艦隊これくしょん-艦これ-零ノ刻   作:★零雨☆

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こんにちは★零雨☆です。
今回は珍しく、一万文字超えの話になっております。
どこで話を終わらそうか悩んでる内にいつの間にか一万文字も書いておりました。
さて、前回のあらすじは寄生ン級を倒した零たちは春雨を見つけました。五月雨ちゃんに鎮守府まで連れていってもらい、何とか春雨ちゃんは鎮守府に到着することができました。さて今回は春雨ちゃんが目を覚まします。
目を覚ました春雨ちゃんは零と出会い、同じ艦隊に配属されます。さて、続きの第捌話 『我、春雨に会う!』


第捌話 我、春雨に会う!

私は今医療室に居る。

その理由は春雨の見舞いっと言えば分かるだろうか。そう、以前の出撃で春雨を見つけたんだ。

それで五月雨に春雨を連れていってももらったんだ。そのあとはしらない。

そして目の前には春雨がいる春雨が目を覚ましてから会うのは今回が初だ。

 

春雨「えっと...貴方が私を助けてくれた人ですか?」

 

透き通るような紅い眼で私に問う。

 

零「あぁ、うん。そうかな。」

 

始めまして...って感じはしないなぁ。

前世で会ったのだろうか?

 

春雨「ありがとうございます。助かりました!」

 

可愛らしい笑顔だな。

 

白露「それよりも春雨が来てくれて良かった。」

 

時雨「本当にそうだね。」

 

五月雨「零さんに任せられたときは本当にどうしようかと思いましたよ。」

 

零「ごめんよ?時雨たちが心配でさ、危ない目に遭わせちゃって...」

 

春雨が急にキョロキョロと周りを見渡す。

 

春雨「あの...村雨姉さんはどこに...?」

 

白露「村雨は食べ物とか買いにいってるよ。」

 

村雨「ただいま~...って春雨が起きてる!?」

 

村雨が丁度よく帰ってきた。その手には林檎、蜜柑といった果物だった。

 

春雨「村雨姉さん、おはようございます...ってもう夜なんですけどね...」

 

村雨「何ともなさそうで良かったわ。」

 

村雨も心配していたようで春雨が起きているのを見て安心したのだろう。

 

春雨「心配かけてしまってすみません...」

 

申し訳無さそうに言う春雨。

 

夕立「春雨が謝る事じゃないっぽい。」

 

その時、ドアからトントン...という音がした。

 

司令官「入るぞ。」ガチャ

 

司令がドアを開け、こちらに来る。

 

夕立「提督さん?どうしたの?」

 

司令官「涙の再会の中で悪いが編成ついて話して来た。」

 

白露「うん。」

 

白露駆逐隊って今のところ七人になってしまうもんな。

 

司令官「まず、第四艦隊に所属する者を発表する。白露、時雨この二人には第四艦隊に異動してもらう。そして...」

 

司令官「村雨、夕立、五月雨は第2水雷戦隊に異動してもらう...」

 

司令官「そして、春雨、零。君たちには第1水雷戦隊に異動してもらう。これにて白露駆逐隊は解散する。異論は無いだろうな。」

 

村雨「はいはーい。村雨、少し疑問がありまーす。」

 

司令官「なんだ?」

 

疑問...?何だろうか。

 

村雨「私たちは異動しても特に問題ないけど...まだ来たばかりの二人はどうするんですか?」

 

確かにそうだな。

 

司令官「二人には遠征が中心的になるだろう。それにかねて第1水雷戦隊で演習を行うだろう。」

 

つまり、遠征組ってことか。

 

司令官「分かったら早く艦隊に集まればいい。他の皆は待っているぞ。」

 

そう言って司令は部屋を出た。

 

医療室の中では異様な空気が流れていた。

 

白露「...行っちゃったね。」

 

村雨「そうね。せっかく会えたのに艦隊が解体されるとは思わなかったわ。」

 

不満そうに話す村雨。それもそうか、せっかく会えたのにまた離れるなんてな。

 

夕立「早く行かないと怒られるっぽい!」ビャー

 

夕立が部屋から飛び出した。

 

村雨(夕立、空気呼んで!)

 

五月雨「確かに早く行かないと怒られそうですね...」

 

五月雨もそう言って夕立の後を追う。

それに連れ、時雨や白露たちも部屋から出ていった。

 

零「私達も行くか。」

 

春雨「は、はい!」

 

私達も部屋から出て、第1水雷戦隊の部屋まで向かう。歩きながらでも話でもするか。

 

零「あのさ、始めて此処に来たときどう思った?」

 

春雨「えっと...みんな明るくて優しい所...ですかね。」

 

私も思ったりした事はある。

あんなことさえ無ければ。

 

春雨「...あ、あの!貴方の名前...って何ですか?」

 

零「駆逐艦零。よろしくね。」

 

春雨「よろしくお願いします。」

 

...ん~、何か同じ年くらいなのに敬吾って...なぁ~。

 

零「ねぇ、春雨。敬吾は堅苦しいからやめてほしいな。」

 

春雨「あ、うん。分かりまし...分かった。」

 

にこりと笑顔を見せた。

これから一緒に過ごせると思ったら心がウキウキするなぁ...。

 

零「ここの鎮守府みんな面白いよねー。金剛さんなんていつでも片手に紅茶飲んでるしねー。」

 

金剛さんはいつも紅茶を飲んでいるらしい(おそらく)。

本人いわく、金剛『こうした方がリラックスできマース!』だとか。

まぁ、人それぞれだけどな。

リラックスの仕方って。

 

春雨「あはは...」

 

春雨が苦笑いする。

 

おっ!どうやら部屋まで着いたみたいだ。

あー。どんな人かなー。

 

ドアをノックする。

 

??「はーい。どうぞー。」

 

ガチャ

 

ドアを開けた目の前には四人、仲良く話していたようだ。

 

零「本日から編入した駆逐艦の零です!よろしくお願いします!」

 

挨拶をする。それに吊られて春雨も挨拶をする。

 

春雨「駆逐艦の春雨です。よろしくお願いします。」

 

ぴしっ...と背筋を伸ばした。

 

金髪の人が答えた。

 

阿武隈「私は第1水雷戦隊の旗艦をしてる長良型軽巡洋艦の阿武隈よ。よろしくね、春雨ちゃん、零ちゃん。」

 

可愛らしいツインテールを揺らす阿武隈。

後の三人も自己紹介をし始めた。

 

不知火「陽炎型駆逐艦の不知火です。よろしくお願いします。」

 

鋭い目付きをしてるなぁ...意外と好きかも知れない。クールだなぁ。

 

響「私は特Ⅲ型駆逐艦響だ。二人とも、よろしく頼むよ。」

 

こちらもクールだな。

だが悪くない(若葉か!)

 

初霜「初春型駆逐艦の初霜です!よろしくお願いします!」

 

はわはわしてる。何これ可愛い。

 

阿武隈「ねぇ、零ちゃんってさこの鎮守府が始めて着任したのかな?」

 

阿武隈さんが話しかけてきた。

 

零「あ、はいそうです。ここが始めてです。」

 

響「零って演習で第2艦隊と戦ったんだってね。大丈夫だったかい?瑞鶴さんたち、容赦ないからね。」

 

どこから情報手に入れたんだろう。

 

零「うん、大丈夫だったよ。途中ヤバかったけどね。」

 

私の言葉が驚いたのだろう阿武隈さんが驚く表情をした。

 

阿武隈「ええ!?凄いじゃない!第2艦隊って中々強かったと思うけど...」

 

春雨「え、そうなんですか?」

 

響「艦種は同じにしていたかい?」

 

響が聞いてきた。

 

零「いや、駆逐艦のみで戦ったよ。」

 

私の言葉にまた驚く。

 

不知火「本当ですか?」

 

不知火があり得ないというかのような顔をした。でもな、ありえるんだよ。

戦略さえちゃんと考えれば駆逐艦のみの下剋上が可能になる。戦艦は昼戦では火力が強いけど夜戦には弱いってことを利用すれば夜戦で逆転することだってできる。

つまり、艦種頼りではいけないと言うことだ。

解るだろう?場に合った艦種じゃないといくら強かろうが負けてしまうだろう。

今度は強さではなく、技術能力が必要とされる。まぁあんときは夜戦もしなかったけどね。

 

響「すごいね...私じゃあ傷一つすらつけれないよ...」

 

初霜「うわぁー。凄いなぁ...。」

 

初霜がきらきらとした目でみる。

 

阿武隈「みんなってもうお風呂入った?」

 

阿武隈さんが話す。

そう言えば風呂入って無かったな。

さっきの晩飯はドタバタしながら食ったしなぁ。いやー忙しい忙しい。

 

零「私はまだだけど...響らは?」

 

響「奇遇だね、私達もだよ。」

 

初霜「さっきは奇襲されましたからねぇ...」

 

初霜が大変だったと言うような顔をした。

 

不知火「汗もかいてますし、お風呂に入った方がいいですね。」

 

不知火はそう言いながらシャツをパタパタさせた。

 

阿武隈「よし、それじゃあ皆でお風呂に入ろう!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

お風呂にて、第1水雷戦隊入浴中。

 

零「あ”あ”気持ちいい”。」

 

湯槽に入ってみるとあらまぁ不思議。

おっさんみたいな声が出ます(笑)。

ってなんでやねん!

 

不知火「何か...おっさんみたいですね。」

 

ん?ついさっきまで不知火がおっさんみたいな声出してたよ?人の事いえねぇ。

 

阿武隈「不知火ちゃんも人の事いえないなぁ。」

 

阿武隈さんが苦笑いする。

それを聞いた不知火は両頬を紅く灯していた。

 

不知火「むぅ...。見られてましたか。」

 

不知火の恥ずかしがるところが可愛い。

 

春雨(ん?あの傷...)

 

...?春雨に何か見られてるんですけど何ですかね?...あぁ。納得。この傷が気になるのかぁ。

てか、近づいてきた。

 

春雨「(ねぇ、零。その傷どうしたの?)」

 

零「(なんともないよ。ただの掠り傷。)」

 

春雨「(そうなの...)」

 

そんな心配そうな顔しないでよ。

大丈夫だから。

 

零「(零型は頑丈さが取り柄だからねぇ!)」ニカッ

 

笑って話したら安心したようだ。

 

響「はらしょー」

 

初霜「響ちゃん、ちゃんと髪纏めないと濡れちゃうよ...」

 

初霜が響の髪を纏めている。

 

阿武隈「響ちゃん、髪は大切にしないとダメだよ?すぐ痛んじゃうんだから。」

 

響「はらしょー」

 

返事それかよ(笑)。はらしょーばっかり喋ってる気がする。

 

阿武隈「あ”っ...!!??眼が...眼が!!」

 

阿武隈さんが浴場の床で転がり始めた。

痛いと叫びながら。

 

不知火「さっきの仕返しです。」

 

そう、不知火が阿武隈の眼にシャンプーの泡をダイレクトに喰らわせたのだ。目潰しで。

 

初霜「こら、不知火ちゃんもふざけないの!ここ共有スペースだから!あと、阿武隈さん一様先輩だから!」

 

...初霜も大変だな、メンバーがこんなんじゃあ。

 

不知火「...ちっ...」

 

阿武隈「え、初霜ちゃん?その一様と言うのなんで!?...てか不知火ちゃん、今舌打ちした?」

 

不知火が舌打ちしたのを気づいたのだろう阿武隈さんは不知火の方をみる。

 

不知火「幻聴ですよ、幻聴。」

 

不知火は顔色一つも変えず答えた。

 

阿武隈「...可笑しいなぁ...あたし的には舌打ちが聞こえたんですけど...。」

 

阿武隈さんは不知火を疑うが、自分の気のせいだろうと舌打ちしたことをスルーした。

 

春雨「な、何だか賑やかですね。」

 

確かに賑やかでいいな。

阿武隈さんと初霜は大変そうだけど。

 

初霜「まったく...響ちゃんもそうですけど不知火ちゃんも大変ですよ...。」

 

初霜が溜息をつく。

なるほど、会話からして大分前から結成されていたんだな。

 

阿武隈「まぁ、人手が増えたから前よりも楽になるかもしれないわね。...春雨ちゃんはまともそう。」

 

なんだと...!?この私が信用せぬと言うのか...!?正直言ってショックだぞ!?

 

響「先に出とくよ。」

 

響が浴場から出ようとする。

しかし、響の体は泡だらけ。

案の定、初霜が反応し響を引き留める。

 

初霜「...響ちゃん、まさかそのまま出ようとしてない?」

 

明らかに作り笑顔をした初霜。

響は一瞬、躊躇ったが直ぐに言い訳をする。

 

響「これはロシアでの風流だよ(嘘)。泡だらけになってから風呂を出るんだよ。...ロシアでは。」

 

初霜「そんなの聞いたことありませんしそもそも此処は日本です。日本に居るんだからちゃんと泡流してから出てください。マナーが悪いですよ。」

 

初霜が怒ってる。

 

初霜「あと、そんな嘘ついたらガングートさんとかタシュケントさんが怒りにきますよ?分かりました?」

 

嘘もバレとるし。

 

響「オーケー。分かったよ...。」

 

そこは英語なんかい。

 

初霜「そうと決まれば!」

 

なんやら目を輝かせてるぞ。

 

響「え?」

 

初霜「ウォッシュタイムです!!」

 

その後、響は初霜に思う存分洗われたという。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

風呂上がりにて。

 

んー。やっぱり風呂上がりの牛乳は良いねぇ!

美味しくてたまんねぇや。

お、春雨も美味しいと言わんばかりの顔してんなぁ...!

 

不知火「やっぱり風呂上がりの牛乳は良いですね。」

 

怖い顔してる不知火も牛乳を飲んでほんわかとしている。

 

春雨「響ちゃんってブラックコーヒー飲めるんですね。」

 

響「うん、苦いけど一応飲めるよ。」

 

...と、どや顔してるけど明らかに無理してんなぁ...。もう体がぷるぷると震えてるし。

飲めないなら飲めないと言わなくちゃ...大人っぽいところ見せたいのかな?

 

阿武隈「へぇー、響ちゃんって意外と大人だね。」

 

不知火「阿武隈さんは今も牛乳ですか。」

 

阿武隈「べ、別にいいじゃない!不知火ちゃんだって牛乳飲んでるじゃん!」

 

不知火「私の事はどうでもいいんです。」

 

あ、自分の事はどうでもいいんだね。

 

初霜「あはは...」

 

思わず苦笑いする初霜。

 

響「はらしょー」

 

相変わらず響ははらしょーばっかり言ってんなぁ...

 

?「おー、阿武隈っちじゃん。何してんのー?」

 

三つ網の人が話しかけてきた。

 

阿武隈「げぇっ!...北上さん...。」

 

阿武隈さんが女子から出ると思わないような声を出した。

...どうやら苦手意識があるみたいだ。

 

初霜「北上さん、お疲れ様です。」

 

北上「おーお疲れさんー。...で?そこの新顔の二人は?」

 

零「はじめまして、駆逐艦の零です。よろしくお願いします。」

 

春雨「駆逐艦春雨です!よろしくお願いします。」

 

...すると北上さんはクスクスと笑い始めた。

 

北上「おー、今度は元気あっていいねぇ!こちらこそよろしくね。」

 

北上さんが私の頭と春雨の頭を撫でた。

 

北上「いいなぁ!阿武隈っち。活きの良いやつ入ってきたじゃん。うちのとこは頼りなくてねぇ。」

 

阿武隈「...今居る子たちが可哀相ですよ。」

 

ぷくぅーとしたような顔をして北上さんを睨んだ。それでも北上さんは動じない。

 

北上「んーまぁ...結局はうちのとこが優秀だろうねー。二人とも頑張りなー。」

 

初霜「そう言えば大井さんはどこに...?」

 

北上「ん?大井っちかぁ...。多分どっかにいるんじゃない?」

 

曖昧な答えが帰ってきた。

 

阿武隈「珍しいなぁ...大概一緒にいるのに。」

 

そうなんだろうか。

ふむふむ、北上さんは大井さんと普段居るってことか。

 

北上「んーそうかなー。一人でいる時の方が多いかなぁ。」

 

不知火「意外ですね。見かける時は大体一緒にいるのに。」

 

北上「ま、そう思われても仕方ないねー。」

 

???「北上さ~ん!」

 

北上さんと同じ服装した艦娘が此方に来た。

 

北上「お、噂をすれば...大井っちじゃん!」

 

ほうほう...この人が大井さんか。

 

大井「もう北上さんったらこんなとこに居たんですね!...そこの二人ははじめましてかしら?私は軽巡洋艦の大井よ。」

 

零「こんばんは、駆逐艦の零です。よろしくお願いします!」

 

春雨「駆逐艦の春雨です、よろしくお願いします。」

 

すると、大井さんはにこりと笑い。

 

大井「ええ、こちらこそよろしくね。...で、さっきまで何してたんですか...阿武隈さん。」

 

笑った後、直ぐに阿武隈さんの方に向きジロリと睨んだ。

 

阿武隈(えぇ...、あたし何かいけないことでもしたかなぁ...)

 

無駄に阿武隈は不安に煽られる。

 

北上「やだなぁー、大井っちー。偶然会っただけだよー。」

 

大井「え、そうなんですか?...ま、まぁ...それならいいんですけど...」

 

不安そうな顔をしていた阿武隈がまるで生き残れたみたいな生き生きとした顔になった。

 

響「北上さんたちは今からお風呂かい?」

 

響が北上さんに問う。

 

北上「うんそだねー。今からうちらお風呂だよー。」

 

大井「と、言うことだからさっさと行きましょ!北上さん!」グイーッ

 

大井さんは北上さんの袖を引っ張り、お風呂の方へと行ったのであった。

 

阿武隈「はぁー、危なかった...。殺されるかと思った...。」

 

阿武隈さんにとっては苦手な人なんだな。

 

不知火「阿武隈さん。早く部屋に戻りましょう。早く寝たいです。」

 

不知火はスタスタと早歩きで部屋に向かう。

 

初霜「ち、ちょっと~、不知火ちゃーん。速いよ~」

 

不知火の後にパタパタと可愛らしい足音をたててついていった。

 

...私たちはゆっくりと向かうとしようか。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

とんとんと執務室のドアを鳴らす。

 

時雨「提督、入るよ。」

 

提督の返事を待たず、そのままドアを開ける。

 

提督「...せめて返事させてから入ってくれよ...。」

 

提督がやれやれと言いたそうな顔をして溜め息を吐く。

 

時雨「仕方ないじゃないか、提督昼からボクに鎮守府案内させたりその後に演習したり出撃したり部隊変わったりして大変だったんだからね。」

 

今日はすごくドタバタした一日だったなぁ。

 

提督「...演習のことは知らんが...まぁ、お疲れさん。」

 

時雨「かえっていいかい?提督。」

 

ボクは速く帰りたいんだ...。

提督から話を聞くのもめんどくさいなぁ。

 

提督「いやいや待て待て。まだ一言も言っていないんだが...」

 

ボクが執務室から出ようとするところを提督は慌てて止める。

 

時雨「で、話ってなんだい?」

 

真剣な眼差しでボクを見つめた。

 

提督「駆逐艦『零』の事なんだが...」

 

零...?どうかしたのだろうか。

 

時雨「零がどうしたんだい?何か問題があったの?提督。」

 

提督「...大淀、書類を持ってきてくれ」

 

端の方に身を潜んでいた大淀さんは提督に書類を持ってくるよう頼まれ、少し時間を使って書類を持ってきた。

 

大淀「提督、こちらが零の書類です。」

 

大淀さんが持ってきたのは零の書類。

 

提督「見りゃー分かる。」

 

提督に書類を見せられた。

 

 

名前 零 艦種 駆逐艦 型 零型駆逐艦一番艦 状態 ノーマル

 

火力 49

雷撃 70

対空 40

対潜 50

耐久 25

速力 高速

装甲 30

回避 85

索敵 20

射程 短

運 12

 

...駆逐艦にしては高めの数値だ。

 

提督「ここまではまだ良いんだ...だがこの後が...なぁ。」

 

提督が溜め息をつく。

 

ボクはその下の部分を見た。

 

軍艦時代ノ情報ガアリマセン。

 

...???

 

時雨「提督、この文は...」

 

ボクはこの文字に指差しながら提督に聞いた。

 

提督「実はなぁ...大本営に調べてもらったんだがな...」

 

提督「いくら探しても軍艦の頃の駆逐艦零がいないっていう報告を受けてな...」

 

時雨「え、ボクたち艦娘って確か太平洋戦争とかで戦った艦艇が擬人化された者なんだよね?」

 

艦娘になる娘って過去の世界で戦った艦艇を元に性能が決まったりするんだけど...

零は過去に存在していない?

 

提督「あぁ、そうだな...普通ならばこんなことにはならんのだが...。どうやら零はイレギュラーらしい。」

 

イレギュラー...。

 

提督「だから今度是非内の艦娘たちと合同演習をしないかと総帥から連絡を受け取ったんだ。」

 

...総帥?なんだろう。

 

大淀「あ、総帥って言うのは総司令部元帥の略名ですよ。」

 

総司令部...日本海軍のトップ...え、凄く偉いお方がくるの?

 

時雨「えっと...つまり一番お偉いさんがここに来るってことなの?」

 

提督「あぁ、そうだ。日時はまだ決めてはいないが来る事は確実になった。」

 

時雨「もしかしてだけど...ボクを呼んだ理由ってそれなのかい?」

 

提督「あぁ、そうだ。...それで時雨にお願いがある。」

 

このボクに頼られる事なんてあるのだろうか?

 

提督「零の監視をしてくれないか?...報酬は払う。」

 

監視...かぁ。うん...まぁ嫌って訳じゃあないんだけどさ...。

ほ、ほら!罪悪感が半端ないし...何か...申し訳ないってか...

 

提督「む、無理しなくてもいいんだぞ?...嫌なら断ってくれても構わない。」

 

出来たら断りたいところだけど...でも、提督の期待にも応えたいんだ...。

...だからボクは...

 

時雨「...いいよ、引き受けるよ...提督。」

 

零を監視する事を提督から任せられた。

...つまり、ボクは提督の望みを受けつけたわけだ。

 

提督「...そうか。ありがとう、時雨。」

 

今まで窓から差し入ってきている月の光で提督の顔が見えなかったけれど、提督が顔を上げたら、その表情がよく見えた。

...その顔はどこか懐かしそうに、そして悲しさを混じらせたような表情だった。

...まだボクは気付いていなかったんだ。

後に、提督がこんな顔をした理由がこんなにも悲しい事だったなんて...。

ボクは執務室から出た。

 

時雨「...監視...かぁ。ボク、ちゃんと出来るのかなぁ。」

 

監視するボクにとっては凄く苦痛なんだ、

零はきっと真っ直ぐな娘なんだと思うとより良心が痛む。

零が何者なのかは知らないけれど、仕方ないんだ。ーこれは提督命令なんだから。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

初霜「ふわぁ~...ふっかふかです~。」

 

初霜がベットの上に寝転ぶ。

 

不知火「疲れたときには直ぐに寝てしまいそうになるほどフカフカですね。」

 

モフモフとかけ布団を触る不知火。

 

響「やぁ、私はベットだよ。寝心地の良さに魔の布団て呼ばれてるよ(裏声)」ヒョコリ

 

裏声で話す響。もちろん出てきた場所はベットの下からだ。

 

阿武隈「もう!響ちゃんたらそんな所に隠れちゃったらダメじゃない!埃ついちゃうでしょ!?」

 

不知火「...ぷっ。響の声...w」

 

相変わらず不知火は無表情だが笑っているのはよく分かる。

 

不知火は響の裏声に笑いが混み上がってきたのだろうか、今すぐにも大笑いしそうだ。

 

初霜「響ちゃん...埃まみれだよ~...もう。」

 

そう言いながら初霜は響の髪についている埃を取った。

 

響「すぱしぃーば、初霜。」

 

嬉しそうにする響。

 

阿武隈「もう11時ですか...時間たつの早いですね。」

 

阿武隈さんに言われ、時計を見てみるとPM11時と記されていた。

 

零「あっと言う間に時間が過ぎた気がする。」

 

阿武隈「そうだねぇ...特に今日は忙しかったもんね。」

 

響「明日も頑張らないとね。...ふぁあ...眠っ...。」

 

響は自分のベットに入り、寝ようとする。

 

初霜「あ、零さんと春雨さんはあっちのベットですよ。」

 

私たちのベットは響が今寝てるベットの向かい側の方にある二段ベットだった。

 

部屋の壁らへんに二段ベットが3つある。

左側には響と初霜で真ん中が阿武隈さんと不知火右側が私と春雨だな。

 

不知火「それではおやすみなさい。」

 

不知火もベットに入る。

響は...もう寝てるみたいだ。

 

阿武隈「おやすみ~」

 

続いて阿武隈さん、初霜も眠った。

 

起きているのは春雨と私だけだ。

 

零「さぁーて、私らも寝るとしようかぁ...。あ、春雨は上の方で寝る?」

 

春雨「あ、うん。」

 

零「りょー、んじゃあおやすみー。」スヤァア

 

余りにも眠気が凄かったから直ぐに寝てしまった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

気がつくと黒い部屋?の中に私は居た。

 

零「ここは...何処だ?」

 

まわりを見ても黒い背景...。

少し、気味が悪い...。

まぁ...取り合えず歩くとしようか...。

 

零「...」

 

何処までも歩いても黒い背景...

てか、これ進んでるのか?

同じ景色だからかどれくらい歩いたか分からんな...。

 

零「...ようちゃーん。せいちゃーん。」

 

ようちゃんとせいちゃんを呼んでも出てこない。...居ないのだろうか?

 

零「...」

 

無言で歩く私。

話し相手がいねぇとこんなにも暇なんだなぁと我ながら思う。

 

パサッ...

 

ふとそんな音がした。

私は音がした方に身体を向けた。

 

零「...これは...紫苑?」

 

床に紫苑の一輪が落ちていた。

何故こんな所に落ちてるだろう。

誰かの落とし物なのか?

 

パサッ...

 

また音がした。

私は音がした方に身体を向けた。

またもや紫苑の花だった。

...けど一つ違うところを言うとしたら一輪ではなく、大量に落ちていたのだ。

 

その大量の紫苑の花は道のようになっていた。

私はその花道を辿っていくと目の前に一人の少女が居た。ピンク色の髪をしていて白いベレー帽を被った女の子...。

その少女は春雨によく似ていたのだ。

 

春雨?『お久しぶりですね。零さん。』

 

久しぶり...?明らかに久しぶりな感じなどしないのだが...ってそれは着任したての春雨か...。...じゃあこの娘は誰なんだ?

 

春雨?『春雨は春雨ですよ...。』

 

そうなのか...?

てか何でここにいるんだ?他のみんなはどうした?

 

春雨?『春雨と零さんしかいませんよ...ここには。』

 

なるほど...他のみんなは居ないか。

 

零「それよりも...なんでここにいるの?」

 

私は春雨?に話す。

 

春雨?『それはですね...貴女に感謝を伝えたかったからですよ。』

 

感謝...?何か私感謝されることでもしたのか?

 

春雨?『しましたよ、私に姉妹に会わせてくれたじゃないですか。』

 

会わせた...?いつ?

 

春雨?『あ~...ほら、貴方が艤装を借りた時ですよ!』

 

ふと、あの言葉が蘇る

 

?『大丈夫ですよ。あなたなら。』

 

?『白露たちをよろしくお願いしますね。零。』

 

...もしかして、あの時の声?

 

春雨?『はい!そうですよ?』

 

そうかぁ...それなら納得だわ。

でもここから出るのどうすればいいんやろ?

 

春雨?『自然に目が覚めますよ。...ほら、部屋も明るくなってきましたし。』

 

春雨?に言われて周りの背景が黒から白へと変わっていった。

 

春雨?『もう時間ですね...次は会えるでしょうか...。零さん、白露姉さんたちを頼みましたよ。』

 

春雨?は笑ってこの白い景色の中に消えていった。...そして一瞬衝撃な場面を目にした。

 

また、黒い背景となり零の前には首を吊った春雨が居た。

 

零「は...?」

 

余りにも衝撃過ぎて私は震えた。

 

首を吊っている春雨は物凄く苦しそうにこちらに助けを求めている。

 

零「...っ!待ってて!今助けるから!」

 

...早くっ!助けなければっ!!

そう思って春雨に近づいた瞬間、私は夢から目覚めたのであった...。




零と春雨は新しい部隊に配属されたみたいですね。
阿武隈さん、北上さんに好かれてるんでしょうかね?
...しかし、最後の夢は何だったんでしょうね。
首を吊っている春雨...。
夢って現実で起きたことが夢に出てくる場合があるみたいですね。...って事は...そういうことですね(どういうことだよ)。
さてと、話は変わりまして次回、零は学校に行きます!
学校に行き、沢山の仲間と出会います!次回をお楽しみに!
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