ストライク・ザ・ブラッド~黒輪の根絶者〜   作:アイリエッタ・ゼロス

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錬金術師の帰還 Ⅷ

「ん....?」

 昼休み、屋上にいると突然俺の前に灰色になった三枚のカードが現れた。そのカードは

 俺がなっちゃんに叶瀬の護衛に渡した三枚のカードだった。

 

「(コイツらがやられた? 相当魔力は乗せておいたはずだが、面倒が起きたか....)」

 俺は退却してきた三枚のカードを消滅させて周りに誰もいないのを確認してカードを展開した。

 

「ライド」

 俺は展開したカードの中から"黒門を開く者"を手に取ってライドした。そして、俺は現在

 古城達がいると思われるフェリーの上空にゲートを作り、目の前に作ったもう一つの

 ゲートをくぐった。ゲートをくぐった先はフェリーからちょっとだけ離れた所の上空だった。

 

『(ちょっと離れたがまぁ良いか....)』

 そう思いながらフェリーがいる方角を見ると、フェリーには一体の金色の巨人と、第四真祖の

 眷獣である"水精の白鋼(サダルメリク・アルバス)"がいた。

 

『(アイツ、新しく目覚めさせたのか....)』

 そう思っていると、"水精の白鋼(サダルメリク・アルバス)"が金色の巨人の掴み、海水の中に引き摺り込んだ。金色の

 巨人は抜け出そうとするが、"水精の白鋼(サダルメリク・アルバス)"の力は金色の巨人を超えておりどんどん海の中に

 呑み込まれていった。そして、金色の巨人は完全に海の中に呑み込まれて消滅した。

 

『(....無駄な心配だったか)』

 そう思っていると、絃神島がある方向から巨大な飛行船が飛んできた。

 

『(俺も退却するか....)』

 そう思い、俺は彩海学園までゲートを使って撤退した。そして、俺は学園に着くとライドを

 解除した。

 

「(後は帰ってくるのを待つか....)」

 そう思いながら教室に戻ろうとした時....

 

我が先導者(マイ・ヴァンガード)、少し良いか?』

 突然俺の頭の中にジョーカーの声が聞こえてきた。

 

「(どうしたジョーカー)」

『さっき、あのフェリーの上から何かを感じなかったか?』

「(何か? 特に俺は何も感じなかったが....強いていうならアヴローラの魔力の残骸ぐらいだな)」

『....そうか。なら、俺の気のせいか....すまない、変な事を言った。さっき言った事は

 忘れてくれ』

 その言葉を最後にジョーカーは何も言わなくなった。

 

「(....ジョーカーだけに、何か感じる魔力でもあったのか?)」

 そう思いながら、俺はなっちゃんに連絡を取った。

 

「なっちゃん、今良いか?」

『教師をちゃん付けで呼ぶな....で、何の用だ?』

「今フェリーにいるだろ。そのフェリーから変な魔力を感じないか?」

『変な魔力だと? ....私は特に感じないぞ』

「そうか....なら良いんだ。悪い、変な事を聞いた」

 俺はそう言って電話を切った。

 

 ~~~~

 ジョーカーside

 

『....』

『ジョーカー』

 我が先導者(マイ・ヴァンガード)を介して感じた魔力の事を考えていると、フォトンが声をかけてきた。

 

『....フォトンか。何か用か?』

『お前がさっき感じていた魔力、他の者も感じているようだったぞ』

『やはりそうか....』

『あぁ。微弱だったが、あの魔力には俺にも覚えがある』

 フォトンはそう言って俺の隣に立った。

 

『あの魔力、間違いなくオラクルシンクタンクのツクヨミだったな』

『....あぁ』

『何故、奴がこの星にいると思う』

『さてな....だが、惑星クレイに何かが起きてこの星に来た....そう考えるのが妥当だ』

『....』

『問題は、誰と契約したかだな....』

『考えられるのは剣巫の娘、もしくは模造天使(エンジェル・フォウ)の娘、それか....』

『第四真祖の妹、か....』

 俺の言葉にフォトンは頷いた。

 

『....一先ず、今は様子見だ。ツクヨミ本人を見たわけではないからな。ただ、調べる事が

 できる時は調べておくぞ。全員に伝えておいてくれ』

『了解した』

 そう言うと、フォトンは俺の視線から消えた。

 

『ツクヨミ....一体何故、貴様がこの星にいる』

 

 

 

 

 

 

 

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