ソードアート・オンライン IF(アイエフ) 作:イノウエ・ミウ
彼が弱者という存在を嫌いになったのは六歳くらいの頃だった。
理由はよく覚えていない。たまたま、弱者が弱者をいじめている現場を目撃したからなのか。或いは、強者である自分に言い寄ってくる弱者に嫌気が差したのか。
ただ言えるのは、弱者嫌いになった彼は、その日以降から暴力沙汰が絶えなくなり、事あるごとに彼は弱者という存在を殴っては罵倒していった。
そんな凶暴な性格を持つ彼から、クラスメイトや大人たちが離れるのは時間の問題だった。
いつの間にか、彼の周りには誰も集まってこず、彼はいつも一人で過ごしており、彼自身もその生活が当たり前だと思っていた。
そんなある日のこと。
『聞いたぞ隼人、また学校で暴力沙汰を起こしたそうだな?』
いつも通り、軍人である父と格闘技の稽古をしてる最中に、ふと父がそんなことを聞いてきた。
父の問いに少年は、だからどうした?と言わんばかりの顔で頷く。
その反応は予想していたのか、父は顔を険しくさせながら少年に言った。
『お前が弱い人間を嫌いなのは知っている。だが、その拳を無暗に振い、相手を傷つけるようなことがあれば、それはただの暴力だ』
少年の拳を受け止めながら、父親は少年に向かって真剣な表情で言う。
『いいか隼人、お前が手に入れた力や技術をどう使うかはお前の自由だ。だが、これだけは忘れるな。力というものは壊すためじゃなく守るためにある物だ。この先の人生で、お前が自分よりも弱い存在に会った時に、どれだけ相手を貶めようとも、お前にとって守るべき者達の声は拒絶するな』
少年は今でもその言葉の真意が理解できない。知っているであろう父はもうこの世にいない。
そして時が経ち、二十歳になって数ヶ月が経ったある日の今日、かつて少年だった青年はザントというプレイヤーネームで仮想世界の街中を歩いていた。
背中に大太刀を担ぎながら鋭い目つきで歩くその姿は、《
そんな彼だったが、ふと聞こえてきた懇願の声に足を止めた。
「すみません!誰か私の願いを聞いてくれませんか!」
声がした方に振り向くと、鎧を着た男が土下座しながら道歩くプレイヤー達に懇願していた。
男の必死な様子から余程の事があったのだろう。しかし、彼の姿を見た多くのプレイヤーは、関わりたくないからなのか、彼を一目見ただけで素通りしていた。
ザントもまた、その内の一人のつもりでいた。
いい大人が道のど真ん中で土下座するなんて、何とも惨めでみっともない弱者の光景だ。そこまでする程、この男は今相当参っているのだろう。
だからといって、それを手伝ってやる義理は無い。そもそも、弱者が嫌いなザントにとって取るべき選択は、初めから男を罵倒するか無視するかの二択しか無かった。まぁ、屁理屈を述べて傲慢な振る舞いをする弱者ならともかく、周りにいる者達に必死に懇願する弱者に対して、流石のザントも罵倒しようと思わなかったため、今回は無視する方だった。
数秒でそう結論付けたザントは、男を無視して歩き出す。
「・・・・・・」
ふと
もし、彼らが同じような状況に遭遇したらどうするのか。100%声を掛けるだろう。そして、必ず首を突っ込むであろう。
そんな彼らが、今この場から去ろうとする自分を見て、何を思うか。きっと、助けてやってくれと懇願するだろう。その瞳に純粋な願いを込めながら。
そんな光景を想像してしまい、ザントは「はぁー」とため息を吐いた。
「(俺も甘くなっちまったもんだ・・・)」
自分とは全く縁のない弱者を助けようとするなどらしくない。心の中でそう思いながらも、ザントは今も道歩くプレイヤー達に懇願している男に近づき、声を掛ける。
「おい「あのー、すみません」お前・・・あぁ?「え?」」
声を掛けようとした途端、誰かの声と重なり、ザントはいつの間にか隣にいた人物を見る。
そこにいたのは、何度かパーティーを組んで、共に戦ったことのあるギルド「紅の狼」の最年少メンバー、レイスだった。
男の話によれば、男は自身が結成したギルド「シルバーフラグス」がオレンジプレイヤーのギルド「タイタンズハンド」に襲われて、リーダーである男以外のメンバーが殺されたのだと言う。
唯一生き残った男は、全財産を使って、《回廊結晶》を購入した。そして、「シルバーフラグス」の仲間たちを殺した「タイタンズハンド」のオレンジプレイヤー達を黒鉄宮に設定した《回廊結晶》で牢獄に送ってほしいとのこと。
それを聞いたザントは「殺してぇとは思わねぇのか?」と聞いたが、男はそれを望まず、生きて罪を償ってほしいと言った。
男の話を聞き終え、依頼を受けた二人は「タイタンズハンド」が主に活動していると聞かれている三十五層の《迷いの森》へとやって来た。
「うぅ・・・夜の森ってなんだか緊張するっす・・・」
「黙って前見てろ。暗い森の中ってのは、どこに敵が潜んでるのか分かりずれぇからよ。少しでも怪しい音が聞こえたら、すぐに剣を構えておけ」
夜になって、辺り一面暗くなった森の不気味な雰囲気に少し震えているレイスと、そんな彼に注意をして、周囲を警戒しながら歩くザント。
そんな感じで《迷いの森》を歩いていると、二人の耳に激しい戦闘音が聞こえてきた。
キン!
「「!?」」
両者顔を見合わせると、すぐさま金属音が聞こえた方へ走り出した。
森の中を走っていると、ゴリラのような巨体を持つモンスター《ドランクエイプ》と一人の少女が戦っている光景が見えた。
「あれって!?」
レイスは《ドランクエイプ》と戦っている少女を見て、大きく反応した。
《ドランクエイプ》と戦っていた少女は、SAOでは珍しいビーストテイマーのシリカであり、レイスの数少ない同い年の友達でもあった。
《ドランクエイプ》は持っている棍棒でシリカを吹き飛ばすと、追撃をかけるべく、木に激突し、地面に尻を付いたシリカ目掛けて棍棒を振り下ろした。しかし、棍棒はシリカに当たらず、彼女の目の前に突如現れた何かを吹き飛ばした。
シリカは焦りながら吹き飛ばされた何かの下に駆け寄り、それを腕の中に抱きしめながら、必死に声をあげていた。やがて、彼女の腕の中にいたものがポリゴン状に四散し、シリカはその光を呆然と見つめる。
しかし、彼女と戦っていた《ドランクエイプ》は、呆然と膝を付くシリカ目掛けて再び棍棒を振り下ろそうとしていた。
「させないっす!」
その巨体をレイスは、短剣で切り刻み、一瞬の内にポリゴン状に四散させた。
「オラッ!」
更に、後ろに控えていた二体の《ドランクエイプ》も、ザントの大太刀の一振りで、二体まとめてポリゴン状に四散した。
レイスは短剣をしまうと、涙目でこちらを見つめるシリカに話しかけた。
「久しぶりっすね。シリカちゃん」
「レイス、君・・・」
自身の名前を言うシリカの声はとても弱々しく、目元に涙を浮かべながら悲しんでいる様子だった。
そんなシリカを見て、首を傾げるレイスだったが、ピナの手に持っている青い羽根を見ると、何が起きたのかを察して、悲し気な顔で俯いた。
そんな二人を見て、ザントは仕方ねぇなって言わんばかりの顔で言った。
「そいつを助ける方法、一つだけあるぜ」
助けられると言うザントの言葉に、「「え?」」と声を漏らす二人であった。
SAOで珍しいビーストテイマーの少女シリカは、これ以上ない不運に見舞われていた。
ついさっきまで、とあるパーティーに入っていたシリカは、ちょっとした些細な事でパーティーのリーダーと揉めてしまい、パーティーを抜けたばかりだった。
パーティーを抜けたシリカは三十五層の《迷いの森》を歩いていたのだが、そこで不運にも《ドランクエイプ》の集団に出くわしてしまう。
シリカは必死に応戦してたが、複数いる《ドランクエイプ》の猛攻に防戦一方で、次々と回復アイテムを減らしていった。
そして、遂に手持ちの回復アイテムを使い切ってしまい、慌てたシリカの隙を付いて、一体の《ドランクエイプ》が棍棒を振った。
「キャーーー!!」
棍棒を食らったシリカは、後ろに吹き飛ばされて、木に激突した。
《ドランクエイプ》は追撃をかけようと、尻を付くシリカに向けて棍棒を振ろ下ろした。
「ピイーーー!」
だが、シリカに棍棒が当たる瞬間、彼女の使い魔であるピナが彼女を庇い、棍棒を食らったピナは吹き飛ばされた。
「ピナ!」
シリカは慌ててピナの下に駆け寄るも、ピナのHPは徐々に減っていき、やがてゼロになった。
その直後、ピナの体は青白く光り輝いた。
「ピナ!ピナぁ!!」
パリン!
シリカの必死の呼びかけも虚しく、ピナはポリゴン状に四散してしまった。
相棒の死に、膝を付いて悲しむシリカ。だが、《ドランクエイプ》はシリカに悲しむ暇すら与えようとせず、呆然と膝を付く彼女目掛けて棍棒を振り上げたその時
「させないっす!」
彼女にとって、聞き覚えのある男の子の声が聞こえたと同時に、目の前にいた《ドランクエイプ》が体に複数の斬撃を浴びながら、ポリゴン状に四散した。
更に、後ろに佇んでいた二体の《ドランクエイプ》が、木々の中から現れた青年の大太刀の一閃によって、二体まとめてポリゴン状に四散した。
「久しぶりっすね。シリカちゃん」
「レイス、君・・・」
そう言いながら、シリカの方に顔を向けたのは、この世界で唯一の同い年の友達であるレイスだった。
だが、シリカはその再会を素直に喜べなかった。何せ、ついさっき目の前で、これまで一緒にいてくれた相棒が死んだのだ。
ピナの死に悲しんでいたシリカだったが、レイスの隣にいた灰色の髪をした青年、ザントの言葉に驚かされた。
「そいつを助ける方法、一つだけあるぜ」
ピナを助ける方法がある。それを聞いた彼女の行動は早かった。
シリカはすぐさま、ピナの蘇生の事についてザントに聞き出すと、ピナが死んだ後に残ったピナの羽根、《ピナの心》というアイテムを、四十七層にある《思い出の丘》に持っていくと、ピナを蘇生できるのだという。
シリカは希望を見出した顔をしたが、偶然出会っただけの二人が、どうして助けてくれるのか聞いた。
「そんなの決まってるっす!友達が困っている時に助けるのが友達っす!」
「・・・ただの気まぐれだ」
レイスはともかく、ザントに関しては何とも言えない理由だった。
そんなこんなで、シリカも加えた三人は《迷いの森》を抜けて三十五層の主街区へとやって来た。
この街の宿屋で今後の予定について話をするために、三人が宿屋に向かっていると、彼らに話しかける者がいた。
「あら、シリカじゃない」
三人が声を掛けられた方に振り向くと、複数の人間が立っていた。その真ん中にいたのは、槍を持った赤髪の女性であり、先程声を掛けて来たのは、恐らく彼女だろう。
見知らぬ人物にレイスとザントは首を傾げるが、シリカは顔を下に俯かせる。何せ、彼女は少し前まで、自分が入っていたパーティーのリーダーなのだから。リーダーであるロザリアと揉めてしまったせいで、彼女のパーティーを抜けてしまい、それがピナの死に繋がってしまった。そのことに、シリカは後悔していた。
そんな彼女の心情を知りもせず、ロザリアは嫌な笑みを浮かべながらシリカに話しかける。
「生きて森から脱出できたんだ。良かったわね。あら?あのトカゲはどうしちゃったの?もしかして・・・」
「ピナは死にました。でも、絶対に生き返らせます!」
「へぇー、使い魔の蘇生させる・・・ってことは、《思い出の丘》に行く気なんだ。でも、あんたのレベルで攻略できるの?」
嫌味満載の笑みで聞いてくるロザリア。
そんな彼女の態度が気に食わなかったレイスは、シリカの前に出て威勢よく言った。
「できるっすよ!俺たちも一緒なんすから!」
レイスが言うと、ロザリアはレイスとその隣にいたザントに気づき、再び嫌味満載の笑みで口を開いた。
「あんたらもその子に誑し込まれた口?見た感じ、そんなに強そうじゃないけど・・・」
「ハッ!笑わせてくれるじゃねぇか。相手との力の差すらも図ることができない雑魚がよぉ」
「なんですって!?」
挑発するつもりだったロザリアだったが、逆にザントの挑発を受けて、彼に嚙みついた。何とも短気な女である。
ロザリアは自分を嘲笑っているザントを睨んでいたが
「フンッ!まぁいい。精々頑張ることだね」
そう言い残すと、パーティーメンバーと一緒に去っていった。
「どうして、あんな意地悪を言うのかな・・・」
「嫌な感じっす」
「・・・・・・」
シリカやレイスが不機嫌な様子で喋る中、ザントはジーとロザリア達が去っていく様を見つめていた。
宿屋に入り、チェックインを済ませると、三人は宿屋のレストランで食事を取っていた。
その間、ザントは二人にあることを話した。
「お前ら、MMOはSAOが初めてか?」
ザントの問いに頷く二人。
「人間ってのは、何らかのきっかけだけで変わっちまうもんだ。オンラインゲームも例外じゃねぇ。それに没頭しちまうと、人格が変わる奴は多い。強者になる奴もいりゃ、弱者になる奴もいる。俺らの頭にあるカーソルは、そいつを示す目印だ。普段はグリーンだが、他のプレイヤーを攻撃すりゃ、オレンジに変わる」
「それってつまり・・・!」
シリカは口から人殺しという言葉を出かけたが、慌てて口を閉じた。
「今までのゲームなら、ゲーム内で相手を殺そうがお遊びで済むだろうが、SAOは違う。HPがゼロになったら、現実世界でも死ぬ。それを知っていて尚、この世界には盗みや略奪、殺しに加えて、プレイヤー同士で殺し合いさせようとする奴らが多すぎる。レイス、最前線にいるテメェは特に心当たりあるよな?」
「それは・・・否定できないっすね」
ザントの言葉に、レイスは少し戸惑いながらも肯定した。
最前線にいる者達は、オレンジプレイヤー達の卑劣な行いを何度も見てきている。その一員であるレイスも例外ではない。特に二十層では、彼の身近にいる人達がオレンジプレイヤーの企みによって命を落としかけた。この時の出来事は、幼いレイスですらも深く記憶に残っており、オレンジプレイヤーという存在がどれだけ危険かを心に刻まれている。
レイスの隣でシリカが顔を少し俯かせながら口を開く。
「どうして、そんなことするんでしょうか?皆、いけないことだって分かっているはずなのに・・・」
「さぁな。こればかりは俺にも分かんね。ただ、一つ言えるとしたら、そいつらはこの世界に来たからこそ、変わっちまったって思っている。この世界は確かにゲームだが、同時にもう一つの現実でもあるからな。しかも、俺らがいる現実とは違って、この世界は痛みを感じねぇし、血も流れねぇから、'死'に対しての実感が湧かねぇ。実感が湧かねぇからこそ、何の躊躇も無く平気で殺せちまうモンだ・・・これはゲームであって遊びではない。あの日、茅場晶彦が言ってたことが、現実になってきていやがるな・・・」
そう言うと、ザントは上を向いたまま黙り込んでしまう。レイスもザントが言ってた言葉の意味を考えているようで、下を向いている。
場の空気に耐えられなくなったシリカは、思わず声を上げた。
「ザントさんは良い人です!だから、そんなに思い悩まないでください!」
なんとなく、ザントの心の闇を感じ取ったシリカは、彼を励ますかのように言いながら、真剣な表情でザントの顔を見た。
そんなシリカの言葉を受けたザントは、一瞬驚きながらも、すぐさまシリカに言葉を返した。
「言っとくが、俺はお人好しじゃないぜ。ましてや、赤の他人を助ける程な」
「でも、あなたはピナを助けようとしてくれています」
「・・・さっきも言ったが、お前の使い魔を助けようとしてるのは、俺の気まぐれだ。それに、もしかしたら、俺の本来の目的を達成できるかもしれないからな」
「本来の目的?それって・・・」
レイスが言おうとした直後、ザントが喋るなと視線でレイスに伝えると、レイスは慌てて口を閉じた。
ザントは一度上を見上げ、少し考え込むような間をおいてから、視線をシリカの方に戻した。
「一つだけ言っといてやるよ。もし、俺という人間を何らかの言葉で表すならこうだ・・・」
一度言葉を途切らせながら、ザントは冷たい微笑を向けながら言った。
「俺は・・・どうしようもねぇ悪党だ」
その後、食事を終えた三人は、ザントの部屋で明日のことについて話していた。
「お前ら、こいつを見てみろ」
そう言いながら、ザントはストレージから小さな水晶を取り出し、ボタンを押すと光が現れ、そこからホログラフィックが出現した。
「わぁー、綺麗」
「こいつは《ミラージュ・スフィア》つって、その階層の詳しいマップデータをホログラムで表示できるモンだ」
シリカは夢中で青い半透明の地図を覗き込んだ。
ザントは《ミラージュ・スフィア》を用いながら説明する。
「今映ってんのが四十七層のマップだ。そんで、こっちに《思い出の丘》があって、行くにはここの石橋を渡るんだが――っ!?」
説明してる最中、ザントは急に顔を扉の方に向けると、凄まじいスピードで椅子から立ち上がり、部屋の扉を勢いよく開けた。
廊下には人の姿は無い。しかし、耳をすませば、誰かが階段を素早く降りている足音が聞こえる。
「どうかしたんですか?」
「・・・どうやら、盗み聞きされてたみてぇだな」
ザントの言葉に驚くシリカとレイス。
「でも、ドア越しの声って、聞こえないはずじゃ・・・」
「<聞き耳>のスキルが高けりゃ、ドア越しでも聞こえるモンだ。どうやら、明日はただ蘇生しに行くだけじゃ済まねぇかもな」
ザントの言葉を聞いて、シリカは不安気な表情になり、そんな彼女をレイスが「大丈夫」とフォローした。
その後、ある程度ザントから話を聞き、各自部屋で休むことになった。
・ザントの本名
フルネームは私のツイッターに載ってます。去年の11月ぐらいにツイートしたので、見つけるのに少し時間は掛かりますが、興味のある方はどうぞ。
・キリト不在
ザント達の方が、依頼者に声を掛けた時間が一時間早かったため、今回はお休みとなります。
・ロザリア
嫌味なおばさんお姉さん。その正体は・・・
キリトがいないと言う原作とは少し違ったストーリーとなっております。
後編は明日投稿します。引き続き読んでいただけたら幸いです。