IS (インフィニット・ストラトス) 〜男達の運命〜 作:konsome
今回は戦闘シーンのみです。
太平洋沿岸 海上
そこには1隻の巡洋艦が軍用IS20機を相手に戦闘を繰り広げていた
「弾幕をはれ!敵を近づけさせるな!ミサイル管1番~3番、弾頭を子弾拡散タイプにて発射から五秒後に起爆するよう設定し10時の方向へ向けて撃て!」
「了解!ミサイル、発射します!」
巡洋艦の左舷に搭載されているミサイル発射管から3発のミサイルが軍用ISがもっとも密集しているポイントへ向けて発射される
放たれたミサイルは設定どおり発射から五秒で起爆し、辺りに大量の弾丸を撒き散らす
機体性能に頼りっぱなしの軍用ISのパイロット達は咄嗟の事に反応できずに大量の弾丸を受け、少しだけだがシールドエネルギーを減らされる
白騎士事件により既存の兵器はISには敵わないという事が証明された
近代における各国の主力兵器はISに移行され戦闘機、艦船、戦車、ミサイルといった兵器は第一線を退いていった
だがISに対抗するレジスタンス達はISに対抗するために様々な策を練った結果、一つの対抗策が生まれた
それはミサイルや艦船の主砲をISに直撃させるより拡散弾といった威力は低いが広範囲を一気に攻撃できる物でじわじわとシールドエネルギーを削っていくといった『当たらなければどうということはない』という言葉をもとに多方向から波状的に確実に攻撃を当てるといった戦術だ
この戦術が確立されていき現代兵器でもなんとかISに対抗できるようになった
だがこの戦術には欠点がある
「よし!その調子だ!次弾装填急げ!右舷、対空砲火が薄いぞ!」
「敵機、弾幕を突破してきました!迎撃、間に合いません!」
それは一度弾幕を突破されたら、成す術がなくなるところだ
「くそっ!ここまでか…!」
弾幕を突破してきた軍用ISが
艦長が椅子の手を置くところを叩き、あるものは目を瞑り、またあるものは席を立ち目の前の敵を睨みつける
万事休すか。
軍用ISがその手に持った銃の引き金を引こうとしたその時
軍用ISの横側から無数の細かいピンク色のビームが襲い掛かった
「なんだ!?」
「わかりません!所属不明機二機、接近してきます!」
「いったいなんなのだ!?」
「行くぞ。アレルヤ!」
「了解!」
レイのシグーが軍用ISに向けて左腕のシールドについているバルカンを発射するが敵のISは水平方向に回避する、だがそれを予測していたシグーに重斬刀で切り付けられシールドエネルギーを大きく削がれたところをアレルヤのキュリオスにGNビームサブマシンガンで撃たれシールドエネルギーがゼロになりISが強制解除され海へ落ちていくところを仲間のISによって救出されていた
「今のは連携攻撃だったが。次からはバラバラに行動するぞ」
「わかった」
敵のISが近接ブレードを展開しキュリオス目掛けて振り下ろしてくるが、それに対しアレルヤのキュリオスは左腕に装備されたGNシールドのクローを開きブレードを白刃取りの要領で受け止める
「腹部がガラ空きだよ!はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
ブレードを受け止められて腹部がガラ空きになっていたISの腹部に至近距離でGNビームサブマシンガンを乱射する
「いやああああああああああああああああ!」
目の前のISパイロットが絶叫する
「くくく…ハハハハ!いいねえ、もっとその愉快な叫び声を聞かせろやぁ!」
戦闘の影響を受けてアレルヤのもう一つの人格、ハレルヤが出てくる
「アレルヤ!?…いや、あれはハレルヤか…!」
キュリオスはGNビームサブマシンガンを相手の腹部に乱射しながら左腕を振るいGNシールドのクローに挟まれていたIS用のブレードを相手の手から引き剥がして海へ捨てると、GNシールドのクローを開き相手の腹部を挟み込む
「……え?」
相手のISのパイロットは自分が今、どんな状況に陥っているのか理解できなかった
その瞬間、キュリオスのGNシールドからブレイドが飛び出て相手の絶対防御に阻まれるがブレイドはそのまま進み続けて確実にシールドエネルギーを削いでいる
「いやあああああああああああ!やめて!私まだ死にたくないいいいいいいいいい!」
「どうだあ!一方的な暴力を目の前に命を擦り減らしていく気分はよお!」
周りにいたIS達が仲間を助けようとキュリオスに銃を構えるがキュリオスは左腕を振り回して下手をしたら仲間に弾が当たるかもと相手に撃つことを躊躇わせる
「いやああああああああああああゴふッ………!」
そんな状態が数十秒続いたとき、遂に相手のISのシールドエネルギーがゼロになりブレイドが相手のISパイロットの腹部を貫いた
「ハハハハ!楽しいよな、アレルヤ!アレルヤああああああ!」
ハレルヤのキュリオスは、腹部を貫かれて動かなくなったISパイロットを投げ捨てる。すぐさま仲間のISが一機、救助に向かう
「やめろ、やめてくれ…!なにもそこまでしなくても……!」
「ああ?何言ってんだアレルヤ?俺達はこういうことをするために生み出されたんだよ…それをやめるってえのは己の存在そのものを否定することだろぉが」
「殺らなきゃ殺られる!数日前までそんな環境だったろぉよぉ!
機体が赤く発光し出力が増して相手のISの周りを飛びまわり翻弄する
「おらよぉ!」
翻弄しながらもキュリオスは相手のISに向かってGNビームサブマシンガンを乱射し、確実にシールドエネルギーを減らしていく
「ハハハ!さよならだぁ…!」
敵のIS数機のシールドエネルギーを大方減らすと、GNビームサブマシンガンを量子変換で収納しリアアーマーからGNビームサーベルを取り出して相手を切りつけると、相手のISはシールドエネルギーがゼロになり海へと落ちていく
そのままキュリオスは次々と敵のISをGNビームサーベルで切りつけて海へと落としていく
「さってと…レイのシグーはっと……」
レイのシグーは五機のISと対峙していた
先に動いたのはシグーだった
シグーは右手に持った重斬刀で手近な一機に切りかかるが相手のISは回避し、周りの四機のISとともにレーザーライフルを撃ってくる
それに対しシグーは高速で飛行しつつも左腕に装備されたシールドで攻撃をいなす
そして時たまシールドに搭載されたバルカンで攻撃する
いくらコーディネーターといえども、そんな状態が数分間も続けば隙を作ってしまう
その隙を衝かれ、五機のISのレーザーライフルからレーザーが発射される
最初の一発目でシールドは弾かれてしまい、回避も間に合わない
やられる…
「よし…いいタイミングだ…!」
光がなくなるとシグーはシグーではなくプロヴィデンスガンダムになっていた
「ドラグーン展開!」
レイがそういった瞬間、プロヴィデンスの背部のユニットからドラグーンが射出される
敵のISたちはドラグーン、この世界で言うBT兵器に対する対処の仕方を知らなかった為か、一機、また一機と空中を自由自在に舞うドラグーンに撃墜されていく
凄まじい数のビームによる圧倒的な殲滅行為が行われた後、そこにいたにはプロヴィデンスガンダム一機のみであった
「そこの所属不明機、救援を感謝する…ところで君達は何者だ?」
巡洋艦から通信がはいる
「私たちは世界を変えようとしている私設武装組織です」
「男の…声だと…?」
「今、あなた方を助けたのは私たちに協力してもらおうと思ったからです」
「どういうことだ…?」
「詳しいことは落ち着ける場所に行ってから説明します。着いて来てください」
暗い部屋、振動する地面、そして聞こえてくるのは怨嗟の声
膝を抱え、目を閉じ、己の運命を恨み、受け入れた少年は一人の男と出会う
次回
IS(インフィニット・ストラトス) 第十話 スーパーコーディネーター キラ・ヤマト
血に濡れた手を、掴み取れ!キラ!