ストライク・ザ・ブラッド~黒輪の根絶者〜 作:アイリエッタ・ゼロス
一度家に帰り、古城の家に行くと何故か古城はリビングにいなかった。そして、
何故か古城の部屋からは知らない気配を感じた。
「(何だ....この覚えのない気配は。敵....いや、この家にいるという事は敵ではないか)」
そう思いながら俺が凪沙ちゃんの手伝いをしていると、古城と浅葱がリビングに入って来た。
だが、入ってきた浅葱からは何か別の気配を感じた。
「....古城、ちょっと来い」
俺は古城にそう言って古城をリビングの外に連れ出した。
「どうしたんだよ急に」
「浅葱の中にいるアレは何だ? 気配からして相当な魔術師だと思うが?」
「っ! 気づいたのか?」
「まぁな。こう見えて魔力の気配には敏感なんだよ。で、アレの正体は?」
「あぁ....浅葱の中にいるのはニーナ=アデラード。古の大練金術師様だと」
「ニーナ=アデラード....敵、ではなさそうか?」
「あぁ。浅葱の命を救ってくれて、敵意もなさそうだからな」
「....そうか。なら良い。古城、先に戻っとけ。なっちゃんに連絡してくる」
「あぁ」
俺がそう言うと、古城はリビングの方に戻っていった。そして、俺はなっちゃんに
電話をかけた。
『....何だ伊吹』
「追加報告。浅葱の身体にニーナ=アデラードとかいう錬金術師が憑依した」
『ニーナ=アデラード....そうか。報告ご苦労』
なっちゃんは特に驚いた様子もなく電話を切った。
「(監視は、しなくても良いか。何かあったら古城がどうにかするだろ....)」
そう古城に丸投げしようと思い、俺は暁家のリビングに戻った。
〜その日の夜〜
古城side
「のう古城よ」
晩飯も食べ終わり、風呂に入った俺が部屋に戻って来るとニーナが話しかけてきた。
「何だニーナ?」
「先程夕食を食べていた時にいた銀髪の男だが....」
「終夜の事か?」
「あぁ。あの男には気を付けておいたほうが良い」
「えっ?」
ニーナはどこか真剣な表情でそう言ってきた。
「あの男から感じた魔力....底が見えず、危険な気配がしていた。うまく隠して
いるようだがな」
「魔力を隠して....?」
「あぁ。理由はわからぬがな。気を付けておくに越したことはないだろう」
「....」
「(魔力を隠して....一体何のためにだ? 黒輪の
だが、底が見えないってのはどういう....)」
俺はニーナの言った事の真意が見えず、寝るまでずっと考え込んでいた。
~次の日~
伊吹side
「じゃ三人とも。気をつけて行ってくるんだぞ」
次の日の朝五時、俺は姫柊と凪沙ちゃん、そして叶瀬を見送るためにマンションの
ロビーに降りていた。
「はい」
「伊吹先輩、先輩の事少しの間お願いしますね」
「シュウ君、お土産楽しみにしててね」
「あぁ。いってらっしゃい」
そう言って、俺は三人が見えなくなるまでロビーにいた。そして、三人が見えなくなると
エレベーターの方に向かって歩いていった。そしてエレベーターに乗ってエレベーターに
ある鏡を見た時、俺の眼が虹色に光り出した。そして、俺の頭の中にはある映像が見えた。
それは、港付近のコンテナ置き場で赤いスライムの様な物が
コンテナを運ぶために配置されているクレーンに向かって荷電粒子砲が放たれている
映像だった。
「....」
「(朝から面倒が起こったな....)」
「ジョーカー、行けるか?」
『我らはいつでも』
「そうか。じゃあ行くか」
そう言って、俺は頭の中に見えた場所に向かって走り出した。