ソードアート・オンライン IF(アイエフ) 作:イノウエ・ミウ
プログレッシブ新PVに出てきた新キャラ、途中で死にそうって思ったのは作者だけだろうか?
カオスランド後編です。
「次のエリアは《ヒットマン・スクエア》ダ。ここは《カオスライズ》も少ないし、すぐに突破できると思うナ」
そう言いながら、アルゴは誰もいない街並みを見渡す。
《ヒットマン・スクエア》は他のエリアを違って、現代風の建物ばかりが並んだ現実世界の都会みたいな感じのエリアだった。
そんな現実世界の懐かしさを感じるエリアを難なく進んでいくと、通りかかった建物の中から声が聞こえてきた。
「なんか静かっすね~町の中には《カオスライズ》は見当たらないし、《オリエンタル・スクエア》とはえらい違いだ」
「ああ、《カオスランド》の戦力は軒並み向こうに回してんのかもな」
声がした方へ振り向くと、赤いスーツを着たカズヤと緑のジャケットを羽織っているレイスが会話しながら、建物の外へ出ようとしていた。
「まっ!そんなのもう関係ないっすけどね!」
「上機嫌だな」
「そりゃそっすよ。みんな助かるし、タカキも頑張ってたし、俺も頑張らないと」
「ああ、俺たちが今まで積み上げてきたものは、全部無駄じゃなかった。これからも、俺たちが立ち止まらない限り、道は続く・・・」
そして、彼らが外に出たその時
シュッ!
「っ!?」
唐突にポップしてきたヒットマン・・・の恰好をした複数の《カオスライズ》が銃・・・ではなく弓矢を構え、二人目掛けて矢を放った。
カズヤは咄嗟にレイスを自分の体に覆い被せるようにして庇う。丸見えとなったその背中に矢が次々と刺さっていく。
「団長?何やってんだよ!団長ぉ!!」
「ヴぅ!?ヴァーーーーーー!!」
レイスの叫び声が響く中、カズヤは拳銃・・・は無いので、ストレージから盾を取り出し、《カオスライズ》へ突っ込んでいった。
盾を前に出しながら突っ込んでいる為、矢は次々と盾に跳ね返されていく。カズヤはそのまま《カオスライズ》の方まで突っ込んでいき、その勢いで《カオスライズ》達をボウリングみたいに吹き飛ばした。
飛ばされた《カオスライズ》達がポリゴン状に四散していく中、カズヤは勝ち誇ったような笑みを浮かべた。
「なんだよ・・・結構当たんじゃねぇか・・・」
「だ、団長・・・?」
ふらつきながらも堂々としているカズヤの後ろ姿を見ながら、いつの間にかカズヤに近づいてきたレイスが膝を付き、震えながら声を出す。
「ああ・・・あああ・・・!」
「なんて声、出してやがる・・・レイスぅ・・・!」
「だって・・・だって!」
すると、辺り一帯に突如ピアノのような音色が鳴り始めた。
「これって・・・ピアノの音?」
「これは・・・どっかで聞いたことがあるような、ないような・・・」
「とりあえず、今のうちに二人を戻そっか」
ピアノの音色と突如始まった謎劇場に皆が困惑する中、一人マイペースなハルトは正気剤を取り出し、二人にかけた。
しかし、二人はトウガ達の時と違って、何故か倒れず、そのまま続けていく。
「俺は・・・紅の狼団長、カズヤ・イツカだぞぉ・・・こんくれぇなんてことはねぇ・・・!」
「いや、何勝手に団長に昇格してるんだ?紅の狼の団長は一応俺だからな」
カズヤの言葉にトウガがツッコんだ。
「そんな・・・俺なんかのために・・・!」
「団員を守んのは俺の仕事だ・・・!」
「でも・・・!」
「いいから行くぞ!」
泣きながら喋るレイスの声に力強く返しながらカズヤはゆっくりと歩き出す。
辿り着く場所なんていらない。ただ進み続けるために・・・
「俺は止まんねぇからよ。お前らが止まんねぇ限り、その先に俺はいるぞ!」
そう言った途端、カズヤはうつ伏せに倒れ、人差し指を指した左手を上に上げた。
「だからよ・・・止まるんじゃねぇぞ・・・」
そして、そのまま動かなくなってしまった。
レイスもまた、泣いている最中に、正気剤が効いてきたのか、その場に倒れた。
謎劇場が終え、すっかり観客の立ち位置で見ていたハルト達は突然始まった謎劇場にどう反応すればいいのか分からなかった。
「えっと・・・なにこれ?」
コハルが代表して疑問の声を上げる。他の面々も同様に困惑の表情をする。
しかし、ハルト、トウガ、ソウゴの三人だけは真顔で見つめていると思いきや、ふとトウガが口を開いた。
「・・・このアニメ、一期はあんなに良かったのに二期で一気に株落としたよな」
「ああ、特に二期後半のダインスレイブゲーは当時見てて、マジでムカついた」
「僕は中の人がユ○ジオの声をやっているキャラがしぶとく生き残った挙句、最終回で死んだところかな。あんなに改心する素振りをしといて結局死ぬなら、兄貴が特攻した時に一緒に死んどけよって思ったね」
「分かるぞ、その気持ち。でも、一番はやはり、主役級のキャラが通りすがりのヒットマンに突然襲われて死ぬシーンだろ。死なせるのは別に構わないが、作品がガンダムなんだし、せめて戦場で死なせてやれよって思ったな」
「ホントっそれな。シノも言ってたしな。『死ぬならせめて、戦いの中で銃口に向かって死んでこい』って」
「それはシノじゃなくシノ○のセリフだろ」
「どっちも微妙に違うと思うけど・・・」
「そもそも誰なんですか?その二人」
先程から繰り出される三人の話についていけなくなったコハルは一言だけ喋ると、カズヤとレイスの方へ向かった。
「つって・・・あぁ?ここどこだ?」
「俺たち・・・いったい何を・・・?」
「良かった。二人共、元に戻ったんですね」
安堵してるコハルに困惑するカズヤとレイス。そこにアルゴが事情を説明すると、二人は少し顔をしかめながら喋った。
「・・・その黒幕。もしかしたら、知ってるかもしれねぇ」
「!? 本当ですか!?」
「はい、確か、俺たちが皆と分かれて行動してた時に、路地裏で何やらコソコソと話している声が聞こえてきてっすね。なんか『《カオスライズ》も順調に集まってますね。これで、計画は最終段階を迎えました』って言ってたっすよ」
カズヤとレイスの言葉を聞いて、色々と思案するコハル達。
「計画・・・いったいなんだろう?なにか、とんでもないことが起こりそうな予感がする」
「ひとまず、その黒幕って奴を探そうゼ。もしかしたら、まだ遠くには行ってないはずダ」
「おう、それなら俺が案内してやるよ」
「助かるよ。それと・・・そこの三人、いつまでもオルフェンズ雑談してないでさっさと行くぞ」
今だにオルフェンズ雑談をしているハルト達三人にキリトがしかるように言った。
一行はカズヤの案内の下、事件の黒幕がいると思わしき場所へ移動した。
「ごくごく、うんめぇ~!やめられへんわ~」
『・・・・・・』
カズヤに案内されて《セントラル・スクエア》にやって来たハルト達は無我夢中で水道の蛇口に口をつけて何かを飲んでいるキバオウに絶句していた。
そんなキバオウの隣に立て看板が立てられている。
『元老院印の栄養ドリンクは一回チクるごとに一口飲めます』
「なんでやねん」
訳が分からなすぎて、またもや関西弁でツッコむハルト。
すると、こちらに気づいたキバオウが驚愕の表情を向けた。
「なっ!?ジブンら、チクっといた筈や!」
「うん、チクられて襲われたよ」
「だったら無事なわけないやん!《カオスランド》では、上位《カオスライズ》は無敵なんや!」
「そうだよ。まあ、勝ったというより、ギャグ補正が強すぎたというべきか・・・」
「何を訳が分からんことを言っとるんや!大体、ジブンらの中に上位の《カオスライズ》が――」
キバオウが何やら言おうとしたその時、再び複数の《カオスライズ》が現れた。
「カオス目録違反を確認。真実を喋りすぎた者がいる模様。違反者として認識します」
「「違反者・即・滅砕!!!」」
「え?ちょ、ワイまだチクって――ぐあああーーー!!」
キバオウもまた、クラインやエギル同様、《カオスライズ》に襲われた。
「キバオウさんが襲われます!助けなきゃ!」
「面白いからこのままデ」
「右におな・・・ん?」
先程と同様、静観を決め込んだアルゴとハルトだが、ハルトが異変に気づき、アルゴを。正確にはコハルの腕を掴み、助けに行くのを止めようとしているアルゴを見つめた。
クラインの時もエギルの時も、助けに行こうとしたコハルに対して、静観を決め込んでいたアルゴだったが、腕を掴んでまで止めようとはしなかった。しかも、クライン達の時は興味深そうに笑いながら見ていたというのに、今のアルゴはコハルを行かせまいといった真剣な表情で止めている。
何故キバオウの時だけあんなに必死になって止めようとしているのか。キバオウが先程言おうとしてたことに何か秘密があるのか。
急に浮かび上がった疑問について考えていると、襲われているキバオウから僅かな言葉が漏れ出した。
「この中に裏切り者がおる。気ぃつけや・・・」
そう言った直後、キバオウは《カオスライズ》達に連れ去られてしまった。
その様子を黙って眺めていたアルゴが口を開く。
「裏切り者かァ、それは・・・」
「君のことだよね?アルゴ」
アルゴが言い切る前にハルトがアルゴのことを裏切り者だと言った。
「え?ハルト・・・?」
突然、アルゴを裏切り者呼ばわりするハルトにコハルが困惑する。
一方、裏切り者と言われたアルゴはというと
「フフッ、アハハハハハ!!」
突然、大声で笑い出したと思った次の瞬間、彼女の体が光に包まれた。
その光は姿を変えながら、徐々に大きくなっていき、やがて光が止むと、黄金色の巨大ゴーレムが姿を現した。
『これは愉快ね。いつから気づいたのかしら?』
見た目には似合わない女性らしい声で問いかけるゴーレムにハルトは特に驚いた様子もなく答える。
「グレネードを使った時と正気剤を取り出した時かな?後、《カオスライズ》にされても正気を保っていた時だね。特に《カオスライズ》に関しては、あれだけ自分を失うって言ってたのに、他の皆が正気を失っている中でアルゴ一人だけが正気を保っていたんだ。正直言って、かなり怪しかったよ」
『なるほど・・・人の言ったことをあっさりと真に受けるアホだと思っていたけど、中々鋭い勘を持ってるじゃない』
そう言うと、巨大ゴーレムの周りに複数の《カオスライズ》が現れ、ハルト達を囲むように位置付いた。
「くっ、囲まれた・・・!」
「うん・・・でも、さっきと違って、今はこんなにも味方がいるんだ。きっと、大丈夫さ」
焦るコハルと違い、心に余裕を持ちながら剣を構えるハルト。
しかし、ゴーレムは何処か楽しんでいるかのような声で喋り出した。
『そうかしらね。さっき、あなた達が戦ってた《カオスライズ》、あれでも本来の力の30%も出していないのよ。なんてったって、この子達を指揮しているのは、この私だもの。加減の操作なんてお手の物よ。さぁ、私の充実な
ゴーレムがそう言った途端、周りにいた《カオスライズ》達は一斉に襲い掛かった。
「なっ!?」
「くっ!」
「っ!?」
ハルト、キリト、トウガの三人は驚異的なスピードに驚きつつも何とか防いだが、それ以外の面々は対処することができず、攻撃を食らってしまった。
すると、攻撃を食らった面々が次々とその場に倒れた。
「!? どうした皆!」
「これは・・・麻痺毒か!?」
キリトとトウガが声を上げる中、巨大ゴーレムは胸を張るように立ち
『さぁ、あなた達も私の充実な
胸部からレーザーのようなものを放ち、それは麻痺毒で倒れている者たちに直撃した。
「しまった!」
「くっ!皆は無事か!?」
攻撃をもろに食らってしまった彼らの安否を確かめるべく駆けつけるキリトとトウガ。
しかし、二人が駆けつける前に全員が立ち上がったと思った次の瞬間
「モグモグモグモグ」
「ばぶばぶ、アパパパ☆」
「儚い・・・!」
「へい!らっしゃい!」
「カンロジぃ!カンロジはどこだぁーーー!!」
「止まるんじゃねぇぞ・・・」
「車の用意できました!」
再び《カオスライズ》なってしまい、その場でやりたい放題し始めた。
「こ、これが《カオスライズ》か・・・聞いた話と実際に見たとじゃ、全然印象が違うな」
「・・・俺も少し前までは、あんな風になっていたのか・・・」
実際にカオス化する現場を目撃してしまい、戦慄するキリトとトウガ。
『さぁ!残りの者たちも始末しなさい!』
そこへ再度巨大ゴーレムの声が響き渡り、それに伴い《カオスライズ》達は再びハルト達に襲い掛かる。
ハルト達は強化された《カオスライズ》に対して何の対策もなく、そのことに焦りつつも応戦しようする。そんなハルト達に向かって、《カオスライズ》が一斉に跳び上がったその時、空中に巨大な斬撃が迸った。
『!?』
《カオスライズ》達は突如飛んできた斬撃を避けることができず、体を真っ二つに斬られた。
『な、何が起こった!?』
巨大ゴーレムが残骸と化した《カオスライズ》を見つめながら戸惑う。
そこに、一つの人影が現れた。
「よぉ、なんか面白れぇことしてんじゃねぇか」
「ザント!お前も来てたのか・・・え?」
「どうやら、間に合いましたね」
「その声・・・もしかして、マテル!?君もここに・・・ん?ましたね?」
自分たちの窮地を救ってくれた人物がザントであることを認識したキリトが彼の姿を見て、思わず声を漏らす。
その後ろで、マテルと思わしき声が聞こえたが、彼女の口調がいつもと違っていることに気づいたハルトは、声がした方へ振り向く。
そこにいたのは、首回りにふさふさの獣毛がついている灰色の革ジャンを胸元を開けて着ているザントと近未来的な雰囲気を感じる黒い半袖に黒のスカートを履いているマテルだった。
そして、ザントの頭には獣耳、マテルの頭には猫耳が付いており、更にザントには狼、マテルには猫と動物の尻尾が二人の後ろに付いていた。
「なぁ、ザント。お前、もしかして、ここに来る前に《カオスライズ》・・・さっきお前が倒した奴らに捕まって、色々されたりしてないよな・・・?」
「何言ってんだ?俺がこんな人形共に負けるわけねぇだろ。数が多かろうが、一体一体が雑魚すぎて話にならねぇぜ」
「・・・なんか、いつものザントと変わらないな。本当に《カオスライズ》になってるのか?」
《カオスライズ》になってないかキリトがおずおずと聞き出すが、普段と変わらない様子のザントに困惑した。
その隣で、今度はハルトが問いかける。
「ねぇ、ザント。ザントがいつも連れている狼の名前って何?」
「あぁ?んなの、ラピードに決まってんだろ」
「じゃあ、ザントがいつも使っている大太刀の名前は?」
「《蒼嵐》だが、どうしたんだよ?」
「じゃあ、前に圏内で性格が危うい女性プレイヤーから『斬ってください』って言われた時、最初に斬った体の部位はどこ?」
「そいつは確か、けつ――って、何言わせようとしてんだゴラッ!」
「どうやら、本物みたいだよ」
いくらか質問して、本物のザントだと認識し出したハルト。
しかし、キリトとトウガは未だ納得してない様子。
「・・・どう思う?」
「とりあえず、二人共カオス化しても、精神はカオス前とそんなに変わらなかったってことにしておこうぜ」
ひとまず、そういうことにしといた二人は、考えるのをやめて、目の前にいる巨大ゴーレムに目線を向ける。
「さて、後はこいつだけだが、どうやって倒すか・・・」
「迂闊に近づけば、《カオスライズ》にされるかもしれないしな」
巨大ゴーレムの対策について二人が頭を悩ませていると、その隣でマテルが口を開いた。
「心配いりません。あの敵にどれだけ近づこうが攻撃されようが、ハルトだけは攻撃を食らっても《カオスライズ》にはされません」
「え?僕?」
マテルから発せられた言葉に驚くハルト。
何故、自分だけが?と思っていると、その隣でマテルが説明し出す。
「彼はある理由によって、どんなに体をいじられようが、カオス化することは絶対にありません」
「とある理由って何?」
「正直に言えば、これを伝えることはハルトにとって残酷な真実になるかもしれません。しかし、今自分がどういう状態に陥っているのかを教えてやる事もハルトのためになるはずです」
「え、ちょっと本当に何?僕にとって残酷な真実っていったい何!?今の僕、なんか結構ヤバい状態になってるの!?」
深刻な顔で告げるマテルにハルトが困惑する中、マテルはその真実を告げた。
「ハルトがカオス化しない理由。それは・・・ハルトには'中の人'がいないからです」
「えぇ!?何その理由!?」
マテルから発せられた驚愕の真実にハルトは驚かずにはいられなかった。
「そういやぁ、俺らには中の人がいるが、お前だけ中の人について
「いや、確かに本家SAOIFの僕の声は色んな声優さんがやってるから、中の人が決められないって気持ちは分かるけど!」
「そもそも、俺ら二次創作のオリキャラと違って、お前・・・半分は
「そこはオリキャラとして捉えようよ!そりゃ、SAOIF側の僕は、性別の問題もあって、キャラが曖昧だけど・・・一応ここの僕は僕口調の天然キャラって設定なんだよ!」
ザントの言葉に猛烈に抗議するハルト。
すると、横から聞いてたトウガとキリトが何か思い出したような顔をしながら話し始めた。
「そう言えば、
「しかも、スキルレコードすらも未だに出されていない」
「挙句の果てに、βeater's cafe2021で行われたオリジナルスキルレコード募集で、
「スキルレコードに関しては
「やめてくれ!!これ以上、残酷な事実を告げないでくれ!!」
トウガとキリトから聞かされた非常な現実にハルトは耳を押さえながらしゃがみ込んだ。
「なんてことだ・・・僕はSAOIF開発チームの人達にとって、こんなにもちっぽけな存在だったのか・・・」
「諦めるのはまだ早いです」
落ち込んでいるハルトにマテルが声を掛ける。
「この小説でハルトが活躍するシーンを読者に見せれば、SAOIF民が増えて、きっとSAOIF主人公のスキルレコード化を望む声が大きくなると思われます」
「!?・・・そっか・・・そうだね。僕というSAOIF主人公がこの小説で活躍することで、本家の僕のことを皆に知ってもらえれば、スキルレコードの実装も無くはないかもしれない!」
そう言うと、ハルトは立ち上がり、正面に立った。
「そうと決まれば、やることはただ一つ。ここでお前を倒す!そして・・・SAOIFのスキルレコード化を勝ち取ってみせる!」
「いやー・・・この話で活躍したからといって、そう簡単にスキルレコード化はしないと思うけど・・・」
「そう言ってやるな。完全に二次創作のキャラである俺と違って、ハルトはSAOIF主人公というキャラから生まれたキャラであり、元々はSAOIF主人公という一人のキャラなんだ。竹内Pも生放送で紹介されなかった作品も含めてスキルレコード化を検討していくって言ってたし、SAOIF主人公のスキルレコードもいつか実装されるかもしれないな」
「その時は・・・温かく迎えてやるか」
キリトとトウガが何やら言っているが、今のハルトには目の前の敵にしか目が行ってない。
目の前には自分の背よりも遥かに大きい巨大ゴーレム。そんな強大な敵に臆することなく、ハルトは剣を構えながら宙に跳び
「竹内さん!僕に素敵なボイスと一枚絵!それとスキルレコードをお願いしまーーーす!!!」
叫び声と共に渾身の一撃を巨大ゴーレムにぶつけた。
その直後、斬りつけた部分から眩い光が溢れ出し、ハルトの目の前は眩い光に吞まれた。
「うぅ・・・ここは・・・?」
未だ覚めない目をこすりながら、ハルトは辺りを見渡す。
そこは、とある宿の一室であって、部屋の中にある大きいテーブルの上には食べ残しの料理とボードゲームや数冊の本が散らばっていた。
そして、床にはキリトやトウガなどといったハルトの知り合いが気持ち良さそうに眠っていた。
ハルトは未だおぼつかない頭で状況を整理する。
「(僕は確か、カオスランドという場所で巨大ゴーレムと戦っていたはず・・・)」
段々と思い出していき、ひとまずベットから出ようと足を床に付けたその時
「あっ、起きたんだね。おはよう、ハルト」
部屋の椅子に座っていたコハルがハルトに朝の挨拶をした。
ハルトは「おはよう」と挨拶を返すと、自分たちは何をしていたのかコハルに問いかける。
「忘れたの?第一回《始まりの町》即売会記念パーティーだよ。ほら、そこにあるボードゲーム。確か、タイトルがタイムトラベルAI戦争。未来から来たAIの地球侵略を阻止するためにプレイヤー達は三つのエリアで色んな効果があるスキルレコードって言うアイテムを集めながら自分を強化して、最後にAIを皆で協力して倒すってゲーム。ハルトなんて、スキルレコードが一個も来なくて、すぐにやられちゃったじゃん」
コハルの説明を聞いて、ハルトの頭の中にある情報が一気に整理ささった。
先程、自分が見ていたものは全て、このゲームを題材とした夢であること。だからこそ、ゲームに出てきた単語が夢の中でも出てきて、経緯は少し違えど、AIの侵略を阻止するために三つのエリアを回って、最後にAIを倒すというシナリオは、あの夢で体験したことそのものであった。
頭の中にあった疑問が一気に解消され、ハルトは納得したかのように微笑んだ。
「そっか・・・だから・・・」
「何の話?」
「・・・夢の話だよ」
「アハハ、変な夢を見たんだね。朝食の準備をしてくるから、その間に皆を起こしておいてね」
そう言うと、コハルは部屋を出て、下に降りていった。
残ったハルトは朝食ができるまでに未だ寝ているキリト達を起こすのであった。
こうしてまた、彼らの新しい一日が始まる。
・「だからよ・・・止まるんじゃねぇぞ・・・」
※CVは小林裕介さん(スバルボイス)です。
・シノとシノ○
オルガ「シノォーーーーーー!!!」
キリト「シノォーーーーーー○!!!」
・カオス化してもそんなに変わらないザント
ザントの性格自体がダンまちのベートを戦闘狂にしたようなもんだからね。
・中の人がいないハルト
個人的にはグランボイスの小野友樹さんかルフレ(♂)ボイスの細谷佳正さんがいいと思っている。SAOIFの主人公ボイスだと、どれも僕口調のハルトに合わなそうだし。そもそも中の人分からないし。
・夢オチ
ですよね~
βeater's cafe2021で行われたオリジナルスキルレコード募集で、作者がSAOIF主人公のスキルレコードを作って応募したけど、発表の時に全然紹介してもらえなかった時の作者の心情
作者「絵心が欲しい・・・」
今回カオス化したキャラのまとめ(☆は中の人ネタ)
・コハル→リィエル・レイフォード☆
・アルゴ→黄色いネズミ
・クライン→赤ちゃん
・トウガ→ルルーシュ・ブリタニア(ゼロ)☆
・コノハ→お嬢様
・エギル→魚屋の大将
・ソウゴ→伊黒小芭内☆&黒咲隼
・カズヤ→オルガ・イツカ
・レイス→ライド・マッス
・ザント→ベート・ローガ☆
・マテル→ハナヨ
皆はどれが好きかな?
次回はブライダルイベント改め現状カップリング確認回