ストライク・ザ・ブラッド~黒輪の根絶者〜 作:アイリエッタ・ゼロス
「お疲れさん。倒してきたみたいだな」
「あぁ、何とかな」
放課後になり、俺は埠頭に来ていた。その埠頭には巨大な飛行船と凪沙ちゃん達が
乗っていたと思われるフェリーがあった。
「あ、シュウ君!」
「伊吹先輩」
「伊吹さん....」
「おかえり三人とも。その....色々と残念だったな」
俺は飛行船から降りてきた三人にそう言った。
「ホントだよ....恋バナ....枕投げ....」
凪沙ちゃんは残念そうにそう言った。
「うしっ....じゃあ今日は美味いもの食いに行くか。それで嫌な事を忘れよう。な?」
「回らないお寿司でも良い....?」
「あぁ。三人もそれで良いか?」
「私達も良いんですか....?」
「当たり前だろ?」
叶瀬の言葉に俺はそう答えた。
「....ありがとうございました」
「でもどこの店に行くんだ?」
「昔なっちゃんに教えてもらった店。ここから離れた場所にあるからタクシー呼んで行くぞ」
そう言って、俺はタクシー会社に電話をした。
~~~~
寿司屋
「うめぇ....!」
「大トロもう一つください!」
「あ、私はサーモンを....」
「....」
「どした姫柊? 食わないのか?」
寿司屋に着き、他の三人は各々食べたい物をどんどん注文していたのだが、姫柊だけは
どこか箸が進んでいなかった。
「い、いえ! その....先輩達があんなに食べてるのに私も食べたら支払いの方が凄いことに
なるんではと思って....」
「....後輩がそんなこと気にすんじゃねぇよ。アイツもそうだが姫柊も天塚を倒すために
頑張ったんだろ? この寿司はそのご褒美と宿泊研修に行けなかった残念賞と思っとけ。
ゴウキさん、この子に大トロとウニ、あとイクラを」
「あいよ!」
「先輩....」
「せっかくの高級店だ。食えるだけ食っとけよ」
「....ありがとうございます」
~~~~
「あの、今日はありがとうございました。それと、ごめんなさいでした」
寿司も食べ終わり、俺は叶瀬をなっちゃんのマンションに送っていた。そして、なっちゃんの
マンションに着くと叶瀬はそう言ってきた。
「ごめんなさいって何がだ?」
「伊吹先輩が貸してくれた子達、みんな倒されてしまって....」
「あぁその事か。二日もあったらアイツらの傷も癒える。だからそんなに心配しなくて大丈夫だ」
「....そう、でしたか。それなら良かったです」
叶瀬は俺の言葉にどこかホッとした表情をしていた。
「....じゃあ、俺は帰る。またな」
「あ、待ってください」
俺はそう言って立ち去ろうとした時、突然叶瀬に呼び止められた。
「何だ?」
「一つだけ教えてください....伊吹さんは、黒輪の
「....どうしてそんな事を聞く?」
俺は叶瀬の顔を見ずにそう聞いた。
「伊吹さんが渡してくれた子達から感じた魔力、私が
黒輪の
思いました。....どうなんですか?」
「....そうだな。いつか、答える時が来たら答えてやる。それまでは秘密だ」
「....」
「....じゃあな。今日はゆっくり休めよ」
俺はそう言って手を振りながら、自分の家に向かって歩き始めた。
次回で錬金術師の帰還編は最終回です。