聖なる力で敵を蹴散らしていきたいと思います。   作:テンペストランス

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Q なんでジャンヌにしたの?
A ジャンヌオルタって……かわいいよね


聖女と第一回イベント その2

レティシアが荒地で目に入ったプレイヤーを片端から倒していたら森が近くに見えてきた

 

「森かぁ、槍が引っかかりそうで嫌だなぁ」

 

そう思ったものの見かけたプレイヤーは全員倒したため、レティシアが歩いてきた荒地の方向のプレイヤーの数は少ないだろう

引き返して逆の方向に行くのもAGIが低いレティシアではかなりのタイムロスになってしまう

現在8位だということを全く知らないレティシアは今50位くらいかなー程度に考えていた

 

仕方ないと決意を固めたときに運営からアナウンスが入った

 

『現在の一位はペインさん、二位はドレッドさん、三位はメイプルさんです!これから一時間上位三名を倒した際、得点の三割が譲渡されます!三人の位置はマップに表示されています!それでは最後まで頑張って下さい!』

 

「えっメイプル三位なの?ちょっと強くなりすぎじゃない?」

 

つい最近まで初心者だったメイプルの躍進に震えつつマップを確認する

 

「ん?めっちゃ近くない?というかすぐそこにいない?」

 

マップにはレティシアのすぐそばに『ドレッド』の文字が表示されていた

 

「ドレッド……どんな人だっけ……」

 

ドレッドもNWOではかなり有名なトッププレイヤーなのだが、強いプレイヤーとかをほとんど意識していないレティシアは詳しく覚えていなかった

 

「これは行くしかないなー、まぁ負けたら負けた時考えればいいか」

 

と、思い出すことを放棄してレティシアはドレッドのいる方向へ走っていった

 

 

「くっそー2位だからってマップ表示とかしなくていいだろめんどくせーなー」

 

とぼやきながらドレッドはマップを見て近寄ってきたプレイヤーを倒していく

マップに現在地が表示されても、それによってすぐに倒されてしまうようなプレイヤーならば始めから2位に登り詰めていないのだ

 

その時ドレッドの後ろから足音が聞こえた

 

「ちっ、またか」

 

少々うんざりとしながら振り向いた先には、紺のマントに身を包む旗を持った女性がいた……

 

 

「あっ、いたいた」

 

しばらく走るとレティシアは周りの敵をダガーで切り裂いて倒していくドレッドを見つけた

 

「あーそうだそうだ短剣使いの人だ」

 

と、遅すぎる情報を思い出しながらどうやって戦うか考える

 

(短剣使いならAGIに相当振ってるだろうし確かかなり速かったはず、槍で戦っても当たらないかもなぁ……………なら)

 

「【ルーン魔術・風】!」

 

そのスキル発動と同時に槍の穂先にルーン文字が現れる

一拍ほど後にルーン文字が光り輝き、そこから淡い白色の斬撃が2発放たれる

レティシアを中心とした弧になるように少しずつ大きくなりながらドレッドに迫る

 

「こんなのが当たるかよ」

 

しかしドレッドは簡単に斬撃をかわしてレティシアとの距離を詰めていく

 

「いや速っ!」

「そりゃどうも」

 

そんなことを言いながらドレッドはレティシアの体を切り裂く

いくらメインはAGIとはいえ、STRにもかなりのポイントを振っているドレッドである

槍使いが相手であることも相まってまず倒せたと考えた

実際普通の槍使いならドレッドの攻撃を受けて耐えていられるのは少ないだろう

耐えていても確定耐えスキルなどを使わせているはずである

しかしレティシアはその「普通」の範疇からはかなり逸脱したプレイヤーだった

 

「うっわかなり削られるなぁ」

「……ん?」

 

倒したと思った次の瞬間にドレッドが見たのはピンピンしているレティシアとこちらに突き出される槍の穂先だった

 

「なっ!?」

「えーこれよけるのー……」

 

不意を突かれたものの、持ち前の速度で槍をかわして即座に反撃してレティシアから離れていく

しかしレティシアに焦った様子は感じられない

 

「うーん痛い、ちょっとやばいか?」

 

そんなことを呟いているレティシアを見てドレッドは少し逃亡も視野に入れ始める

 

(こいつ相当硬いな……削り切れるかわからんし回復も持ってそうだな、引いた方がいいか?)

 

と撤退を視野に入れつつ攻撃を仕掛けてくるドレッドに対してレティシアはいつもと変わらぬ調子でスキルを使おうとする

その瞬間、ドレッドの直感が離れろと警鐘を鳴らす

ドレッドは常に自分の感を信じて戦ってきた

その感が近づいたらやばいと告げているのである

 

「っ!」

 

即座に後ろに飛び退くと同時にマップのドレッドを見てきたのか2、3人のプレイヤーが飛び出して来た

そしてレティシアとドレッドの両方に襲い掛かるプレイヤーを尻目にレティシアはスキルを発動する

 

「【神明裁決】!」

 

その言葉と同時にレティシアの背中が赤く光り、飛び出してきたプレイヤーが全員倒れる

しかし飛び退いて離れたドレッドは無事だった

 

「範囲麻痺持ちか……これは本格的に面倒だな」

 

これ以上の戦闘は時間の無駄だと判断したのか、ドレッドは走って離れて行った

 

「あっ、逃げるなー!」

 

そう叫ぶものの逃げるなと言われて止まるやつはいない

そのまますぐにレティシアはドレッドを見失ってしまった……

 

「逃げられたかぁ……まあ倒せればラッキーくらいの気持ちだったし」

 

と、神明裁決で麻痺しているプレイヤーをザクザク刺しながらレティシアはドレッドを諦めて他のプレイヤーの捜索に戻って行った……




前回の話のアンケートをみたところ弱いと普通が半々くらいでした
少し弱めに調整しすぎたかなー

【神明裁決】の調整

  • いじるほどでもないしそのままで
  • 麻痺時間を15秒から30秒に
  • クールタイムを麻痺数×1分から×30秒に
  • 1日あたりの使用制限の撤廃
  • 主人公は強い方がいい!上3つ全部行け!
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