ストライク・ザ・ブラッド~黒輪の根絶者〜   作:アイリエッタ・ゼロス

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戦王の使者 Ⅱ

 校門の前で俺と古城は凪沙ちゃんと姫柊と別れて高等部の校舎に

 向かって歩いていた。そして、ちょうど靴箱に着くと浅葱がいた。

 

「よぉ浅葱」

「おはよ、古城に終夜。珍しいわね、あんた達が二人で登校なんて」

「まぁちょっと色々あってな。てか、その荷物は?」

 俺は浅葱が持っている荷物が気になってそう聞いた。すると、浅葱は古城を

 見るとニヤリと笑い....

 

「ちょうどいいところに来てもらっちゃて悪いわね。 意外に重くて面倒だったのよ」

 そう言って浅葱は古城に荷物を渡した。

 

「いやー、ホント助かるわ。 ロッカーの前に置いといてくれたらいいからさ」

 浅葱は呑気そうにそう言っていた。

 

「....ていうか、何だこれ? ラケット?」

「球技大会の練習で使うの。学校の備品だけじゃ足りないみたいだから姉ちゃんに頼んで

 借りてきたの」

「お前ってたまに気がきくよな」

「何言ってんの。私は気配りのできる美人女子高生の浅葱さんよ」

「気配りのできる美人女子高生はそんな事言わない....」

「うるさいなぁ」

「....おいそこの夫婦。朝から夫婦漫才してないでさっさと行くぞ」

 俺は二人の漫才に呆れながらそう言って教室に向かった。

 

「「誰が夫婦だ(よ)!」」

 

 〜〜〜〜

 

「よぉ終夜」

「おはよう伊吹君」

「おう。矢瀬に築島」

 教室に入ると、二人はそう言ってきた。二人は黒板に何か書いていた。

 

「何書いてんだ」

「球技大会のメンバー表。伊吹君、何でも良いって言ってたからバスケにしといたよ」

「サンキュ」

「それよりも終夜。これ見ろよ」

 矢瀬はそう言ってバドミントンの表を見せてきた。そこには、ダブルスのペアで

 藍羽 浅葱と暁 古城と書かれていた。

 

「....お前ら、良い奴らだなぁ」

「流石終夜! そう言ってくれると思ったぜ」

 そう話していると、浅葱と古城が教室に入ってきた。すると、藍羽は黒板を見て

 一目散に自分の名前がある所に歩いてきた。

 

「ちょっと....な、なんで、あたしが古城と組まなきゃいけないのよ!?」

「今年からそういう規定になったの。シングル減らして、ミックスダブルス増やすって」

 浅葱の絶叫に築島は冷静に返していた。

 

「そういう事聞いてるんじゃないの! 何で私と古城かって話!」

「え、だって好きでしょ?」

「は、はぁぁぁ!?」////

 築島の言葉に、浅葱は顔を赤らめながら叫んだ。

 

「バドミントン」

「へっ....?」

「前に好きって言ってたじゃない。....もしかして、何かと勘違いしたのかなぁ?」

 築島の顔は、完全に浅葱をおちょくる気満々の笑顔だった。

 

「(悪い顔だな....)」

「べ、別に好きだなんて言ってないし....」///

「何を?」

「バドミントン!」

「あっそ....まぁいいや。暁君もバドミントンで良いわよね?」

「まぁ楽そうっちゃ楽そうな競技だしな」

 古城は別に良いといった様子でそう言った。

 

「じゃあ決定ね」

 築島の言葉に、浅葱は複雑そうな表情をしていた。

 

 

 〜その頃〜

 那月side

 

 私は今、攻魔師の仕事である研究所にいた。

 

「ここか」

「はい」

 一緒について来た攻魔師の男はそう言って扉を開けた。

 

「カノウ・アルケミカル・インダストリー社開発部、槙村 洋介だな」

「何だ君達は! ここはクラス6の機密区域だぞ」

「槙村研究主任、この研究所で扱っている荷物には魔導貿易管理令に違反する

 物品が含まれている疑いがある」

「な! ま、待ってくれ! 何かの間違いでしょ? ここにはそんな物は....」

 槙村は私達に見え透いた嘘を言ってきた。そこで、私はこう言ってやった。

 

「クリストフ・ガルドシュ」

「っ!」

 その瞬間、槙村の表情は変わった。

 

「我々は既に先日、その部下を1名捕獲している」

 私がそう言うと、隣にいた攻魔師の男は手錠を持って槙村に近づいていった。

 だが、攻魔師の男は槙村によって吹き飛ばされた。そして槙村は服を破り獣人へと

 姿を変えた。

 

「やはり未登録魔族....黒死皇派のシンパか」

 槙村は私達の方に向かって走り込んできた。隣にいたもう一人の攻魔師の男は

 拳銃を構えたが....

 

「下がっていろ」

 私はそう言って槙村に向かって走り出し、槙村からの攻撃を避けて逆に頭を

 踏みつけてやった。槙村はその場で倒れた。

 

「アスタルテ。少しぐらい手荒に扱っても構わん。そいつを拘束しろ」

 そして、私は槙村の前に立ったアスタルテにそう命じた。

 

命令受託(アクセプト)

「人工生命体? こんなガキが、俺を止められるとでも思っているのか!」

 槙村はそう言って睨みつけたが....

 

「....執行せよ(イクスキュート)薔薇の指先(ロドダクテュロス)

 アスタルテは特に気にせず背中から虹色に黒が混ざった眷獣を呼び出して

 槙村を壁に殴りつけた。壁は突き破れ、槙村は隣の部屋で倒れた。

 

「(....伊吹の魔力を喰うと言っていたが、ここまで威力を出すとはな)」はぁ

 私はこの惨状を見て、少しため息が出た。

 

「アスタルテ、もう少し手加減をしろ。そうしないと参考人が死ぬ」

命令受託(アクセプト)

 アスタルテは私の目を見てそう言ってきた。

 

「南宮教官。ありがとうございます。お陰で助かりました」

「礼には及ばん。働いたのはウチの新人だ」

 そう話している間に、私は槙村が触っていたパソコンの前にいた。そして、

 私はキーボードの上にある写真を取った。

 

「密輸品はコレか....オリジナルは」

「対象、確認不能。既に当施設から運び出されたものと想定します」

「....出遅れた、というわけか」

 アスタルテの言葉を聞き、私は近くのモニターを見た。すると、そこには

 驚くべき単語があるのに気づいた。

 

「ナラクヴェーラだと!」

 ナラクヴェーラとは、第九メヘルガル遺跡から発掘された古代超文明の遺産だ。

 

「一体、何を考えている....クリストフ・ガルドシュ」

 私はその単語を見ながらそう呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

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