ストライク・ザ・ブラッド~黒輪の根絶者〜   作:アイリエッタ・ゼロス

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ヴァルキュリアの王国 Ⅶ

「ここか....」

 リアに預けていたカードの魔力を辿り、俺はとある廃工場の上空にいた。

 

「(魔力の場所的に地下の方か....)」

 そう考えながら、俺は手元に六枚のカードを出した。

 

「お前ら、好きに暴れていいから連中をかく乱しろ」

 そう言って、俺は地面に向かってカードを投げた。カードは空中で魔法陣が展開され、

 魔法陣を抜けるとそこには六体のユニットが召喚(コール)された。六体のユニット達は廃工場の

 壁を破壊し、廃工場の中に入っていった。

 

「さて....スワロー、呼んだら来てくれよ」

 俺はスワローの頭を撫でてそう言うと、スワローから飛び降りた。そして、俺は右足に

 魔力を込めてかかと落としの要領で廃工場の天井を破壊した。そのままリア達が

 いる場所まで床を破壊していき、リア達のいる場所の手前で魔力を抑えた。すると、

 ちょうどリア達がいる部屋で俺は止まった。周囲を見ると、そこには天井の鎖に繋がれ

 口枷をされていたリアと姫柊がいた。

 

「見つけた。ここにいたか....って、お前どんな格好で捕まってんだ。目線に

 困るんだが....」

 そう言いながら、俺は空間から剣を取り出しリア達を縛っていた鎖を破壊し、口枷を

 外した。

 

「来てくれましたね終夜....おかげで助かりましたわ」

「伊吹先輩! すいません、助かりました」

「無事なら何よりだ。....それよりも、さっさと逃げるぞ。敵が来ると面倒....」

 そう話していた時、部屋の扉が開いた。部屋に入って来たのは銃を持ったテロリストの

 男だった。

 

「っ!? テメェ! 何者....!」

 男は俺達に銃を向けてきたが、銃弾を撃つよりも早く俺は斬撃を飛ばして気絶させた。

 

「はぁ....おいリア、お前に渡してたカード返してくれ」

「えぇ、わかりました」

 リアが借りていたカードを返すと、俺はそのカードを空中に投げた。すると空中に

 魔法陣が現れそこから銀色のユニコーンが現れた。

 

「適当に暴れてかく乱してこい」

 俺がそう言うと、ユニコーンは壁を破壊してどこかに走り去っていった。

 

「さて、そろそろ行くぞ。スワロー!」

 そう言うと、上からスワローが降りてきた。

 

「ま、待ってください! 先輩は....!」

「古城は後だ。流石に今の状況で回収は無理だ。....古城は後でなっちゃんに任せる。

 こっちもあまり時間が無いからな....」

 そう言って、俺は二人を掴んでスワローに乗った。

 

「行けスワロー」

 そう言うと、スワローは上空に飛び上がった。

 

「さて、最後の仕上げに....」

 俺は空間に魔法陣を開き手榴弾を廃工場に落とした。手榴弾は爆発を起こし、廃工場は

 火に包まれた。

 

「(まぁこれで追っ手は出せねぇだろ)」

 そう思いながら、俺はリア達の方を見た。

 

「にしても、誰があんな使い方しろって言ったリア。俺はあくまで護衛用に渡したはずだが?」

「それはすみません。少々油断してしまいました」

「....まぁそういう事にしておくか。取り敢えず、姫柊」

「は、はい」

「悪いがホテルに戻ったら後の事は頼むぞ。ホテルに戻ったら俺は時間切れで倒れる」

「時間切れって....」

「その辺は王妃さんか紗矢華にでも聞いてくれ」

 そう言って、俺は左腕をさすりながら空を見上げた。

 

 

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