ストライク・ザ・ブラッド~黒輪の根絶者〜 作:アイリエッタ・ゼロス
次の日
「終夜....」
朝、私は終夜のいる部屋に来ていた。終夜はベッドで眠っており、マスクと左腕には
大量のチューブが繋げられていた。
『治療は夜中に終わりました。腕の方も2週間もすれば元に戻るはずです』
終夜の腕を治していた人はソファにもたれかかってそう言った。
「そうですか....いつ目覚めるかは....」
『本人次第といったところです』
「....」
『この人の事は私に任せて、あなたはあなたのできることをやってください』
「....わかりました。終夜の事、お願いします」
そう言って私は終夜の部屋から出た。
「(私は、私のやるべき事をやらないと)」
そう思い、私はホテルの外に向かった。
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「じゃあ雪菜、そっちはお願いね」
「はい」
「あなた達はそれぞれここの配置について」
会場に着いた私は雪菜と終夜の眷獣に指示を出していた。そして指示が終わると
全員それぞれ配置場所に向かっていった。
「....」
「(後は、天に任せるのみね....)」
そう思いながら、私は目の前に広がる海を見た。
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トリーネside
「(襲撃者のせいで完全に計画が狂ったわね....!)」
私は強奪していたビフレストの中で苛立っていた。昨日の襲撃者のせいでこのビフレストを
起動させるラ・フォリアを奪い返され、テロリストの人間どもの半数が襲撃者によって
使い物にならなくなった。
「(このビフレストが使えなくちゃ意味がないわ....だったら....)」
「古城! あんたの眷獣でこのビフレストをどうにか動かしなさい!」
「(こっちには第四真祖がいる。まだまだどうにでも....)」
「Yes, My lady.来い!
「そこまでだバカ真祖」
古城が眷獣を呼び出そうとした瞬間、どこからかそんな声が聞こえた。それと同時に
古城は謎の鎖によって身体の動きと口を封じ込められた。
「なっ....!? 誰!?」
私が周囲を見渡すと、突然ビフレストの窓が破壊され一人の女が入ってきた。その女は
ゴスロリ服を着た女で、その女を私は知っていた。
「あんたはっ....!? 空隙の魔女、南宮 那月!」
「うちの生徒が随分と世話になったな、獣人のテロリスト」
そう言いながら、空隙の魔女は古城をどこかに転移させた。
「あんた、古城をどこに....! いや、それよりもどうやってここを!」
「監獄結界だ。これ以上暴れられるのは迷惑なんでな。どうやってここを見つけたかは
昨日貴様らを襲撃した奴のおかげだ」
「何ですって!?」
私はその言葉に動揺を隠せなかった。
「襲撃した奴は貴様らの内の何人かにマーキングをしたみたいでな。その魔力を追って
ここに来たというわけだ」
「っ....」
「(まさか昨日の襲撃は空隙の魔女の差し金!? どこまで読まれて....!)」
「さて、年貢の納め時だな。貴様らには聞きたいことが山ほどあるぞ」
そう言った空隙の魔女の背後には大量の魔法陣が現れた。
「こんな所で、捕まってたまるか!」
私はそう叫び、獣人化して近くの扉から逃げようとした。だが....
「アスタルテ」
私が逃げようとした扉は急に吹っ飛び、私は地面に叩きつけられた。
『ガハッ!?』
『(な、何が起きて....)』
私が扉があった方を見ると、そこには虹色の巨人のようなものがいた。
「私の助手だ。どうやら随分苛立っているようでな....」
空隙の魔女がそう言うと、虹色の巨人は私に近づいてきた。私は逃げようとしたのだが
何故だか虹色の巨人から放たれる銀色と黒色のオーラのせいで身体が動かなかった。
「アスタルテ、間違っても殺すなよ」
空隙の魔女はそう言うと巨人が吹き飛ばした扉からこの部屋から出て行った。そして、
虹色の巨人は無言で私の方に近づいてきた。
『や、止めて....! 来ないで!』
「....安心してください。生死の狭間を少し体験するだけですので」
そう言って虹色の巨人は腕を大きく振り上げた。
『嫌....! 嫌ぁぁぁぁ!?』
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那月side
『....はい』
「私だ。例のテロリストどもは全員捕獲、暁も回収したぞ」
『そうですか。ありがとうございます、空隙の魔女』
「....それで、奴の容態は?」
『左腕は完治するには2週間、元通りに動かすにはさらに2週間といったところです。
今はベッドで眠っています』
「....そうか。目を覚ましたら電話するように言っておけ」
『わかりました』
そう言って電話は切れた。
「まったく....暁の奴め、面倒なことをしてくれよって」はぁ
そう呟き私はため息をついた。
「(ともかく、これで今回の件は終わりだな)」
「アスタルテ、お前は先に戻っておけ。私は用が終わってから戻る」
「
そう言って、アスタルテは
「(さて、私はあのバカの処理だな....)」
私はそう考えながら空間転移を使い、この場から姿を消した。
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煌坂side
配置場所から周囲を警戒していると、調印式の会場から拍手が聞こえてきた。そして、
同時に雪菜から電話がかかってきた。
「もしもし雪菜」
『紗矢華さん。調印式、無事に終わったみたいです』
「本当!? こっちは襲撃無かったんだけど!」
『私の方もありませんでした。恐らく昨日の伊吹先輩の襲撃で全員やられたのかも
しれませんね。それか
「私達の出る幕は無かったって事か....」
『そうですね。....ひとまず会場の方で合流しましょう。私は先に向かってます』
「わかったわ」
そう言って雪菜からの電話は切れた。
「(....まぁ、襲撃が無いに越したことはないわよね)」
そう思いながら私は会場の方に向かって歩き出した。