ソードアート・オンライン IF(アイエフ)   作:イノウエ・ミウ

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SAOIF三周年おめでとう!四周年まで止まるんじゃねぇそ(三年前のネタ)
今回の話は、前半はコハルフルボッコ注意報。後半は砂糖注意報(自分で言うのもなんですが、量は微量)となっております。


ep.26 本心

ザントの発言にコハルは目を見開きながら戸惑う。

そんな中、クラインが怪訝そうな表情で喋る。

 

「何言ってんだよザント。どっからどう見たってコハルだろうが」

 

「は?俺の知っているコハルは、こんな生気のねぇ顔はしてねぇだろうが」

 

「!?」

 

ザントの言葉にクラインは訳が分からないって表情になる一方、驚愕の表情でザントを見るコハル。

 

「生気がねぇってどういうことだよ?」

 

「言葉通りの意味だ。色々ありすぎて何したらいいか分からねぇって面してんだよ」

 

そう言いながら、ザントは冷めた目でコハルを見る。

 

「別にてめぇが何を抱えていようが俺には知ったこっちゃねぇ。だが、そいつが少しでも、戦いに支障を来たすなら、すぐにでも最前線から出やがれ」

 

「!? 大丈夫です!私はきちんと戦えます!」

 

ザントの言葉に慌てて返すコハル。

 

「確かに私は足を引っ張ってしまいました。でも!こんなことで落ち込んでなんかいられません!私たちにはやるべき事が・・・」

 

「んで?それが何の役に立った?」

 

「え?」

 

「それを持って戦った結果、てめぇはどうなった!?目の前の敵に手も足も出ず、一方的にやられた挙句、強者の足を引っ張っただけだろうが!そんなもんを持っただけで強くなれるとでも思ってんのか!?」

 

「!?」

 

「口だったらいくらでも戯言を言える。けどな、それを達成させんのには言葉だけじゃなく、てめぇ自身が強くなっていかねぇと叶えられねぇだろうが!ましてやてめぇの場合は、てめぇの弱ぇ部分をてめぇの目標やら信念とかやらで隠しているだけだろうが!周りに隠してまでそんなもんを抱えて戦うくらいなら、いっそ戦うことなんざ止めちまえ!」

 

ザントは苛立ちながらコハルに向かって叫ぶ。

その目には見下すようなものは無かった。だが、怒りと幻滅が含まれている。

 

「そもそも、ずっと気になっていたけどよぉ。てめぇ、何のために戦ってんだ?」

 

「そ、それは・・・!皆を・・・ハルトを守る為に・・・」

 

「はっ!今のてめぇには何も守るもんがねぇだろ!今のてめぇはハルトに取って重荷しかならない存在。ハルトのお荷物だろうが!」

 

「!?」

 

コハルの中で何かが壊れる音がした。

 

「私が・・・ハルトのお荷物・・・?」

 

「ああ、てめぇはハルトのお荷物。いいや、自分を助けようとした主人公(ハルト)が目の前で殺されるのをただ見て泣き叫ぶだけの無能なヒロインだろうが!ざけんな。悲劇のヒロインごっこがしたけりゃ他所でやれ!」

 

ザントは容赦なく罵声を浴びせる。コハルの目から光が消えていく。

 

「いい加減にしろザント。確かにコハルは何か抱えていた。それを誰にも言わないで一人で抱えていた結果、あんな事が起きちまった。だが、それを責めるならまだしも、汚い言葉で相手の心を傷つけるような真似はこれ以上するな」

 

これ以上、見ちゃいられないと思ったエギルがザントに注意する。

しかし、ザントは止まらず、今度はハルトに向かって喋る。

 

「ハルト。てめぇはどうなんだよ?」

 

「え?」

 

「おい、ザント!」

 

突然自分に話を振ってきたザントに戸惑うハルト。

エギルが叫ぶも、ザントはハルトに話し続ける。

 

「仮にもお前のパートナーを名乗る女がこんな無能なんだぜ。無能を隣に置いといてお前はどう思ってんだ?お前の隣にはお荷物なんて必要ねぇよな!?」

 

「!・・・っ!?」

 

すぐにでも反論しようとしたハルトだったが、口を開こうとした瞬間、あの白髪の男の言葉が耳に入ってきた。

 

『お前が負けた理由はただ一つ。弱い仲間を持ったからだ』

 

「!?」

 

その言葉が、ハルトの開きかかった口を閉じた。

 

「ハル・・・ト?」

 

「おい、ハルト!なんか言えよ!」

 

コハルがいつまで経っても何も言い返さないパートナーの名を小さく呼び、クラインがハルトに向かって叫ぶが、ハルトは何も言えずにいた。

口を開こうとするごとにあの白髪の男の言葉が耳に入ってくる。

中々返せずにいるハルト見て、ザントは当然だと言わんばかりに口を開いた。

 

「そりゃ否定できないで当然だな。お前は既にトッププレイヤーの一人として名を上げている。そんなお前の隣に立つ女が、肝心な時に何の役にも立たねぇ無能であることなんざ、他ならぬトッププレイヤーのお前が認めるはずがねぇ!」

 

大声で叫んだ後、ザントはハルトに向かってその言葉を告げた。

 

雑魚(コハル)強者(ハルト)の隣に立つ資格なんてねぇもんな」

 

「!?」

 

「あ!コハルさん!」

 

その瞬間、コハルは突如走り出し何処かへ行ってしまった。

 

「ザント、てめぇ!」

 

クラインがザントに詰め寄る。

 

「なんだ?俺はあいつの本性を曝け出してやっただけだぜ。ムカつくんだよ。自分の弱ぇ部分を認めねぇで上目っ面でヘラヘラしやがって」

 

「だからって、あんな風に言うことはねぇだろうが!」

 

「止めろクライン。ザントの言っている事は正しい」

 

「なっ!?他人を傷つける奴の言っていることが正しいってか!?」

 

「勿論、言っていること全てが正しい訳じゃないさ。どんなことであっても他人を貶すような事は間違っている」

 

クラインを制止させたシロコイは真剣な表情で喋る。

 

「だが、ザントの言う通り、どんなに勇敢であろうと、誰かを思う気持ちがあっても、結局はそれに見合った実力がなければ何もかも失うだけだ」

 

そう言いながら、シロコイはサーニャに話しかける。

 

「サーニャ。聞けばオレンジプレイヤーに一番初めに仕掛けたのは君だったんだよな?君の覚悟は理解しているし、君が生半可な気持ちで彼らに剣を向けたつもりはなかったのも承知の上だ。それでも、敗れてしまえば人はそれで終わりだ。ましてや、死んだらやり直しが効かないここ(現実)なら尚更だ・・・気持ちだけじゃ、何も守れないぞ」

 

「・・・・・・」

 

シロコイの言葉に悔しそうに俯くサーニャ。

シロコイはザントに顔を向け、互いに頷くと、ザントと共にラピードの背中に乗った。

 

「悪いけど、俺たちはこのことをALSとDKBに報告しに行くから皆の力にはなれない。だから、リンドの事は皆に任せるよ」

 

そう言うと、ラピードは走り出し、二人は去っていった。

残った面々はこの暗い雰囲気の中、何も言えずその場に立ち止まっていたが

 

「いつまで暗くなっているんだ。時間がない以上、今はリンド救出に専念するべきだろ」

 

「・・・そうだな。予想外の事が起きちまったが、今はやるべき事をやらねぇとな」

 

トウガの言葉にエギルが賛同し、他の面々も浮かない顔をしながらもリンド救出に動き出そうとする。しかし、ハルトだけが動かずその場に立ち止まっていた。

 

「・・・・・・」

 

考えている事は言わずと知れた。

コハルを追いかけるべきか。それとも、このまま彼女を置いていくべきか。

彼女のパートナーであるのなら、普通は追いかけるべきだろう。しかし、先程の白髪の男が言った言葉がハルトの足を阻む。コハルのパートナーと言っておきながら、心のどこかでは彼女のことを必要ないと思っているのではないかと。

分からない。自分はコハルをどう思っているのか。崩れ落ちていく。コハルと過ごしてきた日々が。

周りもそれを察し、けれども、どう声を掛けてやればいいのか分からなかった。

 

「一ついいか、ハルト?」

 

その時、エギルがハルトの前に立ち、話しかけた。

 

「お前がコハルの事を役に立たないパートナーだと思っているのなら、俺は探しに行かなくてもいいと思っている」

 

「おい、エギル!」

 

クラインが怒鳴るも、エギルは無視してハルトに向かって喋り続ける。

 

「だが、もしお前が少しでもコハルの事を大切なパートナーだと思っているのなら、すぐにでも迎えに行ってやるべきだとも俺は思っている」

 

エギルはコハルを探しに行く事を否定も肯定もしなかった。

 

「確かに、今のお前たちの間にはかなりの実力の差がある。今のお前に取ってコハルは足手まといな存在なのかもしれない。けどな、お前にとってコハルはただのパートナーなのか?これまでどんな困難も一緒に乗り越えてきた相棒をお前は簡単に捨てちまうのか?どっちを選ぶかはお前の自由だ。それでも、悔いの残る選択はするな」

 

エギルの言葉にハルトはハッとした。コハルはただのパートナーなのかって。

違う。彼女はいつも自分を支えてくれた。難しいクエストも一緒にクリアしてきたし、レベル上げも手伝ってくれた。自分が攻略組の事とかで悩んでいる時にはいつも隣にいてくれた。何より・・・

 

『(僕は強くなる!)』

 

『(私は強くなる!)』

 

『『(君と一緒に!)』』

 

SAOが始まったあの日、彼女と約束した。一緒に強くなろうって。その始まりの日からハルトにとってコハルは既にかけがえのない存在になっていた。

けれでも、何時しか自分はその約束すらも忘れてしまい、いつの間にか彼女よりも先へ、一人高みへと登っていた。彼女を置いていってしまっていた。

ならば、自分がやるべき事はただ一つ。

 

「・・・ごめん、みんな。僕、やらなくちゃいけない事がある」

 

その言葉に全員が笑みを浮かべた。

 

「そうか。クエストは俺たちが進めておく。お前は、きちんと自分の果たすべきことを果たせ」

 

「・・・ありがとう」

 

トウガの気遣いに感謝しながら、ハルトはコハルを探すべく走り出した。

 

 

 

 

コハルがいた場所は意外にも近かった。

《残照の森》を出て、《供儀の丘陵》の転移門の近くにある安全地帯に一人ポツンと座り込んでいた。

ハルトがコハルに近づくと彼女から声を掛けられる。

 

「・・・なんで、追いかけてきたの・・・?」

 

「・・・分からない。でも、ここで追いかけないと、きっと後悔すると思ったから」

 

ハルトの方を見ず、後ろ向きに喋るコハルにハルトはきちんと正面から彼女の背中を見据えて喋った。

しばらく静寂が続いたが、コハルが小さく口を開く。

 

「・・・私、ずっと思ってたの。いつも君の隣にいるけど、心の何処かでは本当に君の隣に立つ資格はあるのかなって。でも、それを言ってしまえば、君を心配させてしまう。君は絶対に今以上に無茶をしてしまう。だから、ずっと心の中にしまっていたの。誰にも知られたくない私だけの本当の気持ちを。ザントさんはそれが許せなかったんだと思う。自分の心に鍵を掛けて自分を偽ったまま戦ってた事に。その結果、私は大切な人を失うところだった」

 

「・・・・・・」

 

コハルの呟きに何も言わずただ黙って聞くハルト。

すると、コハルは立ち上がった。けれども、ハルトの方を見ずに喋る。

 

「ねぇ、ハルト。私たち、コンビを解散しよう」

 

「・・・理由を聞いてもいい?」

 

ハルトは特に顔色を変えずに問う。

 

「私があなたの隣にいたら、いつか死なせてしまう。今日だって、ハルトが一方的に殴られていたのに、私は何もできなかった。私はあなたに死んで欲しくない」

 

そう言いながら、振り返るコハル。

けれども、その瞳には光はなく、虚ろな目でハルトを見た。

 

「だから、コンビを組むのはこれでおしまい。大丈夫、あなたがいなくても、私は一人でやっていけるから」

 

そう言うと、顔を俯かせながら歩き出した。

これでいい。弱いパートナーがいなくなれば、彼は死なないで済む。私という荷物が無くなった彼は他の仲間たちと一緒に、より一段と強くなれる。私はそれを眺めているだけでいいだろう。

そう思いながら、ハルトの前を通ろうとした次の瞬間

 

パシッ!

 

突然音が鳴り響き、同時に自分の頬に何か衝撃が起きたのに気付いたコハル。

しばらく呆然としていたがコハルは理解した。自分はハルトに平手打ちされたのだと。

いきなり頬を打たれたことにコハルが困惑する中、ハルトはゆっくりと口を開いた。

 

「・・・本心を言って」

 

「え・・・?」

 

何を言っているのか?そう思いながらもコハルはゆっくりと口を開く。

 

「・・・本心も何も、今のは私が思っていることを言っただけだよ」

 

「じゃあ、どうして君は今泣いているの?」

 

「!?」

 

コハルは驚愕の表情をハルトに向ける。

 

「僕はザントさんみたいに洞察力は良くないから人の考えている事はあまり分からない。でも、今君が泣いているのは分かったよ。だから、一人で抱え込まないで。辛い時はきちんと辛いって言って。僕じゃあまり力になれないかもしれない。それでも、君の辛いって気持ちを受け止めさせて」

 

「!?」

 

そう言いながら、ハルトはコハルを優しく抱きしめた。

コハルはしばらく無言のままだったが、けれでも、徐々に目から涙を流していき、ハルトを抱きしめ返し、胸に顔を当てた。

 

「私は・・・!ハルトと一緒にいたい!!どんなに辛くても苦しくても君の傍にいたい!!でも!今の私じゃ、君の足手まといになっちゃう!君を死なせてしまう!嫌だ!私は君に死んで欲しくない!!だって君は!この世界で出会ったたった一人の大切な人だから!!」

 

限界だった。自身の心を守っていた最後の防波堤が崩れ落ち、コハルは大量の涙を流しながら、ハルトに自身の本当の気持ちを叫ぶ。

 

「色々な事がありすぎて、私はもう、どうしたらいいのか分からないよ!君と一緒にいれば、君を危険な目に合わせてしまう!大切な人の隣にいたいって思うことは悪いことなの!?強くなければ、誰かを守ろうとすることもしちゃいけないの!?教えてよ!ハルト!!」

 

「・・・やっと言ってくれたね」

 

コハルの本心を聞けて、ハルトは安堵の表情を向ける。

 

「大切な人と一緒にいたい。それは僕も同じだよ。あの日、二人で一緒に強くなろうって誓い合った時から僕にとって君は大切な人」

 

βテストで出会い、デスゲームが始まったあの日から二人で強くなろうと誓い合った。その日からハルトにとってコハルはパートナーである以前に大切な人であった。

 

「でも、あの男やザントさんから君の事は必要ないって言われた時、何も言い返せなかった自分が。約束を忘れていた自分が凄く悔しかった。僕が強くなれたのは、君が傍にいて支えてくれたからなのに、僕は君を支えることすらもできなかった」

 

けれども、何処からか狂い始めて、気付いたら自分はコハルよりも上へ。SAOの頂点に位置するであろうトッププレイヤーの一人として名を上げていた。

そんなトッププレイヤーの相棒がこんな何の取り柄もない少女で大丈夫なのか、と言う者がいるかもしれない。ハルトよりも弱いことをいいことに、また卑劣な手で二人に襲い掛かる者が現れるかもしれない。

それでも・・・

 

「それでも、僕は君の隣にいたい。周りがそれを否定しても、この世界で出会えた一番大切な人の隣に。これはトッププレイヤーのハルトとしてじゃない。君のパートナーとしての僕の気持ち」

 

己の本当の気持ちをハルトは目の前にいる大切な人(コハル)に伝えた。

 

「戻って来て、コハル。僕の隣には君が必要なんだ」

 

「でも、今の私じゃハルトの足手まといに・・・」

 

そんなコハルの不安に対して、ハルトは優しく微笑む。

 

「だったら、強くなればいいじゃないか。足手まといだと思うなら今よりももっと」

 

「・・・無理だよ。私は、ハルトみたいに強くはなれない」

 

「一度だけで無理だったら何度だって強くなればいい。ここで生きている限り僕たちは何度だって強くなれる。何度だってやり直すことができる」

 

そう言いながら、ハルトはコハルに手を差し伸べる。

 

「もう一度強くなろう、コハル。もし、君がまた折れそうになっても、僕は絶対に君を置いていったりはしない。いつだって君の傍にいる」

 

「でも・・・強くなっても、私はまた君を・・・」

 

死なせてしまう。その言葉が出る前に、ハルトは微笑みながらコハルの手を握った。

 

「大丈夫だよ。だって、僕は信じているから。君が僕を守ってくれることを。だから、君も信じて。君は必ず、僕が守ることを」

 

「!?」

 

ハルトの言葉にコハルは驚愕した。

ついさっきまで自分を守っていた少年が自分が己を守ってくれると信頼していることに。

正直に言うと、まだ迷っている。またハルトを死なせてしまうようなことが起きるかもしれない。

けれども、それは自身の手を包むハルトの両手の温かさによって消え、同時に彼女の心には新しい決意が生まれた。

 

「・・・うん!私、強くなるよ!君を守れるように!胸を張って君の隣に立てるように!」

 

大切な人に守られるだけじゃない。自分が大切な人を守られるくらい強くなる。その顔には既に迷いはなく、その表情は新しい決意へと満ちていた。

二人の新しい決意を祝福するかのように、夕焼けが二人を赤く照らしていた。

 

 

 

 

コハルが泣き止んで、すぐにトウガからアイテムを集め終えたとメッセージが来た。

一足先にリンド救出へと向かったトウガ達を追いかけるべく、今現在二人は《闘儀の回廊》の奥へと走っていた。

幸い、サーニャ達とパーティーを組んだままだったので、サーニャ達がクエストを進めたことで先程まで行き止まりだった場所に通路ができていた。

その奥に扉があり、扉を開けると、部屋全体が揺れていて、天井が今にも落ちてきそうな雰囲気だった。

その天井に警戒しながらも、部屋の奥に扉があり、開くとそこには、宙に浮いており、青い鉱石の目を持った巨大ゴーレムのようなエネミーとサーニャやトウガ達、更には行方不明になっていたリンド達DKBの面々が巨大ゴーレムと戦っていた。

ハルトとコハルはすぐさま部屋に入り、一番近くにいたエギルの下に駆け寄る。

二人の存在に気付いたエギルは少し驚きつつも、目線をゴーレムに向けたまま小さく口を開いた。

 

「・・・ケリは着いたのか?」

 

「うん。おかげで、大事な事を思い出せたよ」

 

「私たちは、本当の意味でお互いを信頼し合っていませんでした。今までは困ったことがあればお互いに助け合うって感じで、私たちは個人で強くなっていきました。だから、気付いたらいつの間にかハルトは上に行ってしまって、私はそれに追いつけなくなっていました。でも、今なら分かります。私たちはお互いを信じ合って、助け合える事ができるようになってから、初めてパートナーって呼び合えるんだって」

 

「だから」と決意に満ちた表情でコハルは自身の決意を喋った。

 

「私たちは二人で支え合いながら、強くなっていきます。互いに遠くへ行かないように。二度と離れてしまわないように」

 

「そうか・・・それが、お前たちが導き出した答えなんだな」

 

エギルの言葉に頷くと、ハルトは現状確認をする。

 

「今の状況の説明、お願いできます?」

 

「勿論だ」

 

エギルはハルト達がいなくなった後のことを話し始めた。

あの後、クエストを受注したアルゴと合流して、クエスト進行に必要なアイテムを集めた。そして、一通り集め終えたら、NPCからこのダンジョンのボスの事について教えてもらい、すぐに向かった。

先程まで壁だった場所も、クエストを進めたことで道ができ、その奥の扉に入った途端、天井が揺れ始めた。

アルゴ曰く、これはトラップの一種であり、このエリアは待機部屋とその先のボス部屋の二つに分かれている。しかし、待機部屋に入った途端、天井落下のトラップが作動し、プレイヤー達は引き返すかボスに挑むかの選択を強いられることになる。もし、戦うことを選ぶと、強力なボスに加えて、戦っている最中でも待機部屋の天井は落下していき、やがて天井が全て落下すると、待機部屋にはボスを倒すまで戻れなくなるという仕組みである。

それを理解したエギル達はボスに挑むことをリンドに薦めた人物に怒りながらも、奥のボス部屋に入り、今はリンド達と共にボスを倒すべく奮闘している。

 

「今は何故だか知らねぇけど待機部屋の天井が落下しねぇんだ。けど、いつ落下するのか分からねぇ以上、あまり長居はできねぇって状況だ」

 

「なるほど。よく分かりました」

 

エギルの説明を聞いて一通り理解したハルトとコハルは巨大ゴーレムとそいつと戦っているリンド達を見つめる。

 

「・・・やれそうか?」

 

「大丈夫です!行こう!ハルト!」

 

コハルは力強く自身のパートナーに向かって叫び、ハルトは首を縦に振って答えながらストレージから斧を取り出すと、二人は巨大ゴーレムに向かって走った。

一方、巨大ゴーレムと戦っているトウガ達は苦戦しているのか、険しい表情で戦っていた。

そんな中、巨大ゴーレムの攻撃を防ごうと、リーテンやシヴァタなどのタンク隊が巨大ゴーレムの前に出たその時

 

「「ハァーーー!!」」

 

後ろから斧と短剣の一撃が巨大ゴーレムの体を斬った。

正面にいたタンク隊と攻撃を仕掛けようとしたトウガ達は突然の叫び声と共に巨大ゴーレムが斧と短剣で斬られたことに驚いたが、後ろから攻撃を仕掛けた人物が誰か分かると、驚きつつも安堵の表情を向けた。

 

「ハルト!それにコハル!?」

 

「もう、大丈夫なんだな?」

 

「はい!」

 

トウガの問いに力強く返事するコハル。その目には、既に迷いは無かった。

 

「そうか。なら、さっさとあいつを倒すぞ!」

 

トウガがそう言うと、再び巨大ゴーレムに目線を向ける。

巨大ゴーレムの攻撃パターンは少し複雑であり、腕は石造りだけれでも、体と繋がっておらず宙に浮いており、その腕からレーザーを出したり、腕自体を振り下ろしたりしていき、まともに食らうとかなりダメージが出る攻撃ばっかりだった。オマケに攻撃のモーションが短すぎて、目を少しでも離すとレーザーに撃たれたりなど、非常に厄介なボスだった。

リンド達DKBの面々もその複雑な攻撃に最初は苦戦していたが、何回も待機部屋に戻っては作戦を立て直して挑んだりしていきながら、徐々に攻撃パターンを見切れるようになってきた。

それでも、HPを削り切る為の火力が足りなかったが、トウガ達が援軍として来てくれて、遅れてハルト達も合流したことで順調にHPを削っていった。

その中で、特に目立っていたのはサーニャだった。

 

「そこですわ!」

 

巨大ゴーレムをしっかり観察していきながら、着実にダメージを与えると共に、《フィンスタニス》の攻撃力を上げている。

少なくとも、今までみたく敵に《フィンスタニス》を当てればいいやの《フィンスタニス》に頼りがちな戦い方だったサーニャとは違う。焦らず、相手の攻撃をきちんと見極めて、隙をついて攻撃し、ゆっくりと着実に《フィンスタニス》の効果を上げていった。

その様子を戦いながら見ていたトウガはというと

 

「(完全にザントの言葉に影響されているな・・・)」

 

そう思いながら、先程サーニャを罵倒したザントを思い出した。

見た目ではかなり怒りを燃やしており、素材集めの時も罵倒されたことをかなり根に持っていたサーニャだったが、戦っている時は真剣で、油断などそういう素振りは一切見せなかった。それと、心なしか剣の腕も少し上がっているように見えた。

もしかしたら、彼女を剣の力だけに頼らず、しっかりと状況を見て冷静に行動できる強いプレイヤーにする為にわざと彼女を罵倒したのではないかとトウガは一瞬だけ考えていたが

 

「(いや、考えすぎだな・・・)」

 

あの男はそんな善意とかで動く人間でない。強い人間には純粋に評価し、弱い人間に対しては罵倒する。ただ、それだけの男だ。

そして、普通のプレイヤーならサーニャと違って、ザントの罵倒をただの罵倒だと思い、怒るか、落ち込むかの二択だろう。

すぐに自身の考えていた事を忘れさせると、トウガは再び戦いに集中した。

見ると、巨大ゴーレムのHPは残り僅かとなり、スイッチを上手く使えば削り切れるくらいであった。

 

「HPは後少し・・・スイッチで一気に削り切るぞ!」

 

「オッシャー!これで決めてやらぁ!」

 

エギルの叫び声と共に、まずはクラインが先陣を切る。それに続いてトウガ、エギル、コハルと次々とスイッチでダメージを与え

 

「うおーーー!」

 

ハルトの<エアリアル・スワッター>が巨大ゴーレムにダメージを与えると

 

「サーニャ!」

 

「これで終わりですわ!ダスビダーニャ(さようなら)!」

 

サーニャが止めの<ダークネス・フロウ>を繰り出した。

巨大ゴーレムのHPはどんどん減っていき、やがてHPがゼロになると、ポリゴン状に四散した。

サーニャが「フゥー」と息を吐きながら《フィンスタニス》をしまうと、ハルト達がやって来た。

 

「お疲れ様、サーニャ」

 

「やったな、サーニャ」

 

「よっしゃー!サーニャっちならやってくれると信じてたぜ!」

 

「サーニャさん!かっこよかったです!」

 

「これで、オレンジプレイヤーの件での失態はチャラにできたな」

 

「人質にされることしか能のない口だけ達者な銀髪だと思ってたが、やりゃあできんじゃん」

 

「何だか照れますわね・・・まあ、悪くはありませんわ。ですが、ソウゴ!あなたの一言は余計でしてよ!」

 

各々がサーニャに労いの言葉を掛け、サーニャ自身も照れくさそうに微笑みながら受け取った。ただし、嫌味満載のソウゴの言葉には怒りながら返した。

すると、そこにリンドがやってきて

 

「皆、お疲れ様。それと、ありがとう」

 

そう言いながら、リンドはハルト達に頭を下げた。

 

「そう言えば、今更ですけど、どうしてあの天井は途中で止まっていたんですの?」

 

「ああ、そのことなんだけど、それはシヴァタのおかげなんだ」

 

リンドは待機部屋の天井の一角を指差す。そこには、侵入者を潰す為の仕掛けと、その間に木の実のような物が青い輝きを放ちながら挟まれていた。

それを見たハルト達は納得し、リーテンに至っては嬉しそうに微笑みながら自身の持っている木の実を握りしめた。

 

「なるほどナ。リンド達を探すのに役に立ったお守りをシヴァタは天井の仕掛けにかませていたんだナ。それがつっかえ棒みたいになって天井が動かなかったわけだナ」

 

「ちょっと待ってくれ!あの木の実は通信機能の他にそんな使い方ができるのか!?」

 

「ああ、あれは通信機能の他にもう一つスゴイ機能があるんダ。それが、耐久度が脅威の999ダ!」

 

「!? マジか・・・確かにそれなら天井を押さえれるな」

 

アルゴの説明を聞いて驚きながら納得するトウガ。

見た目どんなに小さなアイテムでも、SAOのアイテムには必ず耐久度が存在する。どんな使い方をしても、耐久度が0になったアイテムは必ず消える。逆に言えば、耐久度させ残っていれば、どんなアイテムでも存在し続ける。

シヴァタはその特性を利用し、天井の一角に木の実を入れて天井の落下を防いだ。ついでに言うと、木の実は圧力がかかれば光り続けるので、持ち主であるシヴァタが死なない限りずっと光り続けており、そのおかげでリーテンはシヴァタの無事と場所を知ることができ、急いで救出に向かうことができた。

 

「シヴァタさんとリーテンさん、二人の絆が皆の命を救ったんですね!凄くロマンチックですね!」

 

「ああ、そうだナ。でも、耐久度が999でもいずれは0になる以上ゆっくりとしていられないナ。すぐにここから出るゾ」

 

アルゴの言葉を聞いてハルト達は急いで待機部屋から出た。

しばらくすると、待機部屋の天井が下に落ち、凄まじい轟音と衝撃が《闘儀の回廊》を震わせた。

 

「すまない、みんな。俺のせいでみんなに大変な迷惑をかけてしまった」

 

部屋から出ると、リンドがこの場にいる全員に頭を下げて謝罪した。

 

「起きてしまった事は仕方ありませんわ。それよりも、どうしてこのようなことをなさったのか説明していただけるかしら?」

 

「・・・恥ずかしい話なんだが、クエストの報酬で手に入る多額のコルと二十層の中で一番ランクが高い素材。それが欲しかったんだ」

 

「その気持ちは分からなくもありませんけど、命と引き換えにする程のことではありませんわよ」

 

「・・・返す言葉も無いよ」

 

サーニャとの会話で改めて謝罪するリンド。

その横でトウガがリンドに問いかける。

 

「一ついいか?あんたらはそのクエストの情報をどこで手に入れたんだ?」

 

「食事をしている最中にいきなり話しかけてきた奴がいてな。なんか、やたらと愛想が良くて、俺がDKBのリーダーであることを知ると、大袈裟に感激してな。このクエストのことを教えてくれたんだ。少しレベルが高いけどDKBの精鋭なら大丈夫。まだALSには知られてないから少人数で行った方がいいって薦められてみたはいいけど、結果はこの様だよ」

 

「・・・そいつの特徴は?」

 

「確か・・・フードを目深まで被っていて、明るい奴って印象だったな」

 

「・・・確定だな」

 

「ん?どいうことだよ?」

 

リンドとやり取りを得て、一人納得したトウガに疑問の声を出すシヴァタ。

トウガはオレンジプレイヤーの事も踏まえてリンド達DKBの面々に一通り説明した。

 

「そんなことが・・・」

 

「言っている事が本当だとすれば、そいつらはALSとDKBの対立を煽って戦争に持っていこうとしてたのか・・・しかし、何のために・・・?」

 

説明を聞き終えると、シヴァタは怪訝な表情に。リンドはオレンジプレイヤーの目的について色々と考えていた。

それは、ハルト達も同じであり、オレンジプレイヤーの目的について考えていたが

 

「今は連中の動機を考えるより、当面の対策を立てる方を優先するべきだろう」

 

エギルの言葉によって一旦オレンジプレイヤーの目的から当面の対策について考えることにした。

 

「とりあえず、俺たちはDKB。それとALSの面々に行方不明になった事も踏まえて事情を説明しに行くよ」

 

「それなら、私も同行させてください。私がALS側の証人として説明の場に立つことでリンドさん達が疑われる可能性が少しでも減るかもしれません」

 

「助かるよ。是非、一緒に来てくれ」

 

一緒に説明の場に立ってくれるリーテンに礼を言うと、リンドは改めてハルト達に謝罪と礼を言い、この場から去っていった。

 

「ハルト達はどうする?」

 

「ひとまず、トウガやアルゴさんが進めていたクエストを終わらせよう」

 

ハルト達もまた、クエストを終わらせるべく《闘儀の回廊》から出た。

 

 

 

 

外は既に夜になっており、辺りはすっかり暗くなっていた。

そんな中、ハルト達はクエストを受注したNPCの所に向かい、ボスを討伐した事を話すと、クエストクリアの報酬として多額のコルと

 

「これは・・・ベルトカ?」

 

色が青と赤に分かれている一本のベルトが渡された。

 

「これは、サーニャが使いなヨ。あの戦いでラストアタックを決めたのはサーニャだしナ。皆も異論はないカ?」

 

アルゴがサーニャにベルトを渡しながらハルト達に問う。ハルト達は首を縦に振って答えた。

 

「では、お言葉に甘えさせていただきますわ」

 

そう言いながら、ベルトを装着するサーニャ。

 

「どうダ?何かヤバいバフやスキルがあるのカ?」

 

「・・・いえ、特に変化はありませんわ」

 

「なんだと!?あんなに苦労したってのに、まさかのハズレアイテムかよ!」

 

苦労したにも関わらず、手に入った装備が特に何の変哲もない装備であることにクラインが落胆するが

 

「別に装備したからといって、その効果が今、発動されるとは限らないだろ」

 

「そうだな。もしかしたら、二十層のフロアボスと戦っている時に何らかの効果が発動されるかもしれないしな」

 

その横でトウガとエギルがベルトの特性を考察しながら喋った。

 

「どちらにせよ、今日はもう遅いし、これで解散だナ。皆、お疲れ!フロアボス戦も頑張れヨ!」

 

そう言うと、アルゴは去っていった。

 

「そうだな。今日は色々あったが、皆、無事で良かったぜ!じゃあな!フロアボスには参加できねぇけどよ、応援しているぜ!」

 

「やれやれ、相変わらずあいつは元気だな。それじゃあ俺たちも行くぜ・・・ハルト、コハル。もし、何か少しでも悩みとかを抱えていたら折れる前にいつでも相談してくれ。俺たちは仲間だからな」

 

「そういう事だ。俺たちも友達としてお前たちの愚痴の一つや二つは聞いてやるよ。それじゃあ、フロアボス戦でまた会おう・・・もう見失うなよ」

 

「色々とありましたけど、今回は私にとってもいい経験になりましたわ。二人共、フロアボスの攻略でまたお会いしましょう。それと・・・もし、またあなた方が何か抱えていましたら、今度は私にも教えてくれませんか。私にとってあなた方は信頼できるお方であって、友でもありますから」

 

アルゴに続いてクライン、エギル、トウガ、サーニャもハルトとコハルに一言言うと、各ギルドの仲間たちと共に去っていった。

フィールドにはハルトとコハルだけが残っていた。

しばらく静寂が続いたが、ふとコハルが口を開いた。

 

「・・・今日は色々あったね」

 

「・・・そうだね」

 

「リンドさん達が行方不明になって、オレンジプレイヤーの人達に襲われて、色々な人に助けられて、でも、ザントさんには自分の心を偽るなって言われて、私が抱えていた不安や恐怖を君にぶつけた・・・」

 

コハルは今日の出来事を振り返った。

最初はリンドが行方不明になった事から始まり、攻略組同士のいざこざに巻き込まれたり、ハルトが目の前で殺されそうになったり、ザントに罵倒されたりなど、散々な目にあったとしか言えない日だった。

でも、悪いことだけではない。ザントに罵倒されたからこそ、自身の本心を大切な人に受け止めてもらえたし、ハルトが殺されそうになったからこそ、彼に守られるだけじゃなく、彼を守れるくらい強くなろう、という決意が生まれた。

 

「ねぇ、ハルト。あの時、君がオレンジプレイヤーの人に殺されそうになった時、私・・・怖かったんだ。君が死んでしまうこともそうだけど、あの場で何もできなかった私自身に。もう、あんな思いはしたくない」

 

「だから」とコハルは正面からハルトの顔を真剣な表情で見据えて

 

「私は必ず強くなるから!もう二度と君が遠くへ行かないように!君を守れるくらいに強くなるから!」

 

「うん・・・僕も強くなるよ。もう二度と君を悲しませたりしない」

 

互いのパートナーの顔を見据えながら、己の新たな決意を伝える。

しばらく互いの顔を見つめ合っていた二人だったが、やがてハルトが優しく微笑みながらコハルの手を握る。

 

「帰ろう、コハル」

 

「うん!」

 

二人は互いの手をつなぎながら、二十層の圏内へと向かった。

こうして、パートナーとしての絆を取り戻した少年と少女は新たな決意を胸に進むのであった。

余談だが、宿に着いた後、いつもなら別々の部屋で寝っている二人だが、コハルが今日は一緒に寝たいと言い、ハルトも特に断る理由が無かった為、同じベッドで二人で寝ることになったが、同年代の異性と同じベッドで寝ることは二人共始めてであり、コハルは勿論のこと、普段こういう事にはあまり関心がないハルトも珍しく緊張しており、結果、二人が完全に眠るのにかなり時間が掛かった。




・「気持ちだけじゃ、何も守れないぞ」
・悔しそうに俯くサーニャ
サーニャ!サラッと流れ弾を食らう! 

・《フィンスタニス》に頼りがちな戦い方だったサーニャとは違う
前回のザントの罵倒とシロコイの流れ弾の結果、彼女も少し覚醒しました。

・<エアリアル・スワッター>
斧の星4スキル。モーションも短く、条件付きだがクリティカル率を上昇させることができる。

・「フロアボスには参加できねぇけどよ、・・・」
ということで、二十層編でのクライン(ついでにエギル)の出番はこれで終わりです。
クライン「なんでや!」本家だと今回の事件の功労者としてボス攻略に参加できたが、この時空だと、功労者の座をシロコイとザントに奪われたので不参加
シロコイ、ザント「「悪いな、クライン」」今回の事件の功労者としてボス攻略に参加(そもそも功労者じゃなくても、選ばれる可能性大の人達)

・同じベッドで寝るハルトとコハル
ようやく、入り口へと至りました。(何のとは言いませんが)


パートナー=恋人未満
鈍感だけども時より爆弾発言をするSAOIF主人公(ハルト)と、そんな主人公に振り回されつつも、まんざらでもない様子のコハル。キリアスとはまた違う良さがあるSAOIF主人公(ハルト)とコハルのカップリングは、私はかなり好きです。
ここまで長くなりましたが、次回はいよいよ第二十層ボス攻略。
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