俺は三枚のカードをなっちゃんに渡した。

 

「コイツ等でも過剰戦力だが念には念を入れたほうが良いだろ」

「そうか。これは後で私が渡しておこう」

「頼んだ。....それよりも、お客さんが来てるみたいだな」

「あぁ。来たついでだ。お前が片付けて来い」

「人使いが荒いこって....わかった」

 そう言ってなっちゃん宅から出て俺は地下駐車場まで降りた。すると、そこには偽物の天塚が

 いた。

 

「....顕現せよ(Revelation)、デュアルコンダクト」

 そう呟くと俺の両腕は無音の射手 コンダクタンスの銃に変わった。

 

「失せろ、紛い物が」

 そう言って、俺はデュアルコンダクトから無数の弾丸を放った。弾丸は天塚を打ち抜き、

 天塚は灰色の石のようになり粉々に砕けていった。

 

「はい、仕事終わりっと」

 俺は腕を元に戻してのんびりと自分の家に帰った。

 

 ~~~~

 

「おっ」

「あっ」

「あっ! シュウ君!」

 帰り道、俺は姫柊と凪沙ちゃんに会った。

 

「二人とも奇遇だな」

「シュウ君何処かに行ってたの?」

「あぁ。ちょっと用事でな。凪沙ちゃんは買い物の帰りか?」

「うん! 古城君に牛乳頼んでたのに古城君忘れてたから。まぁ、ついでにお菓子も買いに

 行けたから良かったけどね」

「そうか。荷物持とうか?」

「これぐらいなら大丈夫だよ。それよりも早く帰ろ! 今日はグラタンだよ!」

 そう言って、凪沙ちゃんは俺達の前を歩きだした。

 

「....姫柊」

「....何ですか伊吹先輩?」

「明日からの宿泊研修、警戒しとけよ。天塚の奴、ダミーで叶瀬を襲いに来る可能性がある。

 なっちゃんの家で一体襲撃があった」

「っ! ....わかりました。ご忠告ありがとうございます」

「気にするな。....取り敢えず怪我とかせずに帰って来いよ」

「えぇ」

「シュウ君! 雪菜ちゃん! 早く帰ろ!」

 俺が姫柊とそう話していると、前を歩いていた凪沙ちゃんにそう言われた。

 

「あぁ。行くぞ姫柊」

「はい」

 そう言って、俺と姫柊は凪沙ちゃんの後に続いて歩き出した。

 

 

 

 

 

 

 

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