ソードアート・オンライン IF(アイエフ)   作:イノウエ・ミウ

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二十層編です。何話構成になるだろうか。


ep.23 不穏な影

十四層の攻略を終えたハルト達は、その後、順調に攻略を進めていき、二十層へと辿り着いた。

 

「遂に二十層まで来たんだ・・・攻略も気づけばもう1/5が終わったんだね」

 

「逆に言えば、まだ、4/5もあるんだ。気を引き締めていこう」

 

「そうだね。こういう時こそ油断しないようにしないと」

 

気を引き締めて二十層への一歩を踏み出すハルトとコハル。

 

「おう!久しぶりだなお前ら」

 

そこにクラインが声を掛けてきた。

 

「久しぶり。クラインも相変わらずしぶといね」

 

「応ともよ!俺だけじゃねぇ。風林火山のみんなも誰一人欠けずにここまで来れた。けど、油断は禁物だぜ。階層を上がるごとに敵も強くなってきているし、こういう時だからこそ、気ぃ引き締めていかねぇとな」

 

「クラインにしては珍しく慎重だね」

 

「珍しくは余計だろ!」

 

何気ない会話をするハルトとクライン。

 

「まあ、確かにクラインにしてはいつになく慎重だな」

 

そんな彼らの下にエギルがやって来た。

 

「エギルの旦那!?あんたも来てたのか!」

 

「ああ、お前たちよりも一足早くにな。二十層でもよろしく頼む」

 

「はい!こちらこそよろしくお願いします!」

 

「エギルさんが居れば心強いです」

 

そう言いながら、ハルトとコハルはエギルから差し出された手を握り返した。

すると、クラインが少し怪訝そうな表情をしながらハルトに問いかける。

 

「なあ、ハルト。最近、俺に対しての扱いが雑になってないか?いつの間にか敬語も使わなくなったし」

 

「いや~・・・エギルさんって如何にも頼れる兄貴分って感じだし、大人の男性として接することができるけど、クラインって大人って言うより女性好きのゲーム友達?って感じがするんだ」

 

「トホホ・・・そりゃないぜ・・・俺だって、立派な大人だっつうの」

 

ハルトの発した理由にぶぅたれるクラインであった。

一通り会話をしたところで、話題は今の状況について話された。

 

「さて、先程クラインが言ってたが、モンスターが強くなってきていることにも注意しないといけないが、今はそれ以外にも厄介な問題が発生しているのはお前たちも知っているだろ?」

 

エギルの言葉にハルト達は表情を険しくする。

厄介な問題。それは、今の攻略組の現状だ。

ここ最近、攻略は順調に進んでおり、早ければ二週間でフロアを突破してしまうくらいだ。

しかし、一見順調そうに見えるが、この状況はALSとDKB二つのギルドのいがみ合いによって生まれたものである。

更に言えば、ここ最近の両ギルドには過激な行動をするプレイヤーが多い。効率の良い狩り場から他のプレイヤー及びギルドを追い出したり、攻略の情報すらも相手ギルドには開示せず出し抜こうと考えているプレイヤーも少なくない。

そんな両ギルドの現状に、ハルトやキリトなどの中立プレイヤーはこの状況を危惧しており、「風林火山」などの中層ギルドの面々は攻略組の邪魔をしないようにと効率の悪い狩り場で互いに譲り合いながらレベル上げをしないといけない状態になっている。

そんな危機的状況を何とかできないだろうかとハルト達が話し合っていると

 

「悪ぃ、仲間からのメッセージだ」

 

クラインが仲間からメッセージを受け取り、ハルト達から少し離れた場所でメッセージを読んでいたが

 

「何ぃ!?」

 

突然大声を出し、しばらくすると険しい表情をしながら戻ってきた。

 

「・・・お前ら。落ち着いて聞いてくれ・・・リンドが行方不明になった」

 

「「!?」」

 

「・・・そいつは穏やかじゃねぇな」

 

クラインから発せられた言葉に驚愕するハルトとコハル、内心では驚きつつも冷静に返すエギル。

「風林火山」の仲間から送られてきたメッセージによると、今から二日前、リンドのパーティーが攻略中に突如消息不明となった。

ギルドリーダーはリンドのままであるから生きてはいるみたいだが、見つからない上メッセージも送れない状態になっている。

それだけなら良かったものの、これが原因でALSとDKBの対立がより激しくなってしまった。

DKB側はリンドが行方不明になったのはALSが嵌めたからだと、何の証拠もないのに決めつけ、ALS側は否定しつつも、リンドの失態を自分たちのせいにしていると、DKBを非難している。

そんなこんなで、今現在ALSとDKBは一触即発の空気となっているのだと。

 

「そんなことになっていたなんて・・・ALSとDKBを止めよう。手遅れになる前に」

 

「そうだね!クラインさん、エギルさん。私たちも行きます!」

 

「へへっ!そう言うと思ったぜ!」

 

「よし、行くか!」

 

ハルトとコハルの決意を聞いて、クラインとエギルは笑みを浮かべた。

コハルが張り切りながら、フィールドの奥に進もうとしたが

 

「!? 止まれ!!」

 

「コハル!」

 

「え?・・・キャ!」

 

コハルの横から突如鎌のようなものが迫り、コハルの体を切り裂く直前にハルトが咄嗟に前に出て剣で受け止めた。

ハルトはコハルを奇襲した者の正体を見るべく顔を襲撃者の方に向けると、そこにいたのは巨大なカマキリであった。

 

「あ、ありがとう、ハルト・・・」

 

「安心するのはまだ早いよ」

 

コハルはハルトに礼を言うが、ハルトの表情は未だ優れず、前の方を見ると先程の巨大カマキリが複数出現した。

 

「随分と熱烈な歓迎だな!」

 

「マズいな。これじゃ逃げられそうにないな」

 

「なら、やるべきことは一つだろ!」

 

「そうだね。突破しよう!」

 

クラインとエギルが会話し、ハルトの掛け声と共に四人は巨大カマキリを次々と倒していった。

やがて、最後の一体が倒れてところで、クラインは「ふぅー」と息を付き、ハルトとエギルもひとまずは何とかなったと安堵した。

 

「・・・・・・」

 

そんな中、コハルだけが浮かない顔をしていた。

 

「どうしたの、コハル?」

 

「!? な、何でもないよ!急ごう!」

 

ハルトに声を掛けられたコハルはすぐに笑顔になり、先を急ごうと歩き始めた。

しかし、ハルトは今がチャンスだと思い、十四層からずっと抱いていた事を思いっ切り聞くことにした。

 

「・・・コハル。最近、様子がおかしくない?」

 

「え?」

 

予想だにしなかったのか、コハルはその場で立ち止まりハルトの方を見る。

 

「ここ最近、何かあればさっきみたいに不安気な表情をしているじゃないか。もし、何か悩みがあれば、相談してほしいんだ。勿論、コハルにも話せないことはあると思う。それでも、知ることよりも、君が悩んでいることを知らないでいる方が僕は辛い」

 

「ハルト・・・」

 

ハルトの言葉に一瞬悲し気な表情になるコハルだったが、すぐに笑みを浮かべ

 

「大丈夫だよ。攻略組の人たちの事で、少し悩んでただけだから。それよりも、先を急ごう。攻略組同士が衝突してしまう前に止めないと」

 

「・・・・・・」

 

そう言いながら、再び歩き始めた。

必死に隠すコハルに、ハルトは何も言えず辛そうにコハルの背中を見つめていたが

 

「一ついいか、コハル?」

 

二人のやり取りを黙って聞いていたエギルがコハルに声を掛け、コハルは再び足を止めた。

 

「お前が何か不満を抱えていても、お前が話したくないのならそれでいい。それはお前だけが持っているものであって、俺やハルトもそれを聞く権利はない」

 

エギルは真剣な表情で喋り「けどよ」と言うと、コハルを見据えて喋った。

 

「俺たちは同じ日にSAOを始めたプレイヤーで、同じ目的を持つ仲間だ。上下関係なんて一切ない。だが、本当に辛い時があったら、遠慮なんてしないで言ってくれ」

 

「でも・・・」

 

「でもも何もないさ。それが、俺たち’大人’の仕事だ」

 

エギルの言葉に何も返さず黙ってしまうコハル。

そこにクラインが喋り出した。

 

「まあ、俺もエギルも一応は大人だからな。自分で言うのもなんだけでどよ、お前らよりも長く生きているし、社会の荒波にも飲まれたこともある。だから、お前の・・・お前たちの辛いって気持ちを受け止めてやることぐらいはできる」

 

「クラインさん・・・」

 

「社会人、なめんなよ」

 

ニィと歯をむき出しドヤ顔で言うクライン。

すると、コハルが少しだけクスッと笑った気がした。

なので、ハルトが更に笑わせようとクラインに向かって喋る。

 

「クライン・・・なんてカッコイイおっさんなんだ・・・」

 

「やかましいわ!俺はまだ20代じゃ!」

 

「アハハハハ!あ、・・・ごめんなさい・・・」

 

ハルトのボケとクラインのツッコミに思わず笑ってしまったコハル。

慌てて笑ってしまったことを謝るが、それに対してハルトとクラインは優しく微笑み

 

「やっと笑ったね」

 

「ああ、ちゃんと笑えるじゃねぇか」

 

コハルが笑ってくれたことに安堵した。

そんな二人を見て、コハルは少し顔を赤くしながら二人を睨んだ。

 

「まあ、俺はまだ20代なんだけどよ。それでも、大人になるまでの間には、折れちまう人間も一人や二人はいるんだよ」

 

「・・・ああ、そうだな」

 

「折れる?」

 

ハルトの疑問にエギルは真剣に答える。

 

「挫折しちまったんだよ。弱音を吐けなかったからな。折れちまった本人は勿論。何も話してもらえなかった方も辛い。ハルトもさっき言ったが、弱音を吐けてもらえないってのはな、それはそれで凄く辛いもんなんだよ。お前たち二人にはそうなって欲しくない」

 

「・・・はい」

 

「約束します。エギルさん」

 

二人の返事を聞いたエギルは満足そうに笑みを浮かべた。

 

「よし!だいぶ時間を食っちまったし、そろそろ行くか!」

 

クラインがそう言うと、ハルト達は攻略組が揉めていると思わしき場所へ急ぐのであった。

未だに表情が優れないコハルだが、先程よりかは少しだけ表情が緩んだ気がした。

 

 

 

 

《残照の森》へ入ったハルト達は一つの人だかりを発見した。

そこには、情報通りALSとDKBの集団が互いに敵意を出しながら睨み合っていた。

しかし、彼らとは別に、人だかりの中にはもう一人の人物がいた。それは

 

「あそこにいるのって・・・サーニャさん!?でも、どうして?」

 

「もしかして、巻き込まれたかもしれない。早く行こう」

 

コハルの疑問にハルトが答えながら、一行は睨み合っている現場へと急ぐ。

一方、未だにALSとDKBが睨み合っている状態の中、サーニャが口を開く。

 

「ここで仲間割れをして、リンドさんが戻ってくるのなら、どうぞ勝手になさればよろしくてよ。ですが、今優先すべきことは、行方不明になっている方達の捜索ではなくて?」

 

睨み合っている攻略組に向かってサーニャが言うが

 

「しかし、リンドさんを嵌めた奴らを放っておくわけにはいかない!」

 

「だから、何回も言ってるだろ!俺たちはそんなことはしてねぇ!お前らのリーダーがドジ踏んでピンチになっているだけだろ!それを棚に上げて責任転嫁とは、DKBも墜ちるところまで堕ちたな!」

 

両者は止まらず、口論は激しくなるばかりである。

そんな中、遂にDKBの一人が鞘に手を当てた。

 

「もう我慢ならん!今ここでこいつを叩き斬る!たとえ、オレンジプレイヤーになろうとな!」

 

「やってみろよ。俺だって攻略組の端くれだ。そんななまくらに負けるかよ!尤も、なまくらはその剣よりもお前らのリーダーみたいだがな!」

 

「!? 貴様っ!!」

 

罵倒しながらALSの男は鞘から剣を抜き、それに反応したDKBの男も剣を抜いた。

すぐにでもプレイヤー同士の戦闘になり兼ねない雰囲気の中、コハルが必死に声を上げる。

 

「ダメっ!今はこんなところで争っている場合じゃないですよ!」

 

コハルの制止によってハルト達の存在に気付いた二人だが

 

「うるせぇ!」

 

「部外者は引っ込んでろ!」

 

コハルの制止を聞こうとはせず、剣を振り上げた。

 

「いい加減になさい!その軽はずみな行動が取り返しのつかないことになりますのよ!それとも、面子がそんなに大事ですの!?無益な争いをした挙句、人の命を奪ってまで守るものだと!?」

 

互いの剣が当たる直前にサーニャの制止によって、二人は振り上げた剣を下ろしたが

 

「・・・人の命を奪って手に入れた名誉を振り回している奴が、よく言えたな」

 

「かっこよく立ち回った上に説教かよ。盗品片手にいい御身分だな」

 

剣はしまわず、サーニャに対して敵意剝き出しに喋った。

未だに剣をしまわない二人を、ひとまず落ち着かせようと、クラインとエギルが男たちを後ろから押さえようとしたその時

 

「おい邪魔だ。どけ」

 

突然、この場にいる全員に向かって声を掛けられ、誰もが声がした方を振り向く。

そこにいたのは、ザントのペットもとい相棒のラピードと、その上に腕を組みながら座っているザントがかなり不機嫌な様子で見ていた。

 

「《狂狼(ヴォルフガング)》・・・!?」

 

ALS、DKB関係なく、攻略組の目線がサーニャ以上に敵意に満ちた。

それもそのはず。ここ最近、過激な行動が目立つようになってきている攻略組だが、この男を相手にすると違ってくる。

この男がいる狩り場を占領しようとしても、無言の威圧、或いは「いつからここはてめえらの狩り場になったんだ?」と正論をぶちかまされ、一部のプレイヤーが逆ギレして剣を向けようとしたら、本当に斬られたりなど、危険人物という印象がALS、DKB関係なく攻略組に広がっている。おまけに、本人も化け物じみた強さを持っているせいで、攻略組も下手に手を出すことができない。それ故にザントは、攻略組からはキリト以上に嫌われる存在となった。

尤も、ハルト達中立のプレイヤーから見れば、完全に攻略組の自業自得であり、先に手を出した癖にザントを危険人物扱いする攻略組のやっていることは八つ当たりにしか過ぎない。

尚、本人は「雑魚共の敵意なんざ一ミリも痒くねぇ」と全く気にしていない。

ちなみに、剣だけじゃなく、体術やフィールドに置かれてある岩や木々などを利用したりなどあらゆる場所に適した動きをし、野生を解き放っている獣じみた戦い方をするザントに付けられた新しい二つ名が《狂狼(ヴォルフガング)》だ。

 

「ここはフィールド、それも道のど真ん中だ。喧嘩するってなら他所でやれ」

 

「う、うるせぇ!お前には関係ないだろ!」

 

「そうだ!これは俺たちの問題だ!部外者は引っ込んでろ!」

 

「あぁ!?なんで俺が猿共のくだらねぇ喧嘩にいちいち首をつっこまけりゃいけねぇんだ。こんな道のど真ん中で馬鹿騒ぎしているせいで、こちとら通れねぇんだよ。どけって言ってんだから、さっさとどけ。猿ってのは、人間に迷惑をかけなきゃ気が済まねぇってか!」

 

相変わらず他人を見下すような言い方に、攻略組の怒りが一気に上昇した。

そんな彼らに、ザントは笑みを浮かべた。強敵と戦っている時の好戦的な笑みでなく、人を嘲笑うような笑みに。

 

「まあ、知能が低いてめえら猿共には、人間に迷惑をかけているってことも分からねぇか。猿にでも分かる会話をしてぇけど、俺って猿の事はあまり詳しくねぇんだよな。いや~悪ぃ悪ぃ」

 

攻略組の怒りのボルテージが一気に上昇していく。

 

「あぁん?どうしたんだ、そんな間抜けっ面してよぉ?もしかして、俺の言っていることが分からないってか?あ、分かるわけねぇよなぁ!なんたって猿だもんなぁ!人間の言葉なんて分かるわけねぇよなぁ!」

 

「「・・・死ね!」」

 

遂に我慢できず、先程まで言い争っていたALSとDKBのプレイヤーがザントに襲い掛かった。

遅れてハルト達が止めようとしたが間に合わず、二人がザントに近づいてきたその時

 

「「!?」」

 

襲い掛かってきた二人が急に足を止めた。

緑色の何かが彼らの間を通ったと思った次の瞬間、後ろにあった森の木の一つが真っ二つに切れた。

地面には何か細く削れているような跡があり、それを見たハルトを含む一部のプレイヤー達は先程の一瞬で何が起きたのかに気付いた。

両手剣ソードスキル<ウイング・デストラクション>。SAOでかなり珍しい斬撃を飛ばして遠くからの敵をも攻撃することができるソードスキル。

ザントはそれを常人では見えない速さで発動させ、自身に襲い掛かってきた二人に当たるすれすれの場所へ斬撃を放ったのである。

誰もがザントの行った神業に呆然とする中、ザントは片手で自身のもう一つの相棒《蒼嵐》を自身に襲い掛かってきた二人に向けながら静かに口を開いた。

 

「・・・別に、てめえら猿共が何人死のうが、勝手に自滅し合おうが、俺にとっちゃどうでもいい。だが、殺るってんなら容赦しねぇ。何せ自分の命が狙われるからな。誰一人生き残れると思うなよ」

 

ザントから放たれる圧。それを感じた者達は誰もが戦慄した。

それは敵意なんて生易しいものではない。殺意。それも、見た者全てが恐怖するであろうくらいの本物の殺意。

圧倒的強者から放たれる殺意に、先程襲い掛かった二人、それを見ていた残りのALS、DKBの面々が一斉に尻餅を付け、怯えながらザントに道を譲るよう横に退いた。唯一、正面から殺意を受けても顔をしかめるだけで済んだハルト達は大したものだろう。

ザントは《蒼嵐》をしまい、最初っからそうしやがれって表情をしながら、ラピードに「進め」と指示を出すと、ラピードは空いた道を進んだが、途中で止まり、ザントは後ろを振り向いた。

 

「・・・てめえら猿共に一つアドバイスをしてやるよ。まともな思考や行動力がねぇ上、他人に剣を向ける覚悟もねぇ猿なんざ、はっきり言って攻略組に向いてねぇから、今すぐ退団して猿山(始まりの町)に帰ることを勧めるぜ」

 

『!?』

 

それを聞いたALSとDKBの面々全員がザントを憎らし気に睨むも、本人は既に眼中にないといった感じで奥に進んでいった。

残されたALSとDKBの面々は未だ尻餅が付いた状態でザントが去っていった方を睨んでいたが、やがて、全員が悔しそうに俯いた。

本物の殺意をその身で味わった彼らは、人に剣を向けることの意味を。その恐怖を思い知らされたのである。

すっかり生気が無くなったALSとDKBの面々に、ハルト達はどう声を掛ければいいのか戸惑っていると、クラインが先程、ザントに襲い掛かった二人の内DKBの男に声を掛けた。

 

「・・・一ついいか?」

 

「・・・何だよ?」

 

「ザントの言葉にキレる気持ちは分からなくもねぇ。俺だってあんな風に馬鹿にされれば、ついカッとなっちまうさ。でもよ、だからといって、相手に剣を向けて斬りかかるのは間違っているだろ」

 

「・・・あいつに肩入れするってかよ。所詮、ビーターとつるんでいる奴らは似た者同士ってことかよ」

 

やけくそ気味に喋るDKBの男に、クラインはその男の肩を掴み自分に顔を向けさせた。

 

「あの日、茅場晶彦が言った通り、このSAOはゲーム。それもVRMMOに違い

 

この後、クラインとエギルが猿共(攻略組)に素晴らしいお説教をかましますが、結構長くなるんで、ここはカットさせて頂きます。気になる方はSAOIFを実際にプレイしてお楽しみください。

 

「「いや、なんでだよ!!??」」

 

「ふ、二人共、どうしたんですか?」

 

どこからか電波を受信したクラインとエギルは運営(作者)に向かって叫ぶが、ハルト達にとっては、誰もいない場所に突然叫び出したようにしか見えなかった。

 

 

 

 

あの後、なんやかんやあって、リンドの捜索をハルト達が行うことになった。

攻略組の面々と別れたハルト達はこれからの予定を話し合っていた。

 

「とりあえず、最悪の事態は避けれたな」

 

エギルがホッとしたかのように口を開く。

 

「クラインもエギルさんも凄くかっこよかったよ。流石、大人だね」

 

「ええ、見事な立ち振る舞いでしたわ。後は、あの場の雰囲気を一変させたあのお方にも感謝致しませんと」

 

「・・・まあ、あいつのおかげで衝突が収まったってのはあるけどよ・・・」

 

クラインが複雑な表情をしながら喋る。

実際にあの場を収める決め手となったのはクラインとエギルだが、攻略組同士の衝突を押さえたのは、ザントである。

しかし、クライン達と違って、そのやり方は言葉での説得ではなく、力での解決であること。

一方的に相手を殺気で黙らせるやり方も、あの場を収める為の一つの方法だったのかもしれない。それでも、クラインは力で解決しようとしたザントのやり方にあまりいい顔はできなかった。

 

「正直に言いますと、私はあのお方の他人を見下すような姿勢は嫌いですわ。力があっても、他人を脅かす為に使ってしまえば、それはもう、暴力と変わりありませんもの。それよりも、今はリンドさんを探しましょう」

 

「探しましょうつっても、アテはあんのかよ?」

 

サーニャの言葉にクラインは疑問を述べるが、サーニャは得意げに笑みを浮かべる。

 

「勿論、情報屋ですわ。今のやり取りの間に、メッセージを送っておりましたの」

 

「というわけで、この件、手伝わせてもらうヨ」

 

「うおっ!?アルゴじゃねぇか!」

 

突然現れたアルゴに驚くクライン。更に

 

「私もいます」

 

「リーテンさん!お久しぶりです!」

 

その横からリーテンが姿を現し、コハルが元気よく挨拶をした。

アルゴとリーテンの話によると、アルゴは行方不明になったリンドのことについて調査をし、その途中でリーテンと会った。

リーテンもリンドの行方を。正確にはリンドと共に行方不明になったプレイヤーの一人であるシヴァタを探しており、二人は情報を共有した。

その結果、リーテンが二十層で手に入れたお守りの木の実によってリンド達がいる場所を掴むことができた。

リーテンが手に入れた木の実は二つセットのアイテムで、持っていれば離れている所でも信号を送って相手に自分の状況を伝えることができるいわゆる通信アイテムであった。

リーテンはそれを使ってもう片方の木の実を持っているシヴァタにどこにいるのかと通信すると、シヴァタから《残照の森》の南にあるダンジョン、《闘儀の回廊》の奥にいるとの返信が来た。

しかし、その返信の直後、シヴァタとの通信が途絶え、リーテンが焦っている時にサーニャから依頼が来て今に至る。

 

「他の連中には内密に主力部隊だけで行ったって・・・そのダンジョンには何か特別なクエストでもあるのかよ?」

 

「大方、回数制限のあるクエストかもしれないな。んで、報酬にレアなアイテムを手に入れることができるとかだろうな」

 

「おいおい、確かに他の連中には内密にしてまで行きたくなるのも分かるけどよ、死んじまったら意味ねぇだろ」

 

リンドが他のギルドメンバーには内密にしてまでとった行動に呆れるクライン。

その横でエギルがクラインに話しかける。

 

「クライン。お前のところからは何人出せる?」

 

「全員行けるが、今は別のクエストをやっている」

 

「俺のところもだ。戻ってくるまでに時間がかかりそうだ」

 

「それじゃあ、クラインとエギルさんは他のメンバーとの合流を。僕らで先行して、そのダンジョンに向かおう。いいよね?二人共」

 

「うん!」

 

「よろしくてよ!」

 

全員で話して、一通りの方針が決まったハルト達。

 

「それじゃあ、オレッチが案内すル。急ぐゾ」

 

こうして、リンドを探すべく、それぞれのギルドの仲間たちを待つクラインとエギル。リンドが行方不明になったダンジョンに先行するハルト、コハル、サーニャ、リーテン、アルゴの組に分かれて行動するのであった。

 

 

 

 

《闘儀の回廊》へ入ったハルト達は、フィールドのエネミーを倒していきながら、順調に奥へと進んでいた。

 

「確かこの辺だったはずだけどナー・・・見つからないナ」

 

そう言いながら、行き止まりである壁の前に立つアルゴ。

シヴァタの木の実から特定した座標を基にハルト達は進んでいたが、肝心のリンド達がいる部屋は見つかっていない。

 

「いったい、どういうことだろう・・・?」

 

この場にいる全員の疑問を代表してハルトが言った。

リンド達がいるはずの部屋の座標はこの壁の向こうを差していた。何処かに隠し通路があるのか。或いは、特定のクエストを受けている必要があるのか。

どうすればいいのか思案していたハルト達だったが、それは、行き止まりの壁から掛けられた声により中断された。

 

「あれ?ハルトにコハル」

 

「お前たち、どうしてここに?」

 

「サチにトウガさん!?い、今どこから来たの!?」

 

壁から這い出てくるかのようにサチとトウガが現れ、驚愕するコハル。

更に、彼らのギルドメンバー「月夜の黒猫団」と「紅の狼」の面々も続々と壁から這い出てくるように姿を現した。

 

「どこからって、そこにある通路から歩いて来たが・・・」

 

「え?・・・何もないけど」

 

「なんだと?そこにある通路の奥にボス部屋の扉があるはずだが・・・もしかして、見えないのか?」

 

ハルトの言葉を聞いたトウガは喋りながら考えて一つの結論に辿り着いた。

頷くハルトを見たトウガは自身の考えが当たったと思いながら、ハルト達にこれまでの経緯を説明する。

 

「俺たちは二十層に来た後、彼女たちと会って、一緒にクエストを受けていたんだ。それで、ある程度進めることができたんだが、そのクエストには続きがあってな。この先にいるボスを倒すんだが、そのボスが中々手強いみたいでな。今のままじゃ攻略するのは難しいと思って引き返すことにしたんだ。ハルト達にこの先の道が見えないのは、おそらく、そのクエストを受けてないからだろう」

 

トウガの説明を聞いて、この先が行き止まりであることに納得するハルト達だが、ふとサーニャが問いかける。

 

「ちょっとよろしいかしら?あなた達が受けたクエストはそのボスを倒せば終わりですの?」

 

「そうだと思う。クエストNPCが最初に言ってたの。『試練を超えた者だけが真なる脅威に挑むことができるだろう』って。だから、クエストの最後に強いボスと戦うことになると思ったんだ」

 

「俺らだけなら問題ないかもしれないが、こいつらをカバーしながらじゃ流石に厳しいと思って、この先のボスに挑むのは辞めることにしたんだ」

 

サーニャの問いに答えたサチとトウガ。サーニャは納得したかのように頷いた。

 

「じゃあ、リンドさん達はそのボス部屋の中に閉じ込められているのかも」

 

「ん?どういうことだ?」

 

リーテンの言葉の意味について問いかけるトウガ。

ハルトはトウガ達にリンドが行方不明になっていることを踏まえて説明した。

 

「そうか・・・そんなことになっていたなんて・・・」

 

今の状況を聞いて、トウガは表情を険しくした。

すると、「月夜の黒猫団」のリーダー、ケイタが慌てながら

 

「そんな!だったら、すぐにでも助けに行かないと!」

 

ハルト達には見えない、ボス部屋に向かおうとしたが

 

「やめておけ。さっきも言ったが、お前たちじゃまだ無理だ。相手は攻略組のリーダーであるリンドが率いるパーティーですらピンチになるくらいの敵だ。中層プレイヤーのお前たちが行ったところで足を引っ張るだけだ」

 

トウガに制止され、足を止めて悔しそうな表情になるケイタ。

 

「でも!」

 

「いいから黙って引き返しやがれ。てめえらがいても足手まといだから邪魔なんだよ」

 

尚も反論しようとしたケイタだったが、ソウゴの言葉によって遮られる。

足手まといと言われ、ケイタ及びサチ以外の黒猫団の面々はソウゴを睨んだ。

 

「・・・おい、あんた。いくら攻略組の一員だからって流石に横暴なんじゃないか?俺らだって必死に攻略しているんだぞ」

 

「はっ!俺らに散々フォローされまくってた奴らが何言ってんだか。必死に攻略する前に、まずは自分たちの実力を知りやがれ。俺らがいなかったら、今頃てめえらは一人残らず死んでたかもな」

 

そんなことはない!と返そうとしたケイタだったが、ここに来るまでの間「紅の狼」に助けられっぱなしだったのを思い出して言葉を詰まらせた。

レベルも上がり、今の自分たちなら最前線でも通用すると思い、最前線に来た「月夜の黒猫団」だったが、結果はこの通り。

トウガの指揮能力にヒットアンドアウェイを用いた戦法。ソウゴの無駄な動きが一切ない槍捌き。カズヤのタンクとしての実力。コノハとレイスの巧みな連携。全てにおいて彼らは自分たちより上だった。

攻略に貢献するどころか、トッププレイヤー達の足を引っ張るばかり。自分たちが如何に無力なのかを思い知らされた。

 

「このSAOに絶対大丈夫なんてもんはねぇよ。ましてや、最前線なら尚更だ。レベルがだいぶ上がった。だから、もっと上で腕試ししよう・・・最前線でそんな考えを持っていると・・・死ぬぞ」

 

ソウゴの言葉にサチ以外の黒猫団の面々は苦虫を嚙み潰したような表情をしながら俯いた。

だいぶ、実力が上がってきた「月夜の黒猫団」だが、最前線で戦うことの意味は彼らにとっては重すぎた。

そんな黒猫団の面々をよそに、コノハがサチに謝る。

 

「ごめんね、サチ。ソウゴ君も悪気があって言ったわけじゃないんだ。実際に油断や慢心が原因で死んでしまった人がいるし、サチ達にはそんな風になって欲しくないんだ」

 

「大丈夫だよ、コノハ。みんな、ちゃんと分かっているから。それに、紅の狼の皆さんのおかげでここまで来ることができたし、私たちにとっても、最前線の実力を知るいい経験になれたよ」

 

サチの言葉にコノハは笑みを浮かべながら「ありがとう」と返した。

ホントっいつの間に仲良くなったんだろうこの二人、とハルトとコハルが思っている中、アルゴが口を開いた。

 

「ひとまず、オレッチはトウガ達が受けたクエストを調べて、行けそうならそのままクエストを進めようと思ウ。その間、ハルト達はクエストに必要なアイテムを集めておいてくレ」

 

「それなら、今の内にクエストNPCの場所。それと、クエスト進行に必要なアイテムをお前たちに言っておく」

 

「言っておくって・・・覚えているのカ?」

 

「ああ、大体はな」

 

そう言いながら、トウガはクエストNPCの場所とクエスト進行に必要なアイテムを話した。

NPCの場所を聞いたアルゴは一足先にそのNPCがいる場所に向かった。ハルト達もクエスト進行に必要なアイテム集めの為、一旦外に出ることになった。

 

「俺たちはもう少しこのダンジョンを回った後、こいつらを転移門まで送ってくる。悪いが、お前たちの手伝いをできるのはもう少し先になりそうだ」

 

「気を付けてね、二人共」

 

「分かった。サチとトウガさん達も気を付けて」

 

コハルがそう言うと、ハルト達はダンジョンから出ようとしたが、その前にトウガがハルトを呼び止める。

 

「ハルト。あの後、コハルから何か聞いたか?」

 

「・・・最近、様子がおかしいと思うんだって聞いた。でも、はぐらかされたよ」

 

「そうか・・・少なくとも、何かあるのは間違いないな。ちゃんと見てやれよ。いつもあいつと一緒にいるのはお前だけだからな」

 

「・・・・・・」

 

十四層で保留にしてたコハルの事の進展を尋ねたトウガは、何かあると確信すると同時に再度ハルトに忠告した。

それに対して、ハルトは返事を返すことができず、先に進んだコハル達の後に続くのであった。

 

 

 

 

ハルト達が《闘儀の回廊》から出ている頃、《残照の森》北部では

 

「ちっ、手間取らせやがって・・・」

 

ザントは苛立った様子で《黒鉄宮》繋がるゲートを睨む。

現在、ここにいるのはザント、ラピード、シロコイ、キリト、アスナ、そしてキバオウ含むALSのプレイヤー数名。

事の発端は、キリトとアスナがオレンジプレイヤーの集団に襲われたことだ。

人間、それも集団相手に苦戦を強いられていたキリトとアスナだったが、オレンジプレイヤーの動向を追っていたザントとシロコイ。更に、偶然通りかかったALSの面々と協力し、無力化に成功。

逃げようとしたオレンジプレイヤー達だったが、ラピードが回り込んでいて威嚇。怯んでいる隙に、ザントが《黒鉄宮》へ繋がる回廊結晶を使用。オレンジプレイヤー達は一人残らず《黒鉄宮》行きとなった。

しかし、事態がひと段落したにも関わらず、ザントはかなり不機嫌だった。

その理由をシロコイが問いだす。

 

「随分と機嫌が悪いな。少しは落ち着いたらどうだ?」

 

「そいつは無理だな。何せこちとら、ウジ虫数匹探すのに時間が掛かっちまったせいで、猿共のくだらねぇ喧嘩に巻き込まれたんだよ」

 

「そいつは悪かった。ワイからも言っておくわ」

 

キバオウが頭を下げて謝罪するが、ザントの表情は変わらず

 

「謝るくらいなら、そいつらを今すぐ退団させろ。弱ぇくせに口だけは達者。しかも、何の覚悟もねぇくせに、他人に剣を向けることしかできねぇ奴なんざ置いたところで、この先、無駄死にするだけだぞ」

 

ザントの言葉に言葉を詰まらせるキバオウ。

周りにいるALSの面々の敵意がザントに向けられたが、ザントは無視した。

そんな中、キリトとアスナが周りにいるプレイヤー達に謝った。

 

「・・・ごめん。俺達のせいで二人を・・・ALSのみんなを危険な目に・・・」

 

「てめえが謝ってどうすんだ?連中の狙いがてめえら二人だったとは限らねぇだろ」

 

「せや。もしかしたら、うちの連中が狙いだったかもしれへんしな」

 

「・・・それでも、俺たちがみんなを巻き込んだのには変わりない」

 

未だ頭を下げるキリトに、ザントは「はぁ~」とため息をつけながら喋る。

 

「だから、謝るなっつってんだろ。あの程度の雑魚なんざ、俺らの敵ですらねぇ。それとも、自分は最強で俺らは雑魚だから、危険な目に合うのは自分だけの特権とでも思ってんのか?」

 

「!? いや、そんなつもりは!」

 

「そもそも、俺らは巻き込まれたつもりはねぇ。俺とシロコイは元々ウジ虫共の動向を探ってたんだ。最近、ここから辺でオレンジ共がはしゃぎ回っているって噂を聞いてな」

 

「噂だけだったら良かったんだけど、こうも表沙汰になるなんて。こうなってしまったら、彼らの存在は無視できなくなったな」

 

困ったような表情をしながら顎に手を当てオレンジプレイヤーの目的を考えるシロコイ。

すると、ザントはラピードの上に乗るとシロコイに向かって喋る。

 

「さっさと行くぞ。《黒鉄宮》に送ったウジ虫共の話によると、ウジ虫の本隊はここから南のダンジョンに向かっているみてぇだ。しかも、ハルトの野郎もそこにいるみてぇだぜ」

 

「なんだって!?それを早く言ってくれ!くっ、ハルト達が危ない!」

 

シロコイは焦りながらラピードに乗り、キリト達に向かって指示した。

 

「俺たちは、南の方に向かったオレンジプレイヤーの動向を追う。キリトとアスナ、それとキバオウ達はオレンジプレイヤーのことをDKBの人達に伝えてくれるか?」

 

「待ってくれ!ハルト達が危ないんだったら俺も一緒に!」

 

「ダメだ。ただでさえ、二つのギルドは仲が悪い上、DKB側はリーダーが行方不明で冷静さを失っているんだ。きちんと話を聞いてもらう為には、最初にオレンジプレイヤーと居合わせた二人の証言が必要なんだ」

 

「・・・キリト君。ここは二人に任せましょう。私たちは私たちでできることをしましょう」

 

「しかし!・・・っ!?」

 

シロコイの意見に賛成したアスナに、キリトが声を掛け・・・口を止めた。

アスナの両手は震えていた。きっとアスナもコハルを、この世界で出会った友達を助けたいのだろう。それでも、必死に耐えていた。それに、シロコイの言う通りDKBが話を聞かない可能性がある。信じてもらう為には襲われたという事実を持っている自分たちの証言が必要だ。

アスナの気持ちを理解したキリトは渋々シロコイの指示に従うことにした。

 

「・・・分かった。ここは二人に任せるよ。ハルト達を・・・俺達の友達を助けてくれ」

 

「勿論だ。行こう」

 

「走れ、ラピード」

 

「ヴォン!」

 

ラピードはザントとシロコイを乗せて《残照の森》の南の方へ走っていった。

 

「頼んだぞ、二人共」

 

「お願い・・・無事でいて」

 

二人が去った方を見つめるキリトとアスナは友の無事を祈ることしかできなかった。




・《狂狼(ヴォルフガング)
ザントの新しい二つ名。狂暴な性格に常識外れの強さを兼ね備えている故、考えた結果、このような二つ名になった・・・正直に言うと痛いと思っている。

・<ウイング・デストラクション>
オリジナルスキル。SAOIFだと両手剣の星4。斬撃を飛ばせるソードスキルで遠距離からも攻撃することができる。

・使ってみた特殊タグ
小説の書き方にも大分慣れてきたんで、ちょっと使ってみました。これ以降は使わないと思う・・・たぶん。

・ケイタ
「月夜の黒猫団」のリーダー。一言で言えば、キリトに恨み言を残した人。

・《黒鉄宮》
知っている人も多いかもしれないが一応。一層にあるSAOで犯罪を犯した者を閉じ込めておく牢獄。プレイヤーの生死が確認できる《生命の碑》もここにある。


結構書いたけど、これでもまだ、二十層編の半分にもいってないです。
SAOIFでも二十層からストーリーがかなり長くなっている気がする。
次回、いよいよオレンジプレイヤーとの直接対決。お楽しみに。


<オマケ>
プログレッシブ、まさかの劇場版だと!!??
作画もめっちゃ綺麗だし、これは絶対に見に行く!
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