ソードアート・オンライン IF(アイエフ)   作:イノウエ・ミウ

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SAOIFも本日で6周年を迎えました!ここまでSAOのアプリゲームが続いている事は非常に嬉しく思い、これからも続いてほしいと願うばかりです。
そこで、今回は6周年を記念して、フェアリィ・ダンス編の先行公開パート2を行いたいと思います。今回は一回目の先行公開と比べると、かなり短くなっていますが、衝撃的な内容となっておりますので、是非ともご覧ください。
それではどうぞ!


SAOIF6周年記念 フェアリィ・ダンス編先行公開その2

「間に合ってくれ・・・!」

 

顔に焦りを見せながら、セツナは猛スピードで飛行する。

その後ろをキリト、リーファ、コハルの三人が続く。

 

「ユイ、向こうの今の状況が分かるか?」

 

キリトは胸ポケットにいるユイに問い掛けると、ヒョコっと顔を出したユイが質問に答える。

 

「プレイヤーの反応を確認しました!前方にサラマンダーの部隊が60人。それと、すぐ近くにシルフとケットシーが14人います!恐らく、会議の出席者と予想されます!双方の接触まで――あ!プレイヤーの反応が次々と消えています!」

 

「そんな・・・!」

 

「遅かったか・・・!」

 

間に合わなかった事に、苦渋に満ちた顔をするリーファとセツナ。

せめて、領主であるサクヤだけは何としても逃がそうと、セツナが決心したその時、ユイから更に声が掛かる。

 

「待ってください!反応が消えたのは、サラマンダーの方です!」

 

「え!?」

 

「こちらが押しているのか?」

 

シルフ、ケットシー側が押している。その事実にリーファが驚き、セツナが疑問の声を上げる。

今回の調印式で各領主の護衛を担当するプレイヤー達は、セツナ程ではないが、それなりの実力者だと聞いている。

しかし、相手は多数でこちらは少数。強いプレイヤーが複数人いたとしても、これだけの数の差を覆せれるのだろうか。

そう思っていると、ユイが困惑した様子で答えた。

 

「そ、それが・・・サラマンダーの部隊を倒しているのは、シルフでもケットシーでもありません。一人のインプのプレイヤーです!」

 

「インプだと!?」

 

セツナは増々訳が分からなくなる。

60人もいるサラマンダーの部隊をたった一人で相手する。しかも、それがこの会議とは無関係なはずのインプのプレイヤー。

この場にインプがいるのもそうだが、サラマンダーの部隊を相手に一人無双するインプ。そんなプレイヤー、インプどころか全種族の中でも聞いたことがない。

 

ドーン!

 

困惑するセツナだったが、前方の森から巨大な衝撃音が響き、驚きながらも飛行を急停止させる。

 

「なっ!?止まれ!」

 

セツナの声に反応し、三人も飛行を止めて、爆心地を見る。

 

「これは・・・!?」

 

キリトが驚きの声を上げる。

森はあちこちが火に包まれており、木々がなぎ倒されている。そして、サラマンダー達の残骸かと思われる残り火があちこちに散りばめられていた。

その悲惨な様子から、ここで激しい戦闘が行われたのは間違いないだろう。

 

「見て!サラマンダーの部隊が・・・!」

 

リーファが指を指しながら声を上げる。

見ると、少数のサラマンダーの部隊がどこかへ飛び去ろうとしていた。

 

「ば、化け物だぁ!助けてくれぇーーーーーー!!」

 

そんな声を上げながら、何から逃げるように去っていくサラマンダーの部隊を見て、呆然とする一同。

そんな中、セツナは爆心地の中心で異様な光景を見つけた。爆心地の中心には、二人のプレイヤーらしき人影が見えたが、そのうちの一人は地面に倒れて大の字になっている。

その倒れている男を見て、セツナは驚愕の表情となる。

 

「あれは・・・ユージーン将軍・・・!」

 

「その人って確か、セツナ君と互角に戦える可能性があるプレイヤーだよね?」

 

「あぁ、《魔剣グラム》の使い手で、現ALOで最強と言えるプレイヤーだ。俺もあの人が相手だと、勝つのは難しいと思う。だが・・・」

 

ALOで最強と言われるプレイヤー、ユージーン。その男が今、無残にも地に背中を付けて倒れていた。その腹には黒色の両手剣が刺さっている。

そして、その隣に身長がかなり高めで灰色の髪をしたインプの男が、ユージーンを踏みつけながら彼を見下ろしていた。その光景は勝負に負けた敗者を見下す強者そのもの。

 

「あ、あいつは!?」

 

「まさか!?」

 

そのインプの男を見て、キリトとコハルが驚いていた。

知り合いなのか?と思いながら、セツナは視線を倒れているユージーンの方に戻すと、ユージーンを倒したと思われるインプの男がつまらなそうに呟いた。

 

「これがALO最強の剣士の力かよ・・・弱ぇな。"あいつら"の方が10倍強ぇ」

 

その呟きが聞こえたのか定かではないが、倒れているユージーンは目の前にいる男に恐怖混じりの視線を向けながら恐る恐る聞き出す。

 

「馬鹿な・・・貴様は、貴様はいったい、何者なんだ・・・?」

 

その問いに、男はニヤリと悪魔のような笑みを浮かべながら答えた。

 

「俺か?いいぜ、教えてやるよ。よく聞け・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺の名はザント!どこにも属さねぇ一匹狼だ!!」

 

その狼の咆哮が森中に響いた瞬間、ユージーンの体は残り火となって消えていった。




先行公開はここまで!最後に登場したのは、まさかのザント!
彼がこの先どう絡んでいくかは本編をお楽しみに。


<オマケ>
セツナの一枚絵をピクルーで作ったのでこちらもどうぞ
・セツナ(使用メーカー:五百式立ち絵メーカー)

【挿絵表示】



・ちょっとした小話
私のTwitter(x)の方で毎年恒例、「ソードアート・オンライン IF(アイエフ)」のオリキャラ紹介を行っています。
今年はオリキャラだけじゃなく、マル秘情報も公開しておりますので、そちらの方も是非見ていただけたら幸いです。

SAOIFルート、一緒にするべきか分けるべきか

  • 分けるべきや!
  • 一緒でもええんやで!
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